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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:1/13


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 1月14日(日曜日)  
通巻第1674号  (1月13日発行)
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<< 速報 >>

 台湾で国民党の政商「力覇集団」の大スキャンダルが発覚
  中国へ37億ドルの不正投資、総帥は上海へ逃亡、中華商銀は取り付け騒ぎ
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 台湾で大スキャンダルが発生している。
 12日にはついに金融担当大臣の施俊吉の引責辞任劇へ発展した。理由は中華商銀への取り付け騒ぎを適宜処理できなかったからだ。
 
 その日、中華商業銀行の支店には札束が積み上げられていた。
1月8日のことである。
同日、駐台湾日本大使館(交流協会)では新年を祝う、恒例の鏡開きが行われ、蘇貞昌首相、陳唐山・総統府首席補佐官(前外相)らが出席していた。
積み上げられた札束をみても、預金者は取り付けの列を崩さなかった。

 中華商銀の破綻は決定的となった。
日本の或る金融機関の取り付け騒ぎ風景を思い出させる。
中華商銀は、力覇集団のメインバンクだった。貸し付け残高100億元。担保があって返済が望める金額は40億元。
差額の60億元(邦貨換算240億円)は何処かへ消えた。
関係者、嫌疑者取り調べのため53人に出国停止を命じる一方で、創設者王又曾家の資産を凍結した。

 力覇集団は江蘇省に食品加工、繊維など大型プロジェクト四件、合計37億ドルの投資を敢行してきたが、これは台湾の外為法に抵触する違法行為だ。ほかに王夫妻は個人的にも上海新天地などにレストランを経営している。

 中国へ投資するために台湾で借金し、このため他人名義やら偽装プロジェクト、海外にペーパー・カンパニィなどをでっち上げて、貴重な外貨を中国の貢いできたのだ。

 力覇集団は半世紀にわたって国民党利権にくいついてきた政商・王又曾が一代で築いた。
系列の食品、化学、繊維企業のほかに国民党の宣伝をする「東森テレビ」も傘下に収める大企業集団である。
 だがグループ内での株式交換、株式転売など複数の取引を装っており、株価操作による利益偽装などで、多くの銀行から借入を重ねていた。まさに「台湾のカネを借りて中国へ投資する」という国民党のスローガンの実践者?

 台湾の有力紙、『自由時報』(06年1月9日付け)によれば、80歳になる王又曾は、夫人をともなって師走に病気療養という口実で出国、その際、米ドルで四億ドルを持ち出しているという。
 上海の豪華ホテル「クラウンプラザ・ホリディイン」のスィートルーム(一泊十万円なり)に一月4日から7日まで宿泊記録があり、そのご行方をくらました。
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   ♪
(読者の声1)すでにご存知かもしれませんが、AEI.ORGに元米国陸軍参謀次長Jack Keane大将と軍事専門家Frederick Kagan氏のイラク戦略の対案を提示しています。
また、AEIがThe Americanという名前の隔月詩を創刊するそうです。年間購読料が20ドルと安いので、購読しようか、と考えています。
  (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)有力な保守系シンクタンクのAEI(アメリカン・エンタプライズ・インスティチュート)が、以前だしていた(いまも出しているかも)隔月刊の『アメリカン・エンタプライズ』って雑誌、購読料金が高いわりには学術的すぎて、一般読者としては面白くない内容でした。
三年ほど付き合いで取りましたが、二十年ほど前に購読を止めました(苦笑)。
 ところで、ウィリアム・ファフが「ブッシュのイラク撤退のための増員」を「かれがホワイトハウスへ入って以来、もっとも冷静で(sober)、合理的(reasonable)な選択だ」と誉めております(IHT、1月13日付け)。


   ♪
(読者の声2)貴誌1672号の読者の声の拙稿の続きですが、会津藩年少武士の“什の誓い”の最後の七つ目、「オナゴと立ち話をしてはならぬ」、これが一番重要ですね。
封建制下のアナクロニズムのように思われがちですが、実に深い人生訓が含まれているように思います。 
人間を五十年やっているとわかります。
   (HN生、品川)


(宮崎正弘のコメント)PHPからでた中村彰彦『会津武士道』を是非およみ下さい。
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<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>

 『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書、1月中旬増刷出来)
 『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 『拉致』(徳間文庫)。
    ▼
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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