国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/10/06

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成17年(2005年)10月6日(木曜日) 
       通巻1245号 
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“鳥インフルエンザ”新型の猛威は一億五千万人が犠牲になる恐れ
   米国でもワクチン大増産、備蓄が開始されているが。。
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 日本は鈍感なのか、それとも頭脳がどうかしているのか。
 一昨年のSARSでは一人も死者がでなかったから、「次も大丈夫」とばかり、妙な自信を抱いて、米国産牛肉の輸入も再開するのか?

 すでに茨城県ではニワトリ数十万羽が処分されている。
 このニュース、どうして大手マスコミは大きく取り上げないのか?

 ブッシュ政権は早々と、しかも本格的に動き出した。
ハリケーン「カトリーナ」の初動の遅れから人気急低下に驚いたわけでもないが、今冬に予測される鳥インフルエンザの大猛威に対応するため真剣な備えを始めたのだ。

 国連のWHO(ディビット・ナバーロ博士)は先週、重大な警告をしている。
「(これから冬季にかけて全世界で鳥インフルエンザが猛威をふるい)、おそらく1968年以来の災禍が予想される。死亡は500万人から一億五千万人に達する恐れがある」。
このWHOの予測のあまりに恐怖を煽るような数字に対し、世界中から問い合わせ、抗議が殺到。「翌日にそっと数字を少な目に訂正した。それでも死亡予測は200万人から740万人の間である」(ワシントンタイムズ、10月4日付け)。
 
米国保険省は所属の医薬研究機関に対して鳥インフルエンザ対策としてワクチン開発に急遽290万ドルの予算を認めた。

 サンディエゴにあるバイカル社に新型ワクチンの試作も命じた。すでに米国は他の製薬研究機関でもワクチンを大量に作らせており、現在は84、300ダース(1011600本)の備蓄をしている。
 
さらに12月までに二百万人分の備蓄を用意し、最大目標は人口の25%のワクチンを確保する。


 ▲アジアの伝染病は怖い
 
 もっと深刻な数字予測がある。

 モントリオール銀行のコーバ主席研究員は『鳥インフルエンザに関する投資者ガイド』を出版したが、そのなかで鳥インフルエンザが世界経済に及ぼす悪影響を分析した。
 
「アジアで発生拡大中の”鳥インフルエンザ”は全世界に流行する恐れが高く、世界経済に大きな破損をもたらすだろう」

 またコーバ研究員は伝染シミュレーションを展開し、「航空産業、旅行業、保険業が大きな経済損害を蒙り、さらには多くの工場は大規模な生産中止に追い込まれる。食生活が素食に移るため、食糧供給業も影響を受けるため1930年代の世界恐慌に匹敵する危険性が産まれる。死亡は五千万人を超え、数十億人が感染するうえ、数十億人が感染を恐れて外出を拒み、無断欠勤するだろう。」

 ワクチンと言っても、「鳥インフルエンザへは新型であり、ワクチンも新型の生産が必要となる筈で、いまのところ月産三万本が関の山」と『TIME』が追加の警告をしている。

 ところで日本は鈍感なままで良いの?
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(訂正)弊紙1243号書評中「佐藤優著『国家の呪縛』は「自縛」の誤りでした。
 正式には『国家の自縛』(産経新聞社、扶桑社発売)です。
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(読者の声1)いきなりの質問で恐縮ですが、前原民主党が、猛然と動き出したようで、つぎつぎと意欲的な対案をぶっつけています。本日(5日)の連合大会にも出席し、民主党は選挙政策でも、「連合とは是々非々の立場で」と発言。笹森会長を激怒させたり。この状況、どう思われますか?
    (KU生、永田町)


(宮崎正弘のコメント)前原氏とは、二年前にミッキー安川氏とKBS(京都放送)が特別番組を作ったときに記念シンポジウムに呼ばれました。同会はKBSのスタジオで400−500名のリスナーを招いて行われました。
小生と前原氏、平沢勝栄氏、それに中川泰宏氏(自民党で、野中後継を破ったJAのボス)がゲストでした。
 じつは小生恥ずかしながら、それまで前原氏の名前さえ知らず、代議士と聞いておもわず「何党でいらっしゃいますか」「選挙区は?」と聞いてしまいました。楽屋には奥さんもいらっしゃった。
 さて、その時、前原氏に好印象をもちました。
 というのも、思想は多少異なるかも知れませんが、安全保障論議と憲法問題の前向きで、しかもディベート好きで、誠実(この誠実さを管直人氏に感じることがないので)、しかし、まさか二年後に、この人が野党を率いることになろうとは!
 前の岡田克也氏は、言ってみれば、「真実一路」の世界に生きる秀才ですね。小生の後輩が地元の有力者で、(小生も新生党の時から何回か会っておりますが)、宴席でも酒を飲まないので困っていました(苦笑)。


   ♪
(読者の声2)最近の中国の軍拡、覇権のパラノイアを見るにつけ、この目的が 近隣諸国の影響力強化や国際的発言権の拡充にあるのはもちろんですが、実はその底には共産主義一党独裁・民主集中制・維持の目的に人民の不穏な動き(再革命の芽)を潰す。人民支配(人民を支配する)の強い意志が隠されているように感じます。
要するに銃口は自国人民に向けられているという構図です。人民の眼を外国に向けさせ、かつ自国の国際的位置づけの強化で人民の誇りを醸成しながら、一旦緩急あれば 手も足も出ない弾圧を執行できる体制の強化だけは怠りないという感じです。
 易姓革命の恐怖におびえる中国の国家人民支配者は、現在のレジーム(体制)を半永久化するために必要不可欠の条件だという気がします。
天安門で国際的信用を失った中国であるだけに、軽率な行動には出られませんが、ややこしい事態になれば、かなりの無理を辞さないと思います。
読みすぎかもしれませんが 中国の為政者にわが身をおくと仮定すれば十分ありうるシナリオです。もちろんこのようなシナリオが人民の幸福や国際親善とない交ぜにミックスされ十二単の内側にホンネのホンネは隠されていると思います。またこの意図は中枢のごく限られた幹部の間でしか口にしない究極のテーマであろうという感じがします。
       (TK生、世田谷)


