国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/10/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)10月12日(水曜日) 
       通巻 第1253号 
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上海の浦東金融地区(中国のウォール街)に、もうひとつの森ビル
 中洲が一年に1−2センチ地盤沈下しているが、お構いなく世界第二位の高層ビル
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 基礎工事だけ終えて、ながらく森ビルの新築現場は店晒しだった(中国名は森茂大廈)。
上海名物、88楷建ての「金茂大廈(ビル)」(最高級グランドハイヤットホテルは、このビルの55−87楷を占める)の斜め前、もうひとつの森ビルはすぐそば(旧森ビルは看板をHSBS(ユダヤ系サッソン財閥の香港上海銀行のこと)に前面使用を許可しているので、まるでHSBCビルのように錯覚する)。

 さて上海市で基礎工事だけは終わっていたのだが、森ビルこと、別名「上海環球金融中心(上海ワールド・フィナンシャル・センター)」は、とうとう525億円のファイナンス契約が五つの銀行との間で結ばれた。邦銀は東京三菱と三井住友。あと三つは香港を含む中国系。
 これが事実上の新・森ビルである。

この金額は中国の民間事業で過去最大といわれ、ついに森ビルは「ルビコン川をわたる」。
新森ビルは地上492メートル。世界2番目の高さとなるが、台湾にはすでに「101」ビルがオープンしており、完成してもそれほど珍しくはない。また上海は毎年1−2センチの地盤沈下があるので、30年後には海に沈む場所が多いとされるが、そんなことはお構いなしである。
 
 五つの銀行が融資するのは39億4800万元。総工費(邦貨換算で1050億円)の半分。残りは森ビルなどが子会社の上海環球金融中心に拠出した出資金を充てる。

 それにしても、何回か「森ビルは、国内の事故もあって、あの上海現場を取りやめた」とする噂が流れただけに、ファイナンスが決まったというニュースは、時代を遡るかのように昔のはなしの再燃の気がしますがね。
           ☆ ☆ ☆
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(読者の声1)先般の野田聖子議員の郵政民営化法案賛成表明を聞いたが、まるで戦前の佐野学、鍋山貞親ら共産党指導部による転向声明を想起しました。
いったい、野田聖子議員のこれまでの発言、政治行動は何だったのか。
彼女の郵政民営化反対論に賛同して投票した有権者らに対する裏切りではないでしょうか。戦前の共産主義者達もそれまでコミンテルン・テ−ゼを奉じ、「天皇制打倒!日本帝国主義による侵略戦争反対!」を叫んでいたのに、いつの間にか180度、転向して、「天皇の下の労働者・農民階級団結!」とか「満州事変や支那事変は列強と軍閥に抑圧された中国人民を解放する聖戦であり断固支持!」とか「アジアを支配してきた米英帝国主義打倒!」などということを平気で叫ぶ様になりました。
転向者は日本史には度々登場し、幕末では勤皇と佐幕の間を行き来した清河八郎がいたし、明治になってから新政府に仕えた旧幕臣の勝海舟や榎本武揚がいました。
彼らにはそれなりの大義名分があったでしょう。昭和戦前の共産党転向者の内戦後も完全転向を貫いた人としては上記の佐野、鍋山や田中清玄あるいは林房雄先生の様な人々がいます。
林房雄先生は元来が民族的浪漫主義者であり、本質はずっと変わっていないと思います。戦後の共産党転向組では今も読売=日本テレビを牛耳るナベツネ、氏家コンビがいますが、彼らの本性は典型的なスタ−リニストそのものであり、中曽根康弘や池田大作などの権力者にすりよるなどその老醜にはあきれるほどです。
わが愛する巨人軍をガタガタにしたのも彼らの責任です。
60年安保や70年安保の左翼学生運動の連中は今やその殆どが体制派に転向してしまいました。全共闘運動で破壊と暴力の限りを尽くした元左翼できちんとした総括をしているのを聞いたことがありません。
まぁ、野田聖子をかつての転向者と同列に扱うのも少なくとも当時それなりに思想的に真面目に生きてきた人達に対して失礼かもしれませんが。
   (武蔵国分寺住人)


