国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/02/06


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 2月6日(火曜日) 貳  
通巻第1697号  
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プーチンはイワン雷帝に似てきた? ゴルバチョフはピョートル大帝に比肩できたが。
ロシア、イラン、アルジェリアを巻き込み、 「ガスOPEC」への陰謀、着々と
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 プーチンは二月一日の年頭記者会見で内外から1232名もの記者をクレムリン宮殿に集め、ひとりで熱弁を振るうこと三時間半(新記録)に及び、しかも69の質問に理路整然と答えた。

 とくに西側ジャーナリズムを前にしての「ソフトな顔」の演技ぶりを見ていると、この大統領、なかなかの役者である。
 EUならびに欧米諸国の記者から飛び出した質問は、
(1)来年の大統領選での後継者選定問題と
(2)ガスOPECの結成、ありやなしや、という問題に集中した。

 強権をますます進め、議会は「大政翼賛会」化させ、マスコミを巧妙に操作し、まさしく冷戦時代の独裁政治に舞い戻った観が強いロシアだが、クレムリンを牛耳るプーチンの関心事は”KGB政権”の維持発展と、それを支える資源利権の独占にある。
 石油とガスと稀少金属、それに武器輸出。これがプーチンKGB政権の金庫。

 石油はパイプラインによる輸送を独占してEUに圧力をかけつづけるばかりか旧ソ蓮圏諸国はロシア離れ政策の見直しを強制される
 (グルジア、ウクライナ、モルダビアへの石油、ガス輸送停止と一方的な値上げ通告、“兄弟”のベラルーシとの強引な駆け引きをみよ)

 ガスはアルジェリアとイランを巻き込んでの「ガスOPEC」の結成に極めて前向き。
ガスの価格カルテルを形成して政治的武器に使えば、嘗ての「OAPEC」(アラブ主導でイスラエル禁輸の圧力をかけた)に匹敵する恐怖の政治カルテルに変貌しうる。EUの25%のガスはロシアからだ。

 事実、アルジェリア(EUは10%のガス輸入を依存)とは既に協定を結び、イランとも原則合意、来週にはプーチンがカタールを訪問して勢いを付けようと躍起である。
 (カタールはガスOPECに加盟しないと言明しているが)。。。

 イランは最高指導者ハメネイ師が「ガスOPECの創出にロシアと協力する容易がある」と発言している(1月28日)。

 この趨勢が継続すればクレムリン主導の「ガスOPEC」に、トルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタンが参加するだろう。
 稀少金属はチタンに代表されるように供給源をロシア政府が独占し、狼狽したのは高性能のジェット・エンジンにチタン合金が必要なエアバスとボーイングである。
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(読者の声1) 明日の「北方領土の日」に、「『守れ! わが領土』国民決起集会」の第3回集会を別記の要領で開催致します。
第1回(平成18年7月11日)、第2回(平成18年11月15日)に続いて領土問題の重要性を訴えるものですが、今回は特に北方領土問題に重点を置きます。
遠方の方々にも、かうした企画のあることを知つていただくために、御案内を致します。(SN生)

       記
第3回・「守れ!我が領土」国民決起集会
〜北方領土返還実現への鉄則と戦略〜

【日 時】2月7日(水)午後7時開会(開場6時半)
【会 場】文京シッビクセンター、小ホール
  東京都文京区春日1−16−21(文京区役所内)
  電話03(5803)1100
【主 催】日本の領土を守る会(代表・加瀬英明)
  東京都千代田区平河町2−6−5−302 高池法律事務所気付
  当日連絡先080−5086−2965(藤本)
【登壇者と演題】(登壇順)
 田久保忠衛(外交評論家)=「国家意識と領土問題」
 中山嶺雄(領土問題研究家)=「北方領土問題の原点」
 佐藤優(起訴休職外務事務官)=「現実的北方四島奪還戦略」
 ほか
【参加費】千円
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(お知らせ)2月9日(金曜日)。午後一時から午後二時45分まで、ラジオ日本の人気番組「ミッキー安川のずばり勝負」に宮崎正弘が一時間四十五分に亘って、生出演します。
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<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>
 『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)。
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