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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:8/1



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 8月2日(木曜日) 
通巻第1873号  (8月1日発行) 
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 「日本強勢政治家時代衰落」と安倍政権の惨敗を密かに喜ぶ中国
   「社会保険庁、保険・医療制度の混乱が主因だが」と中国社会科学院の分析
***************************************

 中国の社会科学院の日本研究所の金キ得副所長は、自民惨敗原因を次の三つに分析した。

 「社会保険庁の失態、日本社会の根幹にある保険医療制度が混乱したことへの民衆の不満が自民党敗北の第一だが、第二は『政治の腐敗』である」
 として金副所長は、農林水産大臣松岡の自殺など一連のスキャンダルを羅列し「これは政官財の“鐵の三角地帯”の統治にひび割れが起きたことを意味する」と分析してみせる。

そして三番目に「外交」の失態を挙げる。
 つまり「「侵略戦争を美化する強硬ナショナリズム政治が敗因である」と、的はずれの分析をして、溜飲を下げてみせるわけだが、小泉前政権への度し難い罵倒がおさまって、安倍訪中、温家宝訪日と日中関係は「戦略的互恵」をうたう新しい段階になった、と持ち上げてきた中国としては、率直に言って今回の執権党の墜落ぶりには「当惑」している気配も濃厚なのである。

 中国科学院は、やや主観的断定的に「靖国、教科書」などで、勢力を増したかに見えた「日本のナショナリズム政治が歴史的な衰退期に入ったのであり、中曽根康弘、田中角栄、吉田茂以来の大物政治家が出現するのは困難であろう」と言う。
そして、その「象徴的事件」とは「防衛大臣を更迭して、あたらに『右派』の小池百合子氏を選んで参議院選挙に臨んだもの、民衆は防衛力強化の姿勢を評価せず、反応しなかった」とする。
選挙の看板が有効な結果をもたらさなかったほどに日本のナショナリズムは衰退段階に入った、と牽強付会な分析だ。

つまり日本の民衆は、これ以上の防衛右傾化を望んでいないから自民党の惨敗に結び付いたのである、とう言うわけだ。
 一方的で浅薄な分析ではあるものの、日本への間接的メッセージが籠められている、と見た。

     ○◎み◎○や◎○ざ○◎き◎○ま◎○さ◎◎ひ○◎ろ◎○◎
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    ♪
(読者の声1) かねてから、貴著『世界新資源戦争』を近来まれな労作であるばかりか、現在日本の問題点をえぐり出して新しい国是を模索する力作、問題作と思っておりました。
 これほど簡潔に纏められた資源戦争の実態レポートに目を瞠るおもいでした。
実際、通商産業関係の省庁にさえ、これほどの問題意識をもった官僚が稀です。
 なぜ、貴著が斯界でも評判にならないか、不思議に思っていたのですが、ようやく発売された『諸君!』九月号に貴著に対しての、一ページの書評がでて、ほっとしたほどでした。
    (通産OB)


(宮崎正弘のコメント) 『諸君!』の九月号にでた拙著への書評を遅ればせながら拝読しました。本質を捉えて、よく書かれていて欣快です。



    ♪
(読者の声2) 日ごろ、国内政治には一歩距離を置いた姿勢をとられていた先生が、米下院の従軍慰安婦謝罪要求決議にただ「残念」とのみ対応する安倍内閣に、さすがにしびれを切らしたようで、やっと”安心”しました。
 「主権国家でありたいか、普通の国でありたいか」という命題は、今回参院選で大勝した民主党小沢氏が14年前に「日本改造計画」で書いて、当時衝撃的に売れまくった記憶があります。その後の彼の言動が日本人意識のダッチロールと重なって見えます。
先生が今回は実に具体的に抗議と反論の”対処法”を示されたことは、いわゆる保守派論者が抽象的な反論を言っているのと対照的な政治論になっていると感じます。
せめて当事者である総理や官房長官、外相がこの具体的処方箋を読まれることを望みます。
そして更に現下の日本に巣食う反日空気に対し”無言の行”を言わざるを得ない賢者の力不足を恨めしく思います。
    (HS生、豊橋)



    ♪
(読者の声3) 貴誌1872号の貴見。「普通のくに」なら当然とるであろう対抗措置のシミュレーションに全面的に賛成です。
 末尾にある現在の日本政府の取りうる態度、口惜しいですが、結局それしかないのでしょう。
 しかし現在の内閣と外務省は、貴台が想定しているような対抗措置を腹に収めての静観を選択しているとはとうてい思えないところが、さらに複雑な思いを進行させます。
 建前は静観をしても、せめて閣議の懇談会で、最後の項をはずしたこのシミュレーションを配布し、非公式に合意形成する。
それが媒体に伝わらずに、現在の日本の得意な情報漏洩となり、米国大使館やホワイトハウスの頭越しに議会にだけ伝わるようにする。首相補佐官の仕事。
 彼ら(あえて特定しません)の慌てる様が目に浮かぶものの、それは白日夢、見果てぬ夢。
一週間後に原爆投下の記念日が来ます。
     (SJ生) 


(宮崎正弘のコメント) ホワイトハウスはまずいことになった、と思っているでしょう。しかし下院の左翼の暴走を、もはやレイムダック入りしたブッシュ政権はとめるパワーもなく、いや、それより、ほかのことで手がいっぱいという訳でしょうが。。。。



   ♪
(読者の声4) 村松剛氏の『大量殺人の思想』を最近手に取りました。
昭和36年(1961年)刊行されたこの書は、村松氏が同年イスラエルへ出掛けて、そこで行われたアイヒマン裁判の傍聴記がメインとなっています。最終章の「アイヒマンの人間像」の中に、アイヒマンについて次のように記されている次の箇所があります。

