国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/06/15



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 6月16日(土曜日)  
通巻第1838号  
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 キルギスと米国の関係は極め付きで微妙に 
  マナス空港の米軍駐屯継続はロシアと中国が妨害、キルギスは国論が二分
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 先週、米国のゲーツ国防長官が、リチャード・バウチャー国務次官補(中央アジア担当)を伴ってキルギスを訪問した。
 「テロリズムとの戦争のため、マナス空港への米軍駐留継続は地政学的に重要」と何回も力説した。

 ゲーツ国防長官が帰国した直後にロシアからラシモフ外相がキルギス入りした。ロシアはキルギスのカント空港に五百の兵隊を駐屯させている。
これはロシア主導のCSTO(集団安保条約機構)による。

 キルギスはウズベキスタンにつづいて、米軍の駐在を断る方向に動いており、一方、国内には親米派勢力も根強く、ロシアの露骨な介入に反感を募らせている。
米軍基地使用継続希望に30万人の署名が集まっているという。
 
 上海協力機構(SCO)の年次大会は、二ヶ月後に、キルギスの首都ビシケクで開かれる。キルギスは、この会にトルクメニスタン大統領も名誉ゲストで参加を呼びかけている。しかしトルクメニスタンは国連が認めた中立国でもあり、参加は難しい見通しだ。
 
 中国主導の上海協力機構(別名「上海シックス」)は、事実上の安保条約に変質しつつあり、キルギスをこれ以上親米的政治に傾かないよう、SCOは、キルギスからの米軍撤退を議題に載せようと画策している。
もちろん、中国とロシアが背後で圧力をかけているのだ。

 ゲーツ米国国防長官のキルギス訪問は、その動きへの牽制だったが、軍事基地周辺の経済効果だけで、ほかに水力発電プロジェクトなどへの支援は煮詰まらなかった。

(この記事は小誌1807号、5月25日付けもご参照ください)

     ○◎み◎や○◎ざ◎き◎○ま◎さ◎◎ひ◎ろ○
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(読者の声1)ワシントンポストへの「意見広告」、快挙だと思いました。関係者皆さん、有り難うございました。
米紙への意見広告といえば、以前東日本ハウスの中村功氏が提唱した「日本の誇りを取り戻す」という「漁火運動」や東条英機を描いた映画「プライド」やインドネシア独立に寄与した日本兵の映画「ムルデカ」製作など。後に青年自由党を創設した頃、真珠湾攻撃はだまし討ちとされたことの真相をニューヨークタイムスの紙上に意見広告として英文の版下を用意して依頼したようですが結局、拒否されました。
当時、何でも中国大使館からの差し金だと聞きました。
     (NZ生、山梨)


(編集部より)すぎやま氏は、四月にもNYタイムズへ意見広告の掲載をを希望しましたが、朝日新聞同様のリベラル路線を走るNYタイムズは、これを拒否しました。
 原文をみたいという問い合せを多数頂きました。WPへの意見広告の原文は
http://nishimura-voice.up.seesaa.net/image/thefact_070614.jpg
 とりあえず上のサイトに現物があります。
 もうすこし全文が綺麗に読める写真を近日中に入手次第、お知らせします。



   ♪
(読者の声2)貴誌によって、毎日レベルの高い情報をいただけて(それも無料で)大変幸せでございます。
 さてUNITED NATIONS をいつから「国際連合」(国連)と訳し始めたのでしょうか? 
 これはクリント・イーストウッド監督の父親達の星条旗を見ているときに、国債販売キャンペーンの歌の中にでてきた、UNITED NATIONSを国連と訳してあったので、あれっ?と思ったのです。
これは明らかに連合国という訳で、ここは誤訳だと。
 しかしいま、9条ネットなどの主張を見ると、国連憲章にとか、国連のとかの言葉がでてくるのです。大東亜戦争中は「連合国」で、戦後、「国連」となっているわけですが、誰がこのような言葉の使い分けをし始めたのでしょうか?
 国連の敵国条項の中にまだ日本やドイツが入っていることなどは知っていますが、この言葉の変な使い分けが日本の自虐的な歴史観の原点ではないかと思えて仕方ありません。
日本を敵国と見ているUNITED NATIONS をこんなにありがたがっている日本がとても馬鹿に見えてくるのは私だけでしょうか?
 (MI生、福岡)


(宮崎正弘のコメント)GHQの意向に添った外務省の通訳あたりでしょう。中国語は、ちゃんと「連合国」と訳しております。台湾でも香港でも、本土でも。 
 日本は誤訳を改めるべきですが、外務省、文部科学省に、いまのところ、そうした動きはありません。



