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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:8/3


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 8月3日(金曜)  貳
通巻第1877号 
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 党籍剥奪された陳良宇(前上海市書記)に死刑判決の可能性
   北京発ロイター電が北京政界のムードを伝える
***************************************

 北京発ロイター電(8月2日)は、昨年身柄を拘束され、汚職の捜査を受けていた「上海派」のトップ、江沢民の右腕として牽制を振るった陳良宇に死刑判決の可能性があると伝えた。
 陳は先週に「党籍」を剥奪され、捜査が終了したため、身柄を司法当局に委ねられた。あとは裁判を待つばかりである。

 陳良宇は悪質なデベロッパーと組んで、「開発」をスローガンに農民や市民から土地を取り上げ、業者に転売し、天文学的な利益を上げた。
そればかりか、市職員の「厚生年金」にあたる基金から500億円前後を流用し、不動産投機に転用していた。

 陳は序列十八位の「政治局員」だったため、世界の注目を浴びたが、現職の政治局員の失脚は95年の陳希同いらい絶えてなかった。
まして最高権力者だった江沢民の牙城へ手を突っ込んだ形であり、胡錦濤の権力固めの犠牲の山羊とも言われた。

 胡錦濤は、このタイミングをみはからって上海の開発ブームに冷や水を浴びせ、上海万博予定地の開発以外、大観覧車、リニアカーの延長など、ほとんどのプロジェクトが中止もくしは中断のはこびとなった。

 さきに猛毒食品とインチキ製薬の検査を誤魔化し、新薬の許可に出鱈目な便宜を図って「中国ブランド」のイメージを最悪のレベルにおとしいれたとして食品製薬安全局長の鄭某が、実際に死刑判決を受けて、実行されたばかり。

 中国は死刑の実数を公開していないが、毎年5000人から12000人が死刑に処せられていると「アムネスティ・インタナショナル」などは推計している(ヘラルドトリビューン、8月3日付け)。

  ◎ ◎  ◎ ◎ 
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    ♪
(読者の声1) 貴誌1876号にでた「読者の声」に「こんな人たちに九条が良くないことを分かってもらうにはどうしたらよいか、頭を悩ませる今日この頃です」(TT生、大田区)とあります。

私も同じ女性ですからこの方の仰る事よく判ります。
私は、自分の行動を観ていただくことにしています。子育ての経験のある女性ならきっと何かがおかしいとと感づいてはいると思うのです。手探りなんだと思います。
私が永年働く女でしたから、「色々社会の事教えてね」とよく言われます。
「NHKの7時のニュース見て、朝日新聞読んでいるから、私時代遅れではないでしょう?」
 私は、人様に教えるほどの知識も教養もありませんが、モノの本質を見誤らない人間ではいたいと想っています。
まだまだ、NHKの7時のニュース見て、朝日新聞読んでいるから、_と安心している女性のなんと多いかに唖然とさせられますが、、、 。私もそうだったのです。
数年前に、宮崎 正弘先生のメルマガに出会い、日本丸の舵取りは宮崎 正弘先生と思うまでは。友人たちへのプレゼントに宮崎 正弘先生の新刊を差し上げますが「難しい」と。
大学教授や医者のご一家の主婦の方々が、ですが、読んでくださるから、それでいいと想っています。
子育てを卒業して、孫育てに入った私は、日本の将来が孫たちに住み易い国でなくてはならないと考えます。その為に、自分は何をなすべきか、孫の教育はどうあるべきか、そんな事を考えている時に、宮崎 正弘先生のメルマガで紹介のあった、拓殖大学のオープンカレッジのシンポジウムに出かけて、たくさんのヒントをいただきました。
嫁はイギリス、アメリカで青春期を過ごしていますが、井尻先生の家族論は、嫁が日本だけで育たなかったらから身につけられたと思いました。
家族愛の希薄になってしまった時期に日本を離れていたから、6ヶ月の息子の育児に追われる嫁ですが、このシンポジウムに参加させたかった。
二人で、井尻先生のお話を聞きたかった。
日本人の善さは、日本の良さは、嫁のように外国に暮らしてみたからこそ、再確認できるような面もあるように思います。しかし伝統文化の教育は欠落していますが。。。
井尻先生が仰いました。
「戦後62年かかって、悪い方向に来てしまった日本も、やっと底。これからは、いい方向に向かうのではと想っています」と。
希望が湧いてきました。
 亀の歩みであっても、私たち女性が本来の日本女性に戻った時がこの国が変わる時ではないでしょうか、嫁を慈しみ、嫁と力をあわせて孫を育てる。その前に私自身がしっかりした日本女性にならなくてはと。日本丸はより素晴らしい航路に入るのではないでしょうか
     (FF生、小平)


