トップ > ニュース&情報 > 国際情勢 > 宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

RSS


メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。



宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:5/6


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 5月6日(日曜日)   
通巻 第1790号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

宮崎正弘の中国紀行

<< こんどは北西部から奥地の“反日記念館”を往く >>


(某月某日) 早朝に成田を発ったので、午後イチに北京市内へ入った。
機内でビールの小瓶を二本。中国最大「燕京ビール」は北京オリンピックの公式飲料? カンのデザインはすべて北京オリンピックだ。最近「青島ビール」より評判が良い。
北京空港から一時間、かの「通州事件」の現場を再訪した。
通州事件現場のいま、に関しては拙著『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)のなかで、詳しく論じたのでここでは繰り返さない。

新発見はなにもないけれども、近くの「民兵武器倉庫(中国民兵武器装備陳列館)」で夥しい日本軍の砲、鉄砲を見た。これらの捕獲品で共産党が闘った。八路軍の指導のため残留した日本の兵士も数百数千といた。
通州の兵器陳列館は立派な建物で、裏山には大砲、機関銃、高射砲を展示している。頂上には射程三キロの対戦車砲。当時ハルビンに配備されていた日本製だ。

日本ですら殆ど知られない通州事件は廬講橋事件直後の日本人居住区で二百数十の日本人が惨殺され、共産党の計画通り、日本はこの事件を契機に大陸に引きずり込まれた。
現場のひとつの旅館は、いまや「通州賓館」というホテルになっており、そこで御霊鎮めを心の中に唱えながら食事をとる。
いまや政府経営の三流旅館だから飯もまずかったけれど、ビールが一杯僅か三元(45円)。何を食したかの記憶はないのに、酒代だけが印象的。酒がすすむのは同行したのが高山正之氏とチャイナ・ウォッチャーのひとりで大酒のみのK教授がいるからだ。

夜、ホテルへもどってシャワーを浴び、それから北京市内のバアへ出動。某社特派員らと深夜まで。同行の二人に加え、五人でウィスキー二本。
ときおり、北京にいることを忘れる。


(某月某日) 延安といえば革命聖地。だがいまやその伝説も遠くなり、「歌を忘れたカナリア」。
ピカピカの建物は党学校のみ、毛沢東、周恩来、朱徳らが籠もったという洞窟跡、旧居住区など、半分は作り物である。
ユン・チアンの「マオ」が暴露したように延安は毛沢東のハーレムと政敵数千の粛正の場所でもあった。そうだ、毛沢東によって革命は裏切られたのだ。

この“革命聖地”を目指して多くの中国人が来ているが、紅衛兵のニューバージョンでもなく、半分冗談、半分は観光気分。パセティックな人はゼロ。毛沢東の銅像土産など見向きもされていなかった。ともかく革命伝説の場所を全部見て回った。

五つ星というふれ込みのホテルは設備最悪。レストランも貧弱。夜、同行した高山正之氏、K教授らと延安の銀座といわれる場所のカラオケへ突撃。
田舎娘三人。彼女たち曰く、
「え、南京大虐殺って何のこと?」。
革命聖地は、いまや「性池」と変わり果てたようだ。
ホテルへ戻る途中、屋台街で、またも酒と焼き鳥。かくして延安の「革命」的な夜は更けてしまった。


(某月某日) 延安からバスで7時間かけて西安へ。
途中、かの嘘八百の集大成「黄帝陵」へ立ち寄り、このでっち上げ神話の碑をみた。
神武天皇は実在したが、黄帝は伝説でしかないのに、この立派な設備は何だろう? ともかく頂上に鎮座した石碑は郭末若の揮毫だった。思わず嗤ってしまった。

夕暮れの西安へ入る。
西安のど真ん中のホテル。真ん前の横町ではルイビュトンの偽物がところ狭しと並ぶ。辻々にはカラオケ、按摩、マッサージの呼び込み。共産中国のもっとも非共産主義市場経済の突出部分である。
こうした享楽文化の洪水は伝統的中華文化を迅速に破壊した。


