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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:2/21



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 2月21日(水曜日)  
通巻 第1716号  
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 プーチン大統領、後継のふたりの候補を競わせ、レイムダックから脱出
   巧妙な権力強化の基盤は旧KGB人脈の「チェキスト」
***************************************

 プーチンの離れ業が続いている。
 ミュンヘン演説(2月7日)では、米国を手厳しく批判してロシアの矜持を唱えた。
「すわっ。新冷戦時代か?」と西側を驚かせたほどのナショナリスティックな演説だった。
同時にセルゲイ・イワノフ国防相の「新軍拡計画」の発表は、ロシアの新兵器ラインアップ。軍の近代化と兵器の高性能化をはかるため、さらなる軍拡予算が示された。
 この間にガスプロムには石炭企業まで買収させ、傘下にいれた。

 そのイワノフを第一副首相に突如、指名した(2月15日)。
 プーチン後継を噂されるのはドミトリ・メドベージェフ第一副首相だったが、この列にイワノフが台頭の対場で加わる。
後者はKGB人脈、どちらかと言えばプーチンの引きが強いとみられる。

 もうひとり有力とみられてゲルフ通商経済発展担当大臣は、主流派から完全にはずされ、変わりにナリシェキン前首相府補佐官と交替した。

 驚くべき人事がもうひとつ。
 新国防相に任命されたのは、国際的にまったく無名のセルデイウコフ(前の連邦税局長)だ。
 「なんで税務署のトップが?」

 理由は簡単で、政敵ホドルコフスキー(「ユコス」前会長)を失脚させ、刑務所にぶち込むことが出来たのは、かの「ユコス」への税務査察。
 その功績がプーチンに痛く気に入られて、大抜擢となったのだが、国防にシロウトの人物が、かの産軍複合体を牽引できるだろうか、と疑問の声が挙がる。

 とくにベテラン軍人の不満が高いが、プーチンは統幕議長のユーリ・バリエフスキーを厚遇することによって軍を掌握する一方で、この新国防大臣が生来得意の税務査察形式を、ロシアの伏魔殿である軍需産業にも適用させ、軍の効率化を目指しているのではないか。

 ともかく、どこかの国のレイムダックぶり(米国も、韓国も、台湾も)と対照的である。
 プーチンは人事テクニックを巧妙に争うことでゴッド・ファザーとして君臨し、人事権を最後の最後まで掌握する意気込みをクレムリンの内外に示したのだった。
          ◎◎ ◎◎
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    ♪
(読者の声1) 貴誌を何時も拝読させていただいき、貴重な情報の分析や解説には感謝いたしております。ありがとうございます。
さて貴誌2月15日(木曜日)貳通巻第1706号ですが、「今週の書棚」銭基深著・浜本良一訳『銭基深回顧録』(東洋書院)の文中に、「1989年2月に先帝陛下が薨去され」とありますが、「薨去」では誤りであり、正しくは「崩御」と存じます。
天皇をはじめ大皇太后、皇太后、皇后がお亡くなりになられた場合は「崩御」であり、親王をはじめとする皇族の方々、また三位以上の臣下がお亡くなりになられた場合は「薨去」となるはずです。臣下でも、伊藤博文は「伊藤公爵薨去」、東郷平八郎は「東郷元帥薨去」というようになるのではないでしょうか。以前には宮内庁の高官も著書で誤用しておりました。
  (KM生、靖国)


(宮崎正弘のコメント) 明治以降そういう厳格な区分けになった経緯とは何でしょうね。明治六年に、それまで261年間つづいたキリシタン伴天連の禁止を解き、布教を許可します。
大久保一行が西欧を一年かけてまわり、その前に欧米に圧力に妥協した結果のキリスト教の許可でしたが、その後、日本は一直線に西洋化していきます。
しかしそれまでの日本で「崩御」と「薨去」の区別がなされていた歴史はあるのでしょうか?
 平安以前に「もがり」を止め、日本の詩歌にも「死」が「みまかる」、「ゆく」から「シス」という表現が混入され、火葬が急速に普及していく過程で、日本人の死生観もかわってきた。
 そのことと賢きところのご逝去の表現の変化は、どういう関係があるのでしょうか?
      ☆ ☆ ☆ ☆
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(休刊のお知らせ) 小誌は地方講演などの事由で24日から27日まで休刊です。
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(資料)
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  《向井敏明・野田毅両少尉慰霊祭・報告集会》
                         百人斬り訴訟を支援する会

 向井敏明・野田毅両少尉のご命日である一月二十八日、今年も両少尉が合祀されている靖国神社において慰霊祭を挙行した。昭和二十三年に無実の罪で銃殺されてから、五十九年祭になる。
昨年十二月二十二日、最高裁が不当な決定を出したことにより、冤罪を雪ぐことができないまま、来年は六十年祭を迎えることになるであろう。
祖国に殉じられた英霊に対して、誠に申し訳ない限りである。

