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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:9/2


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年)  9月2日(日曜日)  
通巻 第1909号 
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 << 今週の書棚 >>

   
松本道弘著『日本の気概』(日新報道)
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 松本道弘氏といえば、英語ディベートの達人。バイリンガルであり、同時に日本人としての誇り、日本の気概と魂を持っている。そもそも外国語の達人とは同時に母国語の達人でなければ成立しないからである。
 松本氏は英語道の天才だが、同時に造語の才能にもすぐれ、「電池人間」と「磁石人間」とか、あるいは「バッタ」(中国)、「ハチ」(アメリカ)、そして「アリ」が日本ではないかと定義する。ときどきシャーロックホームズの真似をされたり、多芸の人でもある。
 その独特な理由付けは本書で詳しく読んでいただくことにして、これからの日本では有能な「電池人間」だけではダメだという。
 典型が東大卒業のエリート。
「東大生は単一電池で持ちが良い。だが、いずれ(電源が)切れる」
 戦後教育は使い捨ての「電池人」を量産した。「ニートやフリーダーは、そのようなデッド・バッテリー(切れた電池)の予備軍。だから青息吐息には自殺願望がある」と名(迷?)解説がつづく。
どこまでも歯切れが良い、断定的ロジックの開陳が並んでいる。
 「中国やロシアの皇帝は絶大な権力を持っていたが、それらは巨大な電池に過ぎない。とくに中国の場合は、易生革命に見る如く、徳のない先帝は、徳のある新帝の暴力革命により、その栄光の座から引きずり降ろされる」
 しかし、日本の天皇は「永久磁石なのだ」
 松本氏はある時、「三島由紀夫は電池っぽいが、いつから磁石になったのか」と筆者に電話してきたことがある。「『英霊の声』を書いたあたりからではありませんか」と三十分ほど語ったが、そのことまで本書に出てくるのでたまげてしまった。
 英語的比喩と造語に溢れた日本文化論になっている。

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(編集部から) というわけで宮崎は大連、旅順、瀋陽、長春、ハルビン取材から無事帰国しました。旅日記は追って。小誌は明日から正常発行に戻ります。
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<< 今月の拙論 >>
(1)「手抜き工事だらけ 中国建物業界」(『WILL』十月号、発売中)
(2)「カザフスタンのチャイナタウン」(『共同ウィークリー』、9月7日号)
(3)「車内の喧噪は携帯電話」(『週刊朝日』、9月7日号、発売中)
(4)「カザフスタン、キルギス紀行」(『エルネオス』、9月号)
(5)「草花の匂う国家」(『月刊日本』9月号、発売中)
(6)「カザフ、キルギスの経済力比較」(『経営速報』、八月下旬号)
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 九月の宮崎正弘、新刊予告
 『猛毒を撒き散らして、中国は自滅する』(仮題。徳間書店、九月下旬頃)
 『最新版 2008年 世界大動乱』(並木書房、九月中旬頃)
      ◎ ● ◎ ● ◎ ●
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(読者の声1) 佐藤優氏はかねがね『神皇正統記』を称揚しています。先の大戦中に設立された陸軍中野学校で、『神皇正統記』が教科書として使われていたことに注目していたと記憶します。
最近手に取った日本軍のインテリジェンスに関わる書に次の一節がありました。
(引用開始)
「当時、陸海軍は本格的なインテリジェンス教育のための機関を有していなかったため、中野学校における情報教育は画期的なものであった。教育内容は、語学や軍事学、謀略、情報などの学科と、剣術、柔術、暗号、忍術などの術科、そして現地研修などからなっており、学生はおよそ一年ですべてのカリキュラムをこなさなければならなかった。
中野学校では忍術や錠開けといったユニークな学科が揃っていたが、特に注目すべきは、吉原正巳教官による国体学であった。これは北畠親房の『神皇正統記』に基づいた皇国史観であり、中野学校生の精神的支柱となったものである。
このような精神教育を重視することによって、買収やハニートラップにも誘惑されず、また太平洋戦争後半の過酷な条件下においても戦い抜くことができるインテリジェンス・オフィサーを育成することができたと言われている」。
(引用止め)
吉原正巳という仁は、士官学校生の時に五・一五事件に連座して収監され、出獄して東大に入り平泉澄の門下生になりました。当時軍部内部にその崇拝者を多数擁して隠然とした勢力を占めていた平泉門下の一人だったのです。
実際にどこまで平泉学が中野学校生の精神修養として彼らの心の中に浸透し、実務に役立ち、戦場や実際の場で支えとなったのでしょうか。
このことについて小野田寛郎さんあたりはどんな想いでおられるか寡聞にして存じませんが、何か発言しておられたら知りたいところです。
精神修養が何ら学科に盛られていない些かの専門知識だけの学業を修めた防大卒、警察学校卒、司法修習所卒、医大卒、松下某塾卒、教育学部卒、灯台卒・・。
彼らの破廉恥、非常識、不道徳、非倫理の所業を毎日見せ付けられるにつけ、精神修養の欠落した高等教育の不昧を暗澹と感じます。
    (HN生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 吉原正巳氏は昭和五十年代まで拓殖大学海外事情研究所の所長をされていたと思います。小生儀、若いときに一度お目にかかっています。
 小野田さんの直接の先輩は末次一郎氏だった筈です。



