トップ > ニュース&情報 > 国際情勢 > 宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

RSS


メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。



宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:4/24


    
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年)  4月24日(火曜日)  
通巻 第1786号 
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 ナイジェリア大統領選挙は不正投票、投票箱すり替え、買収のお祭り
  「第二のビアフラ」の悲劇は絶対に起こらないのだろうか?
****************************************

 エリツィン前ロシア大統領の死去にニュースに隠れたが、大事なニュースがある。アフリカの大国の選挙結果である。

 4月21日に行われたナイジェリア大統領選挙の結果は、なぜか70%の圧倒的な票がオバサンジョ後継と名指しされたヤラドゥア氏に流れて、二位になった野党指導者ムハマド・ブハリ氏(18%の得票)を寄せ付けなかった。

 ヤラドゥア候補が2460万票を獲得し、ブハリ候補は660万票。
 だが、この数字を誰も信用しておらず、オバサンジョ大統領自身がテレビで「間違いはあった」と発言、しかし「次の選挙はもうすこしマシになるだろう」と続けた(BBC、4月24日付け)。 

 石油利権の独占が、部族対立に加えて富と貧困の拡大をまねき、しばし安定していたナイジェリアの治安は悪化、選挙期間中だけで200人が死んだ。首都のラゴスには高層ビル、となりの村には電気もきていないというアンバランス!
 
 とくに投票用紙のすり替え、投票箱のすり替え、インチキ登録など、滅茶苦茶な汚濁選挙となって投票日を迎えてしまった。不正投票に反対する暴動は各地で起きた。

 ナイジェリアの石油は旧英国植民地という事情もあって、戦後一貫して欧米メジャーが支配してきた。

 ところが部族紛争の激化、貧困層の蜂起がおこり、石油生産施設へのゲリラ攻撃が続き、石油関連エンジニアを含む外国人の誘拐が一年に150人、このうち06年には60人が身代金とともに解放されたが、残りは長く人質のままか或いは殺された。

 欧米メジャーが「植民地主義者」と見られ、テロの標的となったのである。
 
このため石油関連のエンジニアは纏まって一箇所に居住し、周りは高いフェンスと鉄条網、ガードマンが警戒に当たり、出勤は武装したバス。
それでも生産現場に死を恐れぬ武装ゲリアが跳梁し、ついにはナイジェリアを脱出する西側のエンジニアが増加、生産激減、コスト悪化、撤退する企業もでた。
メジャーの損害は400億ドルに達した。

 ナイジェリアから米国向けの輸出は、一日100万バーレルから50万バーレルに落ち込んだ。

操業を続けるイタリアのENI社などはナイジェリアの職員宿舎の特別警備を勘案すれば採算割れと嘆いているという。
信じられないことに、この治安悪化状況のナイジェリアへ果敢に進出しているのは中国である。
 
 「第二のビアフラ」になる懼れは絶対にないと言えるだろうか?
    ◎ ◎ ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(休刊のお知らせ) 黄金週間の間、小誌は休刊となります。4月27日―5月6日。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(読者の声1) 貴誌1785号(読者の声1)にST氏が、「中野正剛氏が自殺したのは、若い頃ソビエトから資金援助を得ていたことをネタに協力するようソビエトの工作員に恐喝されたことが原因であったそうである。国を裏切るより死を選んだのだ。最近自殺した上海総領事館員と同様の状況であったのだ」と書かれていますが、そういう説もあるのですね。
知りませんでした。
中野の死については諸説ありますが、未だ謎のままと了解しております。
昭和十八年一月一日の朝刊に掲載された中野正剛の「戦時宰相論」が、東条英機を激怒させ、かねて東条を攻撃していた国会議員であった中野を令状なしに特高に検束させました。 
内務省の下にある特高は行政措置としてこれを行いましたが、 検事局は証拠不十分で起訴はできないとの意見でした。
しかし無理筋を通し自白したことにして拘留し(表向きは任意で泊まったことにして)、五日後、警視庁から出てきた中野は、その門前で憲兵隊に拉致された後、帰宅し、その晩自決しました。
「中野は憲兵隊で既に召集されている息子の命が惜しければおとなしくしていることだとおどかされたという説もある。当時の憲兵隊ならやりそうなことであるが、本当にそうだったか否かは不明である。 ・・・ 緒方は中野の末弟秀人から、釈放されて帰宅した旨の連絡をうけた。すぐに行こうとしたが、疲れているのであすにしてほしい、といわれた。 翌朝、秀人は、中野の自決を知らせてきた。緒方は自宅から直行した。直感的に、「東条によって殺されたな」と思った、と緒方は書いている 」と三好徹著の 『評伝 緒方竹虎』にあります。
緒方竹虎は当時、朝日新聞の主筆で、戦後吉田内閣の官房長官・副総理、保守合同では自由党側の立役者となり、鳩山首相の後継者と目された仁。 
中野とは修猷館中学時代以来の付き合いで、上京した緒方は中野の下宿に同居し、朝日に入社したのはそこにいた中野からの誘い。
歴史的の事実はひとつでも、まま幾通りかの解釈はあります。不明の部分は個々人が心眼、直観で測るのみです。
    (NH生、丸の内)

