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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:3/9



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 3月9日(金曜日) 
通巻第1730号  
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 中央ヨーロッパへのミサイル防衛網配備にモスクワが反発
   対イラン防衛はロシア向けではないかという疑念を抱くロシア軍
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 米国はチェコに最新鋭レーダー基地を建設し、ポーランドに十ケ所、ミサイル防御基地を建設する計画をしている(INSニュース、3月7日付け)。
 さらにカフカスの南、グルジア、アゼルバイジャン、アルメニアにも移動式の防御ミサイル網を配備する計画だと発表している(3月1日、ヘンリー・オベリング米空軍中将がNATO本部で)。

 イランから飛翔してくるミサイルの防御が目的だが、ロシアは「イラン向けというのは口実」と疑念を隠さない。
 ロシアと深い軍事的絆のあるアルメニアは「米国からそのような通知もないし、配備を受け入れる準備もない」としたが、グルジアとアゼルバイジャンから反発の声が聞かれない。

 米軍関係者はロシアの反発に対して、
「これらのレーダーはロシアの大陸間弾頭弾を探索する装置がなく、ロシアの考え方は杞憂にすぎない」
と懸念を否定するが、米軍のホンネは、この基地をウクライナ国内にも配備したい意向と言われる。

 ロシアはICBMの老朽化にともない、おそらく次の十年間で1700基に削減するが、イランがもし、その間に核兵器を保有すれば、西側にとって東からの脅威には変わりがなく、探知能力、防御能力の一層の向上が望まれるのは、NATOからみれば当然であろう。

 NATOの一員となったチェコ、ポーランドと、NATO加盟をひそかにのぞむグルジアとウクライナの動きにロシアが神経を尖らせるのも当然であろう。

 冷戦がおわって軍縮になったというのは法螺のたぐいにすぎなかったのだ。
        ◎ ◎ ◎
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    ♪
(読者の声1)オーストラリアで暮らしています。
毎日、このメルマガの興味ある話題を楽しみにしています。
従軍慰安婦の件ですが、この国のマスコミも張り切って毎日繰り返し報道しています。どの報道も日本の悪逆非道を非難するだけで、その事実を検証しようとはしていません。
私の知人友人達もこれらの非難報道を毎日読んだり見たりしていると思うと、日本人として恥ずかしくて顔を合わせられません。
外務省はもっと外国政府および外国のマスコミに対して日本の調査の結果を詳しく説明し納得させないと、中国韓国の言い分がそのまま「真実」として定着してしまうでしょうね。
日本政府の対応の悪さにイライラさせられている毎日です。

さて「若葉マーク」の件ですが、ここオーストラリアでも免許を取ったばかりの人が運転する車には「R」マークのステッカーを前後の窓に貼ることが義務付けられています。
免許を取って1年経つとこのRは外せますが、それまでの間に何らかの事故か交通違反を1回でも犯すと、免許は取り消され、改めて免許を取得しなければならないようになっています。
従って「R」の車は非常に慎重な運転をしているのが普通で、周りの車も「R」の車には接近しないように注意しています。日本の若葉マークにはこのような厳重な罰則は付帯していないのですか?
   (M生、メルボルン在住)


(宮崎正弘のコメント) 豪州にはタイ、ベトナムなどの移民、或いは不法滞在が増えて、ますます国際色豊かになっている、と先週シドニーから帰ったばかりの友人が話しておりました。
豪州でも、マスメディアの偏向は同じ様ですね。



    ♪
(読者の声2) 貴誌1729号(読者の声2)に訂正と追加をさせてください。
終戦直後に進駐軍が行った当時の遊郭の女性を進駐軍兵士用にリクルートしたことに関して、「実際に進駐軍が日本政府に要求したもの」と書きましたが、「日本政府」に対してではなく「東京都」に対してです。
しかも知事を通さず担当部課に直接です。
あの当時の進駐軍にとって東京都など孫受け業者に過ぎず、東京都の部課長クラスにそんな命令(要求ちか要望ではない)を発することは屁でもなかったでしょう。下手に日本政府に要求して「国会の承認が必要」とでも答えられる危険もありませんし、公式記録にもの残りません。
当時の進駐軍職員の意識を明示する事例があります。
昭和21年の日本国国家予算三千億円余りのうち31%が進駐軍費でしたが、そのうち6億円は進駐軍職員が起こした交通事故の慰謝料として予算化されたものでした。しかしながら半年で使い切り、進駐軍は職員に安全運転に気をつけるよう通達を出したそうです。
また第三国人に対しての警察権を制限したため、彼らのうち少数の君子と呼べるほどの人物以外の多くが犯罪を行いました。
これが日本人に反朝鮮人、反韓国人、反シナ人感情を植えつけた大きな原因です。戦前は朝鮮出身者で衆議院議員に当選した者も複数いました。アジア人同士が反目することは進駐軍の目的に大いに合致するものだったのでしょう。
   (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 当時の新聞はGHQの検閲があり、米軍兵士の犯罪は「大男」の仕業と報じられました。「大男」で民衆は、すぐにピンときた。まさにやりたい放題、治外法権。
 米国議会は、こういうことをすり替えようとして慰安婦を持ち出した?



