国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/10/08

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)10月8日(土曜日) 
       通巻 第1249号
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<<今週の書棚>>

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鈴木一『歴史問題に自信を持とう』(高木書房刊)
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 著者は都市工学の権威。東京大空襲を体験し生き延びた。そうした人生のなかから独自の考察からうまれ、そのユニークな「後進国史観」で、現代の混迷する日本政治、外交、国際情勢をばっさばっさと斬る。
この手法は鮮やかにして、快刀乱麻を断つ勢い。
 チベットで120万を虐殺したのが、胡錦濤に代表される共産党政権だが、その真実を隠蔽する一方で、ありもしなかった南京大虐殺をでっち上げて、日本を罵り続ける。この滅茶苦茶にやましい国とまともにつきあっては生きていけない。
 中国は賄賂大国、大嘘つき、独裁の国であり、もし小泉首相が靖国神社参拝をやめても、ますますつけ込んでくるだけだ、と鈴木さんの主張は婆娑羅風だ。
 もっと日本は歴史と技術に自信をもとう。そうすれば、明日は開けると、呼びかけている。
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◎小誌登録読者6670名! 今号にはニュース解説はありません。
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(読者の声1)米中関係に係わる米国議会・政府・USCCの最新の動き(05年6月〜8月)を要約してお伝えします。
1)6月29日付ブッシュ大統領Executive Order:大量破壊兵器・運搬手段(WMD・DM)の拡散に金融面で加担したものに対し、その資産を凍結する権限を財務長官に付与する。その他「註:勿論中国を名指しはしないが、中国企業のWMD・DM拡散違反防止を狙ったことは明白」
2)7月21・22日開催「中国のグローバルな影響拡大」に関するUSCC公聴会:<なりふりかまわぬ石油資源獲得>
* スーダン:アラブ系政府・民兵による南部アフリカ系住民へのジェノサイド。中国は同国の石油輸出に6割を占め、同政府を支持。国連は安保理決議1564によりジェノサイド停止なき場合経済制裁実施を通告。中国は直ちに拒否権行使を声明。尚中国は油田地帯にカムフラージュした兵員数千人を派遣。油田地帯から紅海までパイプライン敷設を計画し、数十億ドルを投資。
*イラン:中国はイラン間意の石油・天然ガスの輸出先。米・EUはイランの核開発に外交圧力で臨んでいるが、イラン・中国間にはこの問題の国連付託を中国がブロッックする協定が存在。中国企業のWMD・DMのイラン輸出も行われている。
*ウズベキスタン:本年5月のカリモフ大統領による住民虐殺事件発生。調査団派遣を求める国際社会を大統領は拒否。中国は直ちに大統領を支持。数日後に石油・ガスの契約締結。米空軍のウズベキスタン撤収。
*ペルー、キューバ、アルゼンチン、ブラジル:今年に入り、石油などの開発計画調印、膨大な投資を計画
* ボリビア、ベネズエラ:米国との関係悪化を利用し浸透。べネズエラにでは油田、ガス田開発の権利を得たほか、コロンビア経由太平洋に至るパイプラインを計画
*カナダ:オイル・サンド会社買収開始。油田地帯と太平洋へのパイプライン敷設調印。総て進めばカナダの対米エネルギー輸出の1/3が中国へシフト。
<CNOOCによるUnocal買収問題>
*CNOOCは政府100%出資の中国海洋石油総公司の90%子会社
*買収資金185億ドルの一部は自己資金だが、大半は金利ゼロの総公司と市場金利以下の国有銀行借入。買収自体政府主導、支援で成立、市場原理と無縁。
*Unocalはインドネシアなどに鉱区を持ち、買収は日本、台湾、韓国への石油・ガスの供給に影響。またUnocalの持つ風洞実験設備などハイテク技術移転。
<インホーフェ上院議員証言>
*事態はUSCCが報告書で記載した通りに進んでおり、USCCのは素晴らしい仕事をしている。次は議会が行動する番だ。
*米国の安全保障上、今のCFIUS(外国による米国内投資に関する委員会)は全く機能していない。これを廃止しCFAANS(国家安全保障を侵す外国企業による買収についての委員会)を国防長官の下に設ける。
*04年6月のUSCC報告書の議会宛勧告実現に向けて動く。それは、人民元の変動相場移行、一つの中国政策の効果のレビュー、アジアと接近、中国企業のWMD・DM拡散協定違反への中国政府への圧力、などなど総てである。
3)7月28日下院、中国jとアフリカ問題に関する下院サブコミティーでのUSCCバーソロミュー委員証言(重複部分は削除)
*中国は国際社会から爪弾きされているアンゴラ、スーダンをアフリカの主要石油輸入先としている。ナイジェリアには本年人工衛星技術提供の協定を結んだがその当事者はWMD・DM違反、米国に制裁された企業。
*外交・資源などの理由でアフリカ各国へ浸透を続け、腐敗独裁政権に加担している。悪名高いジンバブエのムガベ大統領を支援。同国は経済破綻し、餓死者が出ているにも拘らず、最新ジェット戦闘機FC1(ミグ33クラス)12機供与を決め周辺国を激怒させた。このような独裁、腐敗政権の存在はアフリカの発展を阻害している。まして支持支援は論外。(その他省略)
4)8月11日「中国と資本市場」に係わるUSCC公聴会。
(証人には実際に中国専門家のほか、実際中国ビジネスに携わるコンサルタント、弁護士など専門家)
*中国企業の資本調達が米国の安全保障を害する目的に使用が問題。特にWMD・DM拡散違反企業の資金調達が問題。
*上海などの証券取引所は名称自体ジョークであり、機能していない。
*Sarbanes Oxley Act施行以来、中国国有企業の米国上場は困難。(コーポレートガバナンスを含む内容、開示の問題)一方中国の民間ハイテク企業のナスダック上場は活発。(他にベンチャーを受け入れるところは世界に無い)
*中国の国有企業の実態把握は困難であり、国有銀行の内容把握も困難。(資本を含む関係の複雑さが横たわる)
*国有銀行の不良債権問題は中国ビジネスに係わる証人は改善されていると証言。それ以外の証人は一方で新たな潜在的不良債権が増大と慎重。
*格付け会社Moody'sのABCDEの段階評価では中国銀行がDマイナス、建設銀行がEプラスと国際的な銀行の平均Cプラスに大きく劣後。
*国有銀行以外の地方の金融機関の内容は更に貧弱で、資金繰りに問題あるところもある。(註:9月にマカオでBanco Delta Asiaが取り付け騒ぎでマカオ政府の管理下に入った。同行には北朝鮮マネーローンダリングの噂が絶えない)。
「註:6月29日大統領Exsecutive Orderの今後の運用が注目点。米安全保障上更なる施策を要するかは中国企業のWMD・DM違反など今後の展開による。」
       (RA生、在カナダ)