   ♪
(読者の声2) 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」通巻第1907号に、孔子学院を世界中に180箇所も開設予定と出ています。
「批孔批林」と赤い語録を掲げて彼の国中で大騒ぎしていたのが世界中でニュースになりました。中国語の能力がないので直訳すると、これは孔子と林彪を批判することでしょう。
この間まで扱き下ろした孔子を今になって何故また持ち上げるのでしょうか。「歴史を鑑とする」らしいですが、いったいどのような解釈をすれば両者が整合するのか、どうやら鑑には違ったものが映っているらしい。
(NO生)


(宮崎正弘のコメント) 孔子学院は、事実上の語学学校です。
当該諸国では中国語を習うだけが目的で実利的学生が集まっています。
北京は、それを政治宣伝で、孔子の教えを広め、道徳を世界に普及すると言っております。中国がソフトパワー重視の外交を砲艦外交と平行させて展開しようという。その心意気や壮大、というより図々しい限りですが。。。



   ♪
(読者の声3) 最近呆れ果てたのは、アララといったか、アレレといったか、築地瓦版屋の出している20〜30〜40代のオナゴ層に媚びている週刊誌の記事で、そのタイトルは、"中国食品の「毒」は日本から来た"というもの。
農薬・添加剤の諸々は、日本から中国に持ち込まれ、日本人が使い方を教え込んだもので、それらを使ったり含まれた食品を日本人が毒だと騒いでいる。 つまり本当に悪いことをしている諸悪の根源は日本人だという築地瓦版屋流、お得意の自虐論です。
ピストル殺人をした中国人がいても、「中国人にピストルを与えて、使い方も教えてやったのは日本人だ、だから殺人で責められるのは中国人ではなく日本人の方だ!」と強弁してやっているようなものです。
ア○○がそんなに中国を擁護したいなら、多弾頭の核ミサイル技術について次のように書いてあげたらよいでしょう。
「有能な中共の産業スパイが、クリントン政権時代に、アメリカからオンナとカネを餌に盗み取った。 今や中国製多弾頭核ミサイルは日本やアメリカに向けられている。 しかし悪いのはその技術を開発して盗まれた頓馬なアメリカであって中国ではない」