(某月某日) 町は緑。さすがに昔の長安、唐・随の都。碁盤の目のような町並みに緑深く、早朝六時にホテルをでて、K教授と一緒に空海ゆかりの青龍寺へ散策するも、寺を町が囲むような形、見つけるのに時間がかかった。運転手が知らないのである。
西安はたしか三回目の筈だが、秦の始皇帝陵や博物館、阿房宮などを見ているうちに、青龍寺を見損なっていた。
今度は西安事件の現場をゆっくりと見学。収穫が多かった。
 蒋介石も張学良も対等に(スペースだけは)展示されていた。西安は外国人がやたら多いのも、あの兵馬ようを見に来るからである。


▼どこでも革命神話は風化していた


(某月某日) 飛行機で重慶へ。
ここでも紅岩など、革命伝説の場所を詳細に眺めつつ、連泊。
蒋介石時代の重慶政府ビルの遺跡は二回立てかえ、そばにガラス張りの「三峡ダム記念館」が新設されていた。
驚きである。三年前に寄ったとき、この大ビルはなかったから。
同市郊外の「歌楽山公園」に行楽客が列をなしている。ここが共産党、国民党の監獄、多くが拷問され殺された場所である。陰惨は雰囲気だが、おりからの連休、地元民はおかまいなしに行楽に来ている。
楊虎城もここで刑死した。
しかし反日記念館につきものの残酷な場面の蝋人形がない!
同胞同士の殺戮、残虐場面は現場のベッドのみを陳列。洞窟見学と変わらないインチキ。 

午後からバスで二時間半、銅梁県に丘少雲烈士博物館を尋ねる。
朝鮮戦争の英雄として、爆弾が飛んできても伏兵の任務を果たして戦死、突如、雷峰のごとくに英雄視された。一時は国家を挙げて、この人物を祭ったらしいが、いまや尋ねる人もなく、展示はおそらく三十年変わらないのだろう、埃りを被っており、売店で売っていたパンフは十年前の印刷で赤茶けていた。
もどってホテルの地下にあるスナック(看板は日本倶楽部)、なんと日本の軍歌が歌えた。


▼上海に新しい記念館ができていた!


(某月某日) 上海へ。重慶から上海へも飛行機でも二時間。
准海中路からウルムチ北路にある錦江系列のホテルへ。ここでもホテルのなかにカラオケあり、いったい享楽方面の風俗ビジネスはどこまで行くのか。
いや中国はどこまで堕落するのか?
上海でも某特派員と懇談。下町の居酒屋へ案内されたが、味はじつに上手かった。
なにしろ、この旅行には高山さんとチャイナ・ウォッチャーで有名なK教授が同行したが、連日連夜、じつによくのみ、喋り続けた。
 話題が切れず、上海でも喋りが続く。


(某月某日) 早起きして、華龍烈士陵園を見に行く。
これは辛亥革命前後から袁世凱、蒋介石、国教内戦の犠牲者を弔った新施設で95年に竣工、入り口はピラミッド型で、大看板の揮毫は江沢民である。
展示を見て「あ、これはまさしく台湾二二八記念館の裏返しの趣向か」と思った。
誰が粛正の主犯なのか? 国民党のこと清新政府のことも出てこない。最後のコーナーは兇悪犯人と闘った模範警官、災害とたたかって殉職の模範軍人の展示。

 秋謹、宋教仁ら革命先駆者のパネル展示があって、これぞ日本人が見に行くと良いと思った。中国人がいかに中国人を大量に虐殺したのか、日本人は自虐史観から解放される現場でもあり、なぜ、日本のガイドブックに出てこないかも、よく分かる。
秋謹は女性烈士。日本へ留学し、魯迅らとともに立ち上がった。日本刀を振りかざし、最後には清朝政府に睨まれて処刑された。紹興の人。
 宋教仁に関しても、拙著のどこかに書いた。孫文の右腕、日本留学六年、北一輝と親交があった。あまりに有能なため孫文第一次内閣で総理大臣格。直後に袁世凱の刺客に暗殺された。

