国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/02/06



◎小誌総発行部数が670万部を突破  ◎登録読者数8800をまもなく更新!
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 2月6日(火曜日)  
通巻第1696号  
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「わたしは従来の主張をまったく変えていない。大事なのは自主憲法制定だ」
 李登輝前総統、週刊誌への談話(「独立路線放棄」)を否定
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 ちょうど筆者は広州市に滞在しており、ホテルの部屋でたまたまテレビニュースを見ていた。
 驚いた。
 李登輝前台湾総統が画面に出てきたからだ。1月31日の夕方である。

 中国中央電視台のアナウンサーがいわく。
「李登輝は従来の主張を翻し、今後は台湾独立を求めないと発言、また台湾の大陸投資拡大を歓迎し、中国から台湾へくる人達がみんなスパイだと考えるのは止めよう。私自身、孔子巡礼の目的で中国大陸を訪問したい」
などと述べた、と伝えた(大陸では李登輝と呼び捨て)。

また同ニュースは李登輝・前総統率いる「台湾団結連盟」が政党名を変更し「台湾団結党」とすること、新党首に黄昆輝氏を選んだことも伝えていた。

 ちょっと衝撃的な発言ではないか!
 ま、大陸のマスコミは共産党の検閲を受けて情報操作がたっぷりなされているから、どうせ怪しいだろう、とは考えた。 

 (帰国して留守中の新聞をまだ整理していない。だから、この稿は電子版の台湾有力紙『自由時報』ならびに台湾の媒体をもとに書いている)

http://www.libertytimes.com.tw/2007/new/feb/4/today-fo1.htm
(↑ 『自由時報』、1月4日付け、李登輝前総統独占インタビュー全文。中国語)


 ▼「わたしは、そんな発言はしていない」と李前総統が反論を開始

 案の定だった。
 李登輝前総統は『自由時報』に二回、単独インタビューに応じて以下の反論をした。

 (1) 「私は従来より台湾独立を明言したことはない。大陸と台湾は『国家と国家の関係』である、と言ってきた(二国論)」。
  として独立路線を放棄したように報じられた週刊誌『壱』の記事は、実際のインタビューから都合の良いところだけを拾い、部分的な発言を歪曲した報道だった、と週刊誌『壱』を間接的に批判した。

 (2)「両岸の投資、貿易はWTOに加盟し、関税も検疫もその他のプロセスも、「国家」と「国家」の関係で行うべきである」。

(3)「私は大陸を訪問したい、などと発言していなし、希望ももっていない」。

(このニュース、続報を予定しております)
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(読者の声1) 2月1日付けの朝日新聞に台湾の『壱週刊』との独占インタビューで李登輝氏が「自分は台湾独立を主張したことはない。大陸を訪問して孔子の巡った道を歩いてみたい」と発言したという記事が出ていました。
ところが産経新聞を始め、どこも後追い記事が出ていません。「台湾の声」でも触れていず、気になる記事です。
   (WN生、銀座)


(宮崎正弘のコメント)李登輝さんの政治的路線転換(?)。この第一報は、すごいニュースなので、たまたま小生は中国におりましたが、その中国でさえ、(いや、中国だからこそ)テレビで連日連夜大きく報道しておりました。
 第一に「台湾団結連盟」は、元国民党幹部を党首にすげ替えて、党名も「台湾団結党」としてこと。第二に「独立」色を薄めて、中道路線を歩むことを鮮明にしたこと。
 第三に李登輝さんの政治的影響力が、今後、この党へ薄れるだろう、との予測。
 しかし、ニュースの源となった週刊誌の『壱』は、昔からのセンセイショナルな媒体で、全幅の信頼をおくにはちょっと危険なメディアです。創設者のジミー・黎は、小生も香港の「りんご日報」の本社で単独インタビューしたことがありますが、ハイエクの信奉者、完全な自由主義者です。が、経営するメディアは「売らんかな、第一主義」と見受けられますね。
本日の小誌の冒頭ニュースに配信したように李登輝さんは、ほぼ全面否定しております。
 ついでにいえば、中国でテレビを見ていると、金正男のマカオ滞在ニュースは一切出ておりませんでしたね。
 台湾から逃げ出した力覇の王会長がシンガポールで、米国へ高飛び寸前に拘束されたニュースが、もっと大きく扱われていました。



