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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:3/29



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 3月290日(木曜日) 貳  
通巻第1754号  
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<< 今週の書棚 >>
  
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阿比留瑠比『永田町取材日記 阿比留のブログ』(産経新聞出版)
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 或る一夕(実は昨夕)、この本の出版記念会が都内で開かれた。
小生もお招き頂いたので会場の日本記者クラブへ。
 産経デジタル出版の社長は阿部さん、実は拉致報道で一番のりスクープの辣腕記者だった。直前まで産経編集局長。冒頭の挨拶に立って阿部氏は出版へいたるまでの経緯を述べたが、この阿比留のブログへのアクセスは百万回を越えているという。
新しいメディアの在り方を各社が模索しているわけだが、第一次情報を加工しないでブログに載せ、なまなましい現場の第一次情報を得られるというので、人気沸騰の由。
安倍首相の会見の全文がでたりすると、新聞のコンパクトな一点集中からうけるイメージとまったく違う。加工していない情報源だからである。
パラパラとめくっても橋本元首相が皇室崇拝のおもい篤く有識者会議の某座長をよんで抗議しようとしたら座長が逃げたはなし、フィンランドでも法輪功の活動が凄まじいことなどを知った。
著者の阿比留記者とは初めて会ったが、なぜか初対面という印象がない。
珍しいお名前なので、なぜ? 本名ですか? と伺うと「父親がフランスかぶれで」という御返事。
(なるほど、ルイ十六世の、あのルイから命名されたのか)。
 乾杯の音頭は金美齢女史。「慶応大学に李登輝さんの講演会を秘かに企画していたのに、阿比留さんがすっぱ抜いた」と秘話を披露した。
 屋山太郎氏は「一緒にカムチアツカへ旅行したが、旅先でも談話を採られるほどの熱心な記者」。
ほかに田久保忠衛、西岡力氏らの挨拶に続いて、政治家も多数が駆けつけ、中川昭一、戸井田たかし、下村博文氏らがエールをおくった。
会場には産経新聞の住田社長や政治評論家の花岡信昭、桜チャンネルの水島総氏らの顔もあって和やかな雰囲気のなか、明日のメディアの在り方を考える集いとなった。
というわけで、本書は産経という保守の体質のメディアから飛び出した異種。
       ◎ ◎
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(読者の声1) 故宮博物院には台北市内の宿から往復20キロ余り、歩いて四時間近く掛け往来しましたが、滞留時間は一時間ちょっとでした。
観たい北宋の文物を観て、ほかに翡翠などの宝玉、金ぴかの仏像、金銀・象牙の細工物、希少石の印鑑など珍品・稀品の金目のもの・財宝はどっさりありますが、文化的・芸術的価値のないものは興味がありません。
 台湾故宮の収蔵品の所有権が、国民党にあるのか、台湾国政府にあるのか、蒋介石やその遺族・周辺者がくすねたものがどうなのかは調べておりませんが、中国共産党政府は、尖閣諸島同様、かねがねこれら収蔵品の所有権を主張しています。
北京の清王朝の皇帝の住まいである紫禁城にあった文物・宝物ですから清王朝の正統後継者を任ずる大陸の中共政権と台湾の国民党政権双方は、その所有権の正当性を主張してきました。
21世紀に入って台湾では、清王朝の後継者を名乗り、その版図を要求する中華民国・旧蒋介石国民党政権の立場から離脱すべきと主張する人々が勢いを増してきました。 
そしてその中から、中華世界の正統性を象徴する意味を持つ台湾故宮の文物を中共に渡し引き換えに台湾が中華世界から精神的に離脱することを闡明し、大陸政権と中華思想への縁切りの熨斗にしようという考えがうまれてきました。
その主唱者が黄昭堂氏です。 
大陸人は金目のものにとりわけ目のない輩、あれだけの財宝を引き渡してやると云えば、イヤとは云わないだろうし、すっきりするというものです。
 金美齢女士は、そうするなら今までの管理費ぐらい差っ引くべきと主張しています。
国民党が故宮の文物の疎開を開始したのは1933年ですから、もう70年以上管理してきたことになります。 
’管理費’として、 汝窯などの優れた陶磁器、一流書家の書跡や絵画、貴重な細工を施された仏像などの芸術品・工芸品、日本の某首相夫人が寄贈した唐三彩の優品(「三彩天王増長天像」 )、由緒正しい琺瑯・彫刻・文房四宝、1950年以降中国共産党の私兵である人民解放軍という名の匪賊が略奪したのではない、清朝の時代に貢物としてチベット王から清朝皇帝に贈られたチベット産の絨毯、ラマ教の仏画、名僧の骨で造られた優れた工芸品などは ’管理費’見合いに手許に留め人類共通の遺産としたらよいでしょう。
シナが欲しがるだろう、白菜にバッタが乗っかっている翠玉・東坡肉に見立てた石なんかの玉器、赤や黄色いと珍重される鶏血・田黄の印鑑、象牙から造った多層球あたりの金目のはやっちゃっていいでしょう。
そう思っただけで、日本人の私でもサバサバします。 (大笑)
    (NH生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 台湾では「中華」という定冠詞をつけた銀行、造船、石油などの企業名をことごとく「台湾」に変更中、とくに「中華郵政」は「台湾郵政」です。
記念切手も出ました。「中華民国」がはずれ、ついには蒋介石記念堂も国父記念館もしずかに変革の真っ最中です。
 蒋介石の銅像は全土におよそ十万体、警察学校にあった銅像も撤去、そのなかの名品(?)が二百体ほど慈渓にある「銅像公園」に集められております。
 二年前に見学したおり、これぞ「台湾式ブラック・ユーモアか」と同道した高山正之しが感嘆しておりました。
 さらにおかしな話は、このなかから幾つかを選んで中国せっ江省の蒋介石の生まれ故郷へおくる動きがあります。
それをしかも、中国のメディアが前向きに伝えております。
 というわけで、故宮のお宝は中華の伝統、台湾の土着的文化とは乖離があります。北京に返却するというのも一案でしょう。でも台湾国内に蟠踞する中華思想組、反日組は死守したがるでしょう。これも文化摩擦。
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<< 宮崎正弘の近刊予告 >>
 『2008年世界大動乱の予兆 (中国発世界大暴落の足音)』 (並木書房、予価1600円 四月下旬刊行予定。近く、特典付き予約販売をネット上で行います)
    
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<< 宮崎正弘の近著 >>
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
http://www.amazon.co.jp/s/ref=sr_st/503-5227451-0680731?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&page=1&rh=n%3A465610%2Cp_27%3A%90%B3%8DO%81_c+%8B%7B%8D%E8%2Cn%3A466282%2Cn%3A492048&sort=daterank&x=8&y=8
(上記以外、入手可能な拙著は下記を含めて、ほとんどが上のサイトから注文出来ます。↑)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
 (↑ 紀伊国屋書店における在庫状況)
    
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<< 宮崎正弘の「三島由紀夫論」三部作 >>
『三島由紀夫“以後”』(並木書房)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
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  1. 宮崎さま はじめまして!
    台湾の情報、興味深く拝見致しました。それで記事の中に間違いがあるようです。「戸井田とおる」議員ですよね。

    珈琲好き 2007/3/29

  2. 阿比留さんが ハングルの 大恩人
    http://miko.iza.ne.jp/blog/entry/129637/
    これが 議論はあるものの
    もっとも有力な 仮説!
    なんです 
    ご参考までに

    miko 2007/3/29

  3. 阿比留さんが ハングルの 大恩人

    miko 2007/3/29

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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