(宮崎正弘のコメント) 女性は強し。



    ♪
(読者の声2) 『月刊日本』8月号の佐藤優氏の「国体と日本基督教の精神的伝統」の次のくだりに注目しました。
(引用開始)
自民党の若手国会議員で「国民の声を憲法に反映させて、これでやっと国民の手に
よる憲法が作れる。だから国民投票法案を成立させてよかった」、というような話
をされる方が多いのですが、私はそれは違うと考えます。「国民投票で憲法を作
る」というのは国民主権ではなく、人民主権です。国民は、天皇陛下がおられて国
民がいる、という我が国の国体を前提として初めて意味を成す言葉です。 国体のな
いところに国民は存在しません。ですから、憲法を作るということは我が国の国体
を発見し、それを文字におこしていく作業なのです。戦前、戦中右翼理論家・蓑田
胸喜は、世の中の諸悪の根源は本郷三丁目(東京帝国大学法学部)あたりから出て
くる、というようなことを書いており、私はそれを冗談半分と思って読んでいたの
ですが、最近、蓑田の言っていることが正しいのかな、と思い始めました。 東京帝
国大学法学部の人々が西洋法思想を我が国に導入したのですが、西洋のアトム的世
界観、社会契約思想は共和制と結びつきやすいものであって、我が国の国家体制を
根底から破壊するものだ、ということに、憲法改正を推進する立場の人々が気づい
ていないのではないか。 国体とは何かの意識も希薄なまま、西洋的価値観に基づい
て新しい憲法を構想する、という状態を見ていると、蓑田が言った「国家が西洋思
想に汚染されている」という指摘は正しかったのかな、と考えるようになったわけ
です。
 (引用止め)

必ずしも理解がやさしいとは言えない内容ですが、ストンと腑に落ちる筋立ての話で、ことの核心を掴んでいると思います。
「国体」ということばに拒絶反応したり、先入観を持つ人はダメでしょうが、本質論を述べていると思います。
社会契約思想が共和制に繋がるものであるならば、これが日本の国家体制を破壊することはあきらかです。
佐藤氏が心配する部分はたしかにあります。同氏の指摘通り、憲法改正を進める政治家や識者はそれに気付いていないでしょう。 仮にそれが判っていても、為政者にとっては、「戦後レジームからの脱却」には、憲法改正の手続きありきで突っ走って進まざるを得ないのでしょう。
しかし民主党左派・共産党やそのシンパにはそれに気付き判っている者がいるのです。
米国の識者にも、これだけ繁栄し平和なレジーム(体制)を脱して、どんな新しいレジームに向かうというのか、安倍政権がそんな標語を掲げるから国民から参院選挙でNOを突きつけられ大敗するのだと、冷ややかな態度をみせる者もいます(cf. ジェリー・カーティスコロンビア大教授)。
「戦後レジームからの脱却」のココロは真の主権回復にあり、いつまでも日本を属国扱いしたい米政府や日本を見下していたい米識者が快く思わないのは仕方ありません。
憲法改正に話を戻しますと、これは、皇室典範改正問題のときと状況は酷似しているように思います。
40〜50年かけて皇室を骨抜きにし、国体を破壊しようとする隠微な左翼思想を有する者どもに、国体・皇室護持の保守派は土俵際まで押し込まれ、徳俵に足が掛かって寄り切られそうでしたが、悠仁さまご誕生でその陰謀は一挙に潰えました。
次の総選挙で振り子の糸が揺れ戻らずに自民党が再度大きく敗れ、勝った民主党が公明・社民などと連立政権を樹て、”人民主権” の国体破壊的改憲案を国民投票に掛けでもしたら、目も当てられない事態が将来します。 
小沢代表が健康でいてそういう事態を進めるなら、同氏が尊敬するという織田信長、大久保利通、原敬の三人に共通する結末を迎えることになるかもしれません。
それも別な政治的行き詰まりを将来します。
今後も大マスコミが日本の抱える政治・社会問題の本質を追わず、部数売上げや視聴率至上主義の報道に専心するなら、これこそ罪深いと糾弾されなければなりません。
    (HN生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 憲法は国際常識からいっても、その国の国民が決めるべき国家のマニフェストでしょう。GHQが強圧的に押しつけたいわゆる「平和憲法」なるものは、主権損壊行為ですから、したがって法律的に無効であり、日本は「無効宣言」をすれば良いのです。
 自動的に(法理論的に)、明治欽定憲法に復帰しますから、これを改正すればいい。
 小生の改憲論はこれが全てです。
現在討議されている自主憲法の多く、あるいは改正草案の多くが、GHQの占領基本法を御丁寧にも「改正」しようと言うわけです(それは改悪なのですが)から、不法な法律のうえに改正をかさねることになり、恥の上塗りです。
 憲法は出来るだけ簡単で、可能なら聖徳太子の十七條もあればたくさん、あとは日本のように伝統の古い国では解釈論争を招来させないように、細かな取り決めは謳わずともよい。
 不文律で乗り切れるからです。
天皇元首、自主防衛の権利。国民は日本語を喋ること。徴兵もしくは社会奉仕、納税の義務。表現、結社、思想、宗教の自由などを銘記するくらいで宜しいのではありますまいか。



