国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/09/09

●慶祝 小誌総発行部数300万部突破!
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)9月10日(土曜日)
       通巻1228号 
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駐台湾アメリカ代表(台湾大使に匹敵)ダグラス・パールをめぐる不評
 更迭を求める声が日増しに拡大。パールは親中派の親玉、「獅子身中の虫」だ
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 ブッシュ政権は親中派の代表格とみられたダグラス・パールを、こともあろうに台湾大使(正式には「駐台湾アメリカ協会」代表)に任命した。
 ワシントン外交筋でも、パールは保守派だが親北京の姿勢を疑う声があった。

 年表風にひろうとパールが赴任したのは2002年7月、直後に陳水扁総統は「一国一辺」説を唱える。
 ひきつづいての陳水扁の「国民投票」の呼びかけに、突如ダグラス・パール代表は反対を唱え、2003年12月の総選挙で、ブッシュ大統領は「国民投票」に反対を表明するに至った。

また翌年(2004年)四月の総統選では、あろうことか、パールは野党に肩入れ。これには駐台湾の協会にいるアメリカ人職員が呆然とするほどで、極端に志気が低下した、という。
とくに僅差(0・228%)の陳水扁の勝利であったとはいえ、負けを認めず訴訟に持ち込んだ国民党=連戦陣営のほうに肩入れして、ブッシュ大統領の祝電を遅延させた張本人と言われる。

 「パールは嘘の報告を国務院にあげていたため、パウエル前国務長官は、『台湾は主権国家ではない』と暴言をはく始末となった。ライス現国務長官の台湾への冷淡な態度も、もともとはパールの反台湾感情から来る極端な報告書が原因。奴は死刑に値する」と激しい評価が内部にあるという(『自由時報』、9月8日付け)

 この男、それでもしばらく台北に居座るらしい。
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「チャンネル桜」投票日前日(10日)午後9時から放送。深夜12時まで。
   http://www.ch-sakura.jp/

 番組名「闘論!倒論!討論!2005」
テーマ 「選挙直前、どうなる日本」
  発言者・井尻千男(拓殖大学日本文化研究所所長)/伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)/小山和伸(神奈川大学教授)/西尾幹二(電気通信大学名誉教授)/花岡信昭(ジャーナリスト)/藤井厳喜(拓殖大学客員教授)/宮崎正弘(評論家)/米田建三(帝京平成大学教授)/司会・ 水島総

というわけで、合計180分のトーク番組、宮崎正弘は番組中七カ所ほど、合計で20分ほど(録画収録済み)。
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(読者の声1)いつも「読者の声」欄も興味深く拝読しています。9月9日通巻1226号、<しなの六文銭>さんのご意見に違和感を感じました。
「真正保守が、(敗戦責任追及を)いつまでも避けていてはいけないのではないでしょうか?」とあります。
そもそも真正保守とはどういう人々をさしているのでしょうか。
 そして敗戦責任です。普通、敗戦責任というのは、軍人においては敵軍に降伏した指揮官が、我が軍法に照らして作戦計画の立案、運用上の違反がなかったかどうかによって物的人的損害の責任を追及されるものです。
日露戦争の旅順要塞司令官ステッセルは、帰国後に軍法会議で有罪を宣告されています。では戦争指導をする政府の敗戦責任はどう追及されるのでしょうか。議会の協賛を得られなければ、首相は退陣して責任をとるのです。サイパン失陥後に東条内閣が退陣したのがそのことであり、仮に首相が現役の軍人だからといって、軍法会議にかけられたわけではありません。戦後、自決未遂した東条元首相が、遺書に敗戦責任を自覚する文言を列ねていたとしても、それは他の方々も皆同様であって、実際には我が軍の軍法会議で訴追されえたかどうかは疑問です。
 戦争の「敗戦責任」を追及できるのは、軍隊があって軍法が存在するからで、国軍が解散させられ、軍法が廃止された戦後は裁きようのない問題です。ですから各地の戦場での敗軍の将が、戦後も普通に暮せたのはそのためです。ところがいつの間にか「敗戦責任の追及」が国家の指導者に向けられます。それは東京裁判の結果を見たからだと思います。<しなの六文銭>さんは、日本人自身が、国家の指導者に対する敗戦責任を問うことは「抑圧されてきました」とも言われますが、具体的には誰がどのように抑圧したのでしょうか。
 このあたりの問題を、敗戦後の国民は感情的に言い募って来ただけではないでしょうか。まるで最近言われているような「日韓協同歴史研究」みたいなもので、何を定規にして責任追及できるのでしょう。どんな裁きを下せるのでしょうか。
 東京裁判でパル判事が、「日本政府は戦争中に何度も内閣が代わり、協同謀議はありえない」と言っています。大日本帝国憲法の下、日本は民主主義立憲政体であり、議会があり、政府と統帥は別個に独立し、宣戦布告は天皇が行われた。このような日本の戦争指導における御前会議や政府・大本営連絡会議の実体に目をつぶって、ただそこに名を列ねたもののみを訴追することができるでしょうか。
 <しなの六文銭>さんの、「菅直人のような左に傾いた市民運動家は常々、日本人は戦争責任を問うことを等閑にしてきたと叫んでいますが、・・・しかし真正保守が、いつまでも避けていてはいけないのではないでしょうか?」には、仰天です。
いつのまにか「敗戦責任」が「戦争責任」に変ってしまっただけでなく、「日本人は戦争責任を問うことを等閑にしてきた」という、いわれもない誹謗中傷、全くの虚構を鵜呑みにして、そろそろ我々も本腰を入れてやるか、というがごとき「敗戦責任追及作業」は、第二の東京裁判に等しいものです。「この作業をなしとげたときに東京裁判史観・自虐史観のくびきから脱却できる」といいながら、ご自分自身はすっかり、そのくびきに癒着してしまっているのではないでしょうか。
 当時の内外の情況を振り返ってみて、為政者の政策遂行の是非を論証するのはおおいに結構です。でも歴史を遡って「責任追及する」というなら、具体的にはどういう方法と結果があるのかを定義しながら議論せねばならないと思います。
 すでに、東京裁判史観や自虐史観とは一切関係なく、そのような史観、思考にも汚染されていない人々によって検証され、正規の手続きを踏んで!)國神社に合祀されたのが、終戦時自決者および戦犯裁判被処刑者である「昭和殉難者」の方々です。これらのかたがたのうち、特定の人々(たとえば東条首相)を「心の中でわけて参拝している」と公言してはばからない石原知事の発言は、それが事実であったとしても、まるで「あいつとは同じ部屋の空気を吸いたくない」ということを、誰はばからず吹聴するような品性にかけた言動と言わざるを得ません。都知事の発言は、まるで司馬遼太郎が生き返ったかのように思えました。
(IB生、東京)