    ♪
(読者の声3) 本日付(8日)のカリフォルニア印刷版のNYTの一面に写真付きで「従軍慰安婦の否定が彼女たちの傷を再び広げる」と題した、オーニシ・ノリミツ電がシドニー発が踊っています。
 キャンペーンの火蓋が切って落とされた感じです。
ロスタイムズも社説で慰安婦問題を取り上げることを考えているようです。欧米メディアの日本たたきが開始です。
   (RH生、カリフォルニア)
        ◇ ◇ ◇
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●墓銘碑
 張超英氏(元「台北駐日文化経済代表処」新聞広報部長兼顧問)
―――――――――――――――――――――――――――
 日本時間7日午後、NYの病院で肺ガンのため死去。74歳。
各紙外報面に「弔い記事」がある。
「台湾広報のキーマンとして、東京で十年間にわたって活躍」と。
 張さんは、闊達自由な日本語と英語を喋る国際人だったが、定年後、NYに隠居されたとおもいきや、東京に時々現れ、或いは台北淡水の自宅にも出現し、日本の多くのジャーナリストが張さんの毒舌を含んだ鋭い分析を聞いた。台湾が孤立した直後に、NY赴任地から東京に移動し、台湾の立場をマスコミに理解させるべく奮闘した。
 永田町の政治家のあいだにも台湾シンパを増やした。
 あのおり(蒋経国暗殺未遂)、NYの国連本部前で張氏は、犯人の撃った弾丸のそばにいた。狙撃犯は黄文雄(かの著作旺盛な黄氏と同名異人)だった。
 著作に『台湾を理解する日本の友へ』(中央公論)、『台北宮前町十三番地』(本邦未訳)。
 張氏は台北の裕福な家庭で育ち、香港へも留学。やがて日本留学中(明治、上智)は神楽坂にも住んで、当時の麻雀仲間が阿佐田哲也ら。また永井道雄氏ら、日本の文化人とも親しく、ジャーナリストも意外にリベラル派人脈が深くて驚くことがあった。NYタイムズのニコラス・クルストファーや、朝日の船橋洋一氏らとも親交があった。
 張さんの台湾を愛する使命感が、世界のマスコミ人に理解を深めることにおかれていた。
 小生とも四半世紀をこえる付き合い、赴任中は麻布の外交官マンションによく伺って、豚カツをご馳走になりながら台湾政治の最新情報を聞いた。二度目の東京赴任の時も、同じマンションに住むというので、一緒に家具を選びに行ったり、台北の淡水の自宅にも。
 張さんはメカに強く、ビデオでもテープでもインターネットでも、新しい製品がでると、すぐに秋葉原へ買いに行く。ひそかな趣味は「アキハバラ」だった。
 台北では西門町に美味しい蕎麦屋が出来たと聞けばすぐに駆けつけ(なぜか、そういう機会が小生との間にも十数回ある)、NYに行けば、42丁目の焼き肉やと三番街の福禄寿という中華レストランに行った。なぜかチャイナタウンには足を向けなかった。
だが、一番の想いでは氏のNYの自宅で、ラーメンを作ってもらったこと。隣が不動産王トランプの父親の豪邸だった。
ともかくNYの自宅にも三回か、四回はうかがっているだろう。コネチカットの別荘にも誘われたが、時間がなかった。行った人の話では裏山がスキー場、となりの別荘はジェラルド・カーチス邸だそうな。
 ともかくよく会って議論した人なので、いったい何回会ったか、氏の出版記念会(東京、オークラ)も、小生が仕掛けた。司会は南丘喜八郎氏、メイン・スピーチが田久保忠衛氏。なぜか、船橋洋一氏も来て喋った。中央公論の張さんの本の担当が名物編集長の故平林孝氏だった。
 最後にあったのは、たぶん小生の記憶が正しければ、台北で、北投の露天風呂が出来たというので案内して貰って、ジンギスカン鍋をご馳走になった。藤井厳喜、高山正之、花岡信昭の各氏も同席した。
 台湾で二年前に上梓された張超英さんの一代記(『宮前町十三番地』)は、セピア色の写真もふんだんにこめた回想録で、台湾でベストセラー入りしており、日本語の翻訳版の斡旋を頼まれていた。まだ、その約束を果たせないでいる。
 そのあと、東京にきたときに宿舎で会ったかも知れない。いつも豚カツをたべに行こうとさそわれて、そのことが何故か懐かしい。
 合掌。
  ♪
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        ◎ ◎ 
< 宮崎正弘の近著 >

『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊、最新刊)
http://item.rakuten.co.jp/book/4115513/
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書、増刷出来)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫、残部僅少)
http://www.amazon.co.jp/s/ref=sr_st/503-5227451-0680731?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&page=1&rh=n%3A465610%2Cp_27%3A%90%B3%8DO%81_c+%8B%7B%8D%E8%2Cn%3A466282%2Cn%3A492048&sort=daterank&x=8&y=8
(すべての本は上のサイトから注文が出来ます ↑)

<宮崎正弘の三島由紀夫論三部作>
『三島由紀夫“以後”』(並木書房、残部僅少)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版。絶版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房、最新刊)
 ◎ ◎ ◎
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宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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  1. Hot damn, looking ptrtey useful buddy.

    uzXBuZWmYJIK 2013/4/2

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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