 ♪
(附記) 北京、延安、西安、重慶、上海各地の反日記念館および「愛国主義教育基地」の詳細のレポートは『サピオ』、『エルネオス』、『自由』、『月刊日本』などに細かく分けて発表します。

   ○◎◎宮○◎崎◎◎正◎○◎弘◎○◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(読者の声1)ゾルゲ事件の担当特高係長の回想本が見つかりましたのでご紹介します。
 「特高の回想」 元特高係長 宮下弘氏聴き書き (田畑書店)から抜粋要約。
1. 伊藤律:左翼運動で伊藤律を逮捕。伊藤は一高中退の頭の良い男。逮捕して取引に何か驚くような話は無いか聞いた(当時ゾルゲを知らず)。
すると米国から帰国中の北林トモが米国のスパイかもしれないと語った。北林は伊藤の細君だった新井静子の知人の叔母。自分は時局柄コミンテルンのスパイかも知れないとピンと来た。(その後伊藤釈放満鉄に復職)。
米国共産党の名簿に北林の名を見つけた時は興奮した。そこでソ連班に調査を依頼した。しかし1年間報告無し。(惜しいことをした。逮捕しておけば支那事変がソ連の陰謀と分かり対英米戦をしなかったかもしれない)

2. 尾崎の容疑:この頃、特高では尾崎が共産主義者スメドレーの本の訳者なのでソ連スパイの容疑濃厚と見て昭和15年の暮れから内偵開始。

3. 北林、宮城の自供:北林を逮捕取り調べると宮城がスパイかもしれないと自供。こちらは宮城を知らなかったが逮捕。するとスパイ文書が大量に出た。宮城が自殺未遂後自供。ブーケリッチ、ゾルゲ、クラウゼン(無線担当)が割り出された。尾崎も逮捕した。

4. 尾崎逮捕:尾崎を調べると知人関係の質問に沈黙する。そこで「コミンテルンのスパイとして調べている」と脅しつけると尾崎はシュンとなって椅子からずり落ち青くなった。
それから自分はスパイではない、政治家である、戦後日本を支配するとか妄想的な言い訳を始めた。早朝逮捕し正午から取り調べ、夕方にはおちた(拷問なし。もろかった)。
クラウゼンもすぐに自供した。(尾崎逮捕後、伊藤律に会うと予想外の展開で青くなっていた)

5. ゾルゲが落ちた時:外事課の報告によるとゾルゲは上着を脱いで椅子に叩きつけ「敗けた。日本の警察に初めて敗けた」と言ってそれから自供したという。そこで私は歌を作り外事課と宴会をして踊った。
♪「やおらゾルゲは立ち上がり、ナチの上着を投げ捨てて、中は真っ赤だ、敗北だ、日本警察、勝ちました…」

6. 戦後のGHQとゾルゲ事件:戦後米軍はゾルゲ事件について「ウィロビー報告」を作った。
これに対してスメドレーが共産主義者とされていると名誉毀損で告訴した。資料がなく困り果てた米軍が敗戦で特高が解体され転職していた宮下氏に協力を頼んできた。
宮下氏は米軍のせいで公職追放され政治にタッチしてはならないことになっていると断る。するとそんな意地を張らずにお願いするというので、助言して米軍は反証をつくり、スメドレーに勝った。
ウィロビー少将は勝訴したので感謝の宴席を設けて宮下氏ら二十数名を招待。「これでスメドレーは心臓をえぐられても声も出ない」と挨拶した。

7. ゾルゲ事件の正確な資料:「ソ連は全てを知っていた」山村八郎著 紅林社 (1949) 山村は特高課長中村絹次郎氏のペンネーム。中村氏は東京帝大卒の内務省キャリア。
8. ソージとは:キャノン機関のキャノンはゾルゲを英語読みしてソージ、ソージと呼んでいた。
   (MC生)


(宮崎正弘のコメント) 当該書籍、貴重な資料ですね。ご指摘有り難う御座います。



    ♪
(読者の声2)いつも拝読させて頂いております.毎日寝る間を惜しんで仕事とメルマガ購読に明け暮れております。この半年でお休みしたのは正月元旦のみですが,元気一杯です。
それもこれも貴メルマガのお陰と,心より感謝申し上げます。
さて本日のネット記事で下記ニュースが流れています。
一介のサラリーマンであっても信義・道理に悖るかかる愚行は断じて許せないという想いで一杯です。
何とかならないものでしょうか?

