国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/02/22



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 2月22日(金曜日)  
通巻 第1717号  
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  日銀利上げ、わずか0・25%
   これではYENの「キャリー・トレード」は無くならない
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 ようやく日銀は利上げに踏み切った。までは良かったが、たったの0・25%。
 ――焼け石に水? 
 少なくとも1%か2%の利上げをしても良かったのではないか、と今朝(22日)のヘラルド・トリビューンが一面で書いている。
「これでは日本から資金が流出する歯止めにならない」と。

 世界一低金利の日本で、外国人ファンド筋、投機家、つられての日本人投資家が、日本で資金を調達し、海外市場へ流出さえ、高金利、ハイリターンの金融商品に群がっている。
 金利が安いので、日本にだぶつくカネが、日本国内の投資に回されないで海外へどんどん出ていく。

中国の不動産投資、香港の株式沸騰、インドの諸物価高騰などの背景には、このYENのキャリー・トレードがある、と言われている。いや、「言われている」のではなく、その現場のJPモルガンや、ゴールドマンサックスで働く人達が、げんに「言っている」。

 1971年の「ニクソン・ショック」(ドルの金兌換停止、360円の固定レート撤廃)の時に柏木財務官が、円の突然の高騰を目撃しても、いそいで世界市場をみてわって「俺が帰るまで市場を開けておけ」と言った。世界の投機筋は日本を狙った。

 すぐに為替マーケットを閉鎖するべきだったのに、あの時、僅か一週間で日本から蓄積した富の多くが消えた。落ち目のドルを日本が330円あたりで買い取る、かれらは日本に価値の下がるドルを売って、逃げたのだ。

 直後の「スミソニアン合意」(16・9%を水田大蔵大臣が承認)で、一ドル=360円のドルレートは306円で暫定的に落ち着くまでの、日本の当局者の対応の出鱈目、戦略のなさ、いや通貨が主権行為であることさえ忘れての右往左往。

1985年のプラザ合意(円は20%前後の高騰)のときも米国から煮え湯を飲まされた。
日本の輸出業者の多くが、これらの「通貨無策」の出来事で倒産した。

 市場は「日本がいきなり2%切り上げしたら世界から日本人は資金を引き揚げるだろう。それが他の市場を混乱させる」などと屁理屈を並べているが、そういう資金はもともとハイリスクハイリターンの性質のカネであり、投機ファンドや禿げたかファンドの一つやふたつ、転んでも、日本経済全体が救われれば、それが国益というものではないのか。
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(速報)

新“アーミテージ・レポート”はこれです!

 リチャード・アーミテージ元国務副長官がブッシュ政権誕生直前に提出した「アーミテージ・レポート」(2000年10月)の2007年新盤。
2020年までの対アジア政策をまとめたアーミテージ・レポート第2弾「日米同盟 − 2020年 アジアの望ましいあり方への展望 」は2月16日に発表され、内外の注目を浴びている。
リチャード・アーミテージ元国務副長官とジョセフ・ナイ元国防次官補の2人が共同議長を務めての“超党派”によるアジアの安全保障と経済政策についての包括的な分析レポートだ。
(1)「日米同盟 − 2020年 アジアの望ましいあり方への展望」(アーミテージ・レポート2);The U.S.-Japan Alliance: Getting Asia Right through 2020、 Center fo Strategic and International Studies, February 2007
http://www.csis.org/media/csis/pubs/070216_asia2020.pdf
 (2)米防衛戦略とアジア太平洋地域の防衛関係に関する議会調査局(CRS)レポート;U.S. Strategic and Defense Relationships in the Asia-Pacific Region、 CRS Report for Congress, Bruce Vaughn, 1/22/2007
http://www.fas.org/sgp/crs/row/RL33821.pdf
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(読者の声1) 産経新聞によると、あの悪名高いアイリスチャンの銅像が、こともあろうにスタンフォード大学のフーバー研究所の敷地内に設置されたそうだ。
 これからは単なる゛反南京事件゛キャンペーンではなく、アイリスチャンとアイリスチャンの著作を徹底的に批判し、アイリスチャンの銅像の設置や著作を読むのは恥ずかしいと思うまでに攻撃しなければいけない。      
   また日本で欧米各国、もちろん中国の学者も呼んで、゛南京事件゛の国際シンポジウムを開いたらどうだろうか?               
あの手この手で最終的には、アイリスチャンの銅像と著作をアメリカから放逐することを目標にする。どのように批判を展開し、攻撃するかは、これから皆様で考えましょう。
 先ず国際シンポジウムを企画し国際世論に訴え、世界中の意見を聞くべきでしょう。
    (KC生、目黒)


(宮崎正弘のコメント) スタンフォード大学は左翼リベラルのメッカ、単に中国だけではなく、中国の反日謀略のお先棒をかつぐ活動家が夥しい。となりのカリフォルニア大学バークレー校はもっと、ひどい。
 60年代からのベトナム反戦運動とヒッピーの元祖ですからね。
しかも中国系アメリカ人と中国からの留学生が、自分の国の独裁に絶望したのか、「反日」にのみレゾンデートルを求めて、それが「愛国心」という錯綜した強迫観念に捉えられてやっているのです。
 かれらを説得するのは難しいというより、殆ど無意味。日本としては他の、もっと効果的な手段を考えるべきでしょう。
 こんどのドキュメント映画「南京の真実」を米国で連続的に上映してゆくのは、ひとつのもっとも効果的な方法。
また小林よしのりの漫画の英語版も劇的に効果があがると思います。
アイリスのインチキ本は、あの老舗ペンギンブックスにも入って、しかもその広告を世界の一流紙に連続的に打った。(たとえば英紙「ファイナンシャル・タイムズ」に大きく、何回も打った。あの広告費を誰が最後に支払ってのでしょう?)
つまり、これは中国の対米ロビィと巧妙きわまる世論工作の一貫であり、議会の反中感情を希釈化させ、かわりに日本を悪者に仕立て上げて、米国世論を巧みにすり替える。中国の謀略機関と中国第五列の仕組んだ高等な謀略いがいの何ものでもないのです。
日本には国際的に常識的なていどの情報機関さえありませんから、この類いの謀略工作に対して防諜も出来ないのです。
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(休刊のお知らせ) 小誌は地方講演などの事由で24日から27日まで休刊です。
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 (お知らせ)

