国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/02/17



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 2月18日(日曜日)  貳
通巻 第1711号  
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(読者の声1)いつもビビッドな情報有難うございます。
円の問題、とくに「円安」ですが、小生は以下のように考えます。
過剰人口少資源の日本では食糧、石油を外国から外貨を払い輸入しなければなりません。外貨獲得には輸出しなければなりません。円安だと輸出は容易になりますが輸入コストはあがります。円高だと輸出は難しくなり輸入は容易になります。
そこで「鶏と卵論」になるわけですが、やはり外貨がないと始まらないので、輸出志向、すなわち円安が望ましいということになると思います。
円高だと消費するばかりで長続きできないでしょう。勿論この問題は一方的でなくバランスを取ることになるわけですが。
    (MC生)



(宮崎正弘のコメント)この件は、昨日付けの本欄でもややくわしく書きましたので、今回は拙論を省略させて頂きます。


    ♪
(読者の声2)或る会合があって、数十人で台湾を訪問し、新幹線(「高速軌動」)にも、台南から板橋(台北の手前)まで乗りました、しかも車両は「商務廂」(グリーン)。静かな滑り出しで、実に快適でした。
  国民党に言わせると「日本のがらくただ」だそうです。中国ではその様な言い掛かりを付けられないように注意してもらいたいものですね。
さて李登輝氏の言を友人達が怒りと悲しみで、悲壮感に満ち「李登輝が心変わりをした」 と嘆きの不満をぶちまけました。
 「敵を欺くには先ず味方から」と言う諺が有る様に、李登輝氏特有の深慮の計だよ。イ ンタビュウ−記事を持って彼が台湾を裏切った、等と受け止めるのは軽薄なこと。
何故ならば、彼は台湾人として誰よりも台湾を愛し、艱難辛苦に堪えて台湾人の国家樹立を計ろうとしている偉大なる台湾の政治家です。後に必ず偉大なる「『台湾国』の父」と慕われるようになるでしょう。問題の本質は、彼の心中を察せずして団結力を欠いている台湾人達にある。 
 李登輝氏もいまや齢85歳で心臓に持病を持った身、彼が余命を察し、生ある内に絶対に遣り遂げたい悲願は「独立国」としての台湾を世界に認めさせることでしょう。
李登輝氏がどの様な言動をしようともただ只管に彼を信じ、マスコミの報道の惑わされること無く静かに団結を強めて行くのが先決。尤も、内外が騒ぐのも計算のうちかもしれませんよ、と諭しています。
いまだに真意は何処に、と詮索している人がいますが彼を信じていれば何も騒動することはない。彼が、真意はこうだ、等と吐露するようでは策士でもなく、国家を委ねる程の偉大なる政治家でもない。謀は絶対に口外しないもの。産経新聞も真意を問い質そう等の行為は慎むべきと思います。
腹芸は「あ、うん」の呼吸で受け止めて、あまり騒がない方が懸命だろうと思います。中華共産党や、朝日新聞を喜ばせない為にも。
   (TK生、佐賀県)



(宮崎正弘のコメント)李登輝さんが、1986年に蒋経国の急死にともない、副総統からいきなり総統になって、まわりが全部蒋介石派の軍人と政治家で、まったく孤立していた。
 まさに情報さえ総統に伝えられず外省人の横暴が続いた。
それを三年以上の歳月をかけて、徐々に徐々に外省人の影響力をいかなる手段で削いでいったか。
 その過程をこまかく書いたのが『李登輝の一千日』という本で、たしか邦訳もあります。
 舌をまく謀略がもちろんあった。道徳を説く人が、ときに必要とあれば謀(はかりごと)を用いる。それは政治家の条件でもありますまいか。


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(読者の声3)「李登輝さんは、『壹週刊』発言、TVBSインタビューでも変っていない」という認識は間違っていると思います。 
李登輝さんは明らかに変った。
民進党離れ・中国国民党寄り・中国寄りに変った。
 台湾経済不振・弱者(労働者と農民)が困窮している、これを何とかせねばという危機感をお持ちであることはよく判りますが、その対策がおかしい。
(1)これを「中国寄り」で解決できるとは思えない。
中国観光客の誘致は香港への追随ですが、どうみても台湾経済の救いになるとは思えない。それより弊害の方がずっと大きいでしょう。「中国人は全部が特務ではない」とは、「大半が特務か特務もどきだ」ということでしょう。
(2)台聯を改組して「中間左派」路線を採用──民進党の政策が失敗したのは新潮流が「社民+グリーン」の左派リベラル路線をとったからでしょう。 
いまさら「左派」路線をとって大きな勢力になり得ましょうか?
台湾の大衆はもっと保守的、もっと現実的・実務的、もっとちゃらんぽらんで呑気で、少々の黒金は容認する人達だと思います。 
「国民党の黒金より、民進党の黒金の方がずっと酷い」という認識はどう考えてもおかしい。国民党の黒金が象なら、民進党の黒金は蟻です。
(3)統独問題に関して与野党の対立を解消したいとお考えのようですが、野党(国民党・親民党)を叩かず、専ら与党・民進党を叩くのは均衡を失しています。
民進党を包含せずに、台湾の主流民意を結集できるとは思えません。
 結論:台湾では世代刷新の巨大な動きが始まったようです。
馬英九を含めて中国寄りの立場は、台湾意識の進む有権者・庶民から見捨てられると思います。
この巨大な動きから取り残された人は、過去の人、退場すべき人です。
 民進党政権の8年間は、「台湾意識の浸透」という偉大な事業を成し遂げたと思います。
    (KI生、生駒)



(宮崎正弘のコメント)そうですか。左派路線は、もちろん日本の左派の概念ではなく、社会民主主義的な路線。
これを選挙の主目標に置いて民進党の票を奪おうという戦略と見ておりますが。。


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「最高学府に巣喰う反日シナ・朝鮮人学者の行状を暴く」

朱建栄(東洋学園大学教授)、姜尚中(東京大学教授)等、我が国において国民の税金で禄を食みながら、しかも反日に狂奔する行状は許容の限界を超えており、日本国民としてもはや許せない。初めてメスが入るその実態とは、行状とは。

講 師 安東 幹(共産主義研究ジャーナリスト)
    著作に『日本共産党に強制収容所』(日新報道)、『誰も書かなかった中国の人権抑圧』(日新報道)、論文に「変な病名で邪魔者を隔離する中国政府の人権蹂躙」(『正論』平成14年12月号)、「共産党系医療団体『民医連』の実態」(『正論』平成15年3月号)など多数。

日時  平成19年2月23日(金) 18時半から
場所  文京区民センター(地下鉄・春日、後楽園、JR水道橋)
参加費 千円
主催  主権回復をめざす会(090-2756-8794)
http://homepage2.nifty.com/shukenkaifuku/
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<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>
 
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊、最新刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書、増刷出来)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫、残部僅少)

<宮崎正弘の三島由紀夫論三部作>

『三島由紀夫“以後”』(並木書房、残部僅少)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版。絶版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房、最新刊)
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