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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:8/20



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年)  8月21日(火曜日)   
通巻第1901号 (通巻1900号突破記念)
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胡錦濤主席の演説に通訳がいなかった国際会議の不可思議
不手際と思惑はずれが目立った「上海協力機構」のビジケク会議
*************************************

 中国とロシアが主導し、中央アジア五カ国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)が加盟する「上海協力機構(SCO、所謂『上海シックス』)は既報のように、8月16日にキルギスの首都ビシケクで首脳会議を開いた。

 「砂漠の万里の長城」とか「中央アジアのNATO」とかの異名もとったが、反米基調にはかわりがなく、採択された「ビシケク宣言」では、戦略的な均衡を求める等として、米国のMD配備を暗に批判し、次のように言った。
 「中央アジアの安全は域内各国で保障できる」。
 ほかに「長期善隣友好協力条約」など八つの文書が各国代表によって調印された。

 翌日に場所をロシアに移して軍事演習を公開し、気勢を挙げた。
ロシア主導で、費用もロシアと中国が負担し、協力ぶりを見せつけたが、キルギスなどは少数の空挺団を参加させるにとどめた。
 ロシアは十数年ぶりに戦略爆撃機のテスト飛行も見せびらかした。

 オブザーバーのイラン、モンゴル、アフガニスタンおよび、新加盟のトルクメニスタンからも国家元首(大統領)が出席した。
 しかしオブザーバーとしての、インドとパキスタンからは元首は参加せず外相クラスの出席に留まった。

 テロ対策を中軸として安全保障に於ける協力関係および、エネルギー分野での協力を進めることが謳われた。
これは「エネルギー・クラブ」を別枠で設置しようと提言するカザフスタンのナゼルバエフ大統領が主導した。」
 しかしキルギスに駐留する米軍の撤退を求める文言はなかった。


 ▼ マナス空港からの米軍撤退は共同声明でも謳われなかった

 最大の見所はなにか?
 (1)キルギスは中国の胡主席が演説するときに、意図的なのか、通訳を用意していなかった。参加者は胡の演説をポカンとして聴いていたという。

 (2)ロシアはキルギスに20億ドルの支援を約束し、旧宗主国としての強い立場を見せつけた。キルギスには米軍のほかにロシア軍が500名駐屯し、失地回復を図っており、なんとしてもロシアは米国の影響力を排除し、中国の浸透も防ぎたいための措置である。

(3)マナス空港からの米軍撤退は共同声明でも謳われなかった。米国は国務、国防長官を何回もビジケクに送り込んで、キルギスとの解決策を模索してきた。

(4)”協力”の「中身」はばらばらだった。
 組織内に「エネルギー・クラブ」が別枠で設置される合意をえたが、水をめぐっての加盟国の内ゲバは激しくなる一方であるうえ、領土係争がフェルガナ盆地の領有などで続いている。ウズベキスタンはキルギスとタジキスタンに跨る鉱山開発を強行している。

(5)安全保障の協力も異常なほどの温度差
 ロシアは反NATOを全面に。キルギスなどは十数人を軍事演習に参加させたのみ。

(6)ゲストとしてカルザイ(アフガニスタン大統領)を招きながら、同国の麻薬ビジネスを批判してカルザイはむくれた。

(7)タジキスタンはSCOをCSIの軍事組織に一括せよ、などと提案。加盟各国の一部から失笑を買った。

(8)かくして「ビジケク宣言」(テロ、分裂主義、過激派排撃)はきれいごとが並んで終わった。
いや、米ロ中の三国を天秤にかけて、老獪にふるまったバキーエフ(キルギス大統領)、意外な政治力を持っているのかも知れないのだが。。。。

 次回の首脳会議は来年夏、タジキスタンのドシャンベで開かれる。

     ◎み◎や○ざ◎き○◎ま◎さ△ひ◎ろ◎
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(((((((((( 黄昭堂氏が来日、講演会 ))))))))))