(宮崎正弘のコメント)最後の文節「都知事の発言は、まるで司馬遼太郎が生き返ったかのように思えました」は印象的表現ですね。
 司馬遼太郎への批判は、これから本格的なものが登場してくると思います。


   ♪
(読者の声2)貴誌1227号「ともかくA級戦犯など少数の個人に責任を押し付けて片付く話ではありません。(横浜市NN 生)」。
私は「東京裁判」を認めません。がしかし、あの戦争を指導した人達の責任を問わないというのはおかしいと思います。
他国の干渉を排しても日本人が日本人自身で明確にすべきです。あの戦争は多くの日本人やアジアの人たちを苦しめ、今だに苦しめ続けており、おそらく将来に亘っても苦しめ続けると思われます。
「少数の個人に責任を押し付けて片付く話ではない」ならば日本人全員が責任を負うべきなのでしょうか、それともこの戦争に日本を追い込んだ欧米人にも責任を負わせるべきだとお思いなのでしょうか。
いづれにしても誰の責任かを明確にすることは極めて重要なことと思います。その中で日本の戦争指導者の責任を先ずは問わなければいけないと思います。他国の所為にする、しないはその後だと思います。
つい最近東南アジアで、当時日本に協力した人達が今だに英米協力派から差別を受けているドキュメンタリーを見る機会がありました。
(先日NHKだったかで放送されたフィリピンの日本軍協力者達への国内同胞による差別には心が痛みました。当事者だけでなくお孫さんまでが差別対象になっているのです)
東京裁判に代わる何らかの形を作らないと何時までも日本人の心を蝕むことになりはしないでしょうか。その形が何なのかいろいろの考え方があろうかとは思いますが。
私自身は、当時の陸海軍指導者の責任を問うべきだと考えています。
(浜っ子TH)


(宮崎正弘のコメント)「敗戦」こそが指導者の犯罪であって、勝っていれば問題は殆どなかったのです。戦争は始めた以上、勝たなければならなかったのです。
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(休刊のお知らせ)小誌は9月16日より25日まで、海外取材のため休刊します
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宮崎正弘の新刊予告!
 『朝鮮半島・台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
 十月上旬刊行! 予価1500円
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<<今週の書棚>>

このところ多数の寄贈本を頂いておりますが、小生、超多忙で、まったく読む時間がとれず、とりあえず下記に一覧して謝意を申し上げるとともに、近日中に詳細の書評を試みたいと思います。

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兵本達吉『日本共産党の戦後秘史』(扶桑社刊)
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浜田和幸『胡錦濤の反日行動計画』(祥伝社刊)
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千代田哲夫『小説 国民収奪税』(祥伝社刊)
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黄文雄『中国韓国、反日歴史教育の暴走』(海竜社刊)
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加瀬英明・山本七菜平『イスラムの読み方』(祥伝社刊)
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DVD『もう一つの日本海海戦』(WAC出版刊、ビデオ)
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正論別冊『日本海海戦と明治人の気概』(扶桑社刊)
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 このほか雑誌、機関誌、冊子などに関しては省略させて頂きます。
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
http://deserveit.jp/am/asin/4484052083.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
http://deserveit.jp/am/asin/4890631704.html
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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  • sasuke082005/09/11

    拝啓 宮崎様

    いつも配信される貴重な情報を無料で得させてもらっている者です。

    気が着けば、ここ数週間配信がないと思い、Webを訪れましたところ御引越しされたとのこと。

    「では新規登録が必要なのだろう」と登録してみようとしたところ、『登録済み』と表示されます。ほぼ毎日ここに訪れさせてもらいますが出来ますれば配信していただけると幸いです。

    前Webでは行のセンテンスが完了するまで改行されず、読みにくかったので、それで配信にしてもらっていたのですが、この新しいWebではそれが解消されたようで助かります。しかし今度は画面の左端が数文字分切れて、しまいます。私のパソコンの画面が小さいからなのでしょうか。もし改善されると助かります。無料で頂いている身分で注文ばかり言いましてすみません。どうか非礼を御許し下さい。