 一月二十八日(日)、午後一時三十分の集合までに百余名の参列者が、靖国神社の参集殿に集まった。本会の顧問である名越二荒之助先生が資料を駆使した特別講義をしてくださった後、原告および弁護団を先頭にして拝殿に昇った。
向井敏明少尉の次女である千恵子さん、野田毅少尉の妹であるマサさん、弁護団長の高池勝彦先生、本会顧問の名越二荒之助先生、そして本会の阿羅健一会長が参列者を代表して、玉串を奉奠した。
両少尉をはじめとする英霊へ感謝と哀悼の誠を捧げるとともに、祖国の復興に力を尽すことを誓った。
 昇殿参拝の後、靖国会館において報告集会を開催した。
時間の許す限り質問や意見を受けるように理事会で決めていたので、開会の時間を予定の三時から三十分ほど早めた。
 開会に先立ち、国歌の斉唱を行なった。開会の辞を兼ねて、阿羅健一会長が挨拶を述べた。
つぎに弁護団を代表して、高池勝彦先生から裁判についての報告と説明を行なっていただいた。
つぎに弁護士の小沢俊夫先生が紹介された。
つぎに原告の向井千恵子さんと野田マサさんが、それぞれ挨拶をされた。
お二人とも無念の涙を流しながらも、今までの支援に対する感謝の言葉を述べられた。
つぎに本会の相澤宏明事務局長が報告と連絡を行なった。
裁判は終了したが、まだやらねばならぬことがあるため、今後の活動についての報告となった。
今後の活動は三点(下記)を核として、請願までは本会の活動を存続することが報告された。
この後、出席された方々からの質疑の応答と意見の拝聴を行なった。十分に時間を確保したので、挙手された方の全てを受けることができた。おわりに本会顧問の板垣正先生が閉会の辞を述べられた。挨拶というよりも叱咤激励というべき板垣先生の闘魂が燃え上がる檄により、元気づけられて、報告集会は終了した。

今後の活動について

一、現在展開している「中国南京大虐殺記念館の向井・野田両少尉の写真撤去に関する請願」の署名活動は継続すること。

一、衆議院議員の平沼赳夫先生を会長とする国会議員連盟の旗揚げは、平沼先生の体調回復を待って行なうこと。

一、訴状、書証、判決などを取りまとめて、資料集を刊行すること。

百人斬り訴訟を支援する会(会長・阿羅健一)
TEL.03-3263-6041 FAX.03-3263-6042
http://www.mukai-noda.com
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(サイト情報)バーナンキFRB議長が米議会上下両院の公聴会で証言のかたわら「金融政策報告書」を提出した。
(1)バーナンキ議長の証言: Testimony of Chairman Ben S. Bernanke、Semiannual Monetary Policy Report to the Congress, February 14, 2007
http://www.federalreserve.gov/boarddocs/hh/2007/february/testimony.htm
 (2)金融政策報告書: Monetary Policy Report to the Congress、Federal Reserve Board, February 14, 2007
http://www.federalreserve.gov/boarddocs/hh/2007/february/fullreport.htm
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<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>
 
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊、最新刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書、増刷出来)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫、残部僅少)

<宮崎正弘の三島由紀夫論三部作>

『三島由紀夫“以後”』(並木書房、残部僅少)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版。絶版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房、最新刊)
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(休刊のお知らせ) 小誌は地方講演などの事由で24日から27日まで休刊です。
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<<  三島由紀夫研究会「公開講座」のお知らせ >>
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 恒例の第226回「三島由紀夫研究会公開講座」は、4月18日(水曜日)、午後六時半から「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」で開催されます。
 講師は桜チャンネル社長でもあり、映画監督、シナリオライターでもある水島総氏。
水島氏は日本映画監督協会会員・日本脚本家連盟会員でもあり、連載コラムを月刊誌『WILL』などで健筆を振るっておられます。
水島総氏は早稲田大学文学部でトーマス・マンを専攻、同級生のひとりが、次のノーベル賞にもっとも近い作家と下馬評もある村上春樹氏でした。

 村上春樹文学は「意識」だけを重んじ、「祖国」とか「伝統」とか、独自の「文化」といったテーマを逃れながらも、世界性をもとめた作家。欧米ばかりか中国、台湾でもベストセラー作家ですが、伝統・文化・歴史を尊んだ文豪・三島由紀夫とは極めて対比的です。
 ドイツ文学にも造詣の深い水島総氏が、同級生の目を通して三島文学と比較し、村上文学を新たな視点から位置づける画期的な講座になるでしょう。
                  記
とき       4月18日(水曜日)1830―(六時開場)
ところ     「アルカディア市ヶ谷」(私学会館)四階会議室
         http://www.arcadia-jp.org/access.htm
         (地図は上サイト)
講師と演題  水島総氏。「村上春樹とミシマ文学」
参加費     おひとり2000円(三島研究会会員および学生は千円)
          どなたでも自由に参加できます!
問い合わせ  yukokuki@hotmail.com 三島由紀夫研究会公開講座係
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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