国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/08/04

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年) 8月4日(木曜日)貳
      通巻1204号   臨時増刊号
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(今月の保守系雑誌から)

田中英道「遣日使の方が多かった(7−9世紀の日本と東アジア)
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 目から鱗の連続。この田中英道教授の論文が掲載されているのは拓殖大学日本文化研究所発行『日本文化』平成17年夏号。発売は展転社(03)3815−0721
 要旨:遣隋使、遣唐使のことは誰でも知っているが、じつは中国からの遣日使のほうが、二倍三倍の規模で、彼らの方が日本から吸収していったモノの方が遙かに大きかった。
 つぎに「遣唐使は中国に『進んだ文化』を学びに行くのではなく、新天皇の即位を知らせに行くという、逆の日本文化の宣伝の役割をもっており、これまでの遣唐使の考え方を一新するものである。この典型的な例として、聖武天皇から考謙天皇に禅譲する749年の翌年に遣唐使が組織された」。
 渤海もしかり。「高句麗滅亡後、698年に震国を建てて唐より自立した。しかし713年に渤海の名の下に唐の下でその『冊封体制』に組み込まれている。その国が、日本に対して盛んに遣日使を送ってきた」のであり、しかも「神亀4年(720)から延喜22年(922)まで、約二百年の間に33回にわたって、日本に遣日使を送ってきた。それに対して日本からの遣渤海使は13回であった。その回数は2・5倍以上」。
 目から鱗はまだ続く。
 「遣日使できた唐僧がそのまま日本に居着いた例は数多い。大和の長谷寺を開いた道明、経典の音読に当たって漢音の普及に尽力した道栄、中でも知られているのは律宗を弘めた天台・華厳二宗興隆の先駆となった道せんである。鑑真がつれてきた僧侶のなかでは、弟子の僧の14人のほか、胡国人安如宝、昆ろん国人軍法力、湛波国善聴ら24人がいる。(中略)遣日使としてきた唐人が帰国せずに、日本に残った例のほうが遙かに多い。仲麻呂は帰国しようとして企て望郷の念が去らなかったが、彼らは帰ることが出来たにもかかわらず、日本に帰化し永住している」
 知ってましたか?こんな話。
もう一度書く。この田中英道教授の論文が掲載されているのは拓殖大学日本文化研究所発行『日本文化』平成17年夏号。発売は展転社(03)3815−0721


 竹本忠雄「アンチ・ヤマトイズムを止めよ」(『明日への選択』8月号
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 パリ在住の竹本忠雄(筑波大学名誉教授)が地元のラジオ局で生番組に出演した記録であるが、フランスのマスコミは左翼が強く、しかも中国贔屓で反日デモを支持するのだ。
 典型はルモンド(朝日新聞と提携している)。
とくに同紙は赤い中国を特集して、例の「南京大虐殺」の偽写真を大々的に組み込んで北京のキャンペーンに便乗。竹本さんはルモンドのコロンバニ社長宛に公開状を書いて直接乗り込んだ。しかし梨の礫だった。
 フランスにも正しい報道をするラジオ局がある。その人気番組「ラジオクールドワジー」によばれて熱弁の数々。とりわけアンチ・ヤマトイズムは「人種差別」と定義し、フランスの知識人の怠慢と横暴に挑戦している箇所が示唆に富む。
 『明日への選択』は伊藤哲夫氏主宰の日本政策研究センターがだす月刊誌。問い合わせ先は(03)5211―5231 
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(読者の声1)平成三年、北海道で当時の陸自・北方総監・志方俊之陸将は、「大災害時における救助総合模擬演習」を実施した。当時の北海道知事・横路孝弘(旧社会党出身の現民主党衆議院議員)はこれに激しく異議を唱えたために、志方氏は悪名高い防衛庁内局の参事官たちに「国民に、自衛隊のクーデターを思わせるような演習を行うとは何事ぞ」と総スカンを喰らい、事実上の「解任」処分を受けた。
本来ならば、陸幕長か統・参議長までも進むべき人材を「くび」にしたのである。
 その志方俊之氏(帝京大学教授)が、去る七月二十九日付産経新聞「正論」欄で、海上保安庁(官)の任務と責任の重さに敬意を表する一文を寄稿していることは喜ばしいことであった。映画「亡国のイージス」ではないが、もしかして本当に「守るに値しない」かもしれない国のために、黙々と激務に耐え、任務に邁進する「海猿」たちに、いったい国民は何ほどの関心を寄せているのであろうか。
 ダラダラ国会の挙句の会期延長費用、出直しだ、補欠だのといった選挙費用、国会議員の中共詣でのための経費、大使館のパーティー費用、その他無駄遣い一切を海・保に回せば、複数年の予算が計上できるであろう。
そうだ! 海・保の年度予算はたったの千七百億円だというではないか! 素人考えで、根拠や深い考察のないまま述べる無知を嘲われることを覚悟で言うのだが、海・保を海・自の沿岸警備部門として吸収し、運営することは不可能なことであろうか。
東支那海のわが国EEZ近辺での中共の資源開発に対抗するわが国の試掘が開始されるならば、中共の妨害は当然のごとく行われるであろう。この妨害を監視し阻止する任務を海・保の老朽巡視船が担うのである。
愚生は決して泣き虫ではないが、このことには泣けてくるのである。TVドラマ「海猿」、映画「亡国のイージス」を観ての述懐である。  
(OD生、堺市)