(引用開始)「共同提案者が100人突破=慰安婦決議案、月内採択濃厚に−米下院
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007050400554
(引用開始)【ワシントン4日時事】米下院で審議されている従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議案の共同提案者が4日までに、100人を突破した。この問題で安倍晋三首相は先月末の訪米時に元慰安婦へのおわびを表明したが、決議推進派は「謝罪は不十分」との認識を変えておらず、月内にも採択されることが濃厚となった。
 下院事務局の公式集計では、共同提案者は2日現在で102人。複数の議会関係筋によると、これ以外に6人が賛同の意思を表明しており、計108人に上る見通し。これは下院の総数435人の4分の1に相当する。下院では慰安婦問題を「深刻な人権侵害」ととらえる議員が多く、本会議で投票に付されれば可決される公算が大きい」(2007/5/5)。以上で引用終わり。
  (MW生、大阪)


(宮崎正弘のコメント)マイクホンダ議員の決議案に賛同する米国下院議員は100名を越えている由。可決される危険性が出てきました。
 それにしても、日本大使館、ワシントンで何をしているのでしょうか?

○◎○◎宮○崎◎正○弘◎○◎○◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(資料)藤岡信勝先生より
 
●温家宝への公開質問を中国英字紙が報道
 
  香港で発行されている英字紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」のジュリアン・ライオール記者から電話がかかってきたのは4月12日の昼頃だった。私が事務局長を務める「南京事件の真実を検証する会」の温家宝への公開質問状についての取材依頼である。この日の午前、中国の首相の国会演説がなされた。それにからめて会の公開質問状について話を聞きたいという。翌日には記事を書かなければならないので、13日の昼までに会いたいという希望である。会長の加瀬英明氏は先約で都合がつかず、私と監事の茂木弘道氏でお相手することにした。
 
 13日午前11時から、有楽町の海外特派員協会のレストランで私と茂木氏でライオール記者に40分ほど面会した。ライオール氏は、中国系ではなくヨーロッパ人で、40歳前後の男性である。「ジュリアンは女性の名前のようですね」と私は余計なことを聞いたが、「そう言われます」と答えていた。話の理解が早い。かたくなな感じはない。会見後、おそらく当日中に記事を書き、翌日4月14日に発信したのが、下記の記事(英文)である。日本文は私の拙訳である。新聞の紙面は香港在住の日本人が「つくる会」の事務所にたまたま送ってきてくれた。中国人をトラックに乗せている写真が大きくあしらわれている。英文のテキストは、記者から私あてにメールで送られてきたものである。
 
 最初にライオール記者は、「温家宝の演説になぜ日本の国会議員は拍手を送ったのか」と質問してきた。「日本の謝罪を評価するから、それを行動で表せ」と温家宝は言い放った。安倍首相は靖国神社に参拝するなという脅しである。それに無心に拍手を送る日本の国会議員の姿が、中国英字紙の記者にも異様にうつったのである。私は、一瞬、日本の国会議員の歴史認識の弱さと謝罪外交の惰性からくる卑屈さについて一席ぶとうかとも考えたが、あまり本筋ではないので、「日本式儀礼の一種でしょう」と答えてすませた。これでも間違いではない。新聞の見出しになったのは、その時私が使ったことばそのままである。
 
 しばしば外国の新聞にありがちな偏見に満ちた書き方とは違って、掲載された記事は公平に書かれている。特に公開質問状のポイントとなる6点が正確に論旨をとらえて要約紹介されていることに感心した。本文の最後の方で、2万から3万の中国兵が日本軍によって殺されたのが南京城内の出来事であるかのように文脈上読めてしまうところだけはこの記事の欠点である。当方は城内と城外をしっかり区別して説明したつもりだったが、こみ入った話を短い時間で私の不完全な英語で説明しているのだから、このあたりが限度かも知れないとも思う。いずれにせよ、対外発信はこれから益々重要になる。
 

