トップ > ニュース&情報 > 国際情勢 > 宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

RSS


メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。



宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:9/23


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年)  9月23日(日曜日) 
通巻 第1935号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
   
  北京の一方的任命のカソリック司教をローマが追認
      驚くほどの妥協が背後で進んでいる
****************************************

 なぜならパンチェン・ラマのニセモノをダライラマ猊下が追認したような、大事件だからだ。北京はダライラマ法王が認めた霊童を誘拐し、拉致監禁。そのかわり、どこの馬の骨とも判らない「霊童」を拾ってきて、これが「パンチェン・ラマの生まれ変わり」と言った。
 いま、そのニセモノが中国全土のチベット寺院を巡回している。

ローマ法王ベネディクト16世は、中国の“政府”が認知するカトリック教会(つまりローマから見れば従来はインチキ教会)のジョゼフ・李山司教をカソリック北京教区司教として正式に承認した。
 李司教は、この四月に死去した傅鉄山・北京司教の後任として、「中国カトリック会」から任命されていた。北京教区は中国国内のキリスト教会の総本山である。
 まして「前任の傳鉄山司教は、共産党員であり、ローマへの強硬派として知られた」(ヘラルドトリビューン、9月22日付け一面トップ)。

 ローマ法王庁による李司教就任の追認事件は、無神論を国是とする中国共産党への追随、屈服を意味し、これは共産党独裁政権とローマ法王庁が、何らかの密約の元、次ぎに国交樹立へと模索する動きに嚆矢になるのではないか、アジアの自由諸国の内では緊張が拡がっている。

 他方、ドイツのメルケル首相はダライラマ猊下を正式に首相官邸に招待する。北京の反発は猛烈で、在北京のドイツ大使を呼びつけて抗議した。

 小生のみるところ、これは宗教マーケットと深い関係がある。
 留学帰りを中心に中国全土でキリスト教は急速に広がりを見せているが、殆どが「表」の教会には行かず、「地下」の教会へ通う。
 その数、およそ7000萬人。しかも、そのうち6000萬がプロテスタント系列。
 カソリック系の焦りはただならず、マーケットを食い荒らされるという焦燥になって現れてきたのではないか。

      ◎□◎△□▽●□◎□▽□◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(休刊のお知らせ) 小誌は地方講演などにより9月27日から10月2日を休刊します。●
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(((( 今週の書棚 ))))

   ♪
かの よりのり編著『中国軍 vs 自衛隊』(並木書房)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 日中軍事力比較の最新版と言って良い。
陸軍は自衛隊より中国軍が優勢、やがて海も空も、自衛隊は中国軍の軍事力に凌駕されるだとうと予測する。
そのおりは隊員もしくは軍人の質の問題ではなく、量で圧倒されるのだ。そして、日中もし闘わば、日本は破れるという恐怖のシナリオを徹底してデータをつきつめて検証している。
「自衛隊は強い」「自衛隊が闘ったら中国軍は目じゃない」などと俗論が随分と世間を惑わしているが、直近のデータをとことん詰めていくと、戦争の総合力でも、日本はいまや中国に負けているという劣勢の実態がよく理解できた。



   ♪
西村幸祐責任編集『撃論ムック 中国禁止』(オークラ出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 副題が表紙一杯に拡がっている。「買うな、食べるな、使うな、危険な中国」。
 このムックは意欲的なシリーズの第六弾として刊行された。これまでにも、同ムックは西村幸祐氏の編集により「反日マスコミの真実」、「僕らの核武装論」「ネットvsマスコミ」「慰安婦、南京問題」「慰安婦・南京の真実」の五冊が刊行された。いずれも好評な売れ行きだったという。
 この号は大盤(週刊誌大)で、カラー写真がふんだんに使われており、汚染の養魚場の模様など鮮血のような原色に染まった河川、湖の写真をみると嘔吐を催す。
とくに毒入り食品、汚染問題が特集されている。また次号は「悪の帝国・中国の真実」と銘打たれ、十月中旬に刊行される予定。



    ♪
林徳彦『失敗の法則 人生の羅針盤』(高木書房)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 常に人生は導かれているけれども、それに気がつく人と、そうでない人との人生は大きく別れてしまう。守護霊を味方にせよ、よい種を蒔け、善の環境がととのって人生が充実を始めると説く。
 著者の「はやしなるひこ」氏は、「心身健康センター理事長」を務める。
◎○ ◎○ ◎○ ◎○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
(読者の声1) 貴誌1934号にでていた書評の本『小栗判官』(小栗往還記)を早速、近くの本屋へ走ったのですが、置いてなく、都心へでて紀伊国屋書店で購いました。
ついでと言ってはなんですが、宮崎さんの『中国は猛毒を撒き散らして自滅する』(徳間書店)もヒラ積みになっていたので、一冊買いました。
松本徹さんは前作『三島由紀夫 エロスの劇』(文藝春秋)を感心して読み通し、それ以来にファンでしたが、この作品はじつに国文学者松本氏の面目躍如。古典に通じていなければ、とても、この境地の紀行をものにすることは出来ない、と思いました。
先生の本は、これから読みます。
(WO生、練馬区)


