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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:4/16


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 4月16日(月曜日)  
通巻第1776号     
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 プーチンのロシアは“警察国家”、第二のオレンジ革命を企図したデモ
強権独裁のプーチンKGB国家に自由派が立ちあがる
*************************************
 
 4月14日、モスクワ市内でプーチン政権に反対する大規模なデモ行進に対して、警察と軍が大量に動員され、徹底的に弾圧された。
取材中の日本人記者ふたり(毎日、日経特派員)が棍棒でめった打ちされて負傷、警察権力の弾圧の凄まじさの一端を示した。

 デモを呼びかけたひとりは、チェスの元世界王者のカスパロフ。
 カスパロフは二年前に引退するまで、じつに二十年間に亘ってチェスの世界王者。ロシア国民の人気は絶大、「もっとロシアには自由が必要であり、いまはKGB支配のロシア、かれらが国富を盗んでいる」(4月2日付け『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙のインタビュー)と主張し続けてきた。
 
 モスクワのデモは「不同意の行進」と命名され、三月にも五千人が参加した。
 カシヤノフ前首相やイラリオノフ前大統領顧問らプーチン政権から離脱した要人も集会に顔をみせ演説した。

 「もうひとつのロシア」(最大野党)が中心となって、傘下のグループが参集した。不許可のデモはクレムリン宮殿へ行進する予定だったが、治安当局は集会直後から弾圧に踏み切り、多数を不当拘束した。

 参会者はウクライナの「オレンジ革命」の成功を教訓に、静かな革命をロシアにも実現しようと民主化の意図を抱く人が多かったという。

 プーシキン広場周辺では「プーチン無きロシアに」「もっと自由を!」などのスローガンを叫んだ野党支持者らが警察権力によって次々に身柄を拘束された。
警察は9000人を動員し、170人を拘束、指導者のカスパロフも逮捕された。


 ▼ シロビキの牙城に自由化のデモが飛び火

 15日にはプーチン一派の牙城、サンクト・ペテルブルグに飛び火した。
 許可となった中心部広場の集会には三千人が集まり、その対角の広場にはクレムリン支持組が一万五千を動員して睨み合った。
プーチンのお膝元で前日のモスクワでの武力弾圧を目撃しながらも、三千人があつまった事実は、反プーチン感情が静かに拡がっていた証拠でもあるだろう。
 
 集会終了後、警察は参加者にいきなり武力弾圧を開始したため、サンクト・ペテルブルグでも、参加者の多くが負傷した。
(嗚呼、二月革命を思い出す)。
 ジャーナリストを含んで百名以上が拘束された。

 保釈金38ドルを払ってモスクワで釈放されたカスパロフ(「統一市民同盟」の代表でもある)は西側のメディアに対して、
「KGB政権は本当の顔を露わにした。ロシアはもはや報道の自由、世論、ロシアの法規にさえ敬意を払っていない」と鋭い批判を展開した。
 
 強権行使、資源独裁、軍事大国復活のロシア、足下に忍び寄る第二のオレンジ革命に武断政治の手段でしか対抗できないとすれば、この国の政治の本質がロシア皇帝の秘密警察支配と殆どなにも変わっていないことを同時に物語っているのではないか。
    ◎ ○ ◎ ○ ◎
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(読者の声1) 佐藤守さん(軍事評論家)が大意以下のことをブログに書かれています。
「宮崎正弘先生も『今の自衛官は軍人ではなくサラリーマンだ!』と書いていたようで、全く四面楚歌である。
 そんな立場にある自衛官が、今回のような実におろかな行為(機密漏洩)に走っているということは、上から下まで、サラリーマンどころか、ドスケベ集団に落ちぶれている証拠であり、国民に申し開きが出来るわけがない」。
 今回の情報は朝日新聞記者が流したのだ、とマスコミ界の友人がこっそり教えてくれたが、あの新聞社だって相当なスケベが集まっていることに変わりは無いが、「株式会社」であり「国立」ではない。だから私のように気に入らなければ新聞(商品)を買わなくて済む。もっとも「言論機関という公的任務を持つ会社」ではあるが・・・。ペンは剣より強しとは言うものの、実態は剣に適うペンなど存在しないのだから、武器を持つ集団は国民の信頼を裏切ってはならないのであって、そこに高いモラルが要求されるのである。

 今回は行くところで必ず数人に問い詰められて、さすがの私も困窮した。しかしそれは逆に考えれば、国民の自衛隊に対する信頼が高まってきたという証拠でもある。だから、昭和30年代の防大生活を経て「税金泥棒!」と非難されつつ、ただひたすら頑張ってきた我々OBにとっては、今回の不祥事は情けないこと限りない。勿論、大多数の自衛官は、まじめに黙々と任務を遂行しているのであって、全体が腐っているのでは決して無いが、それにしても一部の不心得者が信用を失う行為をしたことには腹が立つ。

 その上、温家宝首相が来日し、わが国会で不遜な演説をしたのに、議員達の多くが「嬉しそうに拍手」する姿を見て、怒髪天を突いた。
日本の国会議員は、中国の一地方議員に過ぎないのではないか?国民を裏切るにもほどがある。
 こんな連中が国会にたむろしているのだから“せめて弁解させてもらうとすれば”、自衛官の中にも「ばかばかしくてやる気がしなくなるもの」が出ても仕方ないのではないか?
 とにかくこの国は相当「イカレテいる」ことを痛感したが、こんなことじゃ来年の国際危機は乗りきれないのじゃなかろうか?」
以上引用でした。
    (F生) 


