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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:4/13


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 4月13日(金曜日)  貳
通巻第1773号  
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 シティ・グループが「華僑銀行」を買収
   えっ。華僑って“商売の神様”じゃなかったの?
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 シティは日本では日興コーディアル証券にTOBを仕掛けている。想定130億ドル内外の大規模な買収事件になりそう。

 一方でシティは不採算部門をびしびしと切り落とし、世界的規模では一万七千人をレイオフ、激しいリストラの最中だ。
 同行のCEO、チャールズ・プリンス三世に依れば「世界的に327、000人の従業員のなかから年内に17、000人を解職、9、500人を他部門へ移動させ、とくに米国内でのリストラをはかる」(NYタイムズ、4月12日付け)という。

ところが他方では、インド、中国で人員を大幅に増やし、支店を急膨張させ、さらに幾つかのローカル銀行の買収に動いた。

 台湾においてもリストラとは逆方向で戦力を増加させる。
その手段としての華僑銀行買収に141億台湾ドル、およそ4億3000万ドルを投じて、シティは台湾の華僑銀行を買収すると発表した。100%子会社化するという。

 もとより台湾に進出した欧米銀行勢のなかで、シティ・グループが最大。中国名は「花旗銀行」。

 かつて彰化銀行を買収して台湾でのネットワークを広げたスタンダードチャータード銀行のひそみに倣った。

 華僑銀行は、台湾人ビジネスマンのおよそ100万人が暮らす中国での貸し出しに強く、すでに一億五千万ドルを投資している。
 
 アジア最大のネットワークを誇る銀行は、かの「HSBC(香港上海銀行)」だ。
もともとユダヤ系サッソン財閥資本だが、香港返還を前にさっさと上場をシンガポールとロンドンに移し、さらには英国ミッドランド銀行を買収して多国籍ファイナンス企業に変身、それがまた、中国の経済繁栄を聞いていつの間にかするすると中国市場へ浸透し、外銀勢としてシティと覇を競う。


 ▼ 台湾の金融業界は膂力をうしなっていた

 台湾経済は中国へのめり込みすぎたため、国内的には体力が衰え、とくに昨年来、顕著となったのは、クレジットカードの破産急増による個人貸し出し業務の激減ぶりだった。
 ところが台湾系金融機関に比べて対照的に台湾のシティバンクこと、「花旗銀行」は2006年に台湾だけで48億ドルもの経常利益を上げた。

 シティの世界戦略から眺めると、海外での利益を60%と目標を定めており、HSBCが現在確保している41%を抜こうというのが、目下の戦略。
 台湾で「華僑銀行」を吸収し、いきなりダントツのトップ・バンカーを目指すというもので、夏前には買収を完了する予定。

 金融の乱世時代の到来にご注意あれ。

日本でも六月からの株式交換、三角合併という方式が合法化されるからだ。
そうなれば、天下の三菱東京UFJ銀行とて時価発行額面がシティやHSBCより少なく、よもやの被買収対象になるのである。
     ◎ ○ ◎ ○ ◎
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  ♪
(読者の声1) 安倍首相の中共迎合ぶりを見て、川柳の「売り家と唐様で書く三代目」
を思い出しました。
パンダは一頭数千億円、トキも無料ではありません。
    (MARU、品川)


(宮崎正弘のコメント) かの国の首相がわがくにの国会で演説をしたからには、次回安倍首相訪中の時は北京大学で講演し、テレビ中継(修正なし)を当然のことながら、要求すべきでしょう。
 しかし、温家宝首相の演説、みごとに真実も新鮮味もありませんでしたね。
 自分で手をたたいて、日本の議員の拍手を促すなんぞ、日本の国会を自分たち“ラバースタンプ議会”の「全人代」と間違えているかの錯覚が目立ちました。
 ところが、温首相の日本批判のどぎつい部分だけをニュースで流すNHKって、どういう神経の持ち主なのでしょうかね?



