国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/09/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)9月12日(月曜日)
       通巻1229号 
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ダボス会議の創設者が中国に苦言
 「投資家は中国の経済繁栄」、中国側は「金集め」だけしか興味がない現状を批判
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  通称「ダボス会議」は世界中から著名人が集まり様々な問題を討議する。
ビル・ゲーツも、石原慎太郎もやってくる。SONYの社長もトヨタの社長も、この会議には時折スピーカーで出掛ける(ほりえもんも出たくて仕方がないだろうね)。

 正式名称は「世界経済フォーラム」。この会議を組織したのはクラウス・シュワブ。二十五年前である。

 そのシュワブが中国ビジネス・サミットを開催したところ、四半世紀前に世界の投資家は半信半疑だった。
いまや中国の殆どの都市から市長ら幹部が飛んできて投資家をもてなすまでに発展。昨日からの会議には35ヶ国から600人が参加(アジア・パルス、9月11日号)。
 
 だが、この会議でも、深刻な問題とは「中国の経済発展にしか関心がない投資家」と「金集めにしか関心のない中国側」である。

 最も心配されるのは中国の安定、民主化であり、その軍事力よりも「文化力」ではないのかという議題が次のダボス会議でも論議される予定だという。

 創設者のシュバブ自身が、「繁栄が富の偏在と不平等を産んでいる。経済成長の持続がこれからは公平と社会安定、環境問題に向かうべきである」と中国の出席者にも鋭く問いかけてゆく方針だという。
 
しかし中国の発展が、環境対策に向かう? 「滅私奉公」ならぬ「滅公奉私」、「則天去私」ならぬ「則私去天」の国民性の国が?
 これから国際会議で議題にすべきは、環境、富の平等などよりも「道徳」の問題ではありませんかね。
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(読者の声1)マルクス主義の理論に立てば、帝国主義的戦争は資本主義の矛盾の結果生ずるものであり、正に”歴史的必然”であると定義している。これは誰でも知っている有名なテーゼである。
思うに1929年のウオール街の株価暴落に始る世界的大恐慌によって全世界が個々にブロック経済化されたために、資源を持たない日独伊が資源を求めて近隣を侵略せざるを得なかった。
 これが第2次大戦の根本原因であり、これを見る限り戦争勃発の歴史的必然性は否定し難いものがある。ところで戦争が”歴史的必然性”をもって発生するのなら、戦争を仕掛けたとか仕掛けないとかの責任問題は無いはずである。何故なら資本主義である限り戦争は自動的(必然的)に発生するからである。
ところでマルキストは大東亜戦争(太平洋戦争)の責任を追及すること甚だ急である。既にその責任を取って死刑(絞首刑)に処せられた死者(A級戦犯)もが依然その責任が追求されているのである。この点はマルクス主義者の自己撞着では無かろうか?
学生時代にマルクス主義者の先生にこの点を質問したら、その先生は解答できなかった。 
ただ私は日本の戦争責任を否定する訳でないが、あまりにも軽々しく歴史的事実を踏みにじった理屈が横行している現状を憂うるものである。
   (MI生)


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(読者の声2)いつも有益な情報ありがとうございます。毎日先生のメルマガを見るのを楽しみにしています。ところで、1933年に出版されたラルフ・タウンゼントの“暗黒大陸 中国の真実”は戦争前夜のアメリカの世論と中国の状態を知る上で非常に大事な本ですね。日本人を正当に評価し、中国人の本質を語って余すところがなく、先生の“中国よ「反日」ありがとう”“瀕死の中国”など、一連の著作を理解するうえでもとても参考になりました。田中秀雄氏、先賢紀智氏の共訳で2004年7月20日に初版が出て、私の買った2005年5月10日付けですでに第10刷!!です。
 “暗黒大陸 中国の真実”の中にもありましたが、当時のアメリカ人は圧倒的に日本人より中国人を好きだったようです。義和団事件や南京事件の記述のあとで、『ここ五十年、中国で外国人の虐殺が起きるたびに「今ここにこのような蛮行は終わりを告げた。
今後、中国人は平和を愛する責任のある近代国家になるのである。よって、以後、中国人に悪意を抱くことは不親切であり且つ不当である」と宣言するアメリカ人が何人も出る。〜後略〜』その理由をタウンゼントは忌々げに「中国的才能」と呼んでいます。
 『潮』9月号で蟹瀬誠一氏が英誌『エコノミスト』編集長のビル・エモット氏にインタビューしています。(ちなみに私は学会員ではありません。)
エモット氏の話はなかなか示唆に富むことが多かったのですが、その中で「国際的な視野ということで興味深いのは、世界の世論は中国に対して非常にポジティブな(肯定的な)印象を持っていることです。アメリカのある世論調査では、中国は「国の人気度」で非常に高い位置にあります。」と語っていることです。
 これは「中国的才能」が今も健在であり、中共のプロバガンダはかなり成功していることを意味しています。また、同じインタビューの中で「中国共産党の独裁体制というのは10年も続かないのじゃないか」とも言っており、それは「北京オリンピック後に経済が行き詰まった時に崩壊」し、そのときに日中の反目が大きければ、「政府への不満をそらすために、激しく反日感情を煽り、最悪の事態が生ずる可能性もある」ことも示唆しています。
 宮崎先生のおかげで、危険な隣人については日本人の中でも認識され始めていますが、「残酷で、平気で嘘をつき、恩人でも殺し、公徳心が全くなく、金儲けに目がなく、人に取り入るのが天才的にうまい」隣人とどうやって付き合っていけばいいんでしょう?
頼みのアメリカも随分怪しいような気がしてきました。
 お人よしな堅気の日本人は、ヤクザなアメリカと中国に仕組まれて(韓国は腰ぎんちゃく)せっかくまじめに働いて貯めたお金をむしりとられているようです。
   (NS生 青森)