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(読者の声2)通巻第1695号のコメントに「拙著『出身地でわかる中国人』は、いずれ改訂版がでると」とあり、気になっていた点を。
 貴著のなかに「飛行場はアモイ市内までかなり遠いが」との一節がありますが、現在のアモイ空港はアモイ島(周囲約40キロ)の北岸にあり、市中心部まで車で10分程度の位置にあります。
北京,上海,深センなどに比べ非常に交通の便の良い空港です。ちなみにわたしの勤務する会社は空港の見える位置の工業団地にあり午前中仕事をして午後の成田便で帰国するのが通例です。コロンス島の鄭成功記念館にも平戸「田川氏」の記載も見られ、小さいながら国姓爺・鄭成功母子像(平戸海岸にある?)のミニチュアとピンボケの平戸海岸の写真も展示されています。
 また、わたしの報告も訂正しなければなりません。
その後「建設海峡西岸経済区!」のスローガンのもとに台湾特別経済区と称し台湾企業の大規模進出,工場建設が再開され過熱状態となり、アモイ島内と大陸側アモイ市内(海ツァン,集美,同安)ともクレーン全開でビル建設,道路建設のラッシュです。CPT(中華映管)、AUOの工場進出も決まり「液晶テレビ生産の一大基地に」との掛け声も上がっているようです。まずは、お知らせまで。
   (TT生、アモイ)


(宮崎正弘のコメント)そうでしたね。当時の中国の「基準」では、例えば上海も広州も「市内」に飛行場がありましたから。いまも大連や長春の空港は市内と言っていいでしょう。
 凄く遠く感じるのはハルビン、南寧、西寧、西安など。
 広州の新しい白雲空港も遠くなりました。東京から成田とはいわぬまでも、千葉あたりの距離感でしょうか。
上海も紅橋は旧市内でしたが、いまの浦東は滅法遠く、うっかりリムジンバスだと渋滞に巻き込まれると貳時間から三時間かかった体験もあります。昨年師走に上海へ行ったときはリムジンに懲りていたので、往復ともリニアと地下鉄を乗り継いだら僅か45分で駅前まで行けました。
さてアモイへは、小生が最初に行ったとき、運悪く台風に遭遇してどこかの飛行場で数時間遅れ、着いたのが夜中の一時頃、偶然アメリカ人客を迎ええに来ていた「ホリディ・イン・ホテル」のミニ・バスに便乗した記憶から、遠いという印象がありました。
 四年ほど前にアモイを再訪のおり、市内から意外に近かったので、あたまのなかでは訂正が出来ていました。

 で、台湾からの投資ラッシュ? さもありなん。対岸の金門島の知事に四、五年ほど前にインタビューしたとき、(台湾の)金門から(大陸の)アモイへ瀬戸大橋のような、「大橋」を架けると豪語しておりました。(ちなみに、この知事は中華思想、統一派の「新党」所属です)。
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(アジアン・カルチャー・フォーラム 講演会)

《中国民族問題の原点》〜幻の東トルキスタン共和国〜
   
開放政策以降経済発展を続ける中国は、同時に辺境では幾多の民族問題を抱える。かつてベトナム難民を支援し、今なお中国の少数民族支援を続ける講師が東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)を例に、大国の狭間で翻弄される彼らの実情について語り、日本の採るべき指針について提言する。
 <<講師プロフィール>>
政治学者・殿岡昭郎(とのおか てるお)昭和16年7月7日 栃木県足利市生まれ。
 慶応義塾大学法学部政治学科卒業 慶応義塾大学院法学研究科博士課程終了(政治学)。 
略歴 駒沢大学法学部専任講師 (昭和46年〜49年)。東京学芸大学助教授(昭和49年〜58年)。金沢工業大学国際問題研究所副所長(昭和58年〜63年)。


〔日時〕 平成19年 2月18日(日) 午後2時より(開場:午後1時30分)
〔会場〕 イオン千葉ニュータウンショッピングセンター内 3階 イオンホール
     千葉県印西市中央区北3−2  電話 0476-48-4111
           交通: 北総線 千葉ニュータウン中央駅より徒歩約3分
〔参加費〕1,000円
 主催 アジアン・カルチャー・フォーラム
    〒270-1341  千葉県印西市原山 3−8−1−202
         電話・FAX:  050-1453-7703
            E-mail:  asian_culture_forum@yahoo.co.jp
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(サイト情報) 
(1)米国大使館広報・文化交流部の日本語オンラインマガジン「American View」2007年冬号には映画「めぐみ−引き裂かれた家族の30年」の共同監督クリス・シェリダン氏とのインタビュー記事が掲載されています。
http://japan.usembassy.gov/american-view.html
  
(2)2月1日、2日に米議会の諮問機関である米中経済安全保障再考委員会 (U.S. - China Economic and Security Review Commission)の公聴会で、リチャード・ローレス米国防副次官、ジョン・ノリス国務省中国部長が証言。
リチャード・ローレス米国防副次官らは、中国は不透明な軍拡や人権の抑圧など米国や国際社会にとって深刻な問題含む領域が存在しており、衛星攻撃兵器の使用と衛星の破壊に関連して意図を十分に説明していない、世界貿易機関(WTO)の規則を順守していないなどの懸念を表明した。
http://www.uscc.gov/hearings/2007hearings/hr07_02_1_2.php