(宮崎正弘のコメント)野田聖子も、もしそうだとしたら政治生命はおしまいですね。もっとも「偽装転向」という手は共産主義者にはありましたが。「偽装亡命」とか。
でも、これらは洗脳されて、高度な諜報訓練を受けていないと果たしきれない。任務感、使命感によるものです。親の地盤をついで、政治信条のちがう亭主をむかえ、選挙区の風向きで態度をかえてきた人達は、それなりに使い捨てられる? ファンにとっては残念なことかも知れませんが。。。


   ♪
(読者の声2)貴誌1252号(中国の不良債権を抱えながら帳簿も不備な銀行に乗り込んだ助っ人)フランク・二ューマン氏がやっていることが、まさしくその通り(荒治療)であるなら、これは我が国による朝鮮解放の初期に、我が目賀田顧問がやったことと同様でしょう。
勿論、目賀田顧問のほうが遥かに大きな困難に直面してそれを克服したのですが。そのことをニューマン氏に知らしめ、アメリカ財界にも知らしめることが外交のなすべき仕事の一つである筈です。
その際、ニューマン氏に「あなたはシナ人民を奴隷状態におくために働いている」と言って、もし彼が怒ったら「カイロ宣言」をみせる、という位はして欲しいですね。         
(FH生、東京)


(宮崎正弘のコメント)一方で、欧米の“禿鷹ファンド”が、陸続と中国へ乗り込み、第二、第三の“長期信用銀行―リップルウッド関係”の鴨(かも)となりそうな買収対象を探しております。
 日本ではあまり報じられませんが、相当数の中国企業がすでに買収されております。


   ♪
(読者の声3)北朝鮮の建国60周年軍事パレードをみて感じたことは、正に小生が60数年前にニュース映画でみたナチスドイツのニュールンベルグ、あるいはソ連のモスクワでの軍事パレードそっくりだったということである。そして当時得意満面のヒトラーやスターリンの映像をまざまざと思い出させてくれた。 
 思うに軍事パレードは一種の対外的威嚇をアピールするものであるが、現代ではその姿は明らかに時代錯誤であり、児戯に類して滑稽ですらある。しかしこういう威嚇をかくも盛大に国家行事として継続する国は、世界中どうみても北朝鮮と中国以外には存在しない。その意味で日本は途方もない軍事的緊張にサラされている訳である。
それにもかかわらずこの北朝鮮・中国を賛美したり媚びする国会議員達が多くいる。しかも野党ならばいざ知らず、それが自民党内部(自民党ハト派)に巣くっている。何しろムネオさん、マチコさん、ギワクの総合商社さん、ナカムラさんなど思いも掛けない人達が再選される中で、この自民党ハト派の大部分は今回の選挙で姿を消したかあるいは勢力が減退した。
しかし何かとあらば、北京からオマネキが掛かってくるし、依然としてヘイワ、ヘイワと叫び、”ソーリ、ソーリ”もどきの媚態を某国に示すので警戒が必要である。
(MI生)


(宮崎正弘のコメント)自民党は「反共」ではなく、権力維持装置でしかなくなった。経世会が主導権を握っていたとき、執行部を支配していたのは親中派、反日派議員。それが経世会主導をぶちこわした小泉の周囲は「第二経世会」のような宗教団体。
 自民党は依然として親中派主導、親北派路線ですねぇ。北京の顔色をうかがう、その宗教団体が経世会のごとき派閥なのですから。
     ● ◎
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三島由紀夫没後35周年「憂国忌」!
    記
 とき    11月25日 午後6時―9時(5時半開場)
 ところ   九段会館 大ホール
 参加費   おひとり 2000円(会場分担金として)
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当日のプログラム
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1800 開会挨拶(発起人代表 松本徹)
1805 神道儀式による鎮魂祭(乃木神社宮司による)
1840 「薔薇刑」秘蔵スライド上映と解説(細江英公)
1905 (休憩)
1920 シンポジウム「三島事件から35年、現代日本はどうなったのか?」
     井尻千男、入江隆則、サイデンスティッカー、西尾幹二、村松英子
2050 追悼挨拶(発起人代表)および閉会の辞

 ●「憂国忌」(11月25日)の割引チケットの受付を開始しました。
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『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
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