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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:3/21



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 3月21日(水曜日、祝日)  
通巻第1743号 
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 「プーチン院政」へロシア政局が動き出した
   イワノフ前国防相とメドベージェフ第1副首相が並ぶ
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 プーチンはロシア憲法を改正して、終身大統領になる意思はないらしいが、事実上それに近い「皇帝」を目指しているかのようだ。

 後継者トップにいたミカエル・フラトコフ首相はいつのまにか、目立たない存在となった。
替わりに、僅か一ヶ月前に国防大臣から「第1副首相」の座に引き上げられたセルゲイ・イワノフに内外の焦点が当たっている。
 「第1副首相」は、なぜかもうひとり先任がいる。ドミトリー・メドベージェフだ。この二人のテレビ出演時間はほぼ対等という。
しかし、いくつかの世論調査ではイワノフの人気が高い。

 それもイワノフが産業政策、宇宙、国防産業を主に語るのに、対抗馬のメドベージェフは教育と福祉にしか焦点を当てない。なにかの計算があるか、イワノフの失言をまっているか、どちらかであろう。

 イワノフはスホイ、イリューシン、ツボレフ、ミグという大軍事産業を国有企業一本化にしようとする「改革」を強引に進めており、さきに国防大臣として発表した「ロシア国防の改編」と軌を一にしている。
 ロシアの武器輸出は「ロソボロネクスポルト」社で、今後は一括管理され、プーチンは石油ガス企業と同様に、これを独占企業として認可した。

 軍需産業への強引な梃子入れと、昨今のNATOのミサイル、レーダー基地のチェコ、ポーランド、ブルガリアへの配備を勘案すれば、ロシアの死にものぐるいの対抗措置かと連想しがちだが、「NATOの軍事基地配置換えはとくにロシア封じ込めにあらず、むしろイラン向けである。

イワノフは、むしろ、「これを口実に、ロシア軍需産業の復活再編を押し進め、それをテコにイワノフが後継を確実なものとしているのではないか」と専門家は見ているようだ(「ユーラシア・ディリー・モニター」、3月19日付け)。

それにしても、ロシアはプーチン大統領の後継を、ドングリの背比べのごとく、強力なライバルふたりを緊張関係において競わせ、つぎは「院政」を目指そうというわけだ。
               ◎ ◎ ◎
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(読者の声1) 貴誌1741号の(宮崎正弘のコメント)のなかで中国国境側からの白頭山観光について述べられています。
朝鮮戦争での協力への感謝のしるしとして金日成が中国に白頭山の三分の一を割譲しましたが、後年韓国人観光客多数訪れることになろうとは思ってもみなかったことでしょう。韓国政府はこの割譲を認めておらず、朝鮮統一となれば両国間の紛争の種になる可能性があります。
さすが、日本の政治家の国益を無視した妄言とは桁違いです。
伊勢神宮と熱田神宮の三分の一を核の傘を貸してくれたお礼に米国政府に譲渡するようなものです。
私が書いた(読者の声1)の「ヒコナギサタケウガヤフキアヘズノミコトの男(コ)、イナヒコノモコトの後なり。是は新羅国の国王となれり。イナヒノミコトは新羅国王の祖なり。このことは日本紀にはみえず」は正しくは「ヒコナギサタケウガヤフキアヘズノミコトの男(コ)、イナヒノミコトの後なり。是は新羅国の国王となれり。イナヒノミコトは新羅国王の祖なり。このことは日本紀にはみえず」です。
「イナヒノミコト」を「イナヒコノモコト」と誤記したことをイナヒノミコト様と解脱王陛下にお詫びいたします。
ところで、新羅本義が後年の作品であることは当然知った上で私は、敢えて韓国の古代史に現代の韓国人が直視することに困難を感じることが多いことの例として、森清人著「日本新史上巻」から要約して書きました。
また、新撰姓氏録の方は平安時代のはじめの815年(弘仁6)に編纂されており、歴史資料として非常に信用のおけるものです。
逆に新撰姓氏録を元に新羅本義のあの話が書かれた可能性もあります。
また、韓国人、朝鮮人に立派な人はたくさんいらっしゃられます。名越二荒之助氏編著「日韓2000年の真実」をお読みください。
長らく絶版でしたが最近再刊されました。この本の韓国語版と英語版が出版されるとよいと思います。
  (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) かの名著の復刻、知りませんでした。御教示いただき、有り難う御座います。



    ♪
(読者の声2) 貴誌の「物権法」についての解説を読み、ようやく中共の魂胆が掴めました。
乱脈を極めた地方政府による土地管理権の濫用を戒めるため、土地の管理を中央政府へ移行することにあるのですね。
某新聞の女性シナ駐在員が、ブログで6回に亘り解説しているのを読んでも、孫悟空のようにキントン雲のない信州の山猿には何も見えてこなかったのですが、貴誌を読んでようやく俯瞰できました。