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(読者の声3)横浜NNさんのコメント(貴誌1127号)、そのとおりです。
当日の石原氏の正論(編集部注:産経新聞コラム「日本よ!」)を読んだとき、普段の石原氏の言っていることに共感を覚えていたのですが、あの論文を呼んでこれはおかしいと感じました。東条さんを難詰しているようですが、東条さんは絞首刑で持って責任を果たしています。自殺用に小さい拳銃云々を言っていましたが、私が小学生のころすべて東条が悪いという、プロパガンダが流行していました。私も東条が悪いということで、小学生ながらそう思っていました。拳銃の話も記憶にありますが、今思うとすべて例の「真相箱」で日本中がそうおもわされていたと思います。石原氏もその時の記憶で使われていると思います。本当の真相はわかりませんが、石原氏の言うそのときの都合で、裏づけのない証拠を利用して東条氏を非難するのはどうかと考えます。
東条さんは立派に責任を果たされたと思います。私は昭和13年生。終戦時は小学1年生、いま66歳です)。
(yark_2)


(読者の声4)貴誌の読者の声(貴誌1127号)に出た「横浜市NN生」様へ。
NNさんはこう書かれています。
「他国の干渉を排しても日本人が日本人自身で明確にすべきです。あの戦争は多くの日本人やアジアの人たちを苦しめ、今だに苦しめ続けており、おそらく将来に亘っても苦しめ続けると思われます。」
 まったく妄想です。日本人は誰かを苦しめるために戦争をしたわけではありません。戦った相手も英、蘭、米、国民党軍であって、現地のアジア人と戦ったわけではありません。蒋介石の国民党軍はべつだん中国を代表していたわけでなく、ただの軍閥です。
  また、こうも言われる。
「つい最近東南アジアで、当時日本に協力した人達が今だに英米協力派から差別を受けているドキュメンタリーを見る機会がありました。」
 このようなことになるのは、戦争を今の政治で利用しようという品性下劣な輩(主として中国人)が跋扈しているためで、日本としては説諭するべきです。NNさんの議論は、もっともらしく論を組み立てられておられるようですが、その議論の発生源は中共シンパの左翼のプロパガンダにすぎません。
まず相手に罪悪寒を持たせて、ウソ、捏造を吹き込むことが出発点です。ですからなんの値打ちもないのです。私はまだ勉強中ですからたいしたことは言えませんが、はやく洗脳に気がついてほしいと思います。
          (Y生)


   ♪
(読者の声5)2005年9月9日 6:18号(読者の声4)横浜市NN 生氏の戦列(石原論文批判)に参加します。
「産経新聞」9/5日「正論」の石原慎太郎論文は「彼(東條)を運び出したアメリカ兵は、彼が手にしていた拳銃が決して致命に至らぬ最小の22口径なのを見て失笑したそうな。」と嘲笑しています。大手の朝刊でこんな人格(しかも死者)攻撃をすることが許されるものでしょうか。
月刊誌『Will』9月号(52頁)で東條大将の孫東條由布子さんが語っています
(要約)。「(自決の日のために心臓のところに墨を)私と祖母がつけていました。祖父は自分の護身用のピストルと古賀(陸軍少佐、次女の夫、終戦の日に自決)のピストルと短刀をかごに入れていました。祖父は婿である古賀が自決したピストルで自分も死のうと思っていたのでしょうね。古賀は身体の大きな人で、ピストルも銃身の長い、口径の大きい、重いピストルだったんです。しかも祖父は左利きで、心臓を撃つのに不向きな利き手を使ったのではと思います。しかし祖父は当時そのことを一言も言わず、処刑寸前に教誨師に古賀のピストルを使ったと妻に伝えてくれとだけ言った。言い訳はしたくなかったんでしょうね。」
    (HK生、埼玉県上尾市)
  