(宮崎正弘のコメント)松本徹先生の三島論は、もう一冊あって『三島由紀夫の最期(さいご)』(文藝春秋)。新古今から古今に回帰したという大胆な架設を論証した記念碑的作品です。
数年前、小生が産経新聞の書評で論じたことがあります。松本先生は泉鏡花、徳田秋声の研究家としても知られますが、本領は三島研究です。



   ♪
(読者の声2) アメリカの陰謀によるカクエイ失脚という謀略説は誤りとの貴コメントをお読みになったのでしょうか、渡部亮次郎氏が自身のメルマガで懇切に体験交えて陰謀説の来歴を書き綴っています。
これでアメリカ陰謀説を否定する徳本栄一郎さんに訊く手間が省けました。
その徳本さん、先日外人記者クラブであった、豪州人の書いた「プリンセス・マサコ」というタイトルの飛んでも本の会見で質問に立っていました。この本の日本語訳出版は当初講談社から予定されていましたが、その内容に外務省、宮内庁からクレイムがつき、講談社は内容の削除・書き替えを求めました。
原作者がそれを拒否して出版が暗礁に乗り上げましたが、その間隙を縫って他の出版社が原書通りの和訳出版に漕ぎ付けました。
しかし朝日・産経含めた六大紙からその広告掲載を拒否されたという抗議会見をしたのでした。なだいなだ、とかいう化石のような仁も雛壇に鎮座していました。アイリス・チャンの『レイプ・オブ・南京』というトンデモ本の日本での出版権を手にした柏書房が、内容のあまりの支離滅裂さにあきれて訂正を求めたら、アイリス・チャンが拒否したケースに酷似しています。
在米華僑が買い占めてアメリカではベストセラーだったことになっている、この本は、いまだに日本での出版を引き受ける版元はありません。
さて徳本氏は、マサコ本の中の同妃について書かれたものは、どういう取材源から得たものかについて突っ込んだ質問をしていました。カクエイ失脚のアメリカ陰謀説についてチャーチ委員会の残党にインタビューしてまで事の真実に迫ろうとした、根っからのジャーナリスト魂をそこに感じました。


(宮崎正弘のコメント) 出版界で、またまた新種の揉め事が起きているんですか。初めて知りました。有り難う御座います。







 
          ◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(((( 宮崎正弘の新刊 ))))

 『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
全国主要書店発売中!
―――毒入り食品からオモチャの鉛、段ボール入り「肉まん」に至るまで[MADE IN CHINA]は、いかにして世界で嫌われ、忌避されるにいたったのか、その原因は奈辺にあり、今後本当に解決される見通しはあるのか? 中国の猛毒災禍により、いずれ上海株式市場は暴落を起こしかねないだろう。 
    ♪

♪♪
『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
 好評を博した拙著『2008年 世界大動乱の予兆』を大幅に改訂増補。新データを満載。増ページ普及版。


   ♪♪♪
(((( 宮崎正弘のロングセラーズ ))))
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
 『三島由紀夫の現場』(並木書房)
     ◇ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最新の記事

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するdel.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録記事をEvernoteへクリップ
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。


この記事へのコメント

コメントを書く


上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。
コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  1. 中国産の鰻、あれからバッタリと姿を消しました。
    はて、面妖な。日本に帰化したでしょうか(笑)。

     2007/9/28

このメルマガもおすすめ

  1. Japan on the Globe 国際派日本人養成講座

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    13244人

    日本に元気と良識を。歴史・文化・政治・外交など、多方面の教養を毎週一話完結型でお届けします。3万8千部突破!

  2. JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    3905人

    政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

  3. 月刊アカシックレコード

    最終発行日:
    2017/05/07
    読者数:
    17030人

    02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家が、政官財界の分析にも進出し、宣伝費ゼロで読者19,000人を獲得。2009年9月から月刊化。

  4. 頂門の一針

    最終発行日:
    2017/05/27
    読者数:
    5701人

    急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

  5. 甦れ美しい日本

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    7049人

    日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う

発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

過去の発行記事