8月26日(日)、黄昭堂氏が「台湾の総統選挙について」講演【参加費無料】

 来春3月22日に行われる台湾の総統選挙は、民主進歩党(政府与党)の謝長廷候補と「統一派」中国国民党の馬英九候補の一騎打ちになります。どちらが勝つかによって、台湾の命運が決せられる可能性があり、台湾と運命共同体の日本の将来が左右されるかもしれないのです。

 手護台湾大聯盟(総召集人は李登輝)の執行召集人として、あの人間の鎖デモを成功させた黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席を招いて、選挙の見通しやその結果で台湾はどうなるか、などについてお聞きします。
参加者との意見交換も行います。
友人知己をお誘いの上、御参加下さい。

■演 題 台湾の総統選挙について
■講 師 黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席

■日 時 2007年8月26日(日)午後2時〜4時30分(1時30分開場)

■場 所 文京区民センター 3階 3A
     東京都文京区本郷4-15-14(TEL:03‐3814‐6731)
     *文京シビックセンター斜向かい
     都営地下鉄:三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
     東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩4分
     JR「水道橋駅」徒歩10分

■参加費 無料
■主 催 アジア安保フォーラム(幹事=宗像隆幸)
     財団法人台湾安保協会(台北、理事長=鄭欽仁)
          ▽  
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   ♪  
(読者の声1) 貴誌通巻第1900号の(読者の声1)に対して、(宮崎正弘のコメント)に「日本の新聞が天皇皇后両陛下の報道をするとき、A紙など、意図的に事故や凶悪犯罪記事の下に配置したり、しかも『両陛下』ではなく、『天皇ご夫妻』と表現したり、その姿勢
は甚だしく品性を欠いています。マスコミが最悪でしょう」とありました。
A新聞より悪質なマスコミがあります。
数年前、平日に休暇をとって温泉にいき、旅館で朝8時のTBSニュースを見ていたら、驚くべきものを発見いたしました。40歳くらいの女性が幼児を殺害した事件のニュースでした。
アナウンサーが記事の原稿を読み上げている間、ほんの1秒ほど大人の女性が幼児を抱いている姿が後ろに映りました。短い時間だったので、その時点では誰か認識できませんでした。
これが犯人の女性かと思もっていたところ、次のニュースでびっくりしました。皇太子妃殿下が愛子内親王殿下とお出かけになったことの報道でした。
そのとき映っていたのは、前の殺人事件のニュースでアナウンサーの後ろに写された女性が幼児をだいている映像と全く同じ服装で同じ姿勢で愛子内親王殿下を皇太子妃殿下が抱いている姿でした。
考えてみれば、幼児殺害事件なのに、幼児を抱きかかえている写真は不自然です。
追求されれば、間違って写したというでしょう。
しかし分からないように視聴者の深層意識に写真と事件を関連付けて植えつけようとしたのかもしれません。恐ろしいことです。

 また同日付け貴誌の「(読者の声3)」に「半島を司るカミが、分断している朝鮮民族の、一集団の頭目と一国家の統領の打算で友好ムードを醸し出そうとした愚挙に、天罰を下したのでしょう」とありましたが、半島専門の神がいると私は思いません。
むしろ邪悪な独裁者をはびこらせたから同罪として罰するのでは虐げられた国民があまりにも可哀想なので、あの世で無罪放免で昇天できるよう、代わりに現世で苦悩を与えたのではないでしょうか。
そうとでも考えないとあまりに可哀想ではありませんか。
   (ST生、神奈川県)


(宮崎正弘のコメント) そんなひどいサブリミナル報道があったのですか! 本当であるとすれば、とても同胞とは思えませんね。日本国民として恥じ入るばかりです。



   ♪
(読者の声2) 埼玉県および近県在住の皆さまへ御案内します。
「埼玉李登輝友の会講演会」は会員、非会員を問わず、埼玉県、近県にお住まいの方には奮ってのご参加をお願いいたします。懇親会もあります。
台湾のことを語り合いましょう。
      記
【講師】田久保忠衛先生(杏林大学客員教授・日本李登輝友の会副会長)
 【演題】「台湾の総統選挙の行方」
 【日時】9月1日(土)14:00〜15:00 講演会
            15:00〜17:00 懇親会
 【場所】埼玉労働会館
    さいたま市浦和区常盤9−24−13 電話048−832−2151
    JR京浜東北線「北浦和駅」西口下車、徒歩3分。
    西口を出て国道17号にぶつかったら、それに沿って左方向。道路の右側。
 【会費】5000円(懇親会費込み)
 【連絡】申し込み koe@formosa.ne.jp (台湾の声)
 【問合せ】 090−4138−6397 永山 
    (埼玉李登輝友の会 李登輝友の会埼玉県支部)