    ♪
(読者の声2)  『週刊新潮』で櫻井よしこ氏が自身のコラムで、外人記者クラブでの北村教授の「南京」事件の著書の講演・会見の模様を詳しく採り上げています。
あれほど感情的で意地悪な質問が次々に出ることは北村氏の想定内だったのかどうか分かりませんが、リベラル色の強い外人記者クラブで、このような会見が開催されたことはめずらしいのです。
集まった記者やジャーナリストの大半は北村氏の著書の中身をまったく信じていないのです。プロパガンダ本だと勘違いして、著者をやっつけてやろうと集まって来ていたのです。いずれにしましてもこの会見は、櫻井氏が新潮誌上でとり上げたことで、ますます注目されています。
他誌の機先を制してどこよりも早く報じたのは『宮崎正弘の国際ニュース・早読み』であり、その面目躍如とうれしく存じます。
  (西法太郎)



   ♪
(読者の声3)貴誌前号に書評がでた、田中正文『パラオ 海底の英雄たち』(並木書房、記録写真集)。
「れっ?」。翌日は「特別展「戦跡パラオ展」開催中」とあって、今、貴誌においては、なぜかパラオ・ブーム?
毎年桜のころに、皇族の方々や外国の大使の方々をお招きして、鈴木バイオリンのグラドコンサートが武道館で開催されていましたが、50回を一つの区切りにその会もなくなっていました。
三年ぶりに復活した音楽会に招待されて出かけてみると、全国各地からこのコンサートの為に駆けつけた生徒さんやご父兄で武道館はあふれていました。
少し早めに来たので、お目当ての靖国神社で開かれている「戦跡パラオ展」へ。
感動しました。宮崎先生にも是非足を運んでほしいなぁと密かに思ったものでした。
『パラオ 海底の英雄たち』の書評もあり、メルマの読者の方々にも是非靖国神社境内の遊就館で開催中の「戦跡パラオ展」へお出かけになってほしいです。
きっと日本人としての誇りに目覚めますから。
何方か行かれての感想などをこのメルマガに投稿してくださると二重に嬉しいです。
    (FF生、小平)   


(宮崎正弘のコメント)♪「花の都の靖国神社」ですが、全国の護国神社も大事です。
 さてパラオ展示、本場のほうは広島からJRで40分揺られ、呉の海岸沿いに新設された「大和ミュージアム」でも行われています。あと五日間。
http://yamato.kure-city.jp/ 

 小生は昨年の初夏でしたか、講演に行ったおりに同ミュージアムに立ち寄って来ました。予想を超える来館者が全国津々浦々からあり、連日満員が続いているとのことでした。こういう光景をみていると朝日新聞やNHKが言っていること、吠えていることが虚ろに思えてきます。「番犬、虚空に吠える」。
   ◎  ◎   ◎
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(サイト情報)
国際通貨基金(IMF)は11日に「世界経済見通し」を発表した。
報告書要旨。「先ごろの金融市場の一時的な混乱にもかかわらず、世界経済は2007年、2008年にかけて依然、高い成長を維持するとみられる。米国経済は以前予想されたより鈍化しているものの他国への波及は限定的で、世界経済は持続的に成長していると考えられる」
(1)World Economic Outlook
 http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2007/01/index.htm
 (2)Transcript of a Press Briefing on the Analytic Chapters of the World Economic Outlook (WEO)、April 5, 2007
http://www.imf.org/external/np/tr/2007/tr070404.htm
 (3)IMF「世界経済見通し」 日本語概要
http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2007/01/jpn/sumj.pdf
 (4)米国務省国際情報プログラム局の解説記事
Protectionist Trade Policies Seen as Threat to Workers
International Monetary Fund Report Also Projects Upbeat Overall Economic Outlook
International Information Programs, Department of State. April 11, 2007
http://usinfo.state.gov/xarchives/display.html?p=washfile-english&y=2007&m=April&x=20070411163237zjsredna3.707522e-02
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<< 宮崎正弘の近刊 >>
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
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<< 宮崎正弘の「三島由紀夫論」三部作 >>
『三島由紀夫“以後”』(並木書房)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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