国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/12/19

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)12月19日(月曜日)
         通巻第1242号
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新彊ウィグル自治区・タリム盆地の石油とガス、1000万噸を“乱獲”
 砂漠の沈下を懼れず、開発熱中、環境破壊の“付け”はいずれ廻るだろう
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 タリム盆地から上海へのパイプラインは二本に基幹が完成した。
 「西油東送」と「西気東輸」と称される、中国あげてのプロジェクトである。

タリム油田における石油とガスの生産量は1千万トンを超えた。12月16日に達成したが、これは中国国内油田生産量ランクで第五位。

  タリム盆地は、資源の堆積盆地として知られるが、砂漠という地上環境は劣悪であり、くわえて地下構造が複雑。生産したあとの地盤を保護する技術がおいついているのか、どうか。

同地域で確認された石油とガスの堆積拠点は29ヶ所にのぼり、それぞれが「輪南」「哈得遜」「塔中」「東河塘」の4つの油田群。「庫車−塔北」「塔東」「巴楚−塔西南」の3つの天然ガス区にわかれる。
「確認された埋蔵量」と中国当局がいう数字に依れば、石油は5億2600万トン、天然ガスが7232億立方メートル。とくに石油生産は600万噸、ガスは年間200億立方メートルを向こう三十年、安定して生産可能と豪語している。

一方、「ウィグル独立」を叫ぶイスラム過激派にとって、これは漢族による資源盗掘という位置つけ。テロリストは砂漠へ陸続と潜入し、パイプラインの爆破を狙っている、とする米国の情報もますます信憑性を帯びてきた。
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(読者の声1)貴誌1241号、コメントの「中国が日本製に嫌がらせ ソニーのデジカメ「不合格」の怪,IT産業のメッカ、浙江省で販売差し止めの勧告」に関して。
当局の見解によれば「これはぜんぶ、コイズミが悪いために生じた問題である。中国は正しく、責任のすべては日本にある」。(浅日(あさひ)新聞人民新報東京史局)。。。
    (MI生)


(宮崎正弘のコメント)この問題は、いまのところ「浙江省で販売差し止めの勧告」とありますように地域的です。
 上海メガロポリスは、IT産業華やかで、ハイテクに明るい人材も集めやすい。そういう連中の野心と当局との繋がりも勘案するべきでしょう。そのうえ、SONYが、日本企業と考えるとナショナリズムがおこりますが、SONYは、いまや米国の会社と言ったほうが良いんじゃないでしょうか?


   ♪
(読者の声2)貴誌1241号の“中国が日本製に嫌がらせソニーのデジカメ「不合格」の怪IT産業のメッカ、浙江省で販売差し止めの勧告”のタイトルを一瞥して、これは“国際標準化”の問題かと一瞬思いました。
一読したところでも、不合格の理由が“基準に合わない”という曖昧なもので、ソニー側も“故障ではなくて仕様の問題”としていますので、やはり“国際標準化”に関わる中国の策略かも知れません。
 実は昨夜『SAPIO』の最新号(12/28、1/5合併号)の下記の記事を読んだばかりのところでしたので一瞬そう思った次第です。
この記事に目を通した身でこの事件を見ますと“中国側の魂胆”が見えてくる気がします。既にお読みであるかも知れませんが上記SAPIOの記事のタイトルは下記通りです。P97にあります。“規格 次世代携帯電話、無線LANからICタグまで13億人という人口を武器に独自規格を続々開発!”『このままでは中国の「国際標準化戦略」で日本は「下請け国家に」転落する』。
筆者は知的財産権や技術開発に詳しい元読売記者の経済ジャーナリストとある岸宣仁という方です。以上ご参考まで。
    (AH生)


(宮崎正弘のコメント)中国が自分勝手な基準をつくり、国内から外国製品を排撃することは前々からの路線であり、デジカメ、携帯、テレビなどではずぅっとそうしてきました。しかし諸外国が中国基準を認めませんし、すくなくともJIS規格の日本に入ってくることは不可能でしょう。WTOでの問題でもありますが、唯我独尊のくにゆえにイメージ作戦で日本を追いつめようとするでしょうね。パソコンではIBMを買収して、米国市場のシェア拡大を推進中でもありますし。
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
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『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
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『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税)
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創刊日:2001-08-18  
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  • 鈴木孝則2005/12/19

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