国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/01/17



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 1月17日(水曜日) 貳
通巻第1681号  
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米国のイラク戦費は朝鮮戦争、ベトナム戦争に匹敵
 すでに6000億ドルが投じられ、にもかかわらずウォール街の株価が高いのは何故?
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 米国は毎月平均で100億ドルの戦費をイラクとアフガニスタンで費消している。
 おそらく今年度末に全体の戦費は6000億ドルに達するだろう。

 朝鮮戦争とベトナム戦争における戦費が、インフレ率を勘案して比較すればほぼ等価と考えられるが、問題は対GDP比である。

 「第二次大戦で米国は対DGP比30%の戦費を使った。朝鮮戦争のピークで、それは14%、ベトナム戦争では9%だった。現在のイラク、アフガニスタン戦争における出費は対DGP比で1%以下。米国のDGPは、いまや13兆ドルもあるからだ」(クリスチャン・サイエンス・モニター、1月16日付け)。

 とはいうものの財政赤字と貿易赤字の「双子の赤字」が一向に改善されない米国が戦費を調達する手だては借金だけなのである。
戦費を特別会計とすれば、「戦争赤字」が加わって、米国は近未来に「三つ子の赤字」に悩まされることになるだろう。
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(読者の声1)先号の貴誌(1678号)の貴台の以下のコメント。
「彼女(ユン・チアン)の語彙は貧弱で、要するに知識人として疑わしい、というのが多くの分析です。それは咄嗟の質問に答える瞬発的能力や、その応答に発揮される知恵、蓄積など。また自由討論となったときに準備書面いがいに出てくる語彙、とくに多用される下品な語彙からも、そのバックグラウンドが判断できるというのです。これを本当に書いたのは夫君ではないか、という疑問まで出てきました。」
ま、彼女は所詮、紅衛兵出身のはねっ返り娘。むしろ、背後から操っている、ダンナのジョン・ハリディはたいしたタマですね。 本当のインテリジェンス能力を持った仁ですね。
人間五十年、まだまだ学ぶべきことがあります。 
   (横車)


(宮崎正弘のコメント)ユン・チアンに関して申し上げますと、彼女を台湾で高く評価する人がすくない。これも不思議ですね。


    ♪
(読者の声2)『マオ』についての小生の投書への丁寧なコメントに感謝します。最近、ずぼらになって総合雑誌を熱心に見ないので、同著に対する貴稿があったことを知りませんでした。図書館でBNを探してみます。
今回のコメントの限りですが、貴意に賛成なのは、小生の投書の文脈からおわかりいただけると思います。
 中国や満洲を含めた昭和史は、ソ連に貯蔵されている資料が公開されないかぎり、真相は不明と確信しています。
日本国内でいえば、コミンテルン日本支部(日本共産党と自称していますが)の動きと、ソ連やコミンテルンの日本を対象にした支部を経由しなかった動きなど。
 張作霖爆殺についての貴見は、小生も同様に感じています。
エージェントの活動は、領収書が公開されない限り不明でしょう。仮に領収書が公開されても、その真偽を明らかにするのにかなり手間取るでしょう。ソ連の諜報経費は支出にあたり相当せこいのは、インテリジェンスの世界で定評があるそうです。要するにケチ。
 同著について、小生が聞いた話で興味が湧いたのは、インタビューを受けた中国国内での無名の人々はクリスチャンではないかとの指摘があったことでした。
話題は変わり、前号の香港の新たな存在理由についての観察は、参考になりました。
貴台のさらなるウオッチングを望みます。本土の今後に起こり得る危機の可能性に北京政府がフロントとして香港という場を必要としてきている、と看て取れたのですが、小生の見方は如何?
    (SJ生) 


(宮崎正弘のコメント)月末から香港へ行きますので、後日、華南の現状を報告します。



   ♪
(読者の声3)貴誌第1677号の広州に関する記事を読んで1991年の広州を思い出しました。
当時は国営ホテルに外貨店がありホテル前には闇両替の女性たちがたむろ。夜の街は薄暗く、それでも屋台でビールを飲みながら食事をしている男たち。ビール1本1.9元に対し女性のストッキングは2.6元。国営レストランのウェイトレスのストッキングにはツギが当
たっていました。
 中山記念堂では現地ガイドが屋根瓦の青は国民党の青ですと説明するほど。
広州の人にとって国民党は敵ではなかったのか。ステージでは西城秀樹さんがコンサートを行ないました、と日中友好をアピール。
 早朝の空港レストランではスリットの切込みが深いチャイナ・ドレスのウェイトレスが動くたび男性陣の目が追いかけるありさま。当時から開放的でしたね。
あと広東での香港ドル受取拒否のニュースですが、2003年の時点で北京空港の売店では
香港ドルは使えませんでした。
米ドル・日本円は大歓迎でしたから驚きでした。
  (PB生)


(宮崎正弘のコメント)そうですよね。なぜ、広東の人々が国民党をそれほど敵視していないのか、ひとつ一つの展示でも類推が可能ですよね。
 ところで、北京空港の両替では香港ドルはいまも両替できますが、ほかの店では昔から外貨は米ドルいがい使えない。
 北京と上海は、あれはどうみても別の国家ですね。
 日本円も免税店は別にして、一度人民元と両替するか、米ドルでの支払いでないと、上海空港のレストランでも使えません。
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(休刊予告) ♪ 小誌は地方講演旅行のため1月21−22日を、また海外取材のため1月27日から2月4日までをそれぞれ休刊します。
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(雑記帳)
今朝の新聞各紙「安倍首相の動向」コラムをご覧下さい。昨16日は1859帝国ホテル着。「竹村会に出席、挨拶」とありませんか?
 じつは小生も久しぶりに竹村健一氏に呼ばれて、昨日は「竹村会」(竹村健一未来経営研究会)に出席しました。
懇親会には、外遊から帰ったばかりの安倍総理、麻生外相、加えて中川幹事長、中川政調会長、武部前幹事長、ほかに野田毅、二階博の各氏らが勢揃いでした。民主党は党大会のため誰も出席者ありませんでしたが。
セミナーには講師として中曽根代勲位も。中曽根さん、老いたとは言え話し方には依然勢いがあって、改憲街道まっしぐらの安倍首相を、小泉前首相と対比する形で高く評価していました。
いわく。
「保守とは伝統文化をふまえて改革を目指すという考え方であって、戦後政治は日本の主権(中曽根用語では「国権」)の回復におかれ、吉田は独立を回復し、佐藤は沖縄を返還し、池田は所得倍増、田中は日中国交回復を、自分は日米同盟を強固なものとした。
しかし、近年の日本の政治は国権回復を忘れ、枝葉の政策を「カイカク」などと言って郵政、道路など局所的なことに終始した。
安倍くんは、国の大本、憲法改正をめざし、教育基本法をすでに改正した」
と絶賛にちかい評価だった。
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<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>

 『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書、1月中旬増刷出来)
 『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)。
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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