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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:6/8


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 6月8日(金曜日)  
通巻第1827号  
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 「60年ぶりに兄の冥福を祈ることが出来た。靖国神社に感謝したい」
  李登輝前総統が実直に心境を語った
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 7日夕刻から、今度は虎ノ門のオークラホテルが異様な熱気に包まれていた。
 開場の一時間以上も前から広いロビィを人々が埋め尽くしていた。
 参回目の来日で念願の「奥の細道」を辿られて、秋田では講演もこなされて6日に一度、帰京。
6月7日の朝、靖国神社の参拝をすまされ、そのあと、台湾と縁の深い拓殖大学を訪問、大学幹部と昼飯をご一緒された。
 そして休む閑もなく、会場に駆けつけられた。

靖国参拝について李登輝前総統は、
「わたしの兄(李登欽)は、昭和二十年に、フィリピンで戦死したが、父は兄の死を信じていなかった。
父は十二年前に96歳で天寿をまっとうしたが、最後まで兄が戦死したと信じておらず、したがってわが家には位牌もなければお墓もなかった。
父がそういう立場である以上、わたしは兄に対してなにも出来なかった。
でも靖国神社には合祀していただいており、わたしは人間として、弟として、やっと冥福を祈ることが出来た。
私自身はクリスチャンであり、今度の参拝はマスコミの方にも申し上げたように、わが家の家庭の事情によるもの。政治的歴史的な解釈はしないで頂きたい」
と述べられた。

こうして60年ぶりに念願を果たした李登輝博士ご夫妻を歓迎する宴にはぎっしりと1400名。これにマスコミ人が100名以上。オークラの平安の間が立錐の余地がないほどに、参加者の列が続いた。
国会議員も数多く、著名人もたくさん来会された。

 歓迎パーティの前に一時間半の講演があった。 (講演要旨は次号で)。
 中嶋嶺雄学長の司会、質問は渡部利夫(拓殖大学学長)と評論家の櫻井よし子さんに振られた。
 講演後、ご夫妻に大宅映子さんと日下公人氏から花束の贈呈。歓迎の宴は塩川正十郎氏の乾杯の音頭で開始され、懇談に移った。

 余談ながら小生が会場で立ち話が出来たのは平沼赳夫、小田村四郎、黄文雄、黄昭堂、許世楷、古屋圭司、沢英武、加瀬英明、田久保忠衛、村松英子、藤井厳喜の各氏らだった。
 ほかにも多くの知己がいたが、満員の会場。次の予定のため、八時過ぎには会場を出た。

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<< テレビニュース 寸評 >>
 李登輝氏の靖国参拝を「訪問」と第一報を流し、その後「参拝」に修正報道した朝日新聞だが。
 同日のテレビは?
 NHKは朝十一時のニュースでトップ扱い。社務所へ入る場面を上空のヘリコプター画像とともに映しだしたが、民衆の歓迎風景をほとんどカット。日の丸の小旗は画面の片隅に一秒ていどだけ。「中国政府の反応はいまのところありません」と余計な一言。
 日本テレビは十一時半のニュースで二番目に報道した。
日の丸と台湾の旗をふって歓迎する民衆で境内がこみあう風景もちゃんと映し出していた。
 フジテレビも参番目あたりで報道、ひどいのはTBSで、交通事故、コムソンのあとに報道したうえ、「中国外務省の強い抗議をまねこう」などと勝手な思いこみの観測記事をまぜた。
 しかし、無視するより大きく扱った、今回の日本のマスコミの対応は、国民の歓迎ムードという環境の変化に敵対する記事を書けなかった証拠でもあろう。

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(読者の声1) 『TIME』誌アジア版(6月11日号)の28ページに驚くべき記事がでています。
「In the Shadow of 1967」と題する昭和42年にあったイスラエル対エジプト、シリア、ヨルダン連合軍の六日間戦争とその現在における痕跡に関する記事です。
オマールという当時9歳であったパレチスナ人の人生を語りながら、パレスチナの現状を描くと言う趣向です。
パレスチナ人を暗示的にあからさまにもあしざまに書く『TIME』誌の通例と異なり、この記事ではオマールしが驚くほど好意的に描かれています。最近の中国のスーダンでの活動に対する非難等、米国の世論を動かしているものたちの風向きが少し変わってきたようにも感じます。
    (ST生、神奈川)



(宮崎正弘のコメント)『TIME』が牢固なる保守から、ややリベラル混じりの、グローバルな保守の論調に変わっているのは事実ですが、反日の基調は昔の基本路線をまだ踏襲している気配が濃厚です。



