国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/04/11


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 4月12日(木曜日)  
通巻第1770号  (4月11日発行)
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 「反米チャベスに続け!」が、ラテン・アメリカの合い言葉
   ボリビアの石油とガスを“国有化”したモラリス大統領のその後
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 モラリス大統領は当選してすぐにボリビアの石油とガスの国有化を宣言し、同国で操業中だった旧宗主国・スペインの資源企業が慌てた。
ボリビアは中南米で第二位のガス輸出国だ。

スペインの「レプソルYPE」社はボリビアで操業し、経常利益が41億ドル。パイプラインをブラジルに繋ぎ、潤っていた。
西側は、「国有化が既定の方針であるとすれば、これからは新しい投資はできない」と結論し、ボリビア経済は機能不全に陥る予定だった。

 慌てたモラリスは「新規投資は歓迎、すべて合弁形式で」とやや軌道を修正したが、この「国有化」路線の背後にあるのはチャベスの反米姿勢への共感である。
 チェベスはいうまでのなく反米ベネズエラの大統領。毛沢東礼賛派。

 中南米諸国に共通するのは何世紀もかわらぬ異民族支配だ。
地元民は経済的に虐げられ、外国企業が裨益し、富と貧困は中国並みに拡大して常態化し、つまりは燐寸をすれば火薬が爆発するほどにナショナリスティックなムードが横溢している。
 民主主義的な投票箱システムが導入されれば、どの国も貧困層を象徴する政治家が、大統領になりうる政治土壌が醸成されていたのだ。

 1950年代にも「国有化」の嵐が中南米と近隣諸国を襲った。
いたずらな反米が、その基底に流れていたが、最近は外国企業が半面で富をもたらすことを知っており、ならば外国企業への課税を強化すれば問題解決につながる、とばかりボリビアは32%の増税に踏み切った。
これが国有化への実践的な第一歩だった。

 エクアドルでは、操業中のオキシデンタル石油に対して、「石油代金が値上がりした場合、自動的に増税」という新方針を導入した。

 ペルーは逆に親米派大統領が登場し、米国も一安心だったが、増税による解決を選んだ。しかも3%の「ボランティア税金」という新方式を採用した。
 ともかく中南米から石油、ガスを輸入するくにぐにに資源ショックがひしひしと迫っているようだ。
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(読者の声1) 『週刊朝日』に連載されている宮崎さんのコラムに、先週でしたか「賊喊促賊」(ぞくかんそくぞく)という諺が採りあげられていました。
貴CDでもこの言葉が解説されていました。賊喊促賊、曲学阿世、阿諛追従など悪い言葉は悉くがシナから由来。
一方、民主、憲法、議会、平和、観念、自由、意識、哲学、左翼、右翼、共産主義、進化、唯物論 これらは日本で編み出され多くはシナに取り入れられ、彼らの言語中枢に入り込んでいます。
繰り返し聴くにつけ為になり愉快で楽しめる講演録でした。    
     (HN生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 日本から中国へ輸出された語彙の極め付きは「平和」でしょうね。
 中国語では「和平」という概念しかなく、「戦争」と「平和」は日本のような二元的発想でもなく、“対立概念”ではない。戦争と戦争のあいだの束の間の秩序が、「和平」ですから。




(読者の声2)貴誌10日(火曜日)通巻第1768号に「しなの六文銭」氏のお書きになられた(読者の声3)を読ませていただき、清々しい清涼感に打たれました。
その中の石平氏の京都の寺に関する記述に触れ以下の歌を思い出しました。

夏たけて
堀の蓮の花みつつ
ほとけのおしえおもう朝かな
        皇紀二千六百四十八年戊辰 昭和63年
                       昭和天皇陛下御製
                              (皇居道灌堀にて)

道灌堀では蓮の群落が七月下旬から八月にかけて、薄桃色や白の蓮の花が美しく咲き盛るそうです。
この歌を読んで、びっくりしました。美しい情感にあふれた歌であることもありますが、明治維新のとき皇族で出家されていた方々は全て還俗されました。廃仏毀釈の一環ではとおもいます。
しかしこの歌では昭和天皇陛下が「ほとけのおしえおもう朝かな」と歌っていられます。推古天皇、聖徳太子の時代からの天皇家と仏教との関わりは今も生きているのです。ほとけを崇拝する愛国者の皆さん、先帝陛下はわれらとこの思いをともになさっていられるのです。
ご安心ください。
    (ST生、神奈川)



    ♪
(読者の声3)貴誌前号にでた温家宝首相への質問状を、「公開」質問状とされるのでしたら、全文を一般紙に広告料を払って掲載されるべしと思います。(もちろん、新聞社が全文を自主的に報道してくれるのが一番ですが)
(KI生、尼崎市)


    ♪
(読者の声4)温家宝国務総理閣下への公開質問状の件ですが、嬉しく思います。頑張って下さい!
宮崎先生の「中国から日本企業は撤退しょ」のCD、大変勉強になりました。戦中、支那へ渡った祖父が支那はデカ過ぎて、どうにもならない国だと申しておりました。
また、私が勝手なことを云うと「トロイコトを言っておるとケツのケまで抜かれるぞぉ〜」とたしなめられました。
最後は「ノーテンフォワイラ−じゃダメだ。」でした。
(CK生、新津)


    ♪
(読者の声5)宮崎先生ありがとうございます。
 この公開質問状の英文を知り合いのアメリカ人におくってあげました。彼女もきっと自分の考えに疑問を持ち始めることと思います。
 さすがに論客が練りに練って書いた文章だけに相手もぐうの音もでないと思うのですが、こちらが前提としているものを崩してくると思います。
その際、二の太刀、三の太刀もご用意されていると思いますが、これが広くマスコミにも取り上げられて本人の目に直接ふれれば、歴史認識等のカードは切れなくなり、安部首相もすごくやりやすくなると思います。
 どうせ新聞や、テレビは取り上げないと思いますから、読者の皆さんでどんどんこれを広めていきましょう。
できるだけ、日本人以外の友人に送られることを薦めます。
   (MI生、福岡)


(宮崎正弘のコメント)御投稿の上記三名の方へ。ご理解有り難う御座います。
 外国の友人に転送してください。いま中国語訳文も中華圏メディアにつぎつぎと送っています。
 さて新聞広告への出稿ですが、残念ながら資金不足です。産経ばかりか、本当はNYタイムズあたりにも打ちたいところですが。
この公開質問状、自民、民主の代議士十数人とともに9日に議員会館で記者会見を行う段取りでした。議員が集まれば内外のニュースになりますから。
ドタン番で、風のような圧力が永田町をかけぬけ(つまりせっかくの日中友好のムードに毒突く結果を避けるべきなどという日和見的意見が議員会館をかけぬけたのです)、記者会見に出席予定の政治家が激減したため、あえて質問状としました。言論人だけの列記はそのためです。
 ですが、この会はこれからも持続的に情報を発信していきます。
HPも来月までには立ち上げる予定、当面は日本側の主張を英文でだしている、「史実を世界に発信する会」が事務代行となります。
 http://hassin.sejp.net/
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<< 宮崎正弘の新刊は5月2日配本! >>
 連休とかさなり取り次ぎの都合上、配本日がすこし遅くなります!

 『2008年世界大動乱の予兆  (中国発暴落の足音が聞こえる)』 (並木書房、定価1680円)

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<< 宮崎正弘の近著 >>
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
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<< 宮崎正弘の「三島由紀夫論」三部作 >>
『三島由紀夫“以後”』(並木書房)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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