話を食品に戻して、仮に日本人が中国で日本向けに違法な食品を製造しているなら、それを取り締まる責任は中共政府にあります。
日本で、ピッキング・スリ・置き引き・万引きなどの軽犯罪から、殺人・強盗などの凶悪犯罪を次々に引き起こしている中国人。
それら中国人犯罪者は日本の警察が一所懸命取り締まっています。
ペットが死んだ原因のメラミンの製造や鉛入りおもちゃの製造に欧米人や欧米企業が関わっているなら、それは中共政府が取り締まるべき責任を負います。 
もしそういう事実があるなら、ア○○はそれをアメリカにご注進したらいい。
毒入り風邪シロップの製造に欧米企業が関わっているなら、ア○○はパナマ政府にご注進したらいい。インドに進出したモンサント社の悪行三昧を先蹤として、米国、西欧の農薬製造・化学薬品会社は、自国で禁じられた製品の製造や販売をアジア・アフリカ・南アメリカの国々で行っています。
中共政府は“開放政策”の名のもとに資本主義経済に首(こうべ)を垂れたのですから、資本主義の論理とともにその風圧を受けざるをえません。 自国に入り込んだ日本企業はじめ、欧米資本にタカるだけでなく、彼らとともに一定の秩序を形成する責務を負うのです。
築地瓦版屋が、中南海へ媚を売る積もりか、自虐的自慰行為の快楽を求めてか、定かではありませんが、一人相撲的な底意で、風が吹けばオケ屋が儲かる的強牽附会の屁理屈で、自国民や自国企業を落としめる記事を系列週刊誌に載せるとは、今更ながら呆れ果ててしまいます。
ア○○流の屁理屈の矢のベクトルを彼ら自身のいる築地方向に向けると、「先の大戦に突き進んでしまった最大の原因は、朝日新聞が率先して掲げた戦意高揚、戦争肯定の民意扇動の社論と記事にあったのだ」 という立論になるのです。 これは歴史的事実で屁理屈ではありません。
      (有楽生)


(宮崎正弘のコメント) 中国滞在中に読んだ『チャイナ・ディリー』(英語版)に面白い漫画がありました。
肥ったアメリカ人がイス替わりの中国人の上に座って「納期を急げ」、もう一人の欧米人も中国人の上に乗って「もっと安くしろ」。
苦しむ中国人はさらに圧搾機械でアブラを絞られるという構造、こういう風に「被害者意識」ですね。中国人のメンタリティは! この漫画には啓発されました(苦笑)。

◎ ● ● ◎         
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特別早期予約割引 明日締め切ります!
    予約締め切りは9月3日午後十時まで。
http://mishima.xii.jp/annai/baratokaizoku.jpg

 サロン劇場が『薔薇と海賊』を上演します
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 詳細は下記サイトで
http://mishima.xii.jp/contents/index.html

御周知のように『薔薇と海賊』は三島由紀夫氏が自決直前、舞台稽古を訪れ、涙していた記念碑的作品です。あの当時の雰囲気のままに、サロン劇場が公演。文化庁芸術祭参加。

 三島由紀夫原作 オリジナル演出
 「薔薇と海賊」
 主演 村松英子  出演 大出俊、伊藤高、若柳汎之丞、村松えり。他
 新宿紀伊国屋ホール
 11月2日から9日まで。(一般料金 6000円)

 上演スケジュール
 11月2日(金曜) 夜 1830−
    3日(土曜) 昼 1400−
    4日(日曜( 昼 1400−
    5日(月曜) 夜 1830−
    6日(火曜) 昼 1400−
    7日(水曜) 昼 1400−
    8日(木曜) 夜 1830−
    9日(金曜) 昼 1400−

 一般発売は9月5日より チケットぴあ

 予約特割は9月3日まで、です。
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 下記へ希望日、人数、〒番号、住所、ご芳名、電話番号をお知らせください。
 優先的にチケットを確保し、お手元に郵送します。
 yukokuki@hotmail.com

 なおチケットの発送は9月23日頃になります。お振り込みは、チケット郵送時に封筒に挿入される振込用紙で“後払い”です。一旦、お買いあげチケットは払い戻し出来ません。
  ◎サロン劇場と三島由紀夫研究会からのお知らせでした!
     ◎ ◎ ◎ ◎
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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sv=30&g=001&sitem=%B5%DC%BA%EA%C0%B5%B9%B0&Submit=%A1%A1%A1%A1%A1%A1%B8%A1%BA%F7%A1%A1%A1%A1%A1%A1
(上記サイトから拙著はほぼ全て購入可能です)。

 『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
  (マスコミで書評が次々と出始めました ↑)

 『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)

 下記四冊はロングセラー入りしております!
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
 『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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