(宮崎正弘のコメント)温家宝首相は来日してからなれないジョギングに、太極拳、農家訪問等々。テレビカメラを前にして演出は敵ながら見事ですね。しかし立命館大学の野球部で始球式をやったのを見ると、あれはヨタヨタ爺では?
 ところで米国など列強の軍では、幹部の配偶者が外国人の場合,申告制度あり、また機密を扱う部署からはずされます。日本では「将軍」クラスでも外国人配偶者の例がみられます。



   ♪
(読者の声2)貴誌、先日紹介あった「温家宝首相への公開質問状」。
多くの人の努力で練られ、公開された温首相への公開質問状を拝見させていただき、誠に意を尽くした文章に感激いたしました。また英文も添えられていたこと、用意周到さに意を強くいたしました。
 また宮崎メルマガでこの質問状を読んだ読者が英文版を海外のWebサイトに貼り付けるケースがでてきました。そこで一つ気に掛かることがあります。
 あの質問状自体は内容が正確かつ理を尽くしたものです。
 また英文の方も非常に原文に忠実で高位の公人宛にふさわしい文体です。
しかし我々がターゲットとすべき日中間の歴史認識問題に殆ど関心のない英語を母国語とする読者にとって興味をそそるような文体ではありません。
 加瀬先生の『ニューズウィーク』誌に載った論考への読者のメールも殆どが中国系と思われる名前の人たちです。
 中国系以外の人たちに興味を持って読んでもらうためには文体を少し変えることが有効であると考えます。
また、
 「This is an open letter to the Chinese Premier Wen, who weathered the  turmoil following the Tiananmen Square Massacre through his sincere loyalty  to the Chinese Communist Party cadre.」
 というような書き出しを、本文とは別に紹介文としてブログへ貼り付ける人が自主的に付けると他の読者の目を引くと考えます。
    (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 貴重なご意見を有り難う御座います。


 
    ♪
(読者の声3)名越二荒之助先生の訃報に吃驚致しました。以前、地元のつくる会の講師に招き、日の丸や世界の国旗の由来のお話を聞かせていただきました。他にも何度か講話を聞く機会があり高齢にかかわらず日本が世界と関わる歴史を学ばせていただきました。
講演後の懇親会で東郷ビールを紹介していただき後日、取り寄せ村の菩提寺に眠る戦死者のお墓に供えた思い出もあります。
当時、色紙も快諾してくださり我家の部屋を飾っております。
鈴木善幸内閣時代、国会に於いて偏向した教科書、憲法問題を突く玉置和郎議員の参考人として熱弁をふるっていた先生のビデオ映像の姿も甦ります。
心から御冥福をお祈り申し上げます。合掌
(NT生、山梨県)


    ♪
(読者の声4)名越二荒之助先生が急逝されたと「山鹿素行研究会」で聞きました。昨年12月にお会いしたときはお元気でしたので、悲しさの前にまずびっくりしました。
まだまだ頑張っていただきたかったのに残念です。ご冥福を祈ります。
名越先生が編著された『日韓2000年の真実』が、『日韓二千年共鳴史』と改題されて明成出版から再刊され、ヨゼフ・ロゲンドルフ賞を受賞されました。我々残された者への良い置き土産であり、叱咤の激励と思います。
    (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 名越先生は今月の『正論』(五月号、発売中)の巻頭随筆に「ライジングサン」という名筆を残していますね。まったく最近までお元気でした。



    ♪
(読者の声5)貴誌日曜のメルマガの話題が、中国人民元の「偽札」でしたが、小生も北京で50元のニセ札をつかまされました。いつか資料として使えないか、手元に真札と一緒に保管しています。
    (WN生、銀座)


(宮崎正弘のコメント) 日本人と分かると偽札を釣り銭でよこす通例もあるようです。飛行場の銀行で両替しても偽札が混ざることがありますから。
    ▽ ▽
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  1. いつも拝読させて頂いております。特別職公務員の配偶者と国益の件、ごもっとも。今の自衛隊にはカウンターインテリジェンス、アフターケアという概念が欠如しております。世界機軸から見てもおかしいですね。もちろん、佐藤守閣下に罪はありません。しかしカルト信者が最も多いのは官舎組でも防衛省官舎に住む奥方達です。官舎のある地元では巧妙な勧誘や信徒以外への風評被害が悪質です。これが現実です。また退官後の自衛官は共産党に取り込まれる者が少なくありません。どうも本人達の言い分を聞くと自衛隊に恨みを持って辞める者、その後不法滞在者と肉体関係になる者が多いのです。やはり公安の強化が必要かと思われます。この点に関しましては神浦 元彰氏や増田俊男氏も常々指摘しております。特別職公務員服務規程、国防や警備に関わる者は辞めたあとが本当の姿だと思います。個人的には宮崎先生はじめ佐藤閣下や石破茂元防衛庁長官のようなお方がもっと評価されるような世の中にしたいと思います。国士同士が争っても得をするのは敵国だけですので。               (弥生慰霊堂の先祖に参拝するいち日本国民)

    いち日本国民 2007/4/16

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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