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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:4/26


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 4月26日(木曜日) 貳  
通巻 第1789号   < 臨時増刊号 >
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読者の声が多く寄せられました。
連休明けにまで積み残し出来ませんので臨時増刊です。
 
    ◎ ◎ ◎
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(読者の声1)貴誌1787号(読者の声3)にでた「KO氏」の言われた、「関屋敏子さんのことと違いますか」ですが、数年前にゾルゲに関して興味をもち何冊かの本を読んだ中に口封じのために殺されたゾルゲの愛人について書かれていたものがありました。
姓の「関屋」ははっきりと覚えていましたが、名の方は確かではありませんでした。
私の書庫は本が平積みで高く積まれているので探すのが非常に困難で、ゾルゲ関係の本は2冊しか確認できませんでした。どちらでもありませんでした。莫大な時間をかけなければこれ以上探索できないので申し訳ありませんが、あきらめます。
私の意図は口封じのために殺されもしなかった、ゾルゲにとっても、ソ連にとってもあまり重要と考えられていなかった「花子」を篠田監督が映画でクローズアップしたことのおかしさを指摘することでした。
ただしゾルゲ逮捕のきっかけとなったのは、帝国陸軍防諜部隊である「ヤマ」機関とのことは、新潮新書の本で知りました。非常に面白い本です。題名は「昭和史発掘 幻の特務機関『ヤマ』」です。 
    (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 逆に言えば、コミンテルンとゾルゲ側にそれだけ花子さんに利用価値があった。一番利用価値のあったのは駐日ドイツ大使だったでしょうが。。。
UNWITTING AGENT(自覚のない代理人)の最たる存在でしょう? ゾルゲと尾崎をヒューマニズムの犠牲と、理想に殉じたもののように美化しているわけですから。
新潮選書の当該本、存じませんでした。早速、入手して読んでみます。



    ♪
(読者の声2)貴誌1788号の投書に「帝国陸軍防諜部隊の存在、活躍の機密のベールが剥がれ、ゾルゲ一味逮捕のきっかけになった電波傍受、そして戦後その驚異的な発信地点探索能力のため占領軍が機器を押収し、調査した」とありますが、ゾルゲ逮捕の契機については以下の情報があります。

1.スパイ団の北林トモの自供、愛人宮城から芋づる式に判明。
2.共産党員伊藤律の通報の可能性。(否定的。伊藤は知らないようである)
3.ゾルゲへの疑惑情報(ナチス経由)。これはナチス中枢にはドイツ人ソ連スパイが入っていましたから、スターリンの指示がナチス経由で日本の特高に届くことはあり得たのです。
4.電波発信技術は周知:発信源探知技術は世界周知で逆探知を防ぐために発信者は発信場所の頻繁な移動、発信時間の短縮をしたわけです。
 すでに帝都上空の怪電波の存在は警察特高は知っていましたが発信者のクラウゼンを突き止めていませんでした。このためクラウンゼンは後から逮捕されたのです。   
    (MC生)


(宮崎正弘のコメント) もう絶版となって久しいのですが、1983年頃の拙著『ソ連スパイの手口』(山手書房)に、このあたりのことを書き込んだ記憶があります。



     ♪
(読者の声3) 貴誌1782号の「読者の声1」の(名無しの老人)さんの、「・・・しかし彼はゾルゲほどマルクス・レーニン主義者に徹していたワケではなく、むしろ時流に迎合するオポチュニストであり、・・・」
に関してやや異なる意見を持っております。
三田村武夫著「大東亜戦争とスターリンの謀略」(自由社)に詳細に出ていますが、尾崎は共産主義革命に命を掛ける決意が彼の獄中記に良く現れています。
コミンテルンの指示に従い、敗戦革命(資本主義国家どうしを戦わせ疲弊させ、革命に持ち込む)理論に従い、日本の共産化を目的に、日中戦争を泥沼の長期戦にさせ、対米戦争にも突入させるべく活動しました。
近衛のブレーンと位置づけられる昭和研究会の実質リーダーになり、学者評論家などを巻き込み近衛、陸軍参謀、官僚などを誑かし、唆したのです。
その戦略、計画性はマルクス・レーニン主義者に徹していなければ出来なかったと思います。
 映画「スパイ・ゾルゲ」に関しては期待して見ましたが、余りの愚作ぶりに腹を立て小生のHPにも掲載しましたが
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~ttakayam/spy%20sorge.htm)、
歴史観が”全て日本が悪い式”の自虐史観であり、反逆者・売国奴である尾崎秀実を愛国者・英雄扱いしているのが全く許せません。
反逆者、実は愛国者だと言うなら相当の説得性が無ければならないが、全く無い。本人が主観的に愛国者と思うのは勝手ですが、篠田監督の主観なのでしょうね。ゾルゲに関しては敵ながら天晴れと評価は出来ますが。
  (TT生、町田市)