(引用開始)
「ドイツにはジークフリート以来の破滅のロマンティスムがある。ニヒリズムにい
ろどられた力への意志と陶酔がある。 これとプロイセン風の服従精神を結びつけた
のがナチスだった、という分析を、まえに僕は読んだことがあった。 両者の結合の
象徴的舞台は、いうまでもなくニュールンベルクの党大会だろう。 鉤十字の旗に飾
られた、あの古代ローマ帝国式の舞台装置。 ナチスをひきいる凶暴なニヒリストた
ちは、鉄の規律を奉じる党員たちをまえに、ここでチュートン騎士団以来の光栄あ
る伝統を説いたのである。・・・ 共同体のロマンティスムへの憧れは彼(アイヒマ
ン)の中につよかった。
しかしその凶暴なロマンティスムが、服従精神の枠をこえるほどのものではなかっ
たことは、法廷における弁解、言い逃れの態度をもってしてもわかるだろう。
彼にはヒトラー、ゲッペルス、ゲーリングの、あの決断と自信と倣岸さはない。彼
は自分の情熱と行為との、責任をとることさえできない。
つまり・・・指導者たちの要求した二つの要素は、彼においてまさに要求どおり、
過不足なく現れていたということができる。 アイヒマンをナチスの生んだ『代表
作』と呼ぶゆえんなのである。」
(引用止め)

ドイツ民族のロマンティスム(ニヒリズムにいろどられた力への意志と陶酔)は日本の「たおやめぶり」と違いますし、プロイセン風の服従精神は「ますらおぶり」ともまったく異なります。
ドイツ民族と心性の大いに異なる日本民族に、「ナチス」のような集団が生まれる訳はなく、ホロコーストのような大虐殺が歴史上自国内で発生したことはなく、海外で他民族になしたこともありません。
近代に入って、欧米民族やシナ人との交わりを濃くして以降、彼らから日本民族も彼らと同様の所業をしたと云い募られるようになりました。そう言い募られた体験の無い日本人はあまりに無防備でした。未だに対処の仕方を心得ていません。

組織性、違法性、大量性の3つの条件に鑑みれば、米の広島・長崎への原爆投下はナチスのホロコーストと同じ”大虐殺”で、爆心直下にいた者はコンマ以下の秒数で一瞬にして頭髪皮膚内蔵骨肉すべて蒸発揮化し灰化させられました。
米が投下した原爆は、ホロコーストの行われたアウシュビッツのガス室の”死体「生産」能力”をはるかに優る巨大な ”人間焼却炉” を広島・長崎に現出しました。
ならば日本はイスラエルのヒソミに倣い、まず『原爆投下者処罰法』という仮想遡及法をつくり、彼らがアルゼンチンからアイヒマンを拉致したように原爆投下決定の最高責任者米大統領トルーマンと国務長官バーンズを日本へ連行し、戦犯法廷を開きたいところです。
しかしそれはもう叶いません。
残念ながら死んだ被告たちをアイヒマンのように吊すことはできませんが、被告死亡として、仮想戦犯法廷を開き、「平和への罪」(所謂A級戦犯)と人道への罪(C級戦犯)で裁き、罪科を厳しく問うことにします。第三国は日米離間とほくそ笑むでしょう。
しかし米国議員たちが慰安婦問題で日本政府に謝罪させようと、在米華僑やその背後にいる第三国の資金に後押しされて、しつこく決議案を繰り返し議会に上程し、その成立に蠢くなら、それを喜ぶ民度の低さを米国民が示すなら、これに対して反証を挙げ防御に努めるだけでなく、アメリカの原爆投下の罪を糾問するパンチを繰り出すべきでしょう。
最終的に米下院議会は慰安婦対日謝罪決議案を、7月30日に可決しました。

仮想戦犯法廷の判決は次のようにします。
「核、そのものは善でも悪でもない。これを自存自衛の為でなく、何が何でも日本に原爆を落とそうと決意し冷酷にも実行したトルーマンとバーンズには、由々しい罪と重大な道義的・反人類的の負うべき責めがあり、厳粛な罰が課されるべきである。しかしこの両者に今から罪を償わせることはできない。
日本人には死者の墓を暴き、鞭死の恥辱を与える習慣はない。 広島・長崎の原爆被害者は、自分らの子どもたち、子孫の日本人が同じ苦しみ同じ悲惨な目に遭うことを望んではいない。
 今後、日本に核を投下しようとする、公正も信義も無い、邪悪な国家又は集団から日本を守るために、日本民族は核を保有することを決意した。この決意が世界で唯一の原爆被害者への鎮魂となるとともに、今と将来の日本の自存自衛に資すると確信するものである。日本は自存自衛以外に核を行使しないことを世界に向け、ここに宣言する。 核、そのものは善でも悪でもないのである。」
(しなの六文銭)


(宮崎正弘のコメント) 西尾幹二先生の最新作『国家と謝罪』(徳間書店)は、まさに力作です。大きな歴史的大局観に立って、すべての問題を鋭利な白刃で分析しつつ、民族とは何か、歴史とは? 伝統とは? 日米同盟とは? 
これら国家の根幹を織りなす、すべての疑問が、この一作によって解きほぐされ、久しく忘れていた日本人としての誇りを考えるしかけになっています。
 近く拙評をメルマガに掲載予定です。

      ▽  ▽    
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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
 『世界新資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
 『2008 世界大動乱の予兆』 (並木書房、1680円)
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
          ◇ ◎ ○ ◎ ○ ◎
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宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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