(宮崎正弘のコメント)軍拡が同時に自国の民を弾圧する目的であることは言をまたないでしょう。日本向けに240基ともいわれる核弾頭搭載のミサイルとて「あれは新彊ウィグル、チベットの叛乱にも備えているのですよ」と何時でしたか、或る講演会で小生が発言したところ、聴衆の多くがびっくり仰天の風情でしたが。。
 中国の「本音の本音」なるものは、ご指摘の通り、一部の幹部いがい知りようがない。だから本音をつい、ぼつりと喋った朱成虎小将など、最高幹部から言えば困ったヤツだ、ということになるでしょうね。
 朱将軍は香港の記者団を前にして、つい油断したのか、「中国の核兵器は米国向けに先制攻撃に使用することもある」と言ったのですが。。。


  ♪
(読者の声3)中山文科大臣に下記のようなメールを送りました。文科省に送ると、中山さんが読む前に堕落した教科書課に回されて、握りつぶされるのは目に見えていますから、議員会館の事務所のアドレスに送りました。
最近、仲間と文科省、東京書籍、帝国書院に電話してみましたが、どこも逃げ場を失ってあたふたしている感じです。抗弁しようがないのだから、それはそうですよね。帝国書院のある職員は、内心ではこちらの意見を支持している感じでした。
(読者N)
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中山成彬文部科学大臣閣下殿
 
 日頃邦家のためご精励いただき、敬意と謝意を表します。
  さて、すでにお聞き及びとは存じますが、文部科学省は台湾を中華人民共和国の領土として表示している帝国書院の「中学社会科地図」と、東京書籍の「新しい社会科地図」の平成18年度版をそれぞれ検定で合格させましたが、言うまでもなくこのような表示は中国のデッチ上げの政治宣伝に追随しただけの、まったくの誤りであり、明らかな検定ミスです。
  しかしこれらの教科書会社は、誤りであるとは知っていながら、これらを訂正する意思はないと表明しています。文科省教科書課も、「不適切とは考えない」と明言しています。
  これらはまったく耳を疑う話です。台湾が一体いつ、中華人民共和国の領土になったというのでしょうか。このようなデタラメな教科書の存在を許容して、いったい子供たちをどのようにミスリードしようと考えているのでしょうか。
  国民の血税でこのような有害な教科用図書が購われ、しかも長年にわたって子供たちに使用させているという信じ難い現実を、閣下は文部科学大臣としてどのようにご覧になりますか。 恐れながらこの問題に関する閣下のご責任には、この上なく重大なものがあるのです。文部科学大臣は教科書検定規則に基づき、検定に合格した教科書の誤りの訂正を、発行元に勧告できると伺いました。そこでぜひとも事実をお調べになり、早急に必要なる処置をおとりいただけますよう、子供たちへの教育の正常化を求める国民の一人として心からお願い申し上げます。
 以上
なお、中山成彬・文部科学大臣の宛先
(事務所)〒100-8982 東京都千代田区永田町2−1−2 衆議院第2議員会館701
       電 話 03―3508−7451 FAX 03−3597−2757
       メール g03254@shugiin.go.jp 
(文部科学省)〒100-8959 東京都千代田区丸の内2-5-1 5253−4111(代表)
       メール voice@mext.go.jp
こちらへも送ってください。
塩谷立文科副大臣 office@ryu48.gr.jp 
小島敏男文科副大臣 t-kojima@bc5.so-net.ne.jp
下村博文文科大臣政務官 http://www.hakubun.or.jp/mail.htm
小泉顕雄文科大臣政務官 koizumi-akio@ares.eonet.ne.jp


(宮崎正弘のコメント)「つくる会」は、四年後をめどに歴史、公民につづいて、「地図」も新しい教科書をつくり検定に出します。支援の輪を広げましょう。
 つくる会のサイト ↓
http://www.tsukurukai.com/
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11月25日は三島由紀夫没後35周年「憂国忌」!
(三島由紀夫氏没後35周年記念“憂国忌” 開催要項)
        記
 とき   11月25日 午後6時―9時(5時半開場)
 ところ  九段会館 大ホール
 参加費  おひとり 2000円(会場分担金として)

当日のプログラム
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1800 開会挨拶(発起人代表 松本徹)
1805 神道儀式による鎮魂祭(発起人参加者全員で玉串奉奠)
1840 「薔薇刑」秘蔵スライド上映と解説(細江英公)
1905 (休憩)
1920 シンポジウム「三島事件から35年、現代日本はどうなったのか?」
     井尻千男、入江隆則、サイデンスティッカー、西尾幹二、村松英子
2055 閉会の辞

 ことしは35周年、盛大かつ厳粛に「憂国忌」を執り行いますので、友人知己お誘い合わせの上ご臨席下さい。
10月11日より前売り割引チケット(1800円)を発売開始(詳しくは来週、この欄で告示)。なお「憂国忌」のチケットは「ぴあ」等では扱いません。
http://www.nippon-nn.net/mishima/index.html
↑ さらに詳しくはこのサイトで。
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<<宮崎正弘の最新刊>>
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
 10月12日全国一斉発売!
 特典つき予約募集は締め切りました。

<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
http://deserveit.jp/am/asin/4484052083.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
http://deserveit.jp/am/asin/4890631704.html
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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