 「平和の祭典」オリンピックを人権弾圧国家・中国で開催することに反対しましょう

中国共産党は1949年チベットへの侵略を実施しました。この侵略で160万人とも言われるチベット人が虐殺され、多くの寺院が破壊されています。また、1949年、中国の支配下に置かれたウイグルにおいても、天安門事件においても、更には法輪功に対する眼を覆うばかりの人権弾圧においても、北京はオリンピックを開催する資格はありません。一言で言えば、中国に人権はありません。更に驚くべきに、「つくられた囚人」からの臓器移植疑惑があります。このどれ一つを取っても、それだけで北京はオリンピックを開催する国の資格はないと断言できます。
 「平和の祭典」オリンピックは、平和を語るに相応しい国で開催されるべきです。秘密警察、強制収容所、暴力による言論弾圧などとオリンピックは全く無縁のはずです。そして、その恐怖から、中国人民は即時解放されるべきです。
私たちは、人権蹂躙国家・中国による北京オリンピック開催を反対すると共に、一日も早い中国人民の解放を願います。
     平成19年2月
              北京オリンピックに反対する地方議員と市民の会
               会長 東京都議会議員 土 屋 敬 之

人権蹂躙国家・中国の
「北京オリンピック開催」を許さない!統一行動
■2月23日(金)正午から一時間
■経済同友会前(東京駅下車1分、東西線、半蔵門線、千代田線、三田線
「大手町」下車2分から5分)
■3月3日(土曜)午後2時から一時間
■数寄屋橋公園(銀座ソニービル斜め前、丸の内線「銀座」下車)

 呼びかけ*当日は、ビラの配布、街宣などを実施します。是非、多くの方へ呼
びかけていただき、この「北京オリンピック反対」のうねりを大きくしましょう!
■連絡先:03−3974−0112 土屋事務所
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リンクは
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/02/html/d41465.html
=「平和の祭典」オリンピックを人権弾圧国家・中国で開催することに反対しましょう
北京オリンピックに反対する地方議員と市民の会のHP
http://mid.parfe.jp/kannyo/2008/top.htm
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<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>
http://www.amazon.co.jp/s?ie=UTF8&index=books-jp&field-author=%E6%AD%A3%E5%BC%98%2C+%E5%AE%AE%E5%B4%8E&page=1
(このサイトから注文が出来ます ↑)
 
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊、最新刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書、増刷出来)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫、残部僅少)

<宮崎正弘の三島由紀夫論三部作>

『三島由紀夫“以後”』(並木書房、残部僅少)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版。絶版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房、最新刊)
     ▼
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
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  • 名無しさん2007/02/24

    いつも卓見ありがとうございます。

    「アメリカででっち上げ南京事件の反日キャンペーンが激しくなったのは原爆投下を相殺する戦略である」と下記にありました。米中の利害が一致していることはたしかですね。

    ただ、その号が見つかりません。あしからず。

    (JST) 

    From: "mag2 ID 0000049253" <mailmag@mag2.com>   

    Subject: 軍事情報(アメリカがらみの「ウソかまことか」話など)

    ☆発行:おきらく軍事研究会 

  • 名無しさん2007/02/22

    宮崎様



    いつも愛読いたしてをります.さて,今号の貴台の金利の問題についての論評を見ますと,歴代日本の財務関係の要人は小学校の算数程度の計算能力も持ってゐないやうに見えます.いづれも皆頭もよく一流校を出たエリートなのでせうに.本当にさうなのか,と言ふ感じもしますが,実際過去の歴史が示してゐるのですから事実と思ふ他ありません.



    しかし,おそらく彼らは頭が悪いわけでも,経験が不足してゐるわけでもないのでせう.それでゐて愚行を繰り返すのは,誤った固定観念(あるいは強迫観念)に取憑かれてゐるからではないのか.人間そのやうな状態になると,その観念に都合が悪いこと,矛盾する事実などを只管無視したり否定したりし,逆に都合の良いことには見境もなく跳び付くことになります.結果,なんとも見るに堪へない惨状を呈することになる.



    彼らの固定観念が何か,について私には的確な指摘はできませんが,国益ではなく抽象的で空疎な観念,国際貢献だの自己犠牲だの,を優先する気持ちが根底にあるやうに思へる.中,韓,米などの露骨さ,したたかさとはなんと言ふ対照的な心象風景か.損を先にして最後に全部を逆手に取り,一挙にマイナスをプラスにひっくり返すやうな戦略でも秘めてゐるなら結構であるが,どうもさうではないらしい.世界が日本と言ふ国の律儀さ,公正さ,などを認めるやうになる頃には,この国は消滅してしまってゐるのではないか.



    (@random,横浜市)

  • 名無しさん2007/02/22

    安心して拝読出来ると思います。