■日中首脳会談/南京専門家「温首相演説賞賛はただの儀礼」
 
  【4月14日東京発、ジュリアン・ライオール】
  [写真説明]暗黒の日々。「レイプ・オブ・南京」とも呼ばれる南京虐殺は第二次世界大戦中における市民の組織的殺害の最悪の事例とされている。
 
 「温家宝首相の国会演説に議員が拍手を送ったのは『ただの日本的儀礼』にすぎない」。藤岡信勝氏は苦笑して切り捨てる。「礼儀正しさは日本文化の一部だ」とも拓殖大学の教育学の教授である藤岡氏は言った。
 
 礼儀正しくとはいうものの、「南京事件の真実を検証する会」事務局長の藤岡氏と会の同人たちは温家宝演説の内容への酷評をかくさない。
 「彼の演説は中国だけが正しいという基本的な前提に立っており、そもそも日本は中国に戦争を仕掛けたと言うが、廬溝橋事件は中国側が始めたものであることは歴史的に証明ずみだ」と語るのは、世界出版社長で「検証する会」の13人のメンバーのひとりでもある茂木弘道氏。「片手で友好と親善を唱えておきながら、同時に演説では日本が侵略戦争を始めたと言う。まったく矛盾した態度だ」。
 
  先月発足した同会は、大学教授、歴史研究者、ライター、および日本の主要政党である右派の自民党と野党・民主党の両党議員を糾合した一連の公開研究会から発展したものだ。会の目的は、1937年の「南京事件」に関する「正しい知識」を、特に若い世代の日本人に普及することである。
 
  会のメンバーの信ずるところによれば、南京虐殺、731部隊(日中戦争と第二次世界大戦期に捕虜に生体実験をした生物兵器研究班)、20世紀の初めの数十年に数十万のアジア人女性を強制して日本帝国軍隊の用に供した性奴隷制、などの議論のあるテーマを、日本の教師は生徒に間違って教えてきたのである。温首相の訪日に合わせて同会は、70年前の出来事に関する中国側の主張の矛盾点とみなされる諸点について質問を提示し回答を求める公開書簡を送った。
 
  質問はこんな具合である。何故、毛沢東は『持久戦論』のなかで「[日本軍による]殺害は少ない」と書いたのか。何故、1937年12月1日から翌年の10月まで外国の記者や外交官に向けて開かれた[中国国民党政府による]300回の記者会見で虐殺事件が公表されなかったのか。何故、虐殺を証拠立てるような本物の写真が一枚もないのか。「検証する会」は、いわゆる南京虐殺なるものはなかったのであり、南京に記念館をつくり死者30万人という数字を宣伝することで中国は「史実をないがしろにしてきた」と結論づけている。
 
 「本年は南京事件から70年ということで、貴国のさまざまな機関が『南京虐殺映画』製作を企画し進めていると伝えられます。こうしたことは日中友好を願うわれわれ日本人にとって耐え難い裏切り行為と受け止めております」と温家宝首相への公開質問状は述べている。
 
  藤岡教授によれば、日本軍が南京攻略戦を開始したとき南京城内は混乱が支配していた。中国兵は逃亡兵を射殺し、2万から3万人の中国兵が日本軍との戦闘で殺された。藤岡氏は「市民で殺された者はほとんどいない」と主張。中国の公式文書はわずか26件の殺人事件を記録するのみであり、そのうち名前がわかる目撃者がいるのは1件だけだ。残りは伝聞にすぎない、と同氏は言う。
  藤岡教授は、安倍晋三首相が今年北京を訪問する際には、日中両国間の歴史に関する自らの見解を確固として発言するよう希望している。
 