(宮崎正弘のコメント)「亡国のイージス」の評判は異常なほど良いようですね。小生はまだ原作も映画も見ておりませんが。
海上自衛隊と海上保安庁との兼ね合いを法的に整備する必要は以前からも議論されており喫緊の事項だと思います。
志方先生とは、じつは同じ金沢の出身、志方さんは小生が通った中学が一時使用したこともある金沢大学付属高校のご出身で、しかも私的な話をもうすこし、続けますと、この高校の馬場、厩舎によく通いました。小生は隣の高校で馬術部でしたから。


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(読者の声2)♪「花は霧島、タバコは国分、教科書は扶桑社」。
全国の教育委員の皆様 全国の良識ある人々が期待しています。
    (MK生、練馬区)


(宮崎正弘のコメント)教科書採択、今週から来週にかけて天王山です。悪辣な妨害、脅迫が全国的規模で続いております。外国勢力と組んでの左翼勢力の政治キャンーペーンは、つねに暴力、恐喝、脅迫をともない、教育委員の自宅への電話、FAXによる嫌がらせが続いております。これらをはねのけ、正義の選択をして欲しいとおもいます。


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(読者の声3)ネットで話題になっていた漫画「嫌韓流」が早々10万部を突破したそうです。全国紙への広告掲載を拒否されるなど色々すったもんだがありながらのこの部数は、改めて、インターネットの威力垣間見た次第です。近所の大型書店に行ったのですが残念ながら入荷待ち、ネット書店でも4−6週間待ちという始末。一説には、大型書店には、隣国関連の某団体から圧力が掛かったとか掛からないとか?
 しかし、ネット書店までは圧力は欠けられなかったようです。
  週刊誌もさすがこの話題を取り上げ始めましたが、「週刊文春」は和田アキ子「血と骨」のブルース に記事が変更。自分が在日の韓国人で、中学生の時は、ひどいいじめや差別にあったという内容から始まり、歌手デビューまでの秘話を語っているそうです。
  なんかあまりにもタイミングがよすぎると思うのは、私だけでしょうか?
     (HK生、品川)


(宮崎正弘のコメント)韓国でも「反日」が逆効果となっていることへの反省が少しはあるんでしょうね。拙著『中国よ、反日ありがとう』でも指摘しましたが、中国の場合、反日デモが突如反政府、反共産党デモに転化する懼れを一番よく知っているのは共産党指導者です。
 韓国の場合、まだ「反日」を梃子にすると政権の人気あがるという不思議な民族心理が作用しており、しばらく続くでしょうけれど。
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<<宮崎正弘講演会の御案内>>
名古屋、東海地方にお住まいの読者の皆さんへ

 8月20日、名古屋の熱田神宮主催「熱田神宮文化講座」で宮崎正弘の講演会が行われます(正味100分、休憩なしで引き続きQ&A)。

 とき    8月20日(土曜日) 午後二時―四時
 ところ   熱田神宮 熱田神宮会館(名鉄神宮前駅)
       http://www.atsutajingu.or.jp/keidai/keidai.htm
 演題    「日本人と中国人(その普遍的価値観の相違)」
 入場無料  どなたでも予約なしで参加できます(定員300名)。
 問い合わせ (052)671−0852 熱田神宮文化部教化課
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<宮崎正弘の新刊>>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/249-2614512-0490730
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所2005◎転送自由(転載は出典を明記してください)。
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創刊日:2001-08-18  
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