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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:9/23


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年)  9月24日(月曜日) 
通巻 第1936号  (9月23日発行)
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 << 速報 >>   
  国防部長を更迭か、新総参謀部長に強硬派の陳丙徳
   胡錦濤が軍権掌握過程で、最後の賭けに挑んだ?
****************************************

 博訊新聞(9月23日付け)は中国人民解放軍の新しい総参謀部長に、強硬派の陳丙徳(総装備部長。中央委員)が任命されたと伝えた。
 一方、香港の「明報」は、22日付けで、「国防部長に梁光烈(総参謀部長)を任命した」と伝えた。

 現時点(23日午前十時半)では、真偽のほどは不明。

 ただし、総参謀部長に陳丙徳が就いたとすれば、これは奥の院の権力闘争に直結する。
 胡錦濤は、軍内からいまも信望を得られず、とくに曾剛川国防部長、梁光烈総参謀部長から全幅の支持を獲得していなかった。
 陳丙徳は、梁参謀部長より一歳年上の66歳。
本来なら「引退組」だ。
この人物は南京軍区司令員、済南軍区司令員を重ね、04年中央委員。そのご、総装備部部長に就いてきたが、あの95年、96年台湾ミサイル危機の時の、司令員である!(この場合の「司令員」は師団長クラス)。

 こう見てくると胡錦濤は強硬派を巧妙に政治テコに用いて、軍内の反胡錦濤派を一斉し、ついでに曾慶紅が推す、周永康(公安部長)の中央政治局常務委員会入りを阻止する布石とした深謀遠慮とも考えられる。

 中国のような易姓革命の国では、権力は暴力装置なくして成り立たず、軍事委員会、総参謀部、総装備部に次いで、中央警務局、警察、公安、国家公安、武装警察を押さえなければ、独裁的権力の掌握にはならない。
 最近、軍中央委員会は「十代元帥」のひとりに、かの林彪を復活させた。この椿事がシンボライズしているのは、軍内に大きな地殻変動の動きがあることである。
 要するに革命以後は「軍功」のあった乱暴者が武勲を嵩にきてトップに就いた。戦争を体験していない世代がトップとなって、日本流に言えば「加藤清正から石田三成」の時代。軍官僚とくに技術に明るい軍人が要職につくようになる。
 林彪の復活は普通に考えれば、軍人主流派の巻き返しを意味するのだが、暗闘と陰謀がつきものの国のことだけに表面的解釈はたいそう危険である。


 ▼ 公安系の躍進を阻む布石か?

 公安系を牛耳る周永康を背後で手繰る曾慶紅(国家副主席、太子党の黒幕でもある)は、大量の太子党を次期幹部として登用させるべく画策してきた。
上海市党委員会の新書記に子飼いの習近平(前せっ江省書記)をもってきたのも、曾のフィクサーぶりをいかんなく発揮した人事だった。

 かくして十月十五日からの第十七回共産党大会の直前になっても、まだ人事争いは、決着をみていない模様である。
(注 陳丙徳の「丙」は「火編」)。


   ♪
ちなみに現在までに「公開」されていた軍首脳を下記に一覧する。
(総参謀部)
■総参謀長  梁光烈上将(第16期全人代中央委員 四川省出身)
■副総参謀長   葛振峰上将(第16期全人代中央委員 元軍事科学院長、湖北省出身)
  張黎上将(第16期全人代中央委員候補 山東省出身)
  許其亮上将(元瀋陽軍区空軍司令員 山東省出身)
  劉鎮武上将(前広州軍区司令員)
■総参謀長助理(補佐) 楊志!)中将(前済南軍区副司令員)、孫建国中将(元海軍参謀長 河北省出身)、陳小工少将(前中央外事工作領導小組弁公室副主任)
  
(総政治部)
■主任  李継耐上将(第16期全人代中央委員 山東省出身)
■副主任  劉永治中将(元南京軍区副政治委員 河南省出身)、孫忠同中将(兼軍紀委員、元主任助理)、劉振起中将
■主任助理(補佐) 童世平中将、 杜金才少将(前成都軍区政治部主任)

(総後勤部)
■部長  廖錫龍上将(第16期全人代中央委員 貴州省出身)
■政治委員  孫大発上将(元瀋陽軍区政治部主任、元16集団軍政治委員、安徽省出身)
■副部長  孫志強中将(第16期全人代中央委員)、王謙中将(元第3軍医大学校長)、李買富中将(元空軍後勤部長)
■副政治委員  孫思敬少将

(総装備部)
■部長  陳炳徳上将(第16期全人代中央委員 江蘇省出身)
■政治委員  遅万春中将(第16期全人代中央委員 元国防科学技術大学政治委員 山東省出身)
■副部長  李安東中将、張詩明中将、朱発忠中将、張建啓少将(元酒泉衛星発射基地副主任)
■副政治委員  李棟恒中将(第16期全人代中央委員 元武装警察政治部主任)、黄作興少将 (前「太原衛星発射基地」(63710部隊)政治委員)

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   ♪
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http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
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宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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  1. 宮崎様に脅迫を行っている方はいずれお会いしに行くことになります。任意同行、身柄確保は警察のみの仕事ではありません。宮崎様も被疑者不定でお動きになられますよう。

     2007/9/23

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宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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