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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:1/6

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成18年(2006年)1月6日(金曜日)
         通巻第1347号 
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 中朝国境の経済異変
   北朝鮮は強がりとは裏腹に中国に屈服
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 中国と北朝鮮の国境周辺で異様な経済活動が見られるようになった。
 表向きは冷ややかに見える中朝関係だが、実態としての「経済協力」は中国の北朝鮮経済植民地化の様相がある。
 石油こそ産出しないが、北朝鮮には鉱物資源が豊富なうえ、水資源に恵まれている。日本がのこしたダムによる発電もある。

 資源不足に陥った中国企業が片っ端から鉄鉱石の利権を傘下におさめだした。とくに鉄鉱石の露天掘りで有名な茂山鉱山の半世紀にわたる採掘権を獲得したが、ほかにも恵山銅鉱山、満浦亜鉛鉱山、会寧の金鉱山の採掘権を交渉中。いずれも中国との国境にちかい。

 また羅津など日本海へぬける港は中国が将来の出口として使用するためか、港湾の近代化工事が進んでいるという。

 数年前まで「豆満江開発」で中国、北朝鮮、ロシアの国境付近、とくにロシア領のポシュット港開発に浮き足立った。
 中国が鉄道をのばしてロシアの港から輸出する時代が来るとして日本海沿岸の秋田、新潟、富山、金沢、福井、境港などが潤うとする思惑が走り、日本側も一時期は、極めて熱心だった。

 しかし実際の現場では保税倉庫、ハイウエィ建設が終わっても進出企業は少なく(それも殆どが韓国企業)、関係各国は興味を失ったかのようだった。
 ところが韓国企業が投資を拡大、いまや延吉周辺ばかりか長白山の麓にある中国側の集安という小さな町まで投資で潤い、クレーンが林立している。

 鴨緑江を挟んで北朝鮮新義州経済特区の対岸、丹東(日本時代の安東)は人口240万の大都会、韓国企業のネオンでぴかぴかである。
 こうなると中国側の姿勢も当然変化してくる。
 北朝鮮の世襲に不快感を表してきた中国が金正日体制擁護の路線へ舵を切り替えた。
 
米国きってのアジア通のひとり、ジョン・タシクが「八月に行われた中露軍事演習の想定した対象は台湾攻撃ではなく北朝鮮防衛だった」と瞠目すべき分析をしている。またロシアが中国に協力するかたちで北朝鮮の独裁王朝の崩壊を必死でくい止めようと協力していると分析するのである。
 
タシクは北朝鮮防衛シナリオの根拠として「(1)演習想定に地上部隊の抵抗と航空戦力による反撃がない  (2)演習場はウラジオストクと山東半島という北朝鮮を挟む両端である。(3)台湾攻撃でロシア参戦の可能性は極めて低い」。
 
ジョン・タシクは米国務省の元中国分析部長を経て現在は共和党系の有力シンクタンク「ヘリテージ財団」の中国専門研究員だ。
 
胡錦濤主席は改革派、庶民派などのイメージを演出しているが、徹頭徹尾イデオロギー的には守旧派である。胡が率いる中国共産党が北朝鮮崩壊を阻止しようとするのである。
 2004年11月、胡錦濤は中央政治局会議における講話で「ソ連共産党は政権を担当して74年で崩壊した。われわれ(中国共産党)は70年を満たさずして崩壊する可能性が高く、国家はわれわれの代で滅ぶだろう」と深刻な危機認識を吐露している。
 
だから胡錦濤は、北朝鮮の独裁を礼賛して止まず、「我々はキューバと朝鮮に学ばなければならない。朝鮮の経済は一時的に困難に直面しているのは事実だが、しかし政治の面では一貫して正しい」。
 こうして北朝鮮の孤立を救い、崩壊を救おうとする中国の異常な経済活動がつづく。

 (この文章は『共同ウィークリー』師走下旬号からの再録です)
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(お知らせ1)「日本文化チャンネル櫻」が憂国烈士・三浦重周の特番を放映します。
  ♪ ♪ ♪

放送時間 1月9日(月曜日)午後7時―8時
内容  生い立ち、思想形成、自決、その衝撃。写真パネルなど多数。
出演  宮崎正弘、淺岡敬史 水島総
一時間の特番です。ご期待下さい!
スカパー「日本文化チャンネル櫻」のHPは下記です。
http://www.ch-sakura.jp/program.php
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(お知らせ2)
 三島由紀夫研究会事務局より書籍特典販売のお知らせ(第二弾!)
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  eigyo@namiki-shobo.co.jp
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発行者プロフィール

宮崎正弘

宮崎正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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