国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/09/28

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)9月28日(水曜日)貳
       通巻1237号  臨時増刊号 
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 青海湖の環境汚染が悪性“鳥インフルエンザ”の元凶か?
  砂漠化、草原の喪失、漁場の不振、生態系の激変、稀少動物の死滅
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 青海湖は琵琶湖の四倍。二年ほど前に省都の西寧から地元の一周バスに揺られ、青海湖を一周した。午前7時出発。午後九時帰着。
 場所によっては高度三千メートルに近く、ビールを飲むと頭痛がするくらい。美しい景勝地で、水が清明、清澄である。

 ところが水位が下がり、劇的な環境変化が確認されている。
 澄明な湖水をたたえた青海湖の環境が急速に悪化し、さらに湖水が激減して水面が大幅に下降していることが分かった(西蔵通信、2005年7/8月合併号)。
 水位は過去60年最低で、毎年平均で4億3600立方メートルの水がなくなり、湖面が萎縮しているのだ。
 
第一に砂漠化の拡大により、周辺の水蒸気が空中に昇り、場所によっては湖底が見える。湖岸からも緑が失われている。景観が損なわれることおびただしい。
 1956年統計で湖岸の砂漠化は4万5000平方キロメートルに達していたが、2000年には12万5000平方キロメートル。その後も毎年、2000平方が砂漠と化してきた。砂の浸食は日本のように自然が豊かな土地柄にすむ人間には理解できない。
 湖水の水量が減れば近辺の土地も砂漠化してゆくだろう。
 
第二は草地の喪失が激甚であり、60年代初頭まで青海湖周辺の草原は200万平方キロに渉って優良な草原であったにも拘わらず、90年代央には半減したことが分かっている。
当然ながら牛、馬、山羊などが食糧難にぶつかる。
 
第三は青海湖の漁業資源である。
 環境汚染による生態系の激変にくわえ、魚介類の枯渇、青海名物の皇魚(鯉の変形で土地の名物といわれた)、など最盛期の九割も減っているという。
 
第四に貴重な動物が死滅しつつあることだ。
 青海湖には37種類の稀少動物が生息してきたが、こうした野生動物のうちに20種類がすでに死滅したと観察され、野生の牛、鷹の餌食になった。
これらによる複合汚染が第二次感染を産んでおり、毒性の水、食糧などによって大量の鳥の死が確認されている。
 
 H5N1型の鳥インフルエンザより、悪性かつ強力なウィルスが付近で確認され、シベリア、ウズベク、カザフ、新彊ウィグルなどで被害が確認された。
 中国国内ばかりか、これらの渡り鳥は遠くニュージーランドまで飛んでいく。
 となれば次に予測される事態とは?
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(テレビ出演のお知らせ)本日28日夜の櫻チャンネルの「ニュース番組」(キャスターは高森明勅氏)に宮崎正弘が30分出演します。
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(読者の声1)貴誌1236号「バングラ取材日記」を楽しく、また懐かしく拝読させていただきました。 宮崎先生があの国で現地人と同じものを食べておられるという、失せることのない好奇心には驚かされます。
 僕が20歳代でバングラ通い(会社入って最初の出張がバングラ)でしたが、それでも神経質な僕には若いとは言え軟弱で町で食事などとてもできませんでした。
 もしろん、会社ご愛用の店は行きましたが。料理がまずいのは油が悪質。それがインド料理との大きな差でしょう。醤油で味消しする以外ありません。日本では絶対に食べないあのまずいカップヌードルを大量に持ち込んだんですから。バングラで食べるカップヌードルほど美味しいものはありません。(爆笑)。
 まさにご指摘のバングラ人の「刺すような目つき」が貧困の象徴である骨皮筋衛門から見られると、なんやらヘンな罪悪感と恐怖心に苛まれたものでした。現にこの国の人間は黙って後ろから人を刺す陰険性があります。
 バングラはいくら熱心にプロジェクトを推進しようと商社マンが頑張っても無理。宮崎先生の報告のように車の数以外あまり僕が通っていた1980年前後と変わりないようです。
 この国民はイスラムとベンガリと社会主義の三つの悪い点だけをコクテルにしたような国で、それはそれは仕事をやろうとしてもイライラと怒りだけが募るのです。グダラグダラ何も進まない。個人的な金目当てとそれに対する僻みからくるバングラ内部の足の引っ張り合い。全く救いがたい国です。未来もないでしょう。
 フランスの経済学者で名前を忘れましたが貧困なる国は封じ込めとおけばよいというのは、この国を見る場合哀しいが当てはまります。
 何を与えてもそれを食い尽くすだけ、自分で考えて発展させるような頭も意欲もない。そしてまたねだりのボクシーシーの連続です。斯様な国に投資などとんでもないどぶにすてるようなものです。「かの国々」が日本の頭越しに、ドンドン出て行って、ばっさばっさ後ろから刺されるのを楽しみにしています。
            (平河退屈男AO)