    ♪
(読者の声4)宮崎さんの新刊『2008 世界大動乱の予兆』(並木書房)を読んで、つくづく思いました。「世界は本当に狭くなったなぁ」と。
文章に託された国際情勢、とくに経済の分析。宮崎さんと同時代を生きることにワクワクしちゃいます。結構、深刻なことが書かれているのに、です。
世界で今、起きていることを把握できて、一度に認識出来るわけですから、誰だって嬉しくなっちゃいますよね。
先生の行動力、たゆまぬ好奇心。どれをとっても20代の若者にない強靭な精力が後押しして前へ、前へ進ませているのでしょう。
アジアを語ったかと想えば、ロシアへ、フランスへ飛んで、イギリスの政権交代を暗示する。アメリカの現実に飛び込んでいって、来年の11月選挙の予測を、勿論、中国ウォーチャー、エコノミストとの視点、とてもお一人で書き上げたとは思えないほどの情報量で、あらゆる分野を網羅している。
読者までが、世界のあちらこちらに飛んで取材してきたような、体の芯からエネルギーが噴き出したように不思議な経験です。
そして読後感と言えば「日本人は凄い、優秀なんだ。だから恥ずかしがらずに、もっともっと自己主張して、日本が世界をリードしていくのだ、くらいの気概を持ったほうがいいよ」と思わず叫びだしたくなるような衝動に駆られました。
 付け加えますが、特典のサンイ入りを購入しましたが、著者の今までのサインは「憂国」から「天下為公」とかわった。著者の想いが、この本からだけでなくサインからも多くを語りかけている。
    (FF生、小平)



   ♪
(読者の声5)貴誌1788号(読者の声1)、でHN氏が「『朝鮮新報』が、慰安婦研究者・活動家の吉見・林・西野三氏の会見記事で強調している点は、”発掘”された資料は各国の政府機関が作成した公文書で、所謂東京裁判で証拠書類として採用されたものだという点です。
そこで犯罪として認定され、日本政府はサンフランシスコ条約11条で受諾しており今更否定できないというものです」といわれましたが、日本政府はサンフランシスコ条約11条で「極東軍事裁判」を受諾していません。
「極東軍事裁判の判決」を受諾したのです。
つまり極東軍事裁判自体を有効なものと認めたのではなく、そこでの「judgement」(判決)を遵守することを受け入れたのです。日本語訳では「裁判」となっているものは実はサンフランシスト条約の正文である英語版、フランス語版、イタリア語版等では明確に「判決」となっています。ちなみに日本語版は正文に準ずるものとされています。つまり、日本語版は幸いにも正文ではありません。
したがって、日本政府は極東軍事裁判の判決を遵守・実行する約束し、事実そのとおりにしましたが、裁判自体を正当なものと受け入れたわけではありません。まして、そこで有効と判断された証拠資料を正しいものと認めたわけではありません。
これは、既に多くの人の間で常識となっていますが、念のためにお知らせいたします。
      (ST生、神奈川)



   ♪
(読者の声6)貴誌昨日付けに御紹介があった村松氏のアイヒマン裁判の関係書は「大量殺人の思想」(文芸春秋新社 出版年1961)と思われますが?
     (HN生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)そうでした。古本屋さんにもなかなかまわってこない奇観本となりました。
学生時代には持っていたんですがねぇ。

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(休刊のお知らせ) 小生は明日(27日)から5月6日まで休刊です。
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<< 今週の拙論 >>
(1)「中国知識人の亡命つづく」(『週刊朝日』、発売中)
(2)「憲法の欺瞞と三島由紀夫の精神」(『別冊正論』、発売中)
(3)「微笑む中国の真実」(『ボイス』五月号、発売中)
(4)「中国共産党第五世代」(『月刊日本』、五月号、発売中)
   ◎
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<< 宮崎正弘の近刊 >>
 『2008 世界大動乱の予兆』
(並木書房、1680円)

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 << 宮崎正弘のロングセラーズ >>
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
http://shinshomap.info/book/4569646204_image.html

 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
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宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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  1. 在日特権を許さない市民の会http://www.zaitokukai.com/

    在日による犯罪被害者の遺族

    在日による犯罪被害者の遺族 2007/5/5

  2. ある医療機関の顧問の友人です。大阪に本社のある○○ハウス工業健康保険組合保健管理センターとやらは宮内庁がお嫌いなようですね。少々調べましたが、さすが共産党員だらけです。ある医療機関に宮内庁関係者が通院中ですが、その方の保険者負担分を払いたくないようです。医療機関一カ所につきせいぜい一万円くらいの保険請求分のため、泣き寝入りする先生方が多いようです。しかしよく考えるとこれが組織犯罪、すべての医療機関に対し行っていたらどれだけの金額になるでしょうか。もちろん保健管理センターなるあやしい部門に調査権はありません。電話番号だけは設置しているようですが。明らかな弁護士法違反。コミュンテルンは相変わらずこういうことをやっているようです。さて対象者は浮いたお金を何に使っているか。帳簿操作をしている疑いが強い。なるほど彼らから医療機関と通院者両方の、結果としてこの国の情報が敵国に漏れていく。これでは拉致被害が解決しないはずです。よりによってこのメーカーで建てた者の関係者に送ってくるとは。株主の皆様、職員の皆様、この会社がこれからも存続すると思いますか。こういう紙を送ってくるということは「うちの会社はもうだめです。お金がなくて払えないから本人からもらってくれ」という意味です。分別ある他の建設メーカーは間違ってもこういうことはしないです。                           元調査官

    通りすがりの者 2007/5/1

  3. メールのアドレスを変えました、ホームのそれは、字が小さくて読みにくい、よろしく。先生の卓見には、いつも教えられています。

    山田 宏 2007/4/27

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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