国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/09/20


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年)  9月21日(金曜日) 
通巻 第1931号    (9月20日発行)
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 李克強(遼寧省書記)が頭ひとつリードか?
  大連ダボス会議で、国際デビュー。次期共産党指導者と温首相が紹介
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 ウィリー・ラム(世界的なチャイナ・ウォッチャー)が書いている。(「チャイナブリーフ」、9月19日号)。
「夏のダボス会議と銘打たれて、中国の大連で開催された国際会議に、突如、温家宝首相が李克強をともなって出現し、各国の著名企業家に紹介してまわっていた。李は共産主義青年団のリーダーとして、頭角を現し、河南省書記から、第五世代指導者のトップランナーに擬せられてきた」。

現在52歳の李克強は中国東北地方(旧満州)の経済躍進を達成し、スポットが当たったが、大連のダボス会議が国際舞台へのデビューとなった。もっとも大連は、かれが書記をつとめる遼寧省の玄関口でもある。

 李克強は1955年生まれ、安徽省定遠出身。北京大学経済学院在職大学院卒業、法学学士、経済学博士。 
 北京大学共産青年団書記を振り出しに、共産主義青年団中央常務委員、学校部部長兼全国学校連合会秘書長などを経て、85年に共産主義青年団中央書記処第一書記。
98年から河南省副書記、88年に副省長、99年に河南省長。2002年に中国共産党河南省委員会書記。04年に遼寧省書記に栄転。中央委員。 
 
エネルギッシュな印象が強いがマイナス面も否めない。
とくに李克強が河南省書記時代に「エイズ県」といわれるほどのエイズ禍の蔓延に無策であったばかりか、エイズを告発した女医を監禁し、さらには国際的NGOが河南省での活動を徹底的に妨害し、取材をさせなかった。
だが、チベットで書記時代に血の弾圧を敢行して中央政界の覚えめでたきを得た胡錦濤のようにエイズ蔓延を機密として捉え、NGOボランティアを妨害した“功績”が高く買われたわけだ。

 ところで「ダボス会議」とは、冬にスイスのリゾートで開催され、世界の有名人とくに、政治家、企業家、エコノミストが集うことで有名である。ソニーの盛田元会長やビルゲーツらが常連。
この世界会議が、大連に引っ越したのではなく、夏五輪なら冬五輪があるように、躍進中国で一度開催してはどうか、とダボス会議側が企画したもの。
別途、中国版ダボス会議は、毎年夏頃に海南島のボーアウで開催されている。


 ▼ “大連ダボス会議”を取材した日本人記者はたった二人だった

 ついでに言えば、日本からのスピーチは竹中平蔵元金融大臣ら。取材に大連ダボス会議へ行った日本人記者はたったの二人。
朝日の船橋洋一氏と、『週刊現代』の近藤大介氏。

 会場の異様な雰囲気を後者の近藤記者も発見し、こう書いた。
 「温家宝首相は、この十月に胡錦濤総書記の事実上の後継指名を受けると見られる李克強遼寧省党委書記を引き連れ、主な参加者に紹介していた」(『週刊現代』、9月29日号「ニュースのソムリエ」)。

 話は冒頭にもどして、ウィリー・ラムは「次のナンバーツー」(NO。2)に意外な人名を挙げた。
 張徳生である。

 張徳生(広東省書記)は60歳。若くはない。1946年遼寧省生まれで、朝鮮金日成総合大学経済学部を卒業した。
共産党吉林省延辺州委員会副書記を振り出しに、民政部副部長、党組織副書記。90年には、吉林省委員会副書記。翌年に書記。
98年浙江省委員会書記に栄転し、ついで繁栄の象徴である広東省党委書記になった。
現在中央政治局委員。

 張は保守派で、どちらかといえば旧江沢民派を代表するから、胡錦濤にとっては歓迎する派閥ではない。いや、だからこそ、総主流派のバランスのうえに次の人事を模索する胡執行部にとっては、ナンバーツー含みで「使えそう」と判断しているのかもしれないが。。。

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先ず試みに下記の活動を行いますのでお知らせします。皆様の参加を歓迎します。
          記

日 時: 9月23日(日)13:00〜17:00

場 所: 靖国神社手前、九段坂・東京理科大学校舎前の歩道(銀杏並木の下)。(東京メトロ東西線・半蔵門線 九段下駅下車1分。都営地下鉄・都営新宿線 九段下駅下車1分)。
活動内容:台湾の国連加盟支持のアピールほか 
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