国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/04/19


    
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 4月20日(金曜日)  
通巻第1781号   (4月19日発行)
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 中国が数年以内に日本の経済力を越える
   寝言をいう人に、このデータを見せるとグーの音が出ない
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 中国経済の発展を目撃して、これじゃ数年以内に日本が抜かれる、と恐れている人に在日中国人学者らが追い打ちをかける。
 「日本がなくとも中国はやっていけるが、中国がなくて、日本はどうするの?」。

 中国国家知財局の調べで、「中国で申請された発明特許のうち、日本企業が183196件、アメリカ企業が122502件。
ところでで、“中国で”申請された“中国企業”からの申請特許件数は?
な、なんと12632件。  (日本企業の15分の1!)。 

 中国企業で一番特許出願が多いのは電子ハイテクと携帯電話で有名な「為華技術」で、以下、三洋電機と組んだ「海爾(ハイエール)」、TCLなど。いずれも数百件の単位。

 ちなみに松下電器産業一社だけで、中国における特許申請は16825件,SONYが9817件,日立が8402件。

 これを或る親中派に見せたら、しばし一言も発言しなかった。
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(読者の声1) 貴誌1779号で話題の『スパイゾルゲ』(篠田監督作品)は、平成15年の映画です。
上映館の焼き討ち! 上映禁止運動!? 辛辣、強烈な宮崎さんの皮肉にうなるばかりです。マコさんは『砲艦サンパブロ』というアメリカ映画で有名になりましたね。これは支那の1927年の欧米人が大量に虐殺される南京事件の頃を背景とした映画で、マコさんは排外支那人のために凄惨なリンチに遭って殺される支那人の若者を好演していました。アメリカがまだ中共と国交を回復する前の映画で、こういうふうな支那の実情をリアルに描けたのではないかと私は思っています。
馬鹿な批評家がいて、ここには監督のロバート・ワイズのベトナム戦争批判がかもされているんだなどと知ったかぶり批評を読んだことがあります(笑)。
義和団事件を描いた『北京の55日』も同じ頃の映画で、宣教師が支那人に虐殺される場面があります。柴五郎を若い頃の伊丹十三が演じておりました。
この人の妹をヨメさんにしたのがかのオオエ健三郎! この映画も中共との国交回復後であれば、作れなかったと思いますね。オオエさん、どういうコンコロモチでこの映画を見たんでしょうか?
どちらもレンタルビデオでありますから、多くの人に見て欲しい作品です。
今回はこの程度にして、『スパイゾルゲ』に関しては、つぎはある雑誌に私が書いていた『スパイゾルゲ』の映画評のエッセンスを紹介させてください。長すぎると読者の方、読まれないでしょうから。
  (HT生、大田区)

 
(宮崎正弘のコメント) 映画にお詳しいご様子。是非、ゾルゲ評を。
 「もうひとつの南京事件」を舞台のアメリカ映画があるとは知りませんでした。『北京の55日』は、随分と昔の作品でしょ? 35年は前では? 小生も見た記憶がありますが、芝五郎を伊丹十三がやってきたことなど綺麗さっぱり記憶に残っておりませんでした。



   ♪
(読者の声2) 戦国時代キリシタン大名が敵の捕虜を海外に奴隷に売っていたという話ですが、その子孫が外国に残っているのでしょうか。
またどんな仕事をやらされたのでしょうか。

1.ちなみに17世紀のインドネシアのバンダ諸島には肉桂をもとめてオランダ人が来航し現地人一万五千名を皆殺しにし、南米から奴隷をつれてきて殖民地経営を始めたという記録があります。
この頃、日本人の傭兵がいたと言われていますが倭寇的な存在でしょうか。

2.反日宣伝
インターネットによるとアンボンの民族資料館には日本人が現地人を処刑している絵がれいれいしく飾ってあるようです。
褌ひとつの色白のマゲを結った相撲のような大男が大刀で現地人を斬首している図です。帽子をかぶったオランダ人は小さく描かれています。
これは現代の現地華僑が書かせたものと推察できます。こんなところにも反日宣伝が行われていることに日本大使館は気づいているのでしょうか。油断なく訂正させるべきです。
      (MC生)


(宮崎正弘のコメント) 大使館は人手不足を理由に、ともかく適切な対応をとらないんですよ。
 インドネシアのような親日国家でもそうですか。かの国は反華僑感情がつよくて、暴動になると、必ず華僑の豪邸や商店を狙いますが。。。
 アジア各地の反日なるものは、現地の華僑が二重防衛的に仕掛けているものであり、本気にとって日本がおろおろするから、ますます華僑のなかの反日派が増長しているという側面があります。



