国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/10/25

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)10月25日(火曜日)
     通巻第1268号  
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本号はニュース解説がありません。

今晩の櫻チャンネル「ニュース番組」に宮崎が出演します。キャスター潮匡人氏。

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<<今週の書棚>>

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古田博司『東アジア“反日”トライアングル』(文春新書)
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 この人が書いた『諸君』の論文に注目が集まり、あたらしい論客の登場と騒がれたらしいが、小生寡聞にして知らず、当該論文を後日、コピィして教えてくれたのは鄭大欽氏である(「終わりなき中韓反日ナショナリズム」(『諸君』05年7月号所載)。
 韓国の反日は、小生の持論では、!)大国中国へ頭が上がらず、その劣等感の裏返しが何倍にも跳ね返って「反日」が過激化する心理。!)北朝鮮への儒教的憧れの反作用で、不道徳で、セックスのみだれなど道徳的レベルがひくい日本への優越感と、その視点からだけの過剰な批判。!)謝罪というカネの無心目的。要するに韓国の反日はミニ中華思想の現れだ、と随所に書いてきた。
 本書で、古田氏の展開する分析も、基本が同様だが、いくつかの「学問的」な分析が美文調のなかに味付けされている。
 曰く。
 李朝時代に韓国は儒教の「礼」を受け入れた。つまり「王朝の衰亡を招いた仏教を果敢に棄て、十五世紀から中華の礼を核とする朱子学の儒教を全幅に受容し、その実践を始めた」わけなのだが、その理由は「宗主国を精神的に凌駕するためであり、もう一つの『精神的勝利法』がここにあった。すでに十六世紀後半の朝鮮儒者の日記には『中国は禽獣に近い卑しい国』との記述があり、この矜持は十七世紀の女真族による明国の滅亡と清国の建国により決定的なものとなる。」
 つまり「中華が蛮族に征服されたことにより、自分たちこそが中華の礼を受け継ぐ者という意識をかれらのなかにうむ」からだ。
 だから礼儀、道徳を失った日本人には「何を言っても、何をやっても良いという志向性」を持ち、これをカードに日本を抑え込み、独島をぬすみ、教科書でイチャモンをつける。
 日本人からみれば、逆になんという品のない、道徳心の薄い民族か、という嘆きに繋がる。
この文脈から、韓国人が日本を眺めると、
靖国問題は「彼らを害した者を祀った社に関する典礼問題」とり、
「教科書は「彼らの正当性。道徳性を記述した『正しい歴史』に対する東夷の非礼」、
また日本の国連アンポ理事会入りは「中華に比肩しようとする無礼なる夷荻(いてき)の、小賢しいふるまい」(本書29p)という位置付けになる。
 潜在心理にはもう一つの事実がある。それは韓国も北朝鮮も中国も、さきの戦争で日本には勝っていない、という真実。そのことの劣等意識が、なりふり構わず日本を心理的抑え込もうとしている愚考に繋がる。
 なんだかフロイトの心理分析のような精神科医の韓国分析、中華思想の解析に接した気分でもある。
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(お知らせ1)宮崎正弘は福井での講演のあと、懇親会が長引いて最終の飛行機に間に合わず、延泊を余儀なくされました。先ほど帰京。明日からメルマガ正常に戻ります。
            ◎
(お知らせ2)明日(26日)発売の『WILL』は三島由紀夫特集。とくに新発見の防衛大学での講演記録が全文再録されており、資料的価値も高い特集です。
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(トピックス)10月21日、「皇室典範を考える会」(代表・渡部昇一)が設立の記者会見を開きました。全国紙、大手通信社はすべて会見の模様を報道。会見席上で発表された「声明」は別掲の通りです。
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(声 明)
 小泉総理大臣の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」では、本年一月以来、皇位継承制度の改正に向けた審議が進められています。私た
ちは、首相の「私的」諮問機関というその位置付けや、専門家不在の委員構成に疑問を抱いたものの、当初は大きな関心をもって有識者会議の議論
を見守ってきました。というのも、有識者の有識者たる証は単なる知識にではなく良識・見識にあるはずであり、その意味で、「高い識見を有する
人々」が参集した有識者会議が、皇位継承という日本の国の根幹に関わる事柄について、国民の間の多様な意見を十分に視野に入れ、慎重なる検討
を行うものとの期待があったからです。
 しかし、ここにきて私たちは、有識者会議の議論の内容と方向について強い疑念を抱かざるを得ません。その理由とするところは次の諸点です。
 一。皇位継承という重大な事柄であるにもかかわらず、女系継承を想定した女性天皇を容認する政府の方針が有識者会議設置の前提にあって、最
終的にその方向に結論づけるための会議運営がなされていることが明白であること。
 二。その結果、男系継承を守るための方策と可能性については、その問題点を指摘するのみで、そのための具体的かつ真摯な議論がなされていな
いこと。
 三。さらには今後、皇族の御意向や国民の意見を無視したまま、拙速なる意見集約を経て、「政治家に介入させない」ように政府主導で皇室典範
改正法案が次期通常国会に上程される動きにあること。
 皇室典範が有する特別な性格に思いを致すならば、その改正にあたっては、よほど慎重の上にも慎重に対処すべきであります。有史以来の皇室の
伝統を継承し守ってゆくいう姿勢こそが、何よりの大前提であります。とりわけ皇位継承制度に関する典範改正案件については、そのことが常に念
頭におかれなければならないはずです。
 しかしながら、今あらためて有識者会議の審議の流れを振返ってみますと、ことさらに女性天皇の意義を評価する一方で、男系継承の維持につい
ては、その問題点のみを取上げるなど、はじめから政府案以外は認めない方向で審議が進められてきたと見なさざるを得ません。
 もとより私たちは、男系男子による継承を絶対のものとして主張するものではありません。しかし、女性天皇・女系継承の是非のみを議論する前
に、各宮家の存続そのものが危ぶまれている現状の中で、占領下の昭和二十二年にやむなく臣籍に降下された元皇族の方々に何らかの役割を担って
いただくための方途の検討など、まずなすべき事柄が多々あるのではないかと考えるものです。
 私たちは、皇室典範の改定につながる皇位継承制度をめぐるこうした基本的課題点について国民の健全な良識に訴え広く啓発するとともに、政府
並びに有識者会議に対してもっともっと時間をかけた慎重な論議を求めていくため、本日ここに「皇室典範を考える会」を結成し、その主張の一端
を表明するものです。
 平成十七年十月二十一日
 「皇室典範を考える会」 設立発起人 宇佐美忠信、岡崎久彦、工藤美代子、田久保忠衛、中西輝政、萩野貞樹、長谷川三千子、藤原正彦、屋山太郎、渡部昇一
(十月二十日現在)
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<< 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)>>
 第79回定例会の御案内