(宮崎正弘のコメント)克明な分析をいただき、まことに有り難う御座いました。米国議会の動き、さっぱり日本のマスコミが書きませんので、多くの読者にも参考になると思い、この欄にも紹介させていただきました。


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(読者の声2)貴誌1247号に「中国の対ロ関係」のことがありましたが、先生が以前から報道されていた新彊ウィグル地区で、10月1日、東トルキスタン解放組織の対中”宣戦布告”という報道がなされました。
この報道に接して日本のネットでの所謂ちゃねらー諸君の間でこの解放運動を大いに支援してやろうではないかという動きが盛り上がっています。
その檄文に曰く;「今まで2ちゃんねらー&VIPPERは様々な敵に勇敢(?)に戦ってきてくれました。タカラのギコネコ、のまネコ、極端な防衛費削減問題 etc・・・・・・。
覇権主義を唱えネット規制を強める中国共産党及びその信仰者は2ちゃんねらーの味方ではない事は確かです。もしかしたら10年後我々は楽しいネット活動だけでなく何気ない日々を送れないかもしれない・・・。嫌中どうのこうの関係なく、リアルではあまり語られない部分に一石を投げてきたvipperの意味は大きいと思います」。
 そこで東トルキスタンの人々の為にも、我々の何気ない日々の為にもこの活動を続けていただければ幸いです。これからはvipperらしく豪勢にやっていただくのも一つかなと思います。
例えば
・政治家のブログに要請メール
・有名ブログに書いてもらうように要請
・インフォシークなどのポータルサイトにランクイン
・中国だけでなく世界中の掲示板にテンプレ文や絵の貼り付け攻撃...」
 と。ニート・引きこもりが多いといわれる当該掲示板ですが、日本人特有の義侠心DNA(?)はしっかり息づいているようです。興味おありのお方は2ちゃんねるの検索「東トルキスタン」でいくつもスレッドを目にすることが可能です。なお本元の同解放組織(ETLO)のHPアドレスは右記http://uygur.fc2web.com/uygur.index.html で、これをご覧になれば日本人の若者を感奮させているのも道理かなと思われるのではないでしょうか。先生にはこれらの動きが中国と世界に及ぼす影響をじっくりと分析していただきたいと思います。 
      (RS生)


(宮崎正弘のコメント)東トルキスタン独立を支援する日本人の組織もあります。ウィグルの民主化を求める声も。大概はトルコに本部を置いており、日本のマスコミは遠いせいか、或いは北京に遠慮しているのか、チベット、蒙古、台湾の独立運動を含めて、まったく報じません。日本の大衆が「中国はひとつ」と錯覚する世論工作に結果的に加担していることになるでしょうが。  


  ♪
(読者の声4)ほんとにこんなことあるんですね。韓国人に友人はいるけど、フザケンナといいたい! (-_-#) 。まだまだ民度が低すぎるようですな…しょうもない。
ともかく下記を御笑覧あれ。
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50133246.html
  (HT生、大田区)


(宮崎正弘のコメント)ご指摘のブログ、すぐに見ました。嗤ってしまいましたが、やがて悲しき、哀切の情が湧きますねぇ。
 呉善花さんを下品な言葉(それも想像を絶する下品さ)で罵倒する、あの韓国の反日種族と左翼、ウリ党支持者の民度に低さは、じつは多くの韓国知識人が眉を潜めています。
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<<10月の三島由紀夫研究会“公開講座”のおしらせ>>

 近年、文豪ミシマの新資料がぞくぞくと発見されているが、出世作『仮面の告白』の下書き、草稿なども見つかり、後年の三島の人生に大きく投影した作品の内側が浮かび上がってきた。
これらの背景を発見者の一人でもある井上隆史助教授が克明に解説。
           記
 と き     10月19日 午後7時(六時半開場)
 ところ     市ヶ谷「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」
http://www.arcadia-jp.org/
 講師      井上隆史(白百合女子大学助教授) 
 演題      「『仮面の告白』再読―新資料から見る三島」
 会費      おひとり 2000円。
くわしくは   http://www.nippon-nn.net/mishima/koza/
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(並木書房、1575円)
 10月12日発売! (地方の書店では14日発売)

<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
http://deserveit.jp/am/asin/4484052083.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
http://deserveit.jp/am/asin/4890631704.html
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
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