国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/11/01

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)11月2日(水曜日)
     通巻 第1280号 
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●小誌総発行部数335万部を突破! 
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グルーンスパンの18年間で、アメリカはそれほど豊になったのか?
 借金は対GDP費で183%から204%に増えていた
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 一月にFED議長に就任するバーナンケ氏への期待が予想より高い。それはバーナンケが、グリーンスパン路線を継承すると見られるからである。

 で、グリーンスパンは過去18年間、曲がりなりにも米国経済の成長軌道を遵守し、成長の巡航速度が失速する愚は繰り返さなかった。
前任のポール・ボルカーをついで、FED議長としてレーガン大統領から任命されたのは1987年8月11日だった。
三ヶ月後の10月19日、ウォール街はブラック・マンディという株価大暴落に見舞われるが、新星グリーンスパンの辣腕は、このときから十二分に発揮された。

 18年間で、インフレは3・9%から2・0%へと落ち着きをみせた。
 失業率は6・0%から5・1%へと改善された。
 生産性向上は2・3%から3・1%への上昇カーブを描き、
 株価は2・12倍となり、しかし賃金は6%の上昇をみただけである。

 18年間で富裕層の所得は二倍豊かになった。けれども労働者のふところは6%暖かくなっただけ。
財政は、くにの借金が対GDP費で183%から204%に増えていた
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(サイト情報)(A)シーファー駐日米大使は日本政府に「米国海軍が通常型航空母艦のキティホークをニミッツ級の原子力型航空母艦に置き換える」と通告した。
(1)シーファー駐日米大使と在日米海軍司令官のジェームズ・ケリー少将の記者会見
 http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20051028-77.html
(2)ニミッツ級原子力型航空母艦に関するファクトシート
http://www.cnfj.navy.mil/PAO/Nimitz_class_carrier_fact_sheet.doc
(3)在日米海軍のプレス・リリース
http://www.cnfj.navy.mil/PAO/Release05-25.htm
(4)キティホーク配備に関する海軍発行の記事
http://www.cnfj.navy.mil/PAO/rhumb_lines.doc

(B)ネグロポンテ国家情報長官は、報告書「米国の国家情報戦略」を発表。重要な5つの任務目標は(1)テロの打倒、(2)大量破壊兵器拡散の防止と対抗、(3)民主主義制度の増進と平和的な民主国家の持続、(4)テロリストを見抜き分析する革新的方法の開発、(5)テロ対策の問題点の予測と分析している。
 The National Intelligence Strategy of the United States of America The Director of National Intelligence, October 2005. PDF 32p.
http://www.dni.gov/NISOctober2005.pdf
同プレス・リリース
http://www.dni.gov/release_letter_102505.html
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(読者の声1)週末、韓国関係書を数冊、手に取りました。西岡力氏の『韓国分裂  親北左派vs韓米日同盟派の戦い』は、最近の半島情勢に疎い小生にはよき導きの書となりました。韓昇助氏(親日発言で韓国内で社会的パージを受け高麗大学名誉教授の地位を剥奪)が、述べた次のくだりがまっとうなだけに余計感じ入りました。
「歴史研究は自分の見方を主張すればよいが、歴史教育は、国民つくり、国民の意識づくりの重要な手段だから他国が干渉するものではありません。 良識ある人なら、祖先の悪事ばかりを集めた本を子供たちに見せようとは考えないでしょう。悪いことばかりを言い立ててはいけない。良かったことを一つ発掘したら、より良かったことがもっと発見できるというのが私の主張です」と。
西岡氏は、こう述べています。
「保守派というのは愛国者で民族主義者だから、歴史認識の一致を求めたら喧嘩になるのは当然だ。だから韓国の保守派に対しては、例えばこういう問い掛けをすべきだと思う。国が違うのだから歴史が違うのは当たり前だ。我々は韓国の歴史教科書を日本人が納得するように書いてくれとは言わない。だから、あなた方も日本の歴史教科書を韓国人が納得するよう書けとは言わないで欲しい。一致を求めない点で一致できたら、金正日を敵とするという点で同盟ができる」と。
「一致を求めない点で一致できたら」には頓首です。
ベストセラー『親日派のための弁明』の著者、金完燮氏あたりもこのことが判っていない憾みがあります。竹島は日本領で独島は韓国領だというような今までの大人(たいじん)の対応ができなくなりつつあります。
いままで日本が竹島の領有権を殊更に言い立てなかったのは、米韓の同盟関係がしっかりしていて日本の防衛線が38度線にあったからです。 韓国が米との同盟関係から離脱するなら日本にとり竹島・対馬が国家防衛の前線となり、今までとは状況が一変し両国間に緊張が走る事態に至るのだ。このことを日本は韓国にはっきり発信すべきと西岡氏は述べています。 
まことに至当です。
 我々もその場合の自国の安全保障の激変に心すべきです。 日韓国交回復が成った1960年代頃の双国の指導者層には、大人の相互理解があったのでしょう。 それが潰えつつあるのは、北の煽動工作=「内在的接近法」の毒であると西岡氏は鋭く分析しています。
韓国のエリート・指導者層を巧みに北の思想で洗脳し毒素として送り返し、韓国の民主主義体制を腐らせ突き崩す活動を隠微にさせているというのです。
北は韓国だけでなく日本にも同様なことをしていると思いを致さざるを得ませんが、 日本では明らかに中朝のインテリジェンスに加担していると思われる同国の留学生・移入者や在日人が政治・言論・教育界(国立大学にまで入り込んだ彼等に我々の税金で反日活動を許しているのは忸怩の思いです )で隠微でなく自由に活動しています。 
自覚なく毒素化している邦人には最も警戒が必要です。 実業界のM&Aでのポイズン・ピルに相当する武器(対策)は政治・思想界にはないのでしょうか?
       (HN生、丸の内)


(宮崎正弘のコメント)ご指摘の「『親日派のための弁明』の著者金完燮氏あたりもこのことが判っていない憾みがあります」とありますが、この箇所、まったくその通りです。ま、金さんは、かなりまともな史観の持ち主ですが、オーストラリアの図書館で入手できた範囲内の歴史書ですから、あの程度。しかも彼はウリ党支持ですよ。
 ですから二作目からさかんに馬脚をあらわしてきましたね。


   ♪
(読者の声2)貴誌10/30、ガラス工場のことを書かれておられましたが、以下にその時の写真があります。韓国の「中央日報」からです。中国の新聞にはたいした写真がありません。
 勝手に二人の会話を考えてみました。 
 ■今週の写真/胡錦濤・金正日の笑顔の間 
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=69122&servcode=500&sectcode=500
金 「帽子を被ったままですみません。今、作業中ですので−」 
胡 「気にしないで下さい。あなたの作業着も気になりませんから−」 
(二人の間にいる通訳の女性がよく映っていましたね。作業着は気になりませんが、この女性は気になります)。 
この中国のCCTVのニュースをご覧下さい。お馴染みのマスゲームで歓迎の凄さが分かります。何故か金国防委員長は不機嫌なご様子?
しかもこの建物の中は寒いようですね。 
http://news.xinhuanet.com/video/2005-10/30/content_3703293.htm
大安親善ガラス工場の記事は↓ 
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/%EF%BD%8A-2005/04/0504j1013-00002.htm
     (唸声)
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