国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/04/21


    
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 4月21日(土曜日)  
通巻第1783号   
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 中国マフィア、台湾に「地下銀行」を設立していた
  台湾経済攪乱が目的か、13ヶ所を捜索
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 4月18日、台湾当局は島内13ヶ所の「地下銀行」のアジト捜索に踏み切った。
 8つの系列の地下銀行で、合計21億元の口座などが押収された。台湾人名義の偽造口座など証拠書類多数を押収した結果、すでに台湾へ密入国した3000人の中国人が、こうした地下銀行に口座をつくって大陸の家族、親戚への送金などにつかっていた事実が浮かび上がった。

 過去五年間で、地下銀行を経由した闇のカネは1000億元を超えていると見積もられている。
 一説に台湾企業の送金ルートにも使われており、法人間決済の緊急措置としても利用された形跡があるが、今後の調べによってはマネーロンダリングの実態把握にも近づける、と捜査当局は語っている(『自由時報』、4月19日)

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(読者の声1) 先日、韓国の呉善花先生と親しく話す機会があったときに、「どうして韓国は親北なのか?」と質問してみました。
呉先生は、
1.韓国人はシンメトリーやまっすぐ直角のものが好きである。あの軍事パレードやマスゲームなどの統一された動きに日本人とは比べ物にならないくらい賞賛する。

2.男性は男らしさを求められ、強い男が好まれる。
よって金正日のように自国の政治家が頭が上がらないアメリカに対して毅然とした態度で向かっている姿や指導力を見ると憧れてしまう。(だから今の韓国の大統領はそれを意識して反米の姿勢をとり続けているのでしょうか)。

3.やはり同じ民族であるという意識がある。(当然だと思います)
こんなに近い国なのに、これほどまで価値観の違う日本と朝鮮半島。
歴史的なつながりや距離を考えると信じられません。
ほとんどの日本人と韓国人が自分達との違いに気付かずに相手の批判ばかりを繰り返しているのではないでしょうか?お互い「何を考えているのかさっぱりわからん」と。
(MI生、福岡)

 
(宮崎正弘のコメント) 呉さんが福岡へ講演に行ったときの話は彼女からも伺っておりますが、本質的なことをずばり突いていますね。
 韓国および朝鮮半島に関しての拙論は池東旭氏との共著で、二冊の単行本がありますが、拙著『拉致』(徳間文庫)でも、フィクションに託して多くを書き込んでいます。



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(読者の声2) 日本経済新聞4月20日(金)付け朝刊に面白い記事がありました。
「コピペ思考―「考えたつもり」揺らぐ記憶(ネットと文明)」と題したもので、インターネットで検索しただけで、分かったつもりなっていることの危険性を説いています。その中で以下の部分が気になりました。
「米バーモント州のミドルベリー大学。歴史学部は一月、試験やリポートでネット上の百科事典『ウィキペディア』を引用することを禁じた。島原の乱に関するリポートで、六人の学生がそろって『イエズス会が反乱軍を支援した』と誤ったためだ。全員がウィキペディアから引用していた。」
米国の大学での歴史教育に島原の乱がでてくるとは驚きです。
彼らにとって島原の乱は関心のある出来事のようです。
ウィキペディアで見てみましたが、イエズス会云々はありませんでした。改訂されたのでしょう。
http://en.wikipedia.org/wiki/Shimabara_Rebellion



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(読者の声3) 「名無しの老人」氏の篠田『スパイゾルゲ』の映画評が出てます。私もこの方の感想とほぼ同じ批評を当時書いております。
ほとんど付け加える必要はないのですが、ゾルゲの愛人だった花子が「ゾルゲは私の恋人だったのじゃなく、もっと大きな人だったのね」とつぶやく場面で映画が終わるという結末をご想像ください!
気色悪いこと、この上もありません。そういう監督です、篠田は。
観客動員数が少なかったのは幸いで、日本国民にまだある正常さを指し示していると思いますが、問題はこういう映画を公共放送のNHKが監督を呼んで、製作意図を語らせる番組を作っていることです。
私はそれも偶然見ました。
こういうことを許容する日本であり、また日本人がいる限り、イージス艦級の極秘機密が簡単に盗まれ、支那に渡るという事態はこれからも起こるでしょう。
ゾルゲの墓は多摩霊園にあり、私は今は亡き名越先生らと見に行ったこともありましたが、一種異様な感懐を覚えました。支那なら墓は暴かれていますよ。
ともかくゾルゲ事件は過去のものでない。
        (HT生、大田区)


(宮崎正弘のコメント)ゾルゲの墓はアゼルバイジャンのバクーにある、と聞いたことがありました。多摩霊園ですか。



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(読者の声4) 『FACTA』5月号の記事「サブプライム爆弾でドル安」に注目しました。サブプライムとはアメリカにおけるサブプライム・ローン、信用度のあまりない人々向けの住宅ローンのことで、米経済の牽引車であるこの市場が金利上昇で焦げ付きが増え、大手金融会社が破綻(日本でいう破産)し、危機に瀕しつつあり危うい状況にあると指摘しています。
米住宅価格上昇 → 住宅担保融資の増加 → 米消費拡大 → 米貿易赤字拡大 →対米輸出拡大による中国などの経済拡大 → 中国などの外貨準備増加 → 米金融市場への資金還流 → カネ余りと米住宅価格上昇。
この循環のはじめと終わりに米国の住宅市場があり、右肩あがりできたこの市場に変調が兆し始め(当然の景気循環調整ですね)世界経済が減速していくかも知れない踊り場にあると指摘しています。 
米国の利下げを期待して各国の株式市場は何もないかのように上昇しているのは、ファンドを運用している金融の玄人筋は当然この危うさを知っていても、マネーゲームから降りるに降りられない(降りたら運用成績で負ける)状況にあるからと分析しています。

金融の玄人たちは、いつも損を被せられ騙されるのが常の素人衆が気付き騒ぎだすまで、カードのジョーカーを回し合って利益をあげ利鞘を稼ぐ算段でしょう。
ある金融専門家は全米不動産協会(NAR)が出した、今年の一戸建の住宅価格が前年比マイナスになるかもしれないというコメントを重要視しています。これは大恐慌以来の事態を意味します。
十数年間、日本が見舞われ続けた資産デフレにとうとう米国も襲われる恐れがあるということです。140 〜 170兆円と云われる残高規模の米国サブプライムローン市場の帰趨は今後の世界景気に及ぼすインパクトが大きく注目すべきです。
    (HN生、丸の内)


(宮崎正弘のコメント)米国の住宅のバブル破裂は、おそらく8000億ドルの規模、ですからドル暴落の予兆がするわけです。
そのあたりのことは、拙著新刊『2008 世界大暴落の予兆』にかなり、突っ込んで書き込みました。
著名人で最初の警告はジョージ・ソロスでした。昨年春頃です。ご指摘の雑誌は存じ上げません。
さてついでながら、上記拙著の御予約を頂いた読者のために版元へサインに出かけて300冊。すこし筆圧で手が痛くなって(苦笑)、どんなに遅くても月曜、早い人はすでに到着していると思います。余計な一言でした。

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<< 宮崎正弘の近刊 >>
 『2008 世界大動乱の予兆』(並木書房、1680円、5月2日配本)
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『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
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『三島由紀夫“以後”』(並木書房)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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(黄金週間の小誌の休刊について) 4月27日から5月6日まで小誌は休刊です。
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