   ♪
(読者の声3)「日本は立ち入りお断り」の様な各国株式市場の活況の宴です。
欧州がなかなかしぶとく、主要国の中でもドイツが際立っています。5年チャートを見ると約4倍高。 
(同時期の日経平均は8000〜18000あたりですから約2倍強ほどですね) 
http://de.finance.yahoo.com/q/bc?s=%5EGDAXI&t=my&l=on&z=m&q=l&c= 
エジプト、パキスタンの株式市場も「ロケット」だとWSJ紙(?)に出ていたような・・・。あちこちの金魚鉢に鯨が放り込まれては威勢よく水しぶきを上げています。 
さてモン族といえば、ラオス系米国人の知人がいました。透き通るほど肌白く、みどり髪。それよりも意志的な眼ときびきびした所作が彼女を知的な美人に見せていました。彼女の兄弟やいとこなどが皆、そんな感じの人々で医師等の専門職目指して勉強熱心でした。彼女たちを通して家族の規律も伺えるようでした。一族の背景を知っておれば、自分の理解や視野は広く深くなった筈でした。 
 もうひとつ。「李登輝友の会」のHPを拝見すると、李先生の周囲の人々の自然な笑顔が本当にいいですね。
「ニカホ市・・・ 李氏一行は、本堂で昼食を召し上がり、午後は秋田市内の国際教養大学で講演される予定」など周囲をいい方向へ感化できる敬すべき人格の方でいらっしゃいます。
  (KN生)


(宮崎正弘のコメント)世界の株式沸騰のなかで、日本だけが安いのは何故か?
 元気がないからが一番の原因でしょう。ついで金利が安いからです。
 金利の低い国の通貨に投資する人はいませんから。
 企業利益はあがっておりますが、商法改正、とりわけ会社法改正によって外国ファンドの日本企業買収が、いよいよ本格化するでしょう。時価総額を上げなければいけないのに、企業広報が弱くて株価対策を怠ってきたツケが、これから一気に吹き出すのではないでしょうか。



   ♪
(読者の声4)貴誌昨日付けのコメントの箇所で「河原操子」について話をされていましたが、今の人には判らないことが多いかと思います。
かの保田與重郎の『日本の橋』(新学社)の文庫版には、「河原操子」という一章が設けられています。
安く手に入りやすいですし、保田の格調高い文章を読者にお勧めになってください!
      (HT生、大田区)


(宮崎正弘のコメント)そうですよね。満州は過去の物語として風化しつつあります。
 カラチン王、川島浪速、そして養女の川島芳子が「東洋のマタハリ」。セピア色の映画の場面。河原操子は、あの時代に外地で活躍した愛国的な日本女性の典型ですが、教科書にもちろん出てくるわけはないし。実は、これらの見聞録を拙著の何かでも書きました。反応は、たしかに鈍かったです。
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 宮崎正弘がロシア、中国が惹起した資源戦争の実相と今後の世界情勢、とりわけ資源確保で置いてきぼりの観がある日本の立場と中国との衝突、その予測などを語ります。

 演題は「日中資源戦争のゆくえ」

 とき     6月20日(水曜日) 午後六時半
 ところ    大手町産経ビル「産経プラザ」大会議室
 講師    宮崎正弘
 演題    「日中資源戦争のゆくえ」
 費用    おひとり1500円、学生1000円
 ◎ 予約の必要はありません。どなたでも直接、会場へお越しください。
    当日、宮崎著『2008 世界大動乱の予兆』のサイン即売会もあります!
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<<<<<<< 桜チャンネルからお知らせ >>>>>>>
 6月16日(土曜日)  2100−2400
 三時間ワイドスペシャル
 闘論、倒論、討論! 2007年

 テーマ 「どうなる?! 日本と世界経済」
 パネラー 宮崎正弘、藤井厳喜(政治学者)、小山和伸(神奈川大学教授)、千代田哲雄(作家)、水野和夫(三菱UFJ証券チーフエコノミスト)、山本伸(金融ジャーナリスト)
 司会 水島総
 「桜チャンネル」はスカイパーフェクトTV 241チャンネル。
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(((( 日本の誇りを取り戻そう ))))

 安倍総理を叱咤激励する国民集会

 とき     7月16日(祝日) 午後2時 から四時まで
 ところ    学士会館210号室(神保町駅から徒歩一分、竹橋駅から徒歩五分)
http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html

 登壇     加瀬英明 (外交評論家)
         遠藤浩一 (拓殖大学教授)
         佐藤 守  (軍事分析家)
         藤岡信勝 (新しい歴史教科書をつくる会会長)
         岩田 温 (日本保守主義研究会代表)
 
 いま事前登録をされると入場料無料です(定員200名)。当日は1000円
 申込先  info@wadachi.jp
 或いはFAX(03)3204−2535
 主宰 ポーツマス・ネットワーク
 協賛 日本保守主義研究会、史実を世界に発信する会、南京事件の真実を追究する会。
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(休刊のお知らせ) 小誌は6月17日から19日を休刊します。地方講演旅行のため。
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<< 宮崎正弘の近刊予告 >>
 『世界新資源戦争――中国、ロシアが狙う新・覇権』
 世界の新しい資源地図を精密な地図を附録に、資源戦争の実態を網羅。
(30日に全国主要書店、一斉発売、定価1680円。阪急コミュニケーションズ刊)。

<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
 『2008 世界大動乱の予兆』 (並木書房、1680円)
 http://www.namiki-shobo.co.jp/

『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
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