国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/10/27

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)10月28日(金曜日)貳
      通巻第1272号  臨時増刊号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リー・シェン・ロン(シンガポール首相)が北京の党幹部学校で演説
 「中国は世界秩序形成へ平和裡の貢献を」
****************************************

 シンガポールの動きがすこしく怪しいのは天下承知の事実である。
 前の独裁者リー・クアン・ユーは、十年ほど前の或る日、突然、台湾を裏切って北京へ走った。

 シンガポールは華僑の街、とりわけ客家人がマレーシアから独立してつくった人口国家。国語を英語にして教育してきたため、若い中国人のなかには北京語が喋れない厚い層が出来ている。

 10月25日、北京を訪問中だったリー・シェン・ロン首相は、中国共産党幹部学校で40分間のスピーチを行い、「中国の経済発展は驚異的であり、今後、中国の役割は世界のプレイヤーとして地域の安定と平和に貢献することが重要である」と述べた。

 「とくに迅速な経済成長は世界秩序との調整が必要であり、賢明で微妙な政策が必要」とリー首相はおとくいのマンダリンで訴えた。
聴衆は党幹部および幹部候補生およそ700名。

 「日本との関係は米国との関係同様に重要であり、東京が第二次世界大戦の歴史の反省をしていないが、両国はいまや1930年代、40年代のそれと異なっており、歴史を忘れてはいけないとはいえ、そのことばかりに捕われてもいけない」と、いや珍しい正論を述べた。

「なぜなら周辺のアジア諸国は、米国、印度、日本とのパートナーシップの重要と考えているうえ、アセアン諸国はなにも、中国一カ国だけに経済を依存しているのではない。むしろ一カ国だけへの偏重こそはライバルをつくり、競争心を煽り、地域に不安定化をもたらすであろう」(演説はストレートタイムズ、10月26日付けより拙訳)。

 最後にSARSと鳥インフルエンザへの対応で協調を訴えた。
    ◎ ◎ ◎ ◎ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
      ☆ ☆ ☆ ☆
<< 宮崎正弘の最新刊 >>
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/
      ☆ ☆
<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
http://deserveit.jp/am/asin/4484052083.html

『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
           ☆ ☆ ☆ ☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読は下記でご友人・知己・メル友の代理登録もできます。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
(↑この左欄。過去4年分の小誌バックナンバーが閲覧可能です)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所2005 ◎転送自由(転載は出典を明記のこと)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。