トップ > ニュース&情報 > 国際情勢 > 宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

RSS


メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。



宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:2/15



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 2月16日(金曜日)  
通巻第1707号  (2月15日発行)
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 ロシアの所謂“民主主義”は「ポチョムキン・デモクラシー」と呼ぶそうです
  プーチンのミュンヘン演説に西欧が一斉にブーイング
***************************************

 冷戦時代にもどったかのような錯覚があった。戦艦ポチョムキンを思い出した西側のジャーナリストも多かったそうな。
 2月10日、ドイツのミュンヘン。

 プーチン大統領はミュンヘンで演説し、「ベルリンの壁は崩壊したが、(米欧は)再び(心理的な)壁を作ろうとしている」と述べたのである。
 きわめて挑発的な態度でもあった、という。

ついでプーチンは米欧の外交・安保政策を批判し、ロシア国境にまで拡大した北大西洋条約機構(NATO)を不快感とともに「膨張」と決めつけ、「相互不信を高めた」などと痛罵、さらに米欧の(イラクやアフガンにおける)軍事行動を「地域紛争の解決ではなく、悲劇をもたらした」とした。 

 40カ国以上の国防相が参加した「ミュンヘン安保政策会議」席上でのプーチンの講演を聞いていたのは米国のゲーツ国防長官ら西側指導者だ。
「新冷戦の始まり」と捉えた西側の指導者も多かった。

 さらにプーチンはEU諸国のコソボに於ける軍事行動、旧ソ連衛星圏に介入した各種NGO団体の活動にも言及し、批判した。
しかしNGO批判などやけくその類いだろう。

 一方、ロシアは2007年から始まる国防計画(2017年まで)を発表、軍事拡大路線への転換を内外に鮮明にした。
 ミサイル搭載型攻撃戦闘機を50機、戦車、装甲車など軍事車両10万台、31隻の艦船(原子力空母と空母を含む)、現有ミサイルの30%入れ替えなどが含まれる。
 50の陸上基地によるミサイル網を拡充し、長距離戦略爆撃機も50機新生産するなど、この国防計画には5兆ルーブルの予算が必要とされる。

 ロシア空軍は、これら軍拡によって合計524機の航空機と372機の新型ヘリコプターも入手できることになる。(インターファックス、2月2日付け)


 ▼大軍事兵器量産は絵に描いた餅?

 ロシアの戦略ロケット軍は地上発射ICBMを542基、すでに実戦配備しているが、すでに70%が旧型。2015年までに62基の新型がつくられるが、同時に400基のICBMは棄却される予定ともいう。

 冷戦中、ソビエトは五隻の空母を建造した。
 そのうち三隻はスクラップと化し、一隻は改造後、インドに売却された。もう一隻は一度も就航しないまま、現在も「修理中」の由である。
 
スクラップされた一隻は、ウクライナの造船所で電気系統とカタパルトをはずし、タダの鉄の塊として中国に売却された。
中国はそれに数億ドルも支払って黒海、ポスボラス海峡を通過させ、遠く南アを迂回し、インド洋、南シナ海をはるばると越えて遼寧省の軍事基地・大連にまで曳航した。

昨年、その新装なった空母「ヴァリヤーグ」の全貌を西側ジャーナリズムが撮影に成功したが、近く「空母」として就航すると言われている。
すぐにスクラップにされて、海軍記念館にでも転用されるか、沖合に浮かべてカジノホテルになるのは目に見えているが、さて。

 旧式の設備と硬直化し官僚化したロシア軍需産業が、近代戦争にマッチできる新型兵器システムを本当に量産することができるか、どうかは大いに疑問ではある。

 ともかく「2015年までに全ロシア軍の45%の兵器が新型に更新され、軍事近代化が達成をみるだろう」とイワノフ国防相は喇叭を吹きつづけるのだが。

 中国と同様に、このくにのナショナリズムも歪んでいる。
     ○ ○ ○ ○ ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
(読者の声1)日本は、左党不作(佐藤栄作)首相が唱え自らを縛ってしまった、核をつくらず、もたず、もちこませずの“非核三原則”に、マスコミの醸成した張りぼて与論が、議論せず、を更に加えて四原則に進化させ現在に至っています。
この度の六郎党寄合(六カ国協議)の結論を眺めますと、北の核はへなちょこで恐くないから持っても仕方ない、しかしイランなんかにノウハウや濃縮ウラン・プルトニウムを渡したら許さないぞ、云うことをきくなら体制を維持させてあげよう、という対北核是認三原則と見受けます。
北は狂っているどころか、貧困状態を逆手にとることに長けた、人類始まって以来の超合理的で冷徹な強権独裁体制を敷いている国家です。
北は金正日がいる限り絶対に核ミサイルを発射しないと、既核保有国等は踏んでいるのでしょう。
ソ連のスターリンが、金日成を馬賊匪賊ふぜいと侮り、傀儡にしました。
元馬賊は大国のパラサイト(寄生虫)としてしか生きられない体制の宿命を背負い、その維持・生存本能を磨ぎ澄ませました。
スターリンをたらし込んで、シナ(英語でチャイナ、仏語でシィン、伊語でチーナ)の毛沢東にさえ、無理矢理北の半島南部攻略を手伝わせました。
その父親を実質上、亡き者にした息子の金正日は更に狂暴凶悪で、貧者の強みを遺憾なく発揮しています。
露国は突然変異を起こし凶暴化したパラサイト国家を傀儡化したそもそもの張本人です。このソ連時代のおとしまいをきちんとつける責務を国際社会に対して負っていると云えます。
シナはこのパラサイト国家の資源を吸い取り、安い人手や港などのインフラを利用しようとして、手を噛まれたといえますが、自業自得です。
アメリカはスペインからフィリピンを纂奪し、東アジアに侵略して以降、脇の甘い見通しと的外れの計略しか持たなかった数々の不明を恥じて然るべきでしょう。
韓国には、云うべき詞がありませんが、敢えて云うなら、身の置き所を千年先でも弁えていない民族だろうということです。
日本は、北に核を容認した今回の六郎党寄合の結論を切っ掛けに、不作首相の唱えた“国家の自縛”の戒めの縄を解いて、一日も早く目覚めなくてはなりません。目覚めるとは、核武装に他なりません。
   (HN生、横浜)