  《「南京事件の真実を検証する会」の質問事項》
 1 毛沢東が事件に全く言及しなかったことをどう説明するか。
 2 1937年から38年にかけてなされた300回以上の記者会見で、国民党が市民の死に言及しなかったのは何故か。
 3 中国の公式文書が南京の人口を日本軍占領以前20万、以後25万と述べているのは何故か。
 4 上記公式文書が市内での26件の殺人についてしか日本兵を非難していないのは何故か。
  5 何故、虐殺の証拠となる本物の写真がただの1枚もないのか。中国は新たな証拠写真を出せるのか。
 6 南京虐殺があったというなら、当方が提示する資料を客観的に検証することができるのか。

 (編集部より 英語原文は省略します)
    ▽▽▽
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(サイト情報)
(A)米国エネルギー省は4月25日、「日米原子力共同計画」を公表し、途上国などが核兵器製造に転用しにくい新しいタイプの原子力発電や核燃料を広める計画を発表した。
(その1)日米原子力共同計画
 http://www.doe.gov/media/US-Japan_NuclearEnergyActionPlan.pdf
(その2)ファクトシート
 http://www.doe.gov/media/USJapanFactSheet.pdf
(その3)米国務省国際情報プログラム局の解説記事
http://usinfo.state.gov/xarchives/display.html?p=washfile-english&y=2007&m=April&x=20070426161450zjsredna0.4855158
(その4)国務省 国際情報プログラム室のEジャーナルに掲載された記事
http://usinfo.state.gov/journals/ites/0706/ijee/lake.htm
(その5)米国のエネルギー政策
 http://usinfo.state.gov/gi/global_issues/energy_policy.html

(B)ブッシュ大統領と安倍首相の首脳会談がキャンプ・デービッドで行われた。
ホワイトハウスによる日米首脳会談のページ
 http://www.whitehouse.gov/visit/japan/abe/index.html
     ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ◇

<< 宮崎正弘の近刊 >>
 『2008 世界大動乱の予兆』
(並木書房、1680円)
  

<内容> 2008年、北京オリンピック。米国大統領、ロシア大統領が入れ替わる。
    韓国、台湾もリーダーが替わり、日本は「反日派」に取り巻かれる懼れがある。
    資源戦争のぶつかり合い、通貨戦争の行方、そして日本企業が中国やヘッジファンドに次々と乗っ取られる悪夢が近いのではないか。風船のような中国経済のバブルが崩壊したら、日本経済はどうなるか?

<目次> 
  プロローグ  ドル暴落のイヤな予兆
  第一章    米国の衰退という衝撃
  第二章    大荒れの中東、平和は夢のまた夢
  第参章    中国発世界大暴落の予兆
  第四章    台湾海峡、またもや大波乱
  第五章    ロシア資源戦略の野望、帝国の復活
  第六章    BRICSからVISTAへ
  第七章    北朝鮮の核、イランの核
  第八章    日本企業が中国に乗っ取られる
  第九章    環境汚染、公害爆発の危険
  エピローグ  情報戦に日本は決定的に遅れている 
         ○ ◎ ○ ◎ ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪ ♪
 << 宮崎正弘のロングセラーズ >>
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
http://shinshomap.info/book/4569646204_image.html

 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
◎○◎○◎○◎○◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最新の記事

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するdel.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録記事をEvernoteへクリップ
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。


この記事へのコメント

コメントを書く


上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。
コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  1. コメントはありません。

このメルマガもおすすめ

  1. Japan on the Globe 国際派日本人養成講座

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    13244人

    日本に元気と良識を。歴史・文化・政治・外交など、多方面の教養を毎週一話完結型でお届けします。3万8千部突破!

  2. JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    3905人

    政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

  3. 月刊アカシックレコード

    最終発行日:
    2017/05/07
    読者数:
    17030人

    02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家が、政官財界の分析にも進出し、宣伝費ゼロで読者19,000人を獲得。2009年9月から月刊化。

  4. 頂門の一針

    最終発行日:
    2017/05/27
    読者数:
    5701人

    急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

  5. 甦れ美しい日本

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    7049人

    日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う

発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

過去の発行記事