国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/10/12

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)10月13日(木曜日)
       通巻 第1253号  
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 長江の水を黄河へ! 世紀のプロジェクト各地で頓挫中
   丹江口ダム建設に住民が反対。そこに台風被害の二重苦
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 長江の水量は黄河の17倍。
 
 黄河は季節により枯れたり、所によっては断流したり、ともかく水が足りず、このため長江から黄河流域へ長大な水路を建設している。
 この世紀の巨大プロジェクトは「南水北調」と呼ばれ、工事開始時点での予算が680億ドル。

 すでにこの「南水北調」は2002年に着工しており、3本の水路が完成すると、黄河の水量(一年間に448億立方メートル)に相当する水が、北京、天津、済南などの北部工業地域に運ばれる。
 洪水と天然災害の多い中国に、このような運河を造成することなんて、もともとプロジェクトそれ自体が奇想天外、壮大無比、随の煬帝の再来?
 
 立ち退きなどをめぐって各地の住民から「強引だ」との反発が相次いでいる。
 移転対象は北京、天津両市と湖北、河南など五省にまたがり、約40万人。とりわけ8割以上が湖北省に集中している。

 とくに要所のひとつ、湖北省丹江口市周辺にダムを造成する必要がある。
 このため流域で水没が予定される付近住民はおよそ32万8000人。
 丹江口は湖北省北部に位置し、すぐ北が河南省。すでに丹江口水庫という巨大な人造湖があり、東隣は十堰。南は名勝=武当山、東南が三国志で有名な襄梵(じょうはん)だ。

 ところが移転対象となった人々は、反政府叛乱に転じる気配をみせている。
 というのも、丹江口市民の多くが、水庫造成のときに水没した集落から移住してきた人々であり、またもや立ち退きは御免だというのだ。

 湖北省の悲劇はそれだけではなかった。
 先週の台風は武漢に最悪の被害をもたらした。

 湖北省北西部に降り続いた暴雨は、揚子江最大の支流、漢江の水位を膨張させ、各地では堤防死守などの防災対策に走り回った。
 軍隊が六万動員され、下流の堤防を守ったが、武漢市では緊急動員令が出された。

 湖北省防災指令センターの説明では「漢江流域には都市が集中しており、人口密集地である。にもかかわらず堤防は大規模な修繕を施したことがない。土手の防水機能が弱いうえ河が大きく曲折している。ほとんどの堤防は激流の正面衝突に晒されている」と嘆いた。

 先々週、日本を迂回して台湾から福建省に上陸した台風は、福州市の半分を水没させた。カトリーナの被害は世界的テレビニュースとなったが、福州の悲劇は殆ど報じられなかった。
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(お知らせ)10月17日と24日付け小誌は取材旅行のため休刊の予定。
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ところ    横浜西口「かながわ県民サポートセンター」三階304会議室
講師     日本政策投資銀行上席主任研究員 河東哲夫
演題     「冷戦後の世界と日本」
会費     おひとり 2000円
お問い合わせ (045)263−0055 苅部
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これからの宮崎正弘の講演会およびシンポジウムの予告
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<<日本再生シンポジウム>>
とき   10月23日(日曜日)午後二時→四時十五分(その後懇親会)
ところ  永田町 星陵会館ホール
http://www.seiryokai.org/kaikan.html
テーマ  「中、韓国、北朝鮮の『反日トライアングル』とどう闘うか」
パネリスト 志方俊之、加瀬英明、田久保忠衛、西村真悟、宮崎正弘 
参加費   2000円(懇親会は別途会費)
申し込み予約が必要です。
h03421@syugiin.go.jp(定員に達した場合は締め切ります)
    ◎

<<平河総研 講演会>>
とき   11月13日(日曜日)1230−1500
テーマ  石油戦争の舞台裏(石油暴騰の元凶は中国のパラノイア的資源戦略)
場所   学士会館(神田錦町)
     http://www.gakushikaikan.co.jp/
会費   一般 3000円 学生 2000円  
定員   80名 申し込み先(info@hirakawa-i.org) 
   ◎

<<ポーツマス・ネットワーク発会記念シンポジウム>>
「明治の気概 日本人の可能性」
とき    11月19日(土曜日)午後1330→1630
ところ   神田錦町3−28 学士会館
パネリスト 井尻千男、加瀬英明、藤岡信勝、宮崎正弘
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