国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/10/09


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 10月10日(水曜日) 
通巻 第1949号  (10月9日発行)
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(((( 今週の書棚 ))))

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黄文雄『戦争の歴史 日本と中国』(ワック)
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 卑怯な兵法も日本的「卑怯」の概念で裁断しては中国を見誤る
  逃げるが勝ち、食(兵站)を重視の劉邦が勝ったように古今東西の戦闘を一覧


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 本書の中身は中国が「凄まじき歴史」という実態の一語に尽きる。
 中国と日本の歴史の違い、その本質はかくも違う。天と地ほどの隔絶がある。
なぜ中国人が根本的に日本人と人生観、審美観、教育観、道徳観、哲学観、宗教観がことごとく異なるか。
その深淵にあるのは、じつは戦争が異なるからであるという。
 人を食べるのは中国文化の特質で、この伝統はいまも続いているが、もともとは戦争が元凶である。兵糧攻めにあうと籠城側はお互いに殺し合い、死体をたべあった。歴史書に現れた顕著な人食事件だけでも数百例(その典型が本書には網羅されている)。
 翻って日本は、敵であれ味方であれ、戦争がおわるとともに祭る。毛利氏の菩提寺に陶晴堅と大内義隆を一緒に祀ってあるのを見たことがあるが、明治新政府だって、内戦では敵となった西郷の銅像を上野公園に建てた。中国ではあり得ない。
 死者の墓まで暴かれてむち打たれる。
 「玉砕」の日本人は名誉のために切腹する。
 「瓦全(がぜん)」の中国はすぐ投降する。玉砕とか、切腹とかには価値を見いだせないからである。

 こうして本書の主眼は食人という中華文化の本質をするどく剔るところにあるが、その解説で随所に挿入されている歴史解釈ならびに歴史の叙述は、圧倒的である。
 その本の一端を羅列してみよう。

 「日本は外国モデルを柔軟に取り入れることによって成功するが」(中略)「蛮人の真似事は、中国では『師夷』といわれ、夷荻を師として学ぶことを意味する。これは中華思想の伝統に反するだけではなく、祖法にも背く、嫌悪すべき愚行」
 (だが改革開放以来、西側の真似ばかりしてものをつくり輸出しているが、決して模倣していないと主張する)

 「中国の国家戦略が『陸』から『海』に変わったのは、中国三千年史のなかで、初めての戦略大転換である。(中略)中国の陸上資源が殆ど枯渇に近づいてきたので、海洋資源を求め、さらにシーレーン確保のためにも海洋へ進出」
 「秦漢帝国が地方豪族の社会であるのに対して、隋唐帝国は貴族社会(中略)東アジア大陸の夷荻各族を統合して成立した胡漢帝国であり、国際色豊かな世界国家」
 
 そして隋唐が「食人文化の全盛期だった」(中略)「人肉が市場で公然と市販され、さらに民衆を徴用し、その人肉は食糧にされ、黄巣のように人間屠殺加工場を大量に設け」、そういう役職までつくられていた。攻防戦は食人が常識だった。
 「中国兵は、兵士でありながら匪賊とそう変わらない。だから中国兵は『兵匪』とも賞された。兵と匪の違いは、兵は民衆に対して公然と略奪し、匪は非公然と略奪するということだけだ」
 だから日本軍が入城すると南京でもどこでも市民は歓迎したのである。
読んでいて唸る場面夥し。
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以下の書籍の寄贈を頂きました。下記にとりあえず一覧し、順次読了次第、書評させていただく予定です。

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小坂実『危ない条例――あなたの町は大丈夫か?』(日本政策研究センター)

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濤川栄太『病気は必ず治る』(ヒューマン・アソシエーツ)

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田久保忠衛『激流世界を生きて』(並木書房)

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野口毅ほか『遙かなる祖国』(日本政策研究センター)

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(読者の声1) 北京オリンピックボイコット国民大会が、10月8日(月/体育の日)午後5時から東京都渋谷区にある宮下公園において開催されました。
日中は断続的に降っていた雨もあがり、曇り空の下、暑くもなく、寒くもなく、絶好の野外活動日和(?)といえる夕暮れの中、300名の人々が参加して、大会が始められました。
国民儀礼、世話人代表の挨拶、大会を後援する「9・9中共に物申す神奈川県大会」神奈川有志の会を代表しての連帯の挨拶、「10・10緊急行動」の案内、決議採択と続き、シュプレヒコールを練習した後、デモ出発の準備に移りました。
午後6時となり、国旗を先頭にして、「北京オリンピック反対」「日中国交断絶」「中国共産党打倒」「河野洋平糾弾」などと書かれている横断幕や幟、またはプラカードを掲げながら、デモに出発しました。
また「台湾の国連加盟支持」という大きな横断幕もありました。
渋谷という都内でも有数の繁華街、しかも休日の夕方です。老若男女を問わず、凄い人混みでした。
その街の中を「北京オリンピックボイコット」を声高らかに叫び、堂々と行進する姿は勇ましく、また清々しく感じました。
渋谷の街をグルリと廻り、午後7時すぎに宮下公園に戻り、大会を後援する「9・29反中共デー東京大会」を代表しての総括、シュプレヒコールを行い、大会は終了し、解散いたしました。
このたびの大会には日本人だけではなく、中国民主化を目指す中国人も、台湾正名を目指す台湾人も参加してくれたと聞きました。アジアの連帯を志す私たちとしては心強い限りと喜んでおります。
なお、大会に先立ち、午前11時から午後4時30分まで、渋谷駅のハチ公前において、マラソン演説会を開催いたしました。20名を超える弁士たちが熱弁を奮い、道行く人々の共感を集めておりました。
この「北京オリンピック国民大会」は、若い人々が世話人をつとめて実行されました。
若い力を感じさせてくれる素晴らしい運動に参加することができ、誠に感激いたしました。お世話いただきました若き同志たちに敬意と謝意を表する次第です。若い力が育っていることを心強く感じ喜んでおります。若い彼らの今後の活躍を期待いたします。
   【三澤浩一】

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 宮崎正弘の最新刊
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
 http://www.tokuma.jp/book

『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
 好評を博した拙著『2008年 世界大動乱の予兆』を大幅に改訂増補。新データを満載。大増ページ普及版。
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宮崎正弘のロングセラーズ 
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
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『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
 『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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