宮崎正弘の国際ニュース・早読み
2007/06/12
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成19年(2007年) 6月12日(火曜日)
通巻第1833号
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華南を襲った暴風雨、洪水被害は未曾有の惨状
1063万人が被災、流出家屋16万戸、死者不明84名
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被災の報告はまだ一部である。
11日夕刻にいったん止んだ暴風洪水の嵐は中国南部、とくに華南六省の各地に惨状をもたらした。
広西省、貴州省で水没した村が数か村。福建省では五つの幹線道路が冠水、交通麻痺状態である。
湖南省は各地で堤防が決壊、広東省の中西部にも被害が及び、同省南端の深せんでは沖合に異常赤潮が発生、市内の目抜き通りが冠水し、外国人の宿泊ホテルのロビィも冠水した(多維新聞、6月12日)。
現在のところ、被災者は1063万8000人、死者71,行方不明13名。
学校などへの避難民は64万人に及んでいる。
農作物の被害は邦貨換算で270億円にのぼるだろう、と報じられている。
同じ日に中国の軍事費が日本を越えてアジア最大になったと報道された。
○◎み◎や○宮崎○ざ◎き◎▼◎ま◎さ◎正弘◎ひ◎ろ○◎
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(読者の声1) 貴誌1829号(6月9日付け)を読み、驚きました。
日本でもようやく、中国の毒入り歯磨き粉、ペットフード、咳止め風邪薬などが問題になっています。これまで日本では被害が確認されなかったからですかね。飛行機事故でも日本人乗客がいないとゴミ記事になるか、ならないかの扱いですから、当然かも知れませんが。
ところで、中国の毒入りは加工食品ばかりか酒類にも及んでいるとか。いったい、中国へしょっちゅう行かれる宮崎先生は、どのような対策をお持ちなのですか。
(YU生、栃木)
(宮崎正弘のコメント) 前にも一度、同様なご質問をいただいた記憶がありますが、既に三年は前でしたでしょうか。
まず中国でミネラルウォータでもお腹を壊すことがあるので、振ってみて、にごっていなければ買います。エビアンとか、欧米のものが売っていない店では「ワハハ」という台湾ブランドを買いますが、それもないときは振ってみるしかないですね。
なにしろペットボトルを拾って川の水をいれて売る輩があとを絶ちませんから。
屋台での食事は火鍋で唐辛子などは、大丈夫(火力が強いから)、屋台の麺類は最近やめます。どんぶりの洗浄が問題ですから。
また海老、蟹、サソリなどを食するときは、火の通った箇所だけ賞味し、あとは捨てます。
ホテルの食堂はまず大丈夫ですが、それでも中華料理(中国にいるから中華に拘るわけでもないのですが)、有名レストランは安心なところが多い。とはいえ三つ星以下のホテルでは、よく噛んでみたりして、慎重に食事を摂ります。
とくに神経質ではありませんが、何回か、腹痛、下痢に遭遇し往生しましたので自然に警戒するようになった。
フランス料理、イタリア料理、日本料理はあまり中国では食べませんね。とくに日本料理は、「これが?」という感じのもので、合格は大都会のよほどのところだけ。回転寿司、あれは寿司もどきです。
ともかく基本的に水と、火力と、食器類の清潔さでレストランを選びますが、地方へ行くとそういう贅沢を言う場合でもなく、鞄にビスケット、現地でビールで流し込むなどという辺境もよくありました。
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(((((( 平野久美子氏講演会のお知らせ ))))))
「トオサン(多桑)からバトンタッチなるか?日台交流の今後」
台湾の親日の源になっているのは、いわゆる日本語世代です。
彼らは、蒋介石政権下の抑圧を耐えて台湾の社会を支え、今日台湾の民主政治と繁栄を築きあげました。
しかし時の流れには勝てず、日本語世代は徐々に凋落し、台湾社会の主役は国民党の教育政策で育った中国語世代に移り変わりました。台湾の舵を取っているのはもはやトオサンたち(多桑)ではなく、台湾式マンダリンを操る世代であります。
歴史の悲劇の産物である世代間の言語の断層を乗り越えてトウサンたちの親日感情は、次世代に受け継がれるのでしょうか。
平野久美子さんのお話にその答えがあります。
日本台湾医師連合会長 王 紹英
―――記―――
【日 時】平成19年6月17日(日曜) 17:30〜19:30(受付17:00より)
【会 場】スクワール麹町 5階 芙蓉 03−3234−8737
http://www.gepc.or.jp/yotei/sq-map.html
【交 通】JR四 ツ谷駅 地下鉄 南北線、丸の内線四ツ谷駅より徒歩1分
【講 師】平野久美子氏「トオサン(多桑)からバトンタッチなるか?日台交流の今後」
【講師略歴】学習院大卒。編集者を経て執筆活動へ。アジア各国の文化や人々に迫り、多角的にノンフィクションを執筆。第6回小学館ノンフィクション大賞を受賞、04年からは台湾の大学に通いながら取材し、飲食から台湾のアイデンティティーを探った。
著書は『テレサ・テンが見た夢 華人歌星伝説』(晶文社)、『中国茶と茶館の旅』(新潮社)、『淡淡有情・忘れられた日本人の物語』(小学館)、『トオサンの桜』など多数
【参加費】1,000円(学生無料)
【主 催】日本台湾医師連合(http://www.jtmu.org/)
【申込み】丘 哲治まで TEL& FAX:048−881−7222
メール:tehaino@nifty.com
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<< 宮崎正弘の近刊予告 >>
『世界新資源戦争――中国、ロシアが狙う新・覇権』
世界の新しい資源地図を精密な地図を附録に、資源戦争の実態を網羅。
(30日に全国主要書店、一斉発売、定価1680円。阪急コミュニケーションズ刊)。
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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
『2008 世界大動乱の予兆』 (並木書房、1680円)
http://www.namiki-shobo.co.jp/
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
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『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
『拉致』(徳間文庫)
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