    ♪
(読者の声3) 月刊情報誌Fの無署名記事の“世論が決める「小泉再登板」” に次の件りがあります。
(引用開始)
「小泉は安倍に以前から 「小沢を大事にしろ」と逆説的にアドバイスを送ってきた。
小泉が師と仰ぐ元首相・福田赳夫の仇敵元首相・田中角栄の薫陶を受けた「経世会(竹下派)七奉行」の最後の生き残りとも言うべき小沢。
5年5ヶ月の政権担当中に党内の旧経世会支配の秩序を粉砕した小泉が唯一、やり残
したのが小沢との最終決戦だ!」
 (引用止め)

 「参院選に負けても安倍は続投」、「負けても内閣改造は急がない」とは、小泉が選挙前から安倍に指摘し公言もしていたこと。 公明党との連携維持も小泉の方針。森・青木・秀直の三人が安倍のクビに付けようとした鈴を、安倍がパッと払い除けたのも小泉の御簾の向こうからの「院宣」に忠実に従ったのだとF誌は分析しています。

安倍の次の党首のタマに事欠く自民党。
自民・民主の保守議員が結束して、小泉をかつぎ出して『小泉新党』結成に動く前に、自民党の破れ御輿に小泉を拝み倒して乗せ上げ、その人気にあやかり政権基盤の回復を期す。
あわせて新党結成の芽を摘むというシナリオがあるようです。
同誌が予想する小泉・小沢の ”最終決戦” は、石原莞爾が予言した日米間の ”世界最終戦争” 同様凄まじいものになるでしょう。
スモール・スプリングとスモール・バレーの激突は、大湖を現出するのか、大渓谷を形造るのか、どちらになるのでしょう。
前世紀の田中角栄、福田赳夫とその郎党眷属の間の対立と怨念のルサンチマン。
これが今世紀に引き継がれ、日本の政界を厚い黒雲のように覆っています。 すでに雷鳴は轟き始めました。
西欧では階級闘争のルサンチマンに彩られて唱導された自由、平等、権利を求める闘争を通じて形作られた近代政治体制。これとは性格をまったく異にする、いかにも日本的で麗しく思われる日本的政治闘争の展開と見立てます。
    (しなの六文銭)


(宮崎正弘のコメント) 結局、「自民党をぶっ壊す」と言った小泉政治がなしたこととは、「経世会=旧田中派を壊す」ことであり、参議院で自民党が負けたと言っても、実態は17人も落とした旧田中派の敗北。
 安倍首相が退陣しなくても済んだのはアンチ安倍勢力を糾合できる筈の、旧大平派が四分裂していてどうしようもないからでしょ。だから党内から強い退陣要求はなかったし、旧大平派は、口で安倍批判をするだけで終わった。マスコミにしても、朝日と共同通信系列だけです。退陣を社説で要求したのは。。。
 野党である民主党も、中身は「保守」であり、しかも小沢が牛耳った以上、旧経世会主導です。
 この図式は、つまるところ、保守合同前の保守二党状況であり、ですから、小生は野党のなかの旧社会党が残っていようとも、先行きを悲観していないのです。
 
桝添さんとか石破さんとかは、政局しか見てませんね。
秋の政局はイラク特別措置法再延長をめぐっての論戦であり、左翼化をつよめる米国に対して、相当言いたいことを言い合える雰囲気でもありますが。。。。
 疑似ナショナリズムを手中にした小沢党首の、本当の実力が試されるでしょう。

     ◎
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『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
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『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
 『三島由紀夫の現場』(並木書房刊)
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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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