 
(宮崎正弘のコメント) 中野正剛ですか。昔、評伝がいくつかあって読んだことがあります。
昭和四十年代までは、随分とあちこちに中野氏の声名があったように記憶しますが、いまや歴史のかなたに埋もれたしまった観なきにしもあらず。



    ♪
(読者の声2) 考えようによっては重要ニュース・「少子高齢化対策にフィリッピーナとの国際結婚促進を公約にした大学教授、秋田県の寒村の新村長に当選」。4月22日の地方選挙結果を地方紙を一覧したところ、考えようによっては、福島、沖縄両県参院補選や長崎市長選より重要な記事を発見しました。
若者の村離れが続き、秋田県一・高齢化した農村、上小阿仁(カミコアニ)村で、24年ぶりの村長選挙を行った結果、フィリッピン女性との国際結婚促進を公約に掲げた日大法学部教授、小林宏シン(地震の震の上、雨ダレを日ダレにする)さん(69歳)が当選しました。現日本の「セックスせず」(英コンドームメーカー調査で年間回数、世界最低国)、「出産せず」(特定出生率が世界で最低ライン)、「農業せず」(輸入農産物への依存率が世界最高)三風潮に対する強烈なカウンターパンチで、国際的にも画期的なニュースではありませんか。
上小阿仁村は、平成元年3987人だった人口が、平成18年には3082人に減り、今年は3000人を割るだろう、といわれている寒村です。高齢化率も42%のビリケツで、ビリ二位の藤里町より6%も高い。6期24年つとめた北林孝市村長が84歳の超高齢になったため、久しぶりの選挙となった次第だが、第一の争点は少子高齢化対策と、若者の村離れ防止策でした。
宏シンさんの対立候補2人も、同じ小林姓でしたが、この2人は”嫁の国内調達”優先論者で、「3年前まで存在した村の結婚相談員制度を復活させ、彼等を国内広く出張させ、県外から嫁候補を探し、村の若者と見合いさせよう」という意見でした。しかし、当選した宏シンさんは、「嫁の国内調達には限界あり。私は学者として、中国人、韓国人、ブラジル人等との国際結婚組を、多数調査した結果、フィリッピーナとの結婚がいちばんウマく行っていた」との、若者の嫁にフィリッピン女性受け入れ促進論を展開して、見事、当選したのです。
上小阿仁村は、昭和62年以来、すでにフィリッピン人妻を21人も迎え容れており、その”多数派”19カップルは同村に居つき、沢山の”子宝”に恵まれ、フィリッピーナのコミュニティも出来ている由。家事もよくし、農耕作業も手伝っているらしい。村のウワサでは、東南アジア系は東北アジア系に比べ、自己主張も少なく、なによりも多産多子を厭わないそうです。小林新村長は、国際カップルに最低30万円の祝い金贈呈や日本語教室常設化、一括日本国籍取得等も考えている由です。
農村の結婚難は、お隣りの韓国の方がモッとヒドく、農村での結婚10組のうち、4組まで国際結婚という割合いになっている由。韓国の場合、嫁としてはベトナム(越)人妻が好評で、韓越両国は政府間の公式ルートで、さらに韓越結婚を推進して行く方針だ、そうです。
 (名無しの老人)


(宮崎正弘のコメント) 国際化というのは、じつに実にこういう状態から始めるのでありませんか?
 エネルギーも生殖本能もわすれた日本人に活力を注ぎ込むという風に理解すれば、新日本人が増える。おもえば、聖徳太子の御代の日本人というのは、こういう奇遇と隣り合わせではなかったのでしょうか?

