国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/08/11


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年)  8月11日(土曜日)  貳
通巻第1890号 
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 中国共産党幹部が愛人を爆弾で殺害した「猟奇事件」
   不道徳、インモラルはここまで拡がっていた
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 爆弾を使った殺人は1949年の中国共産党成立以後、初めての犯罪である。

 7月9日、山東省済南市を走行中の「飛度」というクルマが爆発、運転していた女性が爆死。死体はバラバラになって周辺に飛び散った。
 被害者は済南市の国土局に勤務する美人・劉玲(31)だった。

 中国には猟奇殺人は多いが、北京の公安が注目したのは爆弾という手口だ。これはテロではないか、北京から専門捜査官が派遣され、徹底した捜査がおこなわれた。
爆弾の種類を特定し、入手経路から仕掛けた人物を逮捕した。
 ところが事件は意外な方向へ発展する。
爆弾犯は「親戚の男に頼まれた」と供述し、なんと黒幕は済南市会議長の段義和と判ったのだ。
 
 おりから天津政協商会議主席の宋平順の自殺事件が報じられたばかりだった。
 7月16日、済南市議会(人民代表常任委員会)が開催され、段の党籍剥奪を決めた。

 外電に追跡記事がでた。
 [北京 8月9日 ロイター]「中国の裁判所は、愛人を自動車に爆弾を仕掛けて爆殺した山東省済南市の元人民代表大会常務委員主任(市議会議長)に死刑を言い渡した。
段義和主任は被害者の姪にあたる男に手伝わせて爆弾による殺害を計画、実行した。段義和は愛人からの金銭要求が度重なったため嫌気が差したと供述していたという」。

 芥川龍之介『藪の中』ではないが、真相は藪のなか、誰も知らない。
 しかし、ロイターが伝えたのは新華社の「官製報道」を翻訳転電しているに過ぎず、香港にもたらされた情報は以下のとおり。

 「最初、市会が経営するホテルの従業員だった被害者の劉玲は、その美しさを見初められ、市のボスの情婦となった。その結果、劉玲は国土局に転勤(大出世)、そのポストで得られた内部資料は、市の幹部達の「汚職」「賄賂」の記録だった」(香港誌『開放』8月号)

 中国の口コミは、全人代の人事より、この猟奇事件で持ちきりという。マスコミは裁判結果を報じたのみ。香港マスコミは、連日大報道。イエロー・ペーパーが多いからだ。

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 << 今週の書棚 >>

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青木直人監修『中国の黒いワナ』(宝島社)
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 最近とみに中国批判で論壇に活躍の青木直人氏が「東アジアを覆う新帝国主義チャイナ」のたかり外交と姑息なシナリオをえぐり出し、わが日本国民の血税が中国人に爆食されている実態を暴き出す。
 さらに、このムック本には「北京五輪を支援する議員の会」のメンバーリスト、「アジア開発銀行」「世界銀行」の対中国援助の最新の一覧がついていて、資料的価値も併せ持つ。
 巻頭の対談は西尾幹二vs青木直人で「六者協議“悪魔”のフィナーレ! 米中密約に封じ込められる日本」が掲載されていて示唆的。
巻末は、佐藤優、荒木和博が加わって「新帝国主義郡に囲まれて日本の孤立」を軸に話をすすめる。
 怪しげな中国礼賛をかく田岡俊次、孔健、莫邦冨への批判もある。
 ともかく中国批判の最新のデータが満載。題名は「赤いワナ」ではなく「黒いワナ」というのも意味深である。



   ♪
柘植久慶『小部隊、指揮官バイブル』(PHP文庫)
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 究極のリーダーシップは最前線の指揮官に学べ」という副題が締めるように、「いかに部下を統率し、目標を達成できるか」という命題はなにも軍隊だけではなく、企業、国家、組織、団体すべてに共通である。
 筆者はご存じのように実際にベトナム、ラオスで闘ってきた強者。その経験を生かして、すでに柘植さんは、1988年に『戦場のサバイバル』という本を書き、これは94年に文庫になったが、韓国陸軍の教材にも使われた。
 この本は21世紀対応型のニューバージョンでABC兵器への対応が追加されている。
 日本のようにボケっとした平和国家でもテロ、人災、事故が多発しており、日常生活と関係がないと言っている場合ではないだろう。
 この本、企業研修にも適切かもしれない。



