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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:6/1


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 6月1日(金曜日)   
通巻第1814号  
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 石油リッチのナイジェリアの治安悪化、撤退希望の欧米メジャー
  その間隙を埋める中国に武装勢力は闘争宣言。「われわれの資源を盗むな!」
****************************************

 四月にエチオピアのシノペック石油採掘現場が武装勢力に襲われ、74人が殺害された。このうちの九人が中国人だった。
 「報復するのか?」と北京の知り合いに聞くと、「この程度で中国人はひるみませんよ。国内より海外手当も含めて賃金が良いのでアフリカ派遣募集には人が殺到しています」というのである。
 先月、北京空港で驚いたのはエチオピア航空が乗り入れていたこと!

 国連平和維持軍でレバノンに駐在している中国軍兵士は1000名、先般イスラエルからのミサイルで一人が死亡した。
なんと保証金が20万ドルと噂されており(国連が支払う)、俄然、レバノン派遣をのぞむ兵士が増えているという。
日本人が聞けば信じられない話だ。

 さてナイジェリアで何が起きているか。
 
中国にとってナイジェリアは、アフリカにおける貳番目の貿易相手国となった。
 しかも中国は2006年一月にオバサンジョ前政権とのあいだで「戦略的パートナーシップ」の覚え書きに署名している。
中国がアフリカで、この類の協定を結んでいる国はナイジェリア以外にない。

 2001年に両国間の貿易は十億ドルに満たなかった。
02年に20億ドルに急進し、06年には30億ドルを突破した。石油以外の品目で輸出金額は四倍に膨れあがっている。

 ナイジェリア政府に「レッキー自由貿易地区」の設置をもちかけた中国は、およそ150キロ平方キロの敷地に合計50億ドルの投資をすると発表した(06年五月)。現地の雇用は三万人増えるだろう、とも(「レッキー」は地名)。


 ▼中国は“失業”も同時に運んできた疫病神とナイジェリア国民

 ところが現実に中国からやってきた繊維産業は労働者も中国から連れてきた。あたかも棄民を意図しての移住政策のごとくに。

 「この結果、65のナイジェリア繊維企業が不況のどん底にたたき落とされ、15万人がレイオフの憂き目となった」(『チャイナ・ブリーフ』、07年5月31日付け)。
 “中国憎し”の感情がナイジェリアを覆いつくす。
 「中国は“失業”も同時に運んできた疫病神か」とナイジェリア国民の反発が強まる。

 反政府武装勢力によって中国が新しく攻撃目標とされ、ラゴスに近いワリという港町では自動車に爆弾が仕掛けられた。
「中国への警告だ」とする犯行声明がテロ組織から届いた。
 「我々の命と生活をまもる資源を中国が盗もうとしている」と警告文には書かれていた(フィナンシャルタイムズ、06年5月1日付け)。
 
米国はナイジェリアにおける人身売買や少女売春なども人権擁護の立場から激しく非難しており、ナイジェリアデルタで操業してきたシェブロンなどは武装襲撃、誘拐にくわえて、国内からの批判に嫌気をさして逃げの態勢にある。

他方、中国はナイジェリア政府からの治安維持要請もあって武器供与、軍事技術供与を続けており、スーダンについでの米中摩擦の大きな種となりそうである。

       ○◎みや○◎○ざき◎○○まさ◎○ひろ◎○
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    ♪
(読者の声1)中共がハリウッドで仕掛けている南京モノの映画プロジェクトの件ですが、どの程度、実際の効果があるのか、よくわからない。
 戦後、ハリウッドでもヨーロッパでも、ナチス物の映画やTVシリーズが腐るほど作られてきました。名作「地下水道」や「禁じられた遊び」「海の牙」あたりを嚆矢に、思いつくだけでも「史上最大の作戦」「サウンドオブミュージック」「アンネの日記」「僕の村は戦場だった」「パリは燃えているか」「ダンケルク」「ブラジルから来た少年」「愛の嵐」「Uボート」「地獄に堕ちた勇者ども」「マーフィの戦い」「ブリキの太鼓」「ソフィーの選択」「炎628」「マラソンマン」「ショアー」「シンドラーのリスト」「U571」「ライフイズビューティフル」「スターリングラード」「戦場のピアニスト」、、、。
まさに枚挙にいとまなしとはこのことです。
「大脱走」「眼下の敵」「パットン大戦車軍団」みたいな純然たる娯楽作品やら、ナチスを端的な悪の象徴として背景や味付けに使った数々の作品(「ジュリア」「ゴールデンボーイ」etc.)やTVドラマまで含めたら、人口に膾炙したものだけでも、そのリストは軽く数百のオーダーに達するのではないかと思われます。

 いずれも終始一貫、ナチスは悪そのもの(あるいは「Uボート」のように当然の敗者)として描かれていますが、別段それで反独気分が盛り上がったなんて話は聞きません。
また逆に、スピルバーグの「太陽の帝国」が大日本帝国のファンを増やしたとも思われません。
 もちろんドイツ系移民が人口の半ばに達しようかというアメリカでのドイツ人に対する感情は、同じ(他人種への強烈な偏見を共有した)。
白人ということもあるし、黄色人種たる日本人に向けられる視線とでは、当然温度差があり同列には論じられないでしょう。
 それにしてもです。
 私の知る限り、アメリカ人というのは、お節介なわりには本当に自国のことしか知らないし興味のない連中で、直接アメリカ人が被害にあったわけでもない南京を今更持ち出したところで、こと大衆感情という点に限れば、一部の新聞やインテリさんや、スノッブな学生が自己陶酔のネタに使う程度のことではないかと思うのです。

