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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:4/12


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 4月12日(木曜日) 貳  
通巻第1771号  
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<< 今週の書棚 >>
  
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廬千恵『私のなかのよき日本』(草思社)
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 十八歳だった。著者の廬千恵さんは可憐な乙女だった。
希望をいっぱい胸につめて、輝くような夢をやまのように描いて日本にやってきた。
国際基督教大学へ留学するために。
 台湾の文化的な雰囲気に恵まれた台中市から、日本に留学してきて多くの人の善意と真実と真心に触れた。
 まさか、それから三十四年にもわたって台湾に帰ることができなくなるとは、可憐な少女には思いもよらず、波乱の人生が日本で待っていようとは予想だにしていなかった。
 留学生仲間が、黄昭堂さんの家(と言っても粗末な下宿)に集まって鍋をつつきながら台湾の未来を語った。周英明、金美齢夫妻も仲間だった。
 廬さんは、やがて仲間のなかの早稲田への留学生と恋仲になった。阿川弘之氏が住んでいた家が近所にあった。篤い交流が始まった。
 92年秋、著者夫妻はじつに34年ぶりに故郷へ帰ることができた。この長い年月の間に蒋介石が去り、李登輝が現れ、民主化へのダイナミックな歩みが始まった。
台湾独立運動のブラック・リストが解除され、晴れて帰国できたのだ。
「国をでたときは十八の少女、帰ってきたときは孫がいるおばあちゃん」と著者の夫君が言った。
 この過酷な運命をささえ、34年の流亡の生活を支えてくれたのは多くの独立運動の同志と支援者と、そして「日本人の美徳と品性」だったと著者は感動を籠めていう。

 著者とは? すでにお気づきであろう。現台湾駐日大使(台北駐日経済文化代表処・代表)の許世楷氏の糟糠の妻、廬千恵さんである。
 やさしくて平明で、一見、メルヘンのようにつづられた回想記なのだが、文章は何回も推敲されていて、幾重にも練られた、頸(つよ)さに裏打ちされており、涙なしでは読み終えることができない。



   ♪
田中正文『パラオ 海底の英雄たち』(並木書房、記録写真集)
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 大東亜戦争の激戦地はいくもあるが、ことのほか、慰霊が遅れているのがパラオである。
 茲には無数の帝国陸軍海軍の戦闘機、艦船が沈んでいる。多くの遺骨もそのままである。
 戦史によれば、破壊された日本の戦闘機は150機以上。いまも水中撮影が可能な沈没船が17隻あるという。
 田中氏はふとした切っ掛けでパラオへ行って、それらを発見した。
以後、重たい水中カメラをかついで、渡航すること九回、あしかけ五年をかけて、犠牲になった軍人達の現場の写真を二万八千枚も撮影した。とくに水中に潜って海底に眠る遺骨や戦闘機の残骸を発見し、苦労して撮影した。その潜水時間は260時間にもおよんだ。
 特務艦だった「明石」「石朗」「佐多」などが沈没していた。1944年3月30日の米軍の空爆により炎上、沈没したものである。戦史に名を留めていない「そのた大勢」で、遺族もよく分からなかった現場である。
 記録するため、鎮魂のため、そして「死を無駄にしないため」、「日本と日本国民の恒久平和のために」、田中氏はそれが自分の責務と感じて撮影をつづけ、ようやくにして写真集の刊行にたどりついた。
 写真展は呉市の「大和ミュージアム」で4月18日まで開催中。写真58枚。スライドがおよそ360枚。
 海底の英霊たちが、いま甦った。
 写真集は3990円。鎮魂のために、記録のために稀少な写真集となった。
       ◎ 
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     ◎ ○ ◎ ○ ◎
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(読者の声1) 南京事件の日本人の対応
1.中共の本音:
  ソフトムードは偽装である。南京反日宣伝館が証明する。
  日本人の対応:頭からだまされない。
  招待した安倍首相は日本の自由と独立を守る靖国神社に参拝もせず問題である。

2.反日宣伝の技法と対応
1)中共の手口:相対化を防ぐ。    日本の対応:通州日本人大虐殺事件を広報する。
2)中共の手口:犠牲者を偽装する。  日本の対応:シナ事変を始めたのは蒋介石であることを広報する。
3)中共の手口:正体を隠す。     日本の対応:中共が腐敗した共産軍閥に過ぎないことを広報する。
    (MARU)


(宮崎正弘のコメント) 温家宝の、ぬめっとした舌。感情がまったく表情にでず、感性が消された風貌。嘘の天才に対して、日本が通常的な常識的な対応をしても事態は、それほど進歩発展はないでしょう。
 劇薬はトヨタなど日本を代表する企業の中国からの撤退です。



  ♪
(読者の声2)イースターで四連休でした。毎日快晴の素晴らしいお天気です。木蓮や果樹の花は満開。でも、木々の若葉は出始めたばかりで、森はまだ殺風景です。
そういえば昨日、こちらのネットのニュースで、日本の自衛隊の海軍で、隊員たちが職場でポルノ・ビデオをインターネットでやり取りしているあいだに、ミサイルの重要機密がポルノと一緒にCDにコピーされてしまい、それを複数の人間が家に持ち帰ったとかいう信じられないような話が載っていました。
「コンピューターヴィールス? 実は人間」とかいう見出しと、ポルノの写真入りで。しかも、機密が厳重に扱われていないことで、アメリカが憤慨しているとか。でも、日本の新聞(ネット)には載っていないようです。これはウソだったのでしょうか。
     (MK生、在欧)