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(読者の声3) 先生のコメントに「敵を殺した証拠に耳を削いで塩漬けにして日本に送った記録がありますが、あれは殆どが日本兵のものだった可能性があります。員数あわせと誇大な戦果報告のため」とありますが、

1.耳塚:世界では戦士が戦闘の貢献を示すために、敵の体の一部と証拠にする慣わしでした。日本では首です。古代エジプトの壁画であったか、殺した敵の右手を証拠に出しています。このため女性の手を切るものが出たといいます。
  英仏百年戦争ではフランスは英国の弓兵を捕らえると効き指の人差し指と中指を切断しました。
  これが健在者のVサインの源といいます。

2.反日宣伝:太平洋戦争中米国は耳塚を日本人残酷説の反日宣伝に使いました。しかし米兵は日本兵の頭蓋骨を煮沸して奇麗にして本土にお土産として送りました。大腿骨ではペンナイフを作っていました。これは最近アフガニスタン派遣のドイツ兵が頭蓋骨をもてあそんで注意されているのでゲルマン系民族の悪癖なのかもしれません。

3.耳の意味:日本の朝鮮征伐でも耳塚が作られたようですが、耳だけでは首と違って敵の生死は判断できません。また右手や指のように敵の戦闘力を奪った証拠になりません。輸送のためならずいぶん安直です。
 4. 供養:
しかし塚とは墓であり敵を供養しているのだと思います。
 諸外国ではゴミ扱いで捨てられ日本のような供養のケースは知りません。
    (MC生)



    ♪
(読者の声4) 朝鮮人青年のアメリカでの暴虐行為についての貴誌の解説を拝読致しました。
自分の中でこの事件をどう捉えようかとモヤモヤした気分でいましたが、お陰でスッキリしました。
一自国民の他国での不始末を、国家の代表である大統領が謝るとは、韓国式儒教道徳に則った対処なのかしらと腑に落ちませんでしたが、貴誌から実にぎくしゃくした米韓関係が読み取れ理解しました。
米国内はもとより国際的にも大々的に報道されているこのマサックル(虐殺)事件に、呑むヒョン大統領は薄氷を踏む思いで冷や汗を掻いているのですね。
日中間のぶ厚い「氷」から「`」(点)を取ろうと中国サウスポー首相は孔子学院設立第一号大学(立命館)の広場で“五十年ぶりに”(サンスポに出演した王毅の唯一の失言)球技に興じて愛想を振り撒きましたが、米韓関係は薄い氷が割れてしまったら韓国大統領は冷えきった水底に落ちて沈んでしまうのですね。せっかく米韓FTA交渉でポイントを稼ぎ支持率をあげたというのに「吉凶はあざなへる縄の如し」です。 
 第一次世界大戦はセルビア人青年の発砲から火が点きヨーロッパ大陸に炎となって拡がりました。
当時のヨーロッパ大陸同様、米韓関係の発火温度が低くなっているなら、一朝鮮人青年の発砲からどんな展開が待ち受けているか予断を許さないものがあります。
昨今の米国の民度を国際感覚で観ていますと、危ういものを感じます。バージニアという人種差別意識の強い土地柄、もし差別の炎があがったら日本人同胞への危害こそ心配されます。
韓国の有力日刊紙が報ずるところでは、同国の十代の少年が引き起こす性犯罪の発生率は米国の二倍、日本の十倍だという調査があります。韓国自体何かに欝屈しているんでしょうか。
    (HN生、品川)


(宮崎正弘のコメント)凶暴な事件のおきたバージニア州は、ワシントンDCの河を渡ればバージニア州で、ペンタゴンの森、ワシントンの飛行場、その周辺はペンタゴン系列の企業、シンクタンク。周辺30キロあたりまでがDCへの通勤圏で、かなりのエリート層が居住しております。
 南部の典型が体得できるのはバージニア南部ですね。煙草の名産地。
 小生、リッチモンドに一週間滞在して、この周辺のヘンライコ郡など四郡を日本の進出企業を訪ね歩いたことがあります。1988年、ちょうどブッシュ・シニアが大統領に当選した時、リッチモンドで共和党、民主党のパーティにも出席しました。
 あの当時でも、それほどの人種差別を感じることはありませんでした。近年のアジア系への差別拡大ですが、イスラムへの差別拡大の延長にあるような気もしますね。



