国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/06/02


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 6月3日(日曜日)   
通巻第1817号   (6月2日発行)
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(本号にはニュース解説はありません)。

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<< 今週の書棚 >>
  

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ロナルドシェイファー著 深田民生訳
『アメリカの日本空襲にモラルはあったか』(草思社)
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 米国メディアは、なぜ強制連行とか、従軍慰安婦とか、ありもしなかったことをでっち上げていまも、日本を貶めようとするのか。
 いや、これは中国と共有する情報戦略でもあり、アメリカの場合は、ある後ろめたさが心理的に作用してはいまいか?
 無差別虐殺は広島、長崎に落とされて原爆だけではなかった。
 無差別爆撃で無辜の民が虐殺された。
 空爆を受けた日本の都市は、青森、仙台、長岡、日立、水戸、宇都宮、前橋、伊勢崎、熊谷、銚子、千葉、八王子、東京、川崎、横浜、甲府、沼津、清水、静岡、浜松、岡崎、一宮、名古屋、岐阜、大垣、桑名、四日市、津、宇治山田、富山、福井、敦賀、大阪,堺、和歌山、神戸、尼崎、西宮、明石、姫路、岡山、福山、呉、広島、徳山、宇部、下関、高松、徳島、今治、松山、宇和島、高知、門司、八幡、福岡、大牟田、佐世保、長崎、佐賀、大分、延岡そして鹿児島だった。
 合計五十万人が死んだ。
 ジェノサイド。この事実をモラルの問題として捉えなおしたアメリカ人歴史学者がいた。
 本書は新装版で、貴重な歴史の証言でもある。



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波多野勝『昭和天皇とラストエンペラー』(草思社)
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 「朕、日本天皇陛下と精神一体の如し」と皇帝溥儀は言った。戦後、溥儀はこの発言を翻し、日本軍に操られて、渋々満州国皇帝になったなどと言った。
 溥儀は第一回目の訪日で天皇と会見したおり、「お別れの時は後から引っ張られるような」感想を抱いた。皇太后から毎日お花かお菓子を受け取って、秩父宮は終始気を遣ってくれた。
 帰国後、溥儀はこれらを回想し「涙を催した」というが?
 本書は歴史をありのままに描くことによって、満州国が立派な独立国であったこと、日本は満蒙の独立のためにいかなる支援をしたか、坦々と描き出している。
 映画「ラストエンペラー」は嘘放送のたぐい、歴史の真実の一端に触れることが出来る。



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黄文雄『文明の自殺』(集英社インタナショナル)
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 歴史家としての黄文雄氏が、ハンチントンの『文明の衝突』なる誤謬にみちたベストセラーの誤りを文明論的視野から問いただしている。
 ハンチントンは儒教文明とイスラム文明が共闘して、キリスト教文明に立ち向かうと、愚かな予測を述べて世界のインテリから失笑を買った。その亜流がフランシス・フクシマだった。
 中国とは「中華人民共和国」を僭称しながらも、そこには人民と共和がない。ひとつもそれにたぐいする価値観がないうえに、中華文明などと嘯く。
 中華文化文明が否定されている国は自滅しかないのである、と大胆不敵な歴史観を披瀝する。

       ○◎みや○◎○ざき◎○○まさ◎○ひろ◎○
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(読者の声1) 貴誌第1815号にて李登輝前総統、後藤新平賞受賞記念スピーチの速報をありがとうございます。
スピーチの「後藤の「南進政策」・・・アモイには台湾銀行支店が・・・」の当地・厦門にて熟読致しました。
現在の厦門は台湾企業の進出を活用し大躍進を継続中で、”後藤の「南進政策」”の恩恵を最大限に蒙っている都市といえます。
 とりわけ、「22歳まで日本人だった私が、日本の教育を受け、『肯定的人生』という人生観を体得して、・・・“静かなる革命”をもたらすことが出来たことを一生の誇りとする。」の部分は、現在の日本人への最大のメッセージと思い、同時に40年近くまえの「大東亜戦争肯定論」(林房雄著)を流れる明治人の”『肯定的人生』という人生観”を想い起こしました。
 この”『肯定的人生』という人生観”こそ、東京裁判の呪縛に毒された”多くの戦後日本人”と”リベラル左翼”が放棄した日本人の貴重な精神的財産です。
”『肯定的人生』という人生観”の喪失こそが、現在の日本の諸悪の根源です。
現在の日本と日本人に最も重要なことを呼び起こし、呼びかける22歳まで日本人だった李登輝前総統にあらためて感謝しているところです。
日本のマスコミはどのように報じるのでしょうか、期待すべくもないでしょが・・・。
 ところで貴誌昨日付けの(読者の声1)の「原爆資料館・・・リベラル左翼・・・恐るべき売国状況」を読み、林房雄先生の「原爆ドームを瀬戸内海に沈めて」の言葉を思い出しました。
   (TT生、厦門)