   ♪
中国民族問題研究会『中国民族問題研究』(17号)
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 中国の少数民族、とくにチュルク系「東トルキスタン独立運動」の詳細をつたえる日本で唯一の研究雑誌である。
今月は表紙がカラーでエティカル・モスク(残念ながら小生は、この場所へ行ったことがないので珍しい写真だった)。
 また今号には旅行記が二本あって、それぞれが現地を足で歩いて、日本の大手マスコミがまったく伝えない実状を活写している。
 尖昌石(筆名?)が書いたトルコのウィグルの比較寄稿では、たとえばカシュガルのテレビは現地語のチャンネルが少なく、しかも、地区によって放送局が異なり、他のイスラム地区との番組交換も閲覧も出来ない。そのくせ漢語の放送は西安の番組が見られる。
 ガソリンは内地より高いこと。礼拝を一日五回行う人は極少ないこと等々、意外な実態が報告される。
 ドバイから上海へ飛んだ山崎朋信報告ではドバイから出稼ぎ帰りの中国人が、帰国便がオーバー・ブッキングで乗れず、ところが賄賂をつかって乗ってみると座席をカーテンで仕切って乗務員が寝ていた!
その凄まじいリコ主義的腐敗が会社幹部の知らない現場では進んでいる。
 この雑誌は政治学者の殿岡昭郎氏が主宰。申込は(03)3664−1666
 年間購読料五千円。

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((((((((( 今月の拙論 ))))))
(1)「天山山脈を越えて」(『週刊朝日』、8月24日号、14日発売)
(2)「台湾新幹線試乗記」(『エルネオス』、8月号。発売中)
(3)「砂漠のオアシス国家の悲哀」(『北国新聞』、8月6日付けコラム「北風抄」)
(4)「中国が建物ごと崩壊する恐れ」(『WILL』、十月号、8月26日発売)
(5)「チャイナ・ダラーの脅威」(『月刊日本』、8月号、発売中)
(6)「モン族の悲劇ふたたび」(『自由』九月号、8月10日発売)
(7)「カザフ、キルギスの経済力比較」(『経営速報』、八月下旬号)
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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
 『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
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  • 中国の黒いワナのひとつがここにも2007/08/12

    東京では創価学会や統一教会、共産党、社会党などに所属する三国人や部落民による圧力により、

    「子ども医療費助成制度、通称マル子」なるきちがいじみた法律が

    平成19年10月1日からはじまります。

    保険証はただでさえ、本人確認が難しく、「本人なりすまし詐欺事件」がもっと増えると思います。

    過激派出身の舛添要一など自民党左翼や日朝友好議員連盟所属議員のせいです。

    これでまた「間接侵略者」達の侵略が一歩進みました。

    「平和とは戦争までの準備期間、治にあって乱を忘れず」とはまさにその通り。

    首都の影響は必ず国全体に及びます。そのことを敵はよく知っている。

    足立区や立川市、国立市、町田市など、在日中国人、朝鮮人、韓国人左翼が多く、

    「凶悪事件や偽装離婚の多い地域」が強く要求していた法律で、

    不法滞在者の子どもに権利を与えたも同然です。

    この保険証はブラックマーケットにすぐ流れ、不法滞在者に悪用されることでしょう。

    肝心の医療資格者の訴えている保険証に顔写真添付要求はいつも流れてしまいます。

    さすがは都議会を抑えている在日三国人達。自衛隊や機動隊の予算削減だけではないようです。

    最近は自衛隊基地の夜間見回りもなぜか創価学会の民間人が行っております。

    我が国の幕僚情報部はご存じなのでしょうが、おそらく国賊議員の圧力でしょうか。

    もはやこれ以上日本国籍者以外を議員にするのはまずいです。

    国賊在日弁護士や行政書士よ、偽装帰化申請に手を貸すな!入国管理局・公安に圧力をかけるな!警察や自衛隊、公安よ、負けるな!