(宮崎正弘のコメント)ご指摘のように「この国民はイスラムとベンガリと社会主義の三つの悪い点だけをコクテルにしたような国で、それはそれは仕事をやろうとしてもイライラと怒りだけが募るのです。グダラグダラ何も進まない。個人的な金目当てとそれに対する僻みからくるバングラ内部の足の引っ張り合い」が見られる、というのは事実でしょうね。
 しかし現在のバングラは「教育」に夥しい熱意と努力を注いでおり、いくぶんの改善がみられるのも事実で、多少の「救い」はある、と思います。


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(読者の声2)貴誌バングラ紀行のなかで、「カレダ・ジア首相は2005年7月来日し、幾つかの協定に署名し天皇陛下との晩餐会も行われた」とありますが、天皇陛下との晩餐会についての記述はみあたりませんでした。
おそらく晩餐会はなかったのでしょう。国賓の国王、皇帝等君主とは、晩餐、大統領等それ以外の国家元首とは午餐をともにするのが皇室のルールです。
以前、マルコスが大統領のころ来日して、強引に晩餐会を行うよう主張して、結局日本政府がおれ、そのご大統領とも晩餐会をおこなうようになりました。金鐘泌首相が来日したとき、国家元首でないにもかかわらず、例外として大統領待遇で午餐会をおこなったときいております。ジア首相と晩餐会を行ったとは思えません。


(宮崎正弘のコメント)ご指摘の通り、天皇陛下はジア首相を皇居に御引見され、小泉首相主催の夕食会でした。詳しくは下記に。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/yojin/arc_05/j_bangla_gai.html
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<< 緊急シンポジウム >>

「中露合同軍事演習は何を意味するか」
 
パネラー 佐藤 守(元空将、軍事評論家) 
     酒井信彦(東京大学史料編纂所教授)
     林 建良(世界台湾同郷会副会長、「台湾の声」編集長)
 
日 時 9月28日(水) 午後6時半
場 所 文京区民センター 03−3814−6731(アクセス 都営三田線・大江戸線「春日駅」より徒歩0分。丸の内線、南北線「後楽園駅」より徒歩3分。JR中央線「水道橋駅」より徒歩10分)
参加費 千円
主 催 國民新聞社 台湾研究フォーラム 草莽会
  
日本と台湾の運命に深く関わる外交的環境が激変している。中共とロシアによる軍事演習である。それは、まさしく中露の結託・癒着といっていいあからさまな領土的野望である。パネラー三人は、いずれも保守の論壇では呵責のない舌鋒で、とりわけシナに対する切り口は「カミソリ」と評されている。シナ・中共が最も恐れる三人のサムライだ。多彩な角度から、中露軍事演習の意味する核心をあぶり出し、あるべき日台間の将来像を探る。
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11月25日は三島由紀夫没後35周年
「憂国忌」です。カレンダーの予定にお加え下さい!

三島由紀夫氏没後35周年記念“憂国忌”開催要項

 とき   11月25日 午後6時―9時(5時半開場)
 ところ  九段会館 大ホール
 参加費  おひとり 2000円(会場分担金として)

当日のプログラム
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1800 開会挨拶(発起人代表)
1805 神道儀式による鎮魂祭(発起人参加者全員で玉串奉奠)
1840 「薔薇刑」秘蔵スライド上映と解説(細江英公)
1905 休憩
1920 シンポジウム「三島事件から35年、現代日本はどうなったのか?」
     井尻千男、入江隆則、サイデンスティッカー、西尾幹二、村松英子
2050 追悼挨拶(発起人代表)
2055 閉会の辞

 ことしは35周年、盛大に「憂国忌」を執り行いますので、友人知己お誘い合わせの上、ご臨席下さい。10月10日より前売り割引チケットを発売開始(詳しくは10月8日ごろ、この欄で告示します)。
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(休刊のお知らせ)地方講演のため、小誌は10月1日―4日が休刊になります。
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