 講 師  宮崎正弘(評論家・作家)
 演 題  「日本・台湾、そして中国」
 
歴史教科書、靖国などで日本の内政に露骨に介入する一方で、東シナ海からはガスを盗掘、シベリアのパイプラインも日本から横取り。国連では日本の常任理事国を妨害。この傲慢な中国が、日本ばかりか、アメリカ東海岸へも届くミサイルを並べ、やがて台湾を侵攻しようと企て、アジア最大の脅威となっているのに日本は北京へ擦り寄るという外交的失態を演じ続けている。このままアジア情勢は戦雲たなびく暗い世界になるのか? 台湾は本当に独立できるのか? 世界最悪のファシスト=中華帝国は何時まで持つのか?
 
【講師略歴】(みやざき・まさひろ)昭和21年、金沢生まれ。早稲田大学中退。「日本学生新聞」編集長、雑誌『浪曼』企画室長を経て、同57年『もう一つの資源戦争』で論壇へ。中国ウォッチャーとしては同59年の『中国の悲劇』が注目を集め、『中国、次の10年』『中国大分裂』『中華帝国の野望』『人民元大崩壊』などを矢継ぎ早やに発表、世界のchina-watcherとして認められてきた。
主な著書に『瀕死の中国』『中国よ、反日ありがとう』『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』など多数。日本李登輝友の会理事、拓殖大学客員教授。

◎日 時 11月12日(土) 午後1時30分〜4時
◎会 場 文京シビックホール3F 第1会議室(TEL 03-5803-1100、交通】営団丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分(直接連絡)、都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩2分、直接連絡、JR総武線「水道橋駅」徒歩10分)。
◎参加費 会員500円 一般1000円
◎申し込み 準備の都合上、11月11日まで下記へお願いします。
         Eメール⇒ taiwan_kenkyu_forum@yahoo.co.jp
      FAX ⇒ 03−3626−1520
◎懇親会 講演会終了後に開催します。(社会人3,000円 学生1,000円)
     席予約の都合上、参加ご希望の方は必ず事前申込みをお願いします。
◎問合せ 090−4138−6397
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<< 宮崎正弘の最新刊 >>
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/
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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
http://deserveit.jp/am/asin/4484052083.html

『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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