国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/04/22


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『三島由紀夫の総合研究』 
(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
       平成19(2007)年4月22日(日曜日) 
            通巻 第139号  
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(読者より その1)
「村上春樹と三島由紀夫」

三島由紀夫研究会の公開講座(4月18日)にいきました。水島総さんの首題の講演は、三分のニが「トーマスマン」でした。
私は、今回の講演を聞いて、以前どこかのブログで読んだこんな文章を思い出した。

(引用開始)「『古事記』神代編において、国生みと神生みを仰せつかったイザナギノ命とイザナミノ命は、地上に天降ったとき、天に向かって天之御柱(あめのみはしら)を立てました。
 このような神話を戴く日本人は、天之御柱を「道」と見立て、天を見上げながら、まっすぐに成長してゆけるのではないでしょうか。
日本人にしかできない「事件」を引き起こして烈死した三島は、天の道を指し示す天之御柱に、その爪痕を、戦後唯一価値のある歴史として、確と刻み込みました。
日本人であれば決して無視することの出来ないその傷跡は、「生命尊重のみで魂は死んでもよいのか!」と、いつまでも子孫を諫めてゆくことでしょう。
 至純の魂を持って生まれた我々日本人は、そんな歴史的「事件」の影響下で生きていることを、しっかりと自覚して、なんて幸せ者なのだと、涙せねばなりません。
その「意志」を風化させないように、そっくりそのまま後世に伝えるために、我々がなすべきことは何でありましょう?」(引用終わり)。

水島さんは「南京の真実」の映画制作を決めた。
村上春樹は伝統、文化を取っ払って無国籍の小説で、世界の「村上春樹」となった。

映画の話になると活き活きと、「七人の侍」「もののけ姫」映画評を語りはじめた水島さん。さっきまでの西郷さんを彷彿させる風貌がまるで全てを悟ったような高僧の顔になってきて、そうか、映画監督だった、水島さんは。
どっぷり浸かった映画人生の集大成として「南京の真実」を世界に発信する。
黒澤明、宮崎駿はアメリカの知識人に抜群の人気(老若問わず)何故それほどまでにアメリカ人に好かれるのか。
水島さんが大好きなトーマスマンに日本のあらゆる作家が影響を受けたように、アメリカの映画監督は黒澤監督の影響を受けているといわれる。「荒野の七人」は「七人の侍」をモチーフにしているといわれている。

 片や、「もののけ姫」の宮崎俊。
コネチカットの弁護士一家と昨年飛行機の中で知り合い、日本観光のお手伝いをした折に小金井の「ジブリの森」にどうしても行きたいと、チケットがとうとう手に入らず、宮崎駿ワールドには遭遇できずガッカリして帰国。そして今年も来日。やっと「ジブリの森」へ。この一家に限らず世界のあらゆる国から「ジブリの森」に来る人々
 世界に名だたる二人の映画監督にもう一人水島監督が加わる日がもうすぐ来るかも知れない。

「南京の真実」(仮題)の製作でお忙しい時に、三島由紀夫研究会で講演しその内容から改めて、三島さんの偉大さに気付かせてくださった。
それは三島さんが映画を残してくださったこと。昨年「三島映画フェステバル」が開催された「大森キネカ」に通いつめた。
 三島由紀夫ワールドは留まる所なし。さて、次回の三島由紀夫研究会ではどんなお話が聞けることやら。
  (深井貴子)



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(読者より その2)
 日経小説の佳作となった三輪氏『ポルポトの掌』。
 書店でも見つからないので、アマゾンに注文しようとしていた矢先、今朝(4月22日)の日本経済新聞の書評に写真入りで紹介されており、しかも三輪氏が「そろそろ村上春樹の次を目指すべき」という発言に鮮烈な印象を受けました。
 大型新人の気配があります。
 この優れた三島文学と村上のそれとの比較を、ナルホド「ポルポト」を通して試みる。しかもポルポトの地獄と証券ディーラーを対比させつつ、宗教論にも挑む。
ちなみに、この作者は随分と前(90年)に『群像』で三島論をかいて新人賞を受けている人。受賞作は『三島『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点』。
 近日中に是非入手して読みたい本ですね。
   〔ヒルの学び〕


(編集部より)三輪さんは80年代後半、三島研究会の会員でした。
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(次回の公開講座) 9月中旬を予定しております。行使は田中英道氏『ミシマと天皇論』の予定。
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(編集部から)小誌は「三島由紀夫研究会」(昭和四十六年創設)の会員だけに限定せずに、三島研究の論文、エッセイをつねに募集しております。
比較文学論(たとえば「吉本隆明と三島」とか)、作品論(たとえば『仮面の告白』に新解釈)、読後感、政治論、芸術論。まるで分野を問いません。三島さん自身、古典から前衛まで、映画からシャンソンまで万能の人でしたから。
 「憂国忌」への御感想、御希望でも構いません。
皆さんからの御投稿を広くお待ちします。原則として実名。簡単な肩書きをつけて下さい。ただし三島文学批判も構いませんが誹謗中傷のたぐいの投稿は採用しません。ゲスト寄稿者コーナーも常設しております。
一部の原稿は年二回発行のメルマガ合本に掲載することがあります。
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三島由紀夫研究会 HP http://www.nippon-nn.net/mishima/contents/
      メール  yukokuki@hotmail.com
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(C)三島由紀夫研究会 2006―2007  ◎転送自由
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創刊日:2001-08-18  
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  • 名無しさん2007/04/22

    very good. This magazine is my textbook.