国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/12/04

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)12月5日(月曜日)
     通巻第1320号 
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本号はニュース解説がありません。


<<今週の書棚>>

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黄文雄『中国の宿命』(PHP研究所)
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 これまでの黄文雄さんのシリーズを簡潔に要約したダイジェスト版の趣があるが、要するに中国は経済発展どころか、自壊作用を始めている事実を淡々と並べ、近未来の暗黒を予測している。
 胡錦濤自らが次のように言っている。
「ソ連共産党は74年目に崩壊した。われわれは70年を待たずして崩壊する可能性が高い」(2004年11月の中央政治局会議)。
 だから胡錦濤は、北朝鮮の独裁を礼賛して止まない。
「我々はキューバと朝鮮に学ばなければならない。朝鮮の経済は一時的に困難に直面しているのは事実だが、しかし政治の面では一貫して正しい」。
 これは2004年9月29日の党中央宣伝部でおこなって全国メディア会議に対しての指示書に明示され、北朝鮮を評価した理由は「金正日が共産主義のイデオロギーを一貫して堅持し、共産主義、毛沢東主義の英雄であり、模範生であることからで」、これを模範の路線学習対象として選ぼうとさえしたという。
 黄文雄さんは、緻密なデータをあつめて背景を確定しての発言だから、科学的であり、明るいばかりの中国近未来予測が溢れる中で、たしかに本書は異質な輝きを放っている。

(中国では「北朝鮮」とは呼称せず、「朝鮮」です)。
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(お知らせ)『憂国忌』に参加できなかった皆さんから、記念冊子を欲しいという申し込みが殺到しております。
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(読者の声1)今回の台湾の地方統一選挙で国民党が勝ったようですが、私が理解できないのは、たった一割しか居ない外省人の政党がなぜ、未だに力を持っているのかです。
台湾人は戦後、外来中国人にひどい目にあったのではなかったのでしょうか。
このままいけば、また大陸から理不尽な要求を受け台湾人の自由と独立が危うくなるのではないでしょうか。ご教示ください。
    (ハッシー豊後)


(宮崎正弘のコメント)国民党は本省人と多く登用し、かれらを枢要ポストにつけて、行政上の利益配分を行わせています。日本の地方政府の土木事業の利権構造を考えていただければすぐに了解頂けます。
 ですから馬主席は別として王金平(国会議長)や粛万長(元首相)、江丙伸(元通産相)ら有力者は本土派です。外省人だけの党ではなく、利益共同体とみたほうが良いでしょうね。
 日本と違うのはマスコミを左翼ではなく国民党が握っており、教育もまた国民党、ここでは反日歴史教科書。したがって50歳以下の台湾国民は外省、本省を問わず歴史を知りません。まして若者には外省人への差別意識が薄いため、通婚率は25%以上に昇っています。
 さらに基本的に台湾人は穏和で、食物が豊ですから大陸の中国人とは異なってギスギスはしていない。
 それや、これやが外省人の横暴、専横、跳梁を許している訳でしょうね。


  ♪
(読者の声2)いつも貴メルマガで勉強をさせて頂いております。さて「政冷経熱」などというキーワードで、日本の商売人や支那の外交官が我が国の政府に圧力をかけ、低姿勢な外交に戻る事を求めているようです。
 しかし、考えてみれば我が国は支那とは聖徳太子が遣隋使を送って以来「政冷経熱」が続いているのではないでしょうか?
常に政治的には距離を置きつつ、民間レベルでの文化交流や、経済交流は行っていたのが実情ではないでしょうか?
 「経冷」だった期間はあっても、少なくとも「政熱」だった期間はない様に思えます。
 精々、田中角栄以後・小泉以前が「政温(ぬるい政治?)」かも知れませんが、支那の言う「政熱」とは我が国が「小中華」と成ることでしょうから、その時は永久に来ないような気がします。
  (アナログ生)


(宮崎正弘のコメント)聖徳太子が象徴的に言われていますが、遣唐使、遣隋使の時代から、じつは遣日使のほうが多かった。当時からシナより日本に学ぶことが多かったという、なによりの証拠です。


   ♪
(読者の声3)第1319号に山川健次郎氏のことが載っておりましたので、思わず、九工大の卒業生としてメールを差し上げた次第であります。九工大の卒業生ではありますが、大山捨松が山川健次郎の妹であったことは初めて知りました。
山川健次郎でホームページを検索したところ、下記のようなページを見つけました。
http://www.vcci.or.jp/member/katsudo/publish/kiso/kiso_071.html
 このページの中で、下記のような、どこかで聞いたことがあるような文章があり、既に、大正時代に山川健次郎が昭和の時代を予期していたことを知りました。
 (引用開始)『さて、山川健次郎は真の愛国者であった。大正リベラリズムは山川には退廃・堕落と映った。録音が残っている。曰く「このままでは日本は滅びる。いま手を打たなければわが国は滅亡する」と。この底辺にはこの時代、徳育の欠如があったことを山川は嘆いたのである。』(引用終わり)。
 話は変わりますが、磐南総合研究会を率いる岩田温氏(貴誌1319号書評の三番目)に興味を持ちました。これからの“期待の星”ではないでしょうか。諸先輩方には大切に岩田温氏を育てていって欲しいと願っております
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>>

『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4890631925/ref=ase_ritoukijapan-22/250-0520816-2194622
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860291239/africa07-22/ref%3Dnosim/250-0800565-9441848
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
http://deserveit.jp/am/asin/4484052083.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円+税)

  <<宮崎正弘の新刊予告>>
☆新年早々に刊行予定の拙著は2冊。
『出身地でわかる中国人』(仮題、PHP新書、1月13日発売予定)
『中国の自壊が始まった』(仮題、阪急コミュニケーションズ、1月中旬発売予定)
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創刊日:2001-08-18  
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