     ◎ ◎ ◎ ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(サイト情報) ブッシュ大統領は4月20日、ミシガン州のグランド・ラピッズでテロとの戦いについて演説した。
(1)演説の全文:President Bush Visits East Grand Rapids, Discusses Global War on Terror、White House, April 20, 2007
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2007/04/20070420-6.html
(2)イラク新戦略の進行状況
Fact Sheet: Update on the New Iraq Strategy:White House, April 20, 2007
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2007/04/20070420-11.html
(3)ゲーツ国防長官の中東訪問に関する米国務省国際情報プログラム局の解説記事
U.S. Troop Levels in Iraq Depend on Political Process: Force levels will be evaluated in summer, U.S. defense secretary says International Information Programs, April 20, 2007
http://usinfo.state.gov/xarchives/display.html?p=washfile-english&y=2007&m=April&x=20070420154913MVyelwarC0.5110132
(4)イラクに関する米議会調査局のレポート
Iraq: Elections, Constitution, and Government、CRS Report for Congress, March 20, 2007
http://fpc.state.gov/documents/organization/82493.pdf
Iraq: Post-Saddam Governance and Security、CRS Report for Congress, March 27, 2007
http://fpc.state.gov/documents/organization/82467.pdf
      ☆☆☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪ 
4月28日は“春の憂国忌”
@@@@@@@@@@@@

  “主権回復記念日 国民集会”がことしも盛大に♪「花の都の靖国神社のした」昔の軍人会館で開催されます!

  とき   4月28日 午後二時―五時
  ところ  九段会館 大ホール
       http://www.kudankaikan.or.jp/access/index.html
  入場無料   どなたでも参加できます
    
◎登壇予定弁士
衆議院議員 赤池誠章、同 稲田朋美、同 薗浦健太郎、同 林潤、起訴休職外務事務官 佐藤優、「月刊日本」主幹 南丘喜八郎、司会 井尻千男、挨拶 小堀桂一郎、入江隆則。

 <発起人> 石井公一郎、伊藤憲一、伊藤哲夫、大原康男、小田村四郎、加瀬英明、勝田吉太郎、田久保忠衛、西尾幹二、長谷川三千子、福田和也、宮崎正弘、渡部昇一ほか。
 <呼びかけ人> 井尻千男、入江隆則、小堀桂一郎
 連絡先 FAX(3991)6173 実行委員会事務局
  
 ▼この会は占領が解け日本が本当に主権を回復した日(4月28日)を記念し、この日を国民の祝日にしようという目的で、過去十年連続で行われている国民の集会、別名「春の憂国忌」とも呼ばれています。
    △ ▽ ▽ △
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
  << 五月の「正論を聞く会」は西村真悟代議士 >>

 一昨年に生起した事件以来、公の場でする初めての西村代議士の講演会となります。
ふるって御参加ください。
      記
   日時:5月15日(火)18:30−20:30
   場所:大手町 産経プラザ 3F
http://www.s-plaza.com/map/index.html
   演題:「日本再生へ向けて」
   会費:1500円
   問い合わせ:正論の会 TEL:03-3505-6585
      ○
 
(予告) なお六月の「正論を聞く会」は宮崎正弘が講師です。
      6月20日(水曜日)午後六時半から同所の予定。
        ○◎○◎○◎○◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
<< 宮崎正弘の近刊 >>
 『2008 世界大動乱の予兆』
(並木書房、1680円、5月2日配本)
 版元へのご予約募集は終了しました。多数のご応募、有り難う御座いました。
 
  ♪♪
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)

       ○  ○◎○◎○◎○◎  ○  ○◎○◎○◎○◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最新の記事

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するdel.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録記事をEvernoteへクリップ
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。


この記事へのコメント

コメントを書く


上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。
コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  1. 宮崎先生 はじめまして、いつも貴重なご意見愉しみながら拝見しております。
    これからもよろしくお願いします。

     2007/4/24

このメルマガもおすすめ

  1. Japan on the Globe 国際派日本人養成講座

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    13244人

    日本に元気と良識を。歴史・文化・政治・外交など、多方面の教養を毎週一話完結型でお届けします。3万8千部突破!

  2. JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    3905人

    政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

  3. 月刊アカシックレコード

    最終発行日:
    2017/05/07
    読者数:
    17030人

    02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家が、政官財界の分析にも進出し、宣伝費ゼロで読者19,000人を獲得。2009年9月から月刊化。

  4. 頂門の一針

    最終発行日:
    2017/05/27
    読者数:
    5701人

    急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

  5. 甦れ美しい日本

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    7049人

    日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う

発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

過去の発行記事