ところで過日、経済広報センター主催の『東アジアの地域統合と日米中の役割』と題するもので、WING THYE WOO・木村福成・中西寛、三氏のパネル・ディスカッションでした。
聴いていて愉快だったのは中西寛氏の発言で、中共トップ指導者の面相を語り、毛沢東、トウ小平、江沢民らの人間離れした面相に比べると、胡錦濤は集団指導体制でマトモになってきたように思うと発言。
日本国の一流政治学者が、日本国政府機関主催の四百人余りを集めたシンポで、“人間離れした面相”と中共指導者を論うとは愉快の極み。漕いでいた舟の櫓を思わず止めて目覚めてしまいました。
中共指導者の面相がようやく七三分けに耐えうる代物になったのは事実です。
しかし人間離れとは、自国の総理たちの面相をさて置いてあまりな云い方。
確かに土民顔、猴顔、ピラニア顔とは思いますが、TPOを弁えない発言をすると、来月のシナ首相の来日が更に短くなるんじゃないかと心配になります。
中西氏は、朝鮮について十九世紀以降、周辺国はその扱いに頭を悩ませてきたと見下したような発言。
事実その通りで、会場に鮮人記者がいたら物議を醸す香ばしい記事にされる心配があります。会場から質問に立った元外交官で政府系機関に天下っていると名乗った某は、WOO氏に対し「失礼かもしれないが」と前置きして、中国系米人のあなたが中米問題に係わるということはどういう意味を持つのかと訊ねていました。
あなたの研究や発言にはバイアスがかかっているんじゃないかとの底意を込めたのでしょう。
某は自国に偏らない、バイアスのかからない“中立”外交をした、清廉で国益に無関心・恬淡な、不作為の事勿れ外交官だったんでしょう。
だから云わずもがなの頓珍漢な発言をしたんでしょう。最後に眠気が飛んでしまったシンポジウムでした。
    (HN生、品川)


(宮崎正弘のコメント)それにしてもよく知的昂奮が持続して、色々な場所に通われますね。その余裕の生活、羨ましき哉。 



   ♪
(読者の声3) 貴誌1741号のSTさんのご意見について一言。
ご趣旨がいまいち、明確に理解できませんが、多分おっしゃっていることは日本の歴史は他国からの侵略もほとんどなく倫理性の高い国民を有してきているので、そうではない国から批判されても目くじら立てずに下手に、また鷹揚に構えて「まあまあ」と言っておけばよろしい、ということだと理解しました。
しかし今の日本が置かれている現状はそんな楽観を許さない状況にあるのではないでしょうか?
日本の政治的台頭を許さないという明確な戦略的のもとに日本の威信を地に落とそうという計画的なアクションが周辺国によって取られていることは疑う余地がありません。
その結果すでに日本は倫理的にすばらしい国だと思っているは自国民だけ、否、多くの自国民がこの60年で自虐史観を教育され道徳的感性も消え去った自国に誇りをもてないという恐ろしい状況にあるのではないでしょうか?
少なくとも私は間違った内容で日本を意図的に貶めるような行為については徹底的に批判し反論すべきだと考えています。
同盟国のアメリカまでもがそのようないわれのない日本たたきに参画するさまを見て暗い気持ちになりますが、そろそろ日本も言うべきことを言う、間違ったことは間違っているとはっきりいうべき時期なのではなかろうかと思います。
このような状況を放置することは日本の安全保障上誠に危険なことであると思わざるを得ません。
  (TW生、練馬区)


(宮崎正弘のコメント) 逐一の反論が総合的な国家安全保障の一環であるという御趣旨、まったくその通りだと思います。
しかし安倍首相の腰砕け、すこし気になりますが、要するに周囲にろくな「補佐官」がいないというのも、大きな原因だろう、と推測されます。
 いまのままの趨勢ですと、参議院選挙、与党の惨敗という予測もあります。だが、小泉前首相にいわしむれば「負けたっていいじゃないか。それで完全に旧田中派の壊滅になり、自民党をぶっ壊すという目論見が完遂できるから」とアドバイスしたとか、しないとか。
    ◎ ◎ ◎
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<< 宮崎正弘の近著 >>

『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)
http://www.amazon.co.jp/s/ref=sr_st/503-5227451-0680731?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&page=1&rh=n%3A465610%2Cp_27%3A%90%B3%8DO%81_c+%8B%7B%8D%E8%2Cn%3A466282%2Cn%3A492048&sort=daterank&x=8&y=8
(上記以外、入手可能な拙著は下記を含めて、ほとんどが上のサイトから注文出来ます。↑)
    ♪
<宮崎正弘の「三島由紀夫論」三部作>
『三島由紀夫“以後”』(並木書房)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
  ◎ ◎ ◎
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宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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  1. ロシアの今後の政治状況について、我が国は十分分析しておくべきで、大変参考になりました。先日中国の研究者達と意見交換しましたが、(私のブログに記載)中とロ、北との関係も注目すべきです。その意味で(読者の声1)氏の意見も参考になりました。食事中の会話で、中国は、北との歴史対立「高句麗問題」を殊の外重視していたからです。中北、必ずしも“友好的”とは判断できないと思います。ますますのご活躍を!

    佐藤守 2007/3/21

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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