(3)米国務省国際情報プログラム局の解説記事
U.S. Seeks More Transparency from China on Defense Issues:International Community Awaits Chinese Answers on its Anti-Satellite Test、 International Information Programs, Department of State, February 2, 2007
http://usinfo.state.gov/xarchives/display.html?p=washfile-english&y=2007&m=February&x=20070202163755sjhtrop0.1910669
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(お知らせ)2月9日(金曜日)。午後一時から午後二時45分まで、ラジオ日本の人気番組「ミッキー安川のずばり勝負」に宮崎正弘が一時間四十五分に亘って、生出演します。
関西方面のかたは午後一時から午後貳時まで。
なお質問もどしどし受け付けます(当日の正午から午後一時半頃まで)。
yasukawa@jorf.co.jp
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美しい日本をつくる会 男女共同参画社会基本法の廃棄をめざして

「美しい日本をつくる会」設立趣意書

皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、わたくしたちは、悠久なる歴史と伝統と美しき山紫水明の恵みに溢れた日本に生を享け、今日まで過ごしてまいりました。
これは先人たちの営々たる労苦の賜でございます。
ところが、昨今のわが国の状況をみますと、援助交際や中絶の権利を声高に叫び、学校では青少年の性の淪落を勧める内容が教育という名のもとで行われております。
その一方では、男らしさ・女らしさを否定し、伝統的な結婚を少子化の原因として敵視するような風潮さえ見られるようになってまいりました。こうした社会や学校の乱れの原因は、共産主義的フェミニズムに根ざした男女共同参画社会基本法でございます。
個人の人格を破綻させ家庭を壊す男女共同参画社会基本法を廃棄しなければ、遠からずわが国は亡国の危機に直面することになりましょう。
わたくしたちには、先人たちから受け継いだ伝統と文化を次代の子供たちへと伝承し、次代の子供たちを心身ともに健全に育成する責務がございます。
わが国の伝統と文化を守り、次世代の心を育むために、「美しい日本をつくる会」を発足させることといたしました。この国を再生させるには、国民一人一人の立ち上がりとその結集が不可欠であると存じます。
ここに、皆様のご理解とご協力を、衷心よりお願い申し上げます。
共同代表
前鎌倉市議会議員 伊藤 玲子
ジャーナリスト 桜井 裕子
二期会会員ソプラノ歌手 森 敬惠
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「美しい日本をつくる会」 発会式のご案内
日時 平成19年2月18日(日)
午後1時〜4時(4:20〜5:30懇親会)
会場 明治神宮 参集殿 (懇親会は明治神宮文化館)
講演
第1部
『男女共同参画社会基本法の背景と実態』
 講師 ジャーナリスト 桜井 裕子
第2部
『美しい日本のこころ コンサート』
 講師 二期会ソプラノ会員 森 敬惠
参加費 発会式 1,000円(小冊子『これがフェミニズムの正体だ!』 桜井 裕子)
懇親会 2,000円(CD『美しい日本の心コンサート』 森 敬惠)

「美しい日本をつくる会」に賛同します
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荒木和博(拓殖大学海外事情研究所教授)、井尻千男(拓殖大学日本文化研究所所長)、板垣正(元参議院議員)、伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)、遠藤浩一(拓殖大学客員教授)、岡崎久彦(元駐タイ大使)、小田村四郎(元拓殖大学総長)、加瀬英明(外交評論家)、小林正(元参議院議員)、小林幸子(二宮報徳会会長)、小堀桂一郎(東京大学名誉教授)、佐藤守(元空将)、杉田明傑(元陸将)、高池勝彦(弁護士)、高山正之(帝京大学教授)、田久保忠衛(杏林大学客員教授)、田下昌明(小児科医)、徳永信一(弁護士)、中條高徳(日本国際青年文化協会会長)、中西輝政(京都大学教授)、中村粲(獨協大学名誉教授)、西澤 潤一(首都大学東京学長)、新田均(皇學館大学大学院教授)、藤井厳喜(拓殖大学客員教授)、松浦光修(皇學館大学教授)、水島総(日本文化チャンネル桜社長)、宮崎正弘(評論家)、三輪和雄(日本世論の会会長)、村松英子(女優)、八木秀次(高崎経済大学教授)、屋山太郎(政治評論家)、渡部昇一(上智大学名誉教授)。(五十音順)。
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<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>
 『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)。
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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