 以前、オーストラリアで「アンボンで何が裁かれたか」というリアルに日本を敵視した作品が作られました。
まさに欧米人にとって「身内」である白人に対する日本軍の虐待をおぞましいまでに描いた作品でありながら、おそらく知っている人を探すのに苦労するんじゃないでしょうか?
 もちろん、このような一連のプロパガンダがジワジワと「中華謹製毒入り漢方薬のごとく」効いて常識となり、それをもとに訴訟や嫌がらせが発生する懸念は少なからずありますから、もちろん準備おさおさ怠りなく、きちんとした反論が必要なことはいうまでもありません。
一番の懸念は、日系企業への訴訟ならびに、今後予想される中国大陸ないし半島における紛争の後始末を、過去の「罪」を論拠に日本に負担させるというシナリオでしょう。
死力を尽くして避けなくてはならない事態です。
 しかし、あまり感情的になると、日本への嫉妬のあまり空回りばかりしている某半島国民のように、日本人が愚民化する副作用の方が大きくなるのではないか、そんな懸念が起こるのも事実です。
 先生のご意見、また、(特に米国在住の)読者諸賢のご意見を請う次第です。
    (かろかろ 熊本)


(宮崎正弘のコメント) 先日も拓殖大学の日本文化研究所での「新日本学」における拙講の演題は「中国庶民のみた日本のイメージ」でした。
 共産党やインテリ以外、一般的中国人は半分がまったく知らないし、興味がないし、そのうえ多くが、
「日本ってどこにある?」
「東京からきた? 東京ってのは、北京、南京、西京(西安)とあって、ははん、遼寧省あたりか?」。
 都市部での会話。
「日本人のイメージ? 団結ですかね」でした。
 


   ♪
(読者の声2)貴誌1812号では、最近ますます放埓さに磨きが掛かったシナ人の世界中への毒食品撒布ぶりを俯瞰させて頂きました。
日本のマスコミはシナの毒撒布について報道を抑える憾みがあります。
先月と今月(今月は途中経過になります)、日本が輸入検査(サンプル抽出)した結果を調べてみました。 
四月は133件の違反事例があり、内24.1%の32件が中国食品です。
農産品の違反が目立った月です。 
五月(当月)は109件の違反事例があり、内31.2%の34件が中国産の食品です。 
五月は主としてうなぎ(抗生物質残留)や活きあさりなどの貝類(麻痺性・下痢性貝毒)やその他海産物(大腸菌群過多)などです。 月により季節により、違反対象品・その原因・件数がかなり異同します。 そして限られた輸入食品監視員の目は一部にしか及びません。
手前味噌になりますが、読者諸兄姉の自己防衛に、或る月刊誌に載りました小論の一部を以下引用致します。
【“毒菜”だけでない安全不安】
  厚生労働省のホームページの中に「輸入食品監視業務ホームページ」というサイトが組み込まれている。http://www.mhlw.go.jp/index.html を開き、「行政分野 ごとの情報」から「食品」 をクリックし、下にスクロールして「分野別施策」の中の「輸入食品監視」をクリックすると、「輸入食品監視業務ホームページ」に辿りつく。その 「(8)輸入届出における食品衛生法違反事例(速報)」を見ると違反と判定された事例が、月ごとに一覧表になっている。そこには、品名・違反条文・製造者・生産国・違反内容・担当検疫所・輸入者名・違反原因が列記されている。  
(商社マン、品川)



(宮崎正弘)加工食品の大手「加ト吉」がスキャンダルに巻き込まれ、株式は「管理ポスト」へ。
 で、関係ない話ですが、加ト吉は早くから中国へ進出し、いまや十万人もの中国人を現地で雇用しています。



   ♪
(読者の声3) 圓光寺の大東仁住職が南京大虐殺の資料だとして269点を中国へ寄贈したと中国各紙が五月三十日に伝えた。2005/12/13から中国側に提出した大東住職の南京事件の資料は700点に及ぶ。 
 この住職は平和と仏教を説いているようだが、南京事件は中共の政治に利用されており、平和運動とは異なる。坊主が政治に口を出すと碌なことがない。どうして30万人もの人間が虐殺されたなどと嘘の南京事件に加担するのか?坊主の誤った正義感か? 
それとも何かを握られているのか? 
大東仁住職の写真や中国の記事は以下に 
http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/183453/ 
    (唸声)


(宮崎正弘のコメント)何かの呪縛に取り憑かれているのか、正真正銘の共産主義スパイなのか、分かりませんが、この手の“反日日本人”が少しばかり日本におります。
かの東史郎なる御仁(故人)は、中国へ謝罪にばかりいって、あろうことか瀋陽の反日記念館(918事変陳列館)では「東史郎」の絵はがきセットが売られていたことがあります。
 ひょっとしたらまだ売っているかも。

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<< 宮崎正弘の近刊 >>
 『世界新資源戦争――中国、ロシアが狙う新・覇権』
 世界の新しい資源地図を精密な地図を附録に、資源戦争の実態を網羅。
(6月30日 全国一斉発売、定価1680円。阪急コミュニケーションズ刊)。
   
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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
 『2008 世界大動乱の予兆』 (並木書房、1680円)
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
http://shinshomap.info/book/4569646204_image.html
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
  ◎○◎みや○◎○ざき◎◎○◎○◎○まさ◎◎○◎○ひろ◎○◎
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◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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