(宮崎正弘のコメント)ご指摘の「シナはこのパラサイト国家の資源を吸い取り、安い人手や港などのインフラを利用しようとして、手を噛まれたといえますが、自業自得です」というのは言い得て妙です。



   ♪
(読者の声2)日本のマスコミも政府も当初「六者協議」といっていたのが、いつの間にか「六ヶ国協議」と呼ぶようになりました。
どこからか圧力があったのでしょうか。
米国政府も米国のマスコミもいまだに「Six-Part Talk(s)」と読んでいます。六者の内に国家ではなく、ならず者集団である地域の住民を武力とテロで支配しかつ搾取しているだけのものがあるからでしょう。
日本も北朝鮮を国家として承認していません。
また朝鮮戦争には海上保安庁の保安船参戦し戦死者も出しています。いまだに平和条約が結ばれていないので、国際法上は休戦状態です。
したがって、六ヶ国協議と言うのはまことにおかしな呼称です。三流紙・誌はいたしかたありませんが、宮崎さんのメルマガでは、より正確に六者協議と言われてはいかがですか。


(宮崎正弘のコメント)たしかに英文はSIX PARTY。おそらく新聞社の目に見えない合意でしょう。ご指摘もさりながら、では「中国」をいまさら「中共」と呼ぶのも、正しくても一般読者には違和感があります。その違和感を一々説明するのも面倒ではありませんか?
      ○ ○ ○ ○ ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
川村純彦氏を講師に千葉李登輝友の会が第1回台湾問題研究会
****************************

テーマは「最近の台湾を取り巻く軍事情勢」(台湾海峡を挟んで軍事的緊張が続く中華人民共和国と台湾)

 台湾海峡が日本にとって安全保障上、きわめて重要な役割を果たしているという事は、日本で一般にはあまり認識されていない。
台湾海峡を護る台湾を取り巻く最近の軍事情勢と日本への影響について、元海上自衛隊パイロットがわかりやすく解説し、参加者と討論します!

■講 師:川村純彦(かわむら すみひこ)
 昭和11年、鹿児島市生まれ。防大卒業(4期)、海上自衛隊入隊。対潜哨戒機パイロット、 在米大使館防衛駐在官、第5(那覇)及び第4(厚木)航空群司令、統幕学校副校長等を経て平成3年、海将補で退官。現在、川村研究所代表、NPO法人岡崎研究所副理事長、日本李登輝友の会理事。

■日 時:2月17日(土)午後2:00〜4:30迄(1時30分開場)
■参加費:1,000円
■場 所:千葉市文化センター セミナー室
     千葉市中央区中央2-5-1(千葉PALCOとなり) 電話 043-224-8211
     http://www.f-cp.jp/bunka/map.html
     【交通】JR千葉駅、京成線千葉中央駅から徒歩10分
         千葉都市モノレール葭川公園駅から徒歩5分
■主 催:日本李登輝友の会 千葉県支部

お申込、お問い合せは「日本李登輝友の会千葉県支部」(担当 金光)
 FAX 043-261-0388   メール:MLG25910@nifty.com
 △
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>
 
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊、最新刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書、増刷出来)
 『中国よ、反日ありがとう』(清流出版)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫、残部僅少)

<宮崎正弘の三島由紀夫論三部作>
『三島由紀夫“以後”』(並木書房、残部僅少)
『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版。絶版)
『三島由紀夫の現場』(並木書房、最新刊)
     ▼
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最新の記事

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するdel.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録記事をEvernoteへクリップ
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。


この記事へのコメント

コメントを書く


上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。
コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  1. コメントはありません。

このメルマガもおすすめ

  1. Japan on the Globe 国際派日本人養成講座

    最終発行日:
    2017/05/21
    読者数:
    13242人

    日本に元気と良識を。歴史・文化・政治・外交など、多方面の教養を毎週一話完結型でお届けします。3万8千部突破!

  2. JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

    最終発行日:
    2017/05/22
    読者数:
    3904人

    政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

  3. 月刊アカシックレコード

    最終発行日:
    2017/05/07
    読者数:
    17030人

    02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家が、政官財界の分析にも進出し、宣伝費ゼロで読者19,000人を獲得。2009年9月から月刊化。

  4. 頂門の一針

    最終発行日:
    2017/05/23
    読者数:
    5695人

    急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

  5. 甦れ美しい日本

    最終発行日:
    2017/05/19
    読者数:
    7050人

    日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う

発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

過去の発行記事