(宮崎正弘のコメント)李登輝さんの日本での講演。各紙はおざなりにせよ、ちゃんと報道しました。産経も講演要旨を掲げました。時代はすこし変わりましたね。
 だが、変化への迅速なる対応能力にもっとも鈍感なのが日本のマスコミです。



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(読者の声2) 李登輝さんの講演、飛んで聞きに行きたい気持ちがありましたが、仕事が重なり、行けなくて残念に思っていました。
貴誌に細かな講演のメモが掲載さ入れ、まるで会場の熱気に包まれたかのような臨場感とともに、さすが「早読み」の面目躍如、おおいに感動させていただきました。
 東北の芭蕉の旅を終えて李登輝さんは、東京へもどると、また別の講演をなさるそうです。地方に住んでいる者としては伺えませんが、6月7日の講演メモもお願いします。
     (UI生、京都府)


(宮崎正弘のコメント) 次の講演会は政治経済歴史を総合的にかたる予定と伺っております。
もちろん、小生は出席しますので、小誌でも要旨をまとめるつもりです。おそらく産経新聞で特集があると思います。
翌日か翌々日に記者会見があります。これは、多くの新聞が書くはずです。
 靖国神社参拝は、おそらく帰国直前になさると小生は踏んでいます。



    ♪
(読者の声3) 下記サイトをご覧ください。まさに“暗黒大陸”です。
しかし今回のこれは笑い事でありません。対馬海流を通して、日本海が重大な汚染をこれから引き起こしていくのではありませんか?
我々の魚も食えなくなりましょう。
“公害まきちらし大陸”とこれからは呼ぶべきでしょう。
http://newsflash.nifty.com/news/ta/ta__rcdc_20070602004.htm
    (HT生、大田区)


(宮崎正弘のコメント) 早速、このサイトを見ました。連雲のどぶ川。しかし連雲は一方でコンテナ船の大ターミナル港。ここからコンテナに潜り込んで、欧米へ目指す密航者が後を断たないところでも有名です。
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(編集部からお知らせ その1) 小誌、今月の休刊予定は、(1) 6月17日から19日。国内講演旅行のため。(2)同じく6月24日から29日まで海外取材のため。
(お知らせ 2) 6月3日と6月10日(いずれも日曜日)の「細川隆一郎のラジオ・トーク」(ラジオ日本)に宮崎が出演します。
(お知らせ 3) 6月17日(日曜)午前0時半「マネスポ」(同)に宮崎が出演します(録音済み)。
(お知らせ 4) 宮崎の講演会(一般入場可)は6月20日午後六時半から大手町産経プラザにて。
主宰は「正論を聞く会」。演題「日中資源戦争のゆくえ」に関して講演(入場は1500円、学生1000円です)。   
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<< 宮崎正弘の近刊 >>
 『世界新資源戦争――中国、ロシアが狙う新・覇権』
 世界の新しい資源地図を精密な地図を附録に、資源戦争の実態を網羅。
(30日に全国主要書店、一斉発売、定価1680円。阪急コミュニケーションズ刊)。
   
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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
 『2008 世界大動乱の予兆』 (並木書房、1680円)
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
http://shinshomap.info/book/4569646204_image.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
  ◎○◎みや○◎○ざき◎◎○◎○◎○まさ◎◎○◎○ひろ◎○◎
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