(宮崎正弘のコメント)上記全てのご投稿に深く感謝申し上げます。小生、海外取材を控えて雑務と予定原稿の消化におわれ、逐一のコメントをする時間的余裕がなく、つぎの機会にまとめてさせていただきます。
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(休刊のお知らせ)小誌は9月16日より25日まで、海外取材のため休刊します
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(サイト情報)九月三日の「日露戦争勝利百周年を祝う青年の集い」の模様が、下記の西村幸祐氏のサイトで大きく報じられ、カラー写真入りで紹介されております。http://nishimura-voice.seesaa.net/article/6761874.html
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宮崎正弘の新刊予告!
 『朝鮮半島・台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 十月上旬刊行! 予価1500円
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 <<三島由紀夫研究会 公開講座>>
 
文豪・三島由紀夫とフランス文学者・澁澤龍彦との深い親交は、三島戯曲「サド侯爵夫人」等に結実しました。両氏の「サド」を巡る解釈、澁澤龍彦が三島由紀夫に与えた影響、当時の文壇模様等々を、両人の永年に亘る親交を見聞して来た澁澤龍彦夫人に、直木賞作家の中村彰彦氏が対談形式で伺います。
 澁澤龍子氏略歴:作家・澁澤龍彦未亡人、著作に「澁澤龍彦との日々」(白水社)等々 
 中村彰彦氏略歴:直木賞作家、「二つの山河」(文藝春秋)で直木賞受賞。「烈士と呼ばれる男」(文藝春秋)など。
      記
とき        平成17年9月27日(火) 午後7時(六時半開場)。
ところ   JR・地下鉄 市ヶ谷駅前
     「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」4F 飛鳥の間  
演題   「没後35年特別企画― 対話形式による三島さんの思い出」
講師      作家・澁澤龍子氏(澁澤龍彦未亡人)、直木賞作家・中村彰彦
会場分担金 おひとり 二千円
 問い合わせ 03-3200-2295/ miura@nippon-nn.netまで
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今後の宮崎正弘の講演会およびシンポジウムの予告
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<<佐賀 土曜セミナー>>
 佐賀および周辺にお住まいの読者の方、どなたでも参加自由です!

とき  10月1日(土曜日)午後2時→4時
ところ 佐賀市天神三丁目 「アバンセ」ホール
http://www.saganet.ne.jp/avance/riyo/riyo8-1.html
宮崎正弘の独演会「中国人と日本人――日本は中国を誤解していないか」(質疑応答を含んで120分)  入場無料!
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<<日本再生シンポジウム>>
とき   10月23日(日曜日)午後二時→四時十五分(その後懇親会)
ところ  永田町 星陵会館ホール
http://www.seiryokai.org/kaikan.html
テーマ  「中、韓国、北朝鮮の『反日トライアングル』とどう闘うか」
パネリスト 志方俊之、田久保忠衛、西村真悟、宮崎正弘 司会・加瀬英明
参加費   2000円(懇親会は別途会費)
申し込み予約が必要です。
h03421@syugiin.go.jp(定員に達した場合は締め切ります)
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<<平河総研 講演会>>
とき  11月13日(日曜日)午後一時半→四時
ところ 神田錦町3−28 学士会館
http://www.toda.co.jp/kenchiku/bukken/k_bukken9.html
宮崎正弘の独演会二時間(詳細は近日、この欄に発表します)
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<<ポーツマス・ネットワーク発会記念シンポジウム>>
「明治の気概 日本人の可能性」
とき    11月19日(土曜日)午後1330→1630
ところ   神田錦町3−28 学士会館
http://www.toda.co.jp/kenchiku/bukken/k_bukken9.html
パネリスト 井尻千男、加瀬英明、藤岡信勝、宮崎正弘
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
http://deserveit.jp/am/asin/4484052083.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
http://deserveit.jp/am/asin/4890631704.html
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
      ◎
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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http://www.melma.com/backnumber_45206/
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