   ♪
(読者の声5)報道が事実としたら、平均より上のクラスの大学で、学生のあまりの無防備ぶりに驚いた。並べられて後ろから撃たれたというのが不思議だ。
一人ぐらい撃たれるのを覚悟して反撃すれば、相手は一人で拳銃は一丁を手にしているだけなのに。
 これではプロ集団のはずの米兵がイラクで私兵にいいように振り回されているのは当然か?と思った。米軍はいざとなったら日本列島から撤収してしまうのでは?との想念がよぎった。
(SJ生) 



    ♪
(読者の声6)「何故?」と思っていたのですが、やっと疑問符が取れました。
あるお医者様のHPでこんな記述を読んだのです。
「宮崎正弘氏について“ウィキペディア”の解説では、『右翼活動家』であることが前面に押し出されている。どうもウィキの「執筆者」には、いわゆる左翼・プロ市民・中畜・朝日岩波系の人間が多数いるようで、その文章を読むと「百科事典に名を借りた中畜推進運動なのではないか」とすら思うことがある。もちろん、これは英語版にもいえることで、民主党寄りの文章が多い印象を受ける。まぁ、タダで利用させてもらっているのだから、あまり不満を口にすることもできないが」。
対策は?
   (FF生、小平)  


(宮崎正弘のコメント)或る講演会で、司会者が同様に小生の略歴を紹介をするので、なぜ?と聞きました。そのネット上の百科事典からの借用でした。
保守文化人の項目に必ず一言よけいな文言を入れておりますね。たしかに悪質なところがあります。対応ですが、よく分かりません。放置しております。



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(読者の声7)3月1日から4日まで開催されたパネル展「この60年で失ったもの――大東亜戦争に次ぐ第二の敗戦とは何か」の模様が紹介されております。
http://www.k5.dion.ne.jp/~hirokuri/panelten1.html
    (HK生)


(宮崎正弘のコメント) 拝見しました。漫画をふんだんに用いての簡潔な展示。若いひとに分かりやすいと思いました。
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(資料)
水島総「村上春樹とミシマ文学」
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 平成19年4月18日(水)午後六時半より、千代田区の「アルカディア市ヶ谷」において、公開講座が開催された。雨にも関わらず会場満員となり、盛況だった。引き続き水島氏を囲んでの懇親会が近くの居酒屋に場所を移して開催され、ぎっしり深夜近くまで活発な議論が続いた。
 概要は次の通り。

  ▽

(水島氏の講演要旨)
 水島総氏と村上春樹は、団塊の世代に学生生活を送り、一年違いの同窓生であった。当時、革マルの勢力圏の早稲田第一文学部にあって、村上はまるで目立たない学生であった。

 『風のうたをきけ』で作家デビューを果たした村上は、戦後日本の思想状況にあって、祖国の伝統や文化を完全に拒絶した左翼人、すなわち世界市民、コスモポリタンとして、しかし最も真摯なかたちで、人間のあるべき姿を追求した作家である。
村上はビートルズのラブ・アンド・ピースなどという明らかな偽善を、真面目に正面から受けとめている。
 
ではこの戦後思想の本質は何か。
それは西や東の果てに空間的な活路を求める西洋思想であり,遠くまで行くと、何か理想的な世界があるかもしれないというカフカの『城』のテーマに通ずるニヒリズムであり、その反対にある時間を基軸とした、祖国の伝統・文化に基礎を置く日本的世界観とは対極に位置している。
明らかに行き詰まりを向かえた村上文学は、世界市民という戦後民主主義の欺瞞と虚妄について、敗北と絶望を告知する以外に今後の活路はない。

この点、三島文学は、ギリシア文明を見限った後、空間ではなく時間を基軸として伝統に回帰したのである。

この先駆者はドイツの文豪トーマス・マンであった。
マンの分析によると、文化とは時間つまり歴史の連続性であり、その一方で文明とは、唯物史観、すなわち未来に向かって人類が進化していくという虚妄である。

トーマス・マンは代表作『ベニスに死す』において、悲劇的なまでに西洋文明の理想を追い求め、その虚妄に自ら崩壊するプロセスを審美的に呈示した。
この点、三島氏の『英霊の声』は、マンが喝破した西洋文明の矛盾を、不二の伝統である皇室と現実政治の相克として表現したというべきである。

以上まとめると伝統と文化のない無機質な左翼的世界市民の可能性に、明らかに絶望しつつある村上は三島文学の到達点、つまり時間軸を基礎とした日本古来の伝統に回帰するか、左翼思想の不毛に果てるかのいずれかである。(井浦記)

 (この文章は「三島由紀夫研究会メルマガ」(平成19年4月19日通巻138号)より転載です)。  

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