     ♪
(読者の声3) 『亡国の東アジア共同体』(中川八洋著、北星堂刊)を読みました。
 要旨は以下の通りです。
「東アジア共同体」とは、パックス・アメリカーナの世界秩序に対する破壊が主目的である。「東アジア共同体」をつくる過程で、日米同盟は粉塵となって消滅し、必然的に日本経済は爆発的に崩壊に至るだろう。
中共との共同体づくりなど、かくも、日独伊三国同盟の愚行を100パーセントの確度で再現するだけである。このことを、日本はよく噛み締めて欲しい。(本文より)

因みに、私は過去に以下のメールを発信しています。
「日中韓の「北東アジアサミット」構想。中国と韓国は大陸国家、日本は海洋国家だ。注意しないと日本は大陸の問題に巻き込まれることになる。
海洋国家が大陸の問題に巻き込まれるとどうなるかは、日本の近代史を見ればわかる。貿易を中心にやっていればよいものを、成り行きとはいえ政治や軍事にも介入した最終結果が、昭和二十年八月だ。日本は明治以来今日まで、中国大陸と朝鮮半島にどのくらいの金を使ったか…。
想像を絶する金額だ。
おまけに中韓両国は反日国家で、経済的にはライバルだ。経済と貿易だけならこのまま放っておいてもどんどん拡大していく。
そして、中国はいずれサミットのメンバーになる。
朝鮮半島が統一された場合、米韓同盟は必要なくなる。韓国は軍事的な独立を目指してもいるようだ。竹島と尖閣諸島の領土問題はどうするのか。
日米同盟をどう位置づけるのか。韓国は米韓同盟をやめても、歴史的な元の鞘におさまるだけだ。
親日国家台湾との関係はどうするのか。
中国は台湾の独立をけっして認めない。中国と韓国の北朝鮮に対する立場は同じだが、日本は異なる。そして日本はASEANに対し独自の立場をとれなくなるか、とりづらくなる。
靖国の問題をどうするのか。
中国は、北東アジアサミットにより、日米同盟と日台関係に楔を打ち込むカードを手にいれた。韓国は、北朝鮮の問題を日中に共有させることができ、国際的には日本や中国と対等になる。(格下ではなくなる)。
そして肝心の日本にはどういうメリットがあるのか?
中国と韓国のアジアでの動きに慌て、葱を背負ってお誘いして回ったのが日本、というのが本当のところではないか。昔から親戚同志、隣組同志が一番仲が悪い。
「北東アジアサミット」の結果は見えている。
日本が我慢できるかどうか?
そして日本は本気でやるつもりかどうか?
「小異を捨てて大道につく」という言葉もあるが、日本にとって領土問題は小異だろうか?
いくらお隣りとはいえ大陸の問題に史実を無視して再び立ち入って行くことが大道だろうか?。経済と貿易のボーダレス化が進みFTAの交渉が進んでいけばアジア太平洋経済圏など自然にできていく。
北東アジアサミット構想が問題なのは、日本が大陸の政治的問題に引き込まれていくことだ。
下手をすると日本は金だけを巻き上げられて、中国の一辺境になりかねないということだ。
日本がいまやるべきことは
!)中韓をはじめ東南アジア各国とのFTA交渉を急ぐ。
!)日米同盟をできるだけ双務的にし、日米同盟を強化する。(アメリカは日本の領土を自分のものだと言ったことがあるだろうか?日本の領海で無断で調査をしたことがあるだろうか?靖国の英霊を傷つける言動があっただろうか?)
!)日米同盟を基軸にし「親日国家圏」の形成を計る。(世界ではまだ親中より親日が多い。)
「北東アジアサミット」では日本は主導権はとれない。
韓国は歴史的、地理的な関係から中国についてしまうだろう。
「北東アジアサミット」は日本にメリットは少なく、負担が大きい国際会議だ。
    (TK生、目黒)


(宮崎正弘のコメント) 肝心の外務省のなかに、まだ「東アジア共同体」を吹聴している輩がいますね。外務省の御機嫌をトル学者、文化人のなかにも、まだすこしいます。チャイナスクールの影響力は侮りがたいですよ。

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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
 『世界新資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
 『2008 世界大動乱の予兆』 (並木書房、1680円)
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
          ◇ ◎ ○ ◎ ○ ◎
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宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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