(宮崎正弘のコメント)或る専門家の独白です。
 「自衛隊はたるんでいて、とてもあれは国際常識の軍ではありません。サラリーマンですよ。ですから例外もいますが、大方の隊員や幹部を見ていると失望が深まるのみです。いまの自衛隊はさっさと解散し、ホントに国を護る人だけを集めた、新しい軍をつくるしかないのでは?」
  ともかく世界的常識でいう「軍隊」の概念、存在と、いま我が国にある「自衛」なる軍は、まったく次元の違う存在であることは確かでしょ。



   ♪
(読者の声3)貴誌に紹介のあった、加藤喬氏のメルマガvol.1をMagMagサイトで試読し,気に入ってしまいました。
現在,数通の英語メルマガを購読していますが,これは非常に惹き込まれます話術が素晴らしいです。今、購読しているものでは短いながら,「ジョークで英語レッスン」が実に楽しいですが,こちらは本格派でありながら,先へ先へと進んでしまいます。
わざわざ「軍隊式」と付けなければすぐに「殿堂入り」するのではないかと想いました。
海外の仕事から遠ざかって10年近くなります.錆び付いた英語力復活に向けて良いメルマガをご紹介頂き,誠に有難うございました。
(WT生、大阪)


(宮崎正弘のコメント)そうですか、加藤さんは、やっぱり米国の日本語養成専門学校の部長だけありますか。
 (編集部より)加藤喬氏のメルマガの登録は ↓ (勿論、無料です)
 http://www.mag2.com/m/0000229939.html



    ♪
(読者の声4)公開質問状、大変心強く思います。ありがとうございます。
南京問題に対する中国側の真摯な対応がない限り、日中友好などありえないのに、見てみぬ振りというのは非常に残念です。
今きちんと文句を言わなければ、後になって「どうしてあの時言わなかった?」と逆切れされたときに返す言葉がなくなってしまいます。公開質問状に「○○のとき、誰々は南京事件について言及していないが、どう思うか」とあるように・・・。
   (OD生、愛知県)


    ♪
(読者の声5) アメリカで慰安婦の強制連行、その日本政府関与の証拠記録が刊行され、議員に配布されたという韓国中央日報の記事がありましたが、さてさてその実態はいかがなものでしょうか? 
しかしエンジョイコリアというサイトは面白い。
こういう女性の人権などなんにも考えない韓国の醜い歴史が如実に歴史資料にもの語られているんですね。発掘された方に敬意を表します。
http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=ttalk&nid=617250



    ♪
(読者の声6)貴著『出身地でわかる日本人』を遅ればせながら拝読しました。簡潔にして十分な説明。今の日本人にとっては必要な情報があると思います。それに、筆者の知性を前面に押し出さずにバックにあるため、そういう意味からも読みやすいと思います。
 これを読んでいて50年前のアメリカの大学時代を思い出しました。
  あの頃は(今でもそうですが)ヘミングウェイのスタイルで書くか、難解なフォークナーのスタイルで書くかが論争のタネでした。ビアホールでビールを飲みながら口角泡を飛ばしという感じでした。宮崎さんの文体はヘミングウェイ風、志賀直哉風、森鴎外風、三島風ですね。この方法は推敲に時間が掛かるのが難点です、書くほうにとって。
 わたしの中国経験は、香港観光協会日本事務所に3年半勤務し、その後香港の業務代行を5年間、つとました。それ以来も、香港に行くこと20回ぐらいでしょう。当時の香港の知人は殆んどアメリカに住んでいます。
             (YI生、忍野)


(宮崎正弘のコメント)小生の文体がそうであるか、どうかは別にして、小生が大学時代、おおいに学んだのはヘミングウエイであることは間違いがありません。
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<< 宮崎正弘の新刊は5月2日配本! >>
 連休とかさなり取り次ぎの都合上、配本日がすこし遅くなります!

 『2008年世界大動乱の予兆  (中国発暴落の足音が聞こえる)』 (並木書房、定価1680円)

   ♪ ♪
<< 宮崎正弘の近著 >>
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
    ♪ ♪ ♪
<< 宮崎正弘の「三島由紀夫論」三部作 >>
『三島由紀夫“以後”』(並木書房)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
       ○
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宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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  1. (宮崎正弘のコメント)或る専門家の独白です。
     「自衛隊はたるんでいて、とてもあれは国際常識の軍ではありません。サラリ
    ーマンですよ。ですから例外もいますが、大方の隊員や幹部を見ていると失望が
    深まるのみです。いまの自衛隊はさっさと解散し、ホントに国を護る人だけを集
    めた、新しい軍をつくるしかないのでは?」
      ともかく世界的常識でいう「軍隊」の概念、存在と、いま我が国にある「自
    衛」なる軍は、まったく次元の違う存在であることは確かでしょ。

     について大いに異論ありです。
    「自称?専門家」であれば名前を明らかにしてほしい。
    1精強米軍でも沖縄の例を見れば判るようにいろんな人間がいます。
    2イージス艦の例など不祥事は残念です。規律の強化は強めるべきでしょう。肝心の米軍からの信頼を失いかねません。
    3しかし、長年にわたって海自と米海軍は共同訓練を重ねてきて米軍は海自を術力、態度ともに信頼している。これはお世辞ばかりではありません。勇気や使命感だけで戦争は出来ませんよ。地道に養った術力をまじめに遂行するのが戦力です。特に海軍はそれが特徴でしょう。
    4自衛隊は奇異なることに軍ではない。世界はそれを知らない。そこに最大の問題がある。一刻も早く正規軍にすべきです。それは自衛隊がするのではない。あなた方も含めて国民がそうしなくてはならない。
    5法的地位や国民にはあまり評価されてこなかったにもかかわらず自衛隊は全体としてはよくやってきたと評価すべきです。
    6解散して云々は気持ちはわかりますが言い過ぎです。

     2007/4/13

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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