   ♪
(読者の声2) 昨日の李登輝先生の講演を拝聴しながら、何度も何度も頷きつつ、いやはや、これは宮崎先生の世界情勢分析とほぼ同じパラダイムで、情勢を把握されていると思いました。
 イラクの泥沼における米国の後退とイランの台頭、その間隙をぬっての中国とロシアの復活という分析など、宮崎さんの『2008 世界大動乱の予兆』に書かれている予測と、まったく同じではありませんか?
 という文脈で、二重に感動しながら李総統の講話を拝聴しておりました。
          (YT生、世田谷)


(宮崎正弘のコメント) 小生は前列参番目で聞いておりました。お隣りが稲田朋美、古屋圭司両代議士、うしろに櫻井よし子さんと渡部利夫学長がおられました。
 李さんの講話は、次号に記録を出しますが、小生自身の世界情勢分析を確認しつつ、ひとつだけ不満だったのは、中国の金融危機に関して米国との危機対応への連携におふれにならなかった。
そこで質問をしようと思いましたが、御覧のように中嶋嶺雄先生は、渡部さんと櫻井さんに質問者を限定されましたので、果たせませんでした。
 月末に台湾でお目にかかる予定ですので、そのときに改めて伺おうと考えております。
 もうひとつ、蛇足ながら驚いたのは李総統の講演の中に、石平氏の著作からの引用があったことで、日本の論壇の動きにかくも敏感で、旺盛な読書欲にも感動させられました。
 いずれにしてもご指摘ありがとうございます。

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((( サイト情報 )))
 ブッシュ大統領と安倍首相に報告される「日米投資イニシアティブ報告書」。
(1)日米それぞれの外国からの直接投資の現状、日米間の討議内容や合意点などについて書かれている。米国国務省の報道発表 (Media Note)
 http://www.state.gov/r/pa/prs/ps/2007/jun/86096.htm
(2)「成長のための日米経済パートナーシップ」− 2007年日米投資イニシアティブ報告書。U.S.-Japan Economic Partnership for Growth: United States-Japan Investment Initiative 2007 Report、Released by the Bureau of East Asian and Pacific Affairs, U.S. Department of State、June 2007
http://www.state.gov/p/eap/rls/rpt/2007/86082.htm
(3)「成長のための日米経済パートナーシップ」(日本語訳)
 http://www.meti.go.jp/press/20070607001/070606_houkokusho_kariyaku.pdf
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(編集部より) 「宮崎正弘のホームページ」は全面的に更新中です!
http://miyazaki.xii.jp/kiezai-yosoku/index.html
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<< 宮崎正弘の近刊予告 >>
 『世界新資源戦争――中国、ロシアが狙う新・覇権』
 世界の新しい資源地図を精密な地図を附録に、資源戦争の実態を網羅。
(30日に全国主要書店、一斉発売、定価1680円。阪急コミュニケーションズ刊)。


<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
 『2008 世界大動乱の予兆』 (並木書房、1680円)
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
         ◇ ◇ ◇   
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宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
        以前の場所から移動しております。ご注意ください!
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◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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  1. 李登輝先生の歓迎会のお知らせ有難うございました。会場の愛国者の熱気がムンムン伝わってくるようです。
    さて李登輝先生の講演の中で中東介入による「米国外交の麻痺」の予測がありました。 これを読んで小生は米国の9.11は日本の戦前の通州日本人大虐殺事件にあたるのではないかと考えました。大虐殺を受ければどんな民族でも激昂します。それが敵の狙いなのです。しかし米国が支那事変のような泥沼に陥ると日本は危険です。そこで悪魔に対するには悪魔の裏をかくしかありません。私はイラク問題は国連の委任統治50年間としたらどうかと思います。国連参加国は全部治安維持に出兵するとします。さいわいイラクは石油が出るので駐兵費用をまかなうことが出来ます。そうなればイランもあきらめて手出しを止めるでしょう。結局早期解決を図ろうとすることが米国の弱みになっていると思います。

    名無し 2007/6/10

  2. 中共の株高で使用人までがなけなしの貯金を握り締め投資に出動しているという。バブルの語源である英国の南海泡沫会社投資事件やオランダチューりプ球根投資事件を想起する。これも女中や小僧が株屋に走ったという。日本企業は早く売り抜けて暴落にそなえることである。また中共が混乱しても安倍政府は絶対に中共に経済支援をしてはならない。

    名無し 2007/6/9

  3. 週間教育PRO 5月8.15日号のコラムで、元大阪府幹部教員が温家宝首相の国会での演説を高く評価する文を載せている。彼に薫陶を受けた現職の教員が多くいることを思うとき、大阪の教育の前途を憂う。

     2007/6/8

  4. 宮崎正弘氏。貴殿の洞察力には、感じ入るものがある。貴殿はただ者ではないな、と改めて思った。李登輝氏の講演内容が楽しみだ。
                   MI7

     2007/6/8

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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