国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/07/24

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)7月25日(月曜日)
      通巻1195号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 中国企業、またまた「粗大ゴミ」を買収
  こんどは南京汽車が英ローバーを百億円弱で買収へ
************************************************************

 経営が破綻したMGローバーは、関連するエンジン・メーカーをふくめ、まとめて中国の南京汽車に売却すると発表した。
これまで買収先の有力候補とされた中国の上海汽車は敗れた。 
 南京汽車はエンジン工場と車両生産施設を中国に移管する意向をもっており、他方では英国内にある工場を維持するための技術開発センターを新設、これで2000名のエンジニアの雇用を確保するそうな。
 ともあれポンコツでも老舗、中身にともなう技術ごと買収しようとする動きは活発だが、ユノカル買収も米議会の反対にあって敗色が濃厚、さらにメイタグへ買収を仕掛けていたハイエールも敗退、中国勢は米国で「あたかもイスラム過激派のごとく蛇蝎のように嫌われている」(英紙『テレグラフ』、7月23日付け)。

 レノボがIBMのパソコン部門を破格の金額で買収し、世界の話題となったが、{?}という疑問が日本企業にあった。考えてもみられたい。それほど魅力的なものなら、富士通、NEC、SONYが名乗りをあげるだろう。冒頭のローバーにしても、ホンダあたりが真っ先に名乗りをあげてよさそうではないか。

 なぜ日本企業は競わなかったのか? 答は簡単です。粗大ゴミには手を出さない。
 IBMはみごとに粗大ゴミを中国に高嶺売り逃げたのである。
        ◎   ☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1a)『澪標』(盤南総合研究会)の宮崎さんとのインタビュー記事の転載。大変、よかった。中国が抱えている問題点がよく理解できた。「中国にコミットしたということは、必ず最後は中国の代理人に仕立てあげられる」。
同感ですね。加藤紘一氏が「加藤の乱」以降の落ち目回復のために、自ら進んで中国の代理人のごとくとなった。「反日暴動」以降の国民感情の変化に気づかず、代理人になれば自分の権威が高まると思っている。
嘗て「自民党のプリンス」といわれた超エリートだけに、心情の浅ましさ以上に哀れを感じさせます。
(MI生)


(読者の声b)通巻1192号、1193号「『澪標』のインタビュー記事(反日に隠されていた「記号」)」を大變興味深く讀みました。簡潔にして濃厚な「宮崎メモ2005」とでも稱すべき物だと思ひますが、これ自體一つの作品だと感じました。
インタヴュー記事の出來榮えは、聞き手の技量による所が多いと思ひます。さういふ意味からこの作品は岩田温氏の技量、就中、彼の誠實さの賜物だと評價できるかと存じます。
このコンパクトな内容が多くの日本人に傳はり、日本の知的インフラ(common knowlege)となることを望みます。私自身、印刷して熟讀玩味するつもりです。
  (showa78)


(宮崎正弘のコメント)1192,93号に分割掲載した上記記事に関しては、反響が大きく、さらに幾つかのメルマガから転載の問い合わせがありました。四、五ほどのサイトにはすでに転載、小誌は僅か6200部ですが、いずれ何万、十何万と拡がっていくと思います。多くの読者の皆さん、積極的な反応、大変有り難う御座います。


   ♪
(読者の声2)現在僕のPC上では宮崎さんのメールは受信できません。妨害を受けているからです。
それで友人から毎日転送して貰っています。ところが本日下記のように途中で転送できない状態になりました。ときどき起こるようです。これは明らかに宮崎さんを対象とした陰湿な妨害が掛かっています。 
 多分そちらの登録ファイルも盗み見られているでしょう。ぜひ専門家に問い合わせ、ご検討いただけば幸いです。
(ちなみに転送不能となったのは下記の内容です)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「中国共産党は“悪魔のカルト”です」と元一等書記官が証言
  世界で米国の同盟者を破壊工作、情報収集が任務のひとつ
****************************************** オーストラリアで亡命申請した元中国人外交官、陳用林は7月21日、米国議会で証言した。
陳はシドニー駐在中国領事館一等書記官、中国外務省に十年というベテラン外交官だった。
 「中国人外交官って羊の装いをした狼なんですよ」
 と最初からパンチを繰り出した陳は「中国共産党は”悪魔のカルト”です。過去半世紀に八千万国民を虐殺した全体主義政権であることを米国の人達は忘れてはいけない」。

 陳用林はつづけて「中国政府は米国を”最大の敵”と位置づけており、世界的規模で米国の同盟を破壊する工作活動を展開している」とし、外交官のもうひとつの任務は諜報である、と語った。
 とくに赴任地における情報の収集は人民解放軍の情報管理官、或いは国家安全部の協力者によって行われていると証言した。
 オーストラリアの中国の情報協力者および代理人は1000名と証言した陳元一等書記官は、こうも証言した。
「嘗て米国でも夥しい秘密文書を入手し、中国政府経営の中国遠洋運輸公司(COSCO)所有の船舶を利用して中国に運ばれた。それら秘密文書は軍事、航空技術に関連した資料、また中国は米国、カナダ在住の華僑で反政府運動家などを監視する「特殊工作員」を派遣しているなどの機密を暴露した。
 「台湾への侵攻は大いにあり得るシナリオ」だとする陳用林・元一等書記官は、その理由として、「中国では社会不安が拡がり、秩序は不安定、もし民衆の反抗が起きたら、政府は対台湾戦争を発動し、人々の関心をそらすことで政権を維持するだろうから」とも証言している。
 この証言は米国連邦議会人権小委員会公聴会で行われたもので、同委員会委員長のクリス・スミス(ニュー・ジャージー州)は、「今日の証言は驚き以外のなにものでもなかった」と感想を述べた
 以上。
     (M生) 


(宮崎正弘のコメント)まさにこの陳用林元一等書記官の証言のごとし。過去一週間ほど、完全に妨害されているようです。とくに拙メルマガの新規登録が出来なくなっており、転載してくれるサイトの拡大で、かろうじて拙論も拡大されています。
専門家チームに一度、システムの点検をしてもらいます。誰が妨害をやっているかなどと野暮なことはいう必要がありませんが。。。


   ♪
(宮崎正弘の地震日記)多くの読者の皆さんから地震の見舞いを頂きました。あの地震のときの顛末を書きます。
 
――23日午後4時35分、関東で震度5の地震発生。ちょうど原稿を書いていて、かなり揺れた。棚からモノが落ちてきた。卓上のパソコンも揺れ落ちそう。
 「わっ」。五時半に帝国ホテルで韓国からきている池東旭さんと会う約束になっている。普段ならわが家から30分で行けるが、4時45分に飛び出す。
 近くの地下鉄の駅では改札に数十人、案の定、電車は動いていない。すぐに地上へでるが、タクシーがつかまるわけはなく、一ブロックほど歩いてバス停へ。都バスは何故か動いている。しかも乗客が異様に多い。
ともかくバスで都心近くまで出て、それからタクシーを拾う作戦だったが、途中の飯田橋駅でもJRが動いている気配がない。タクシー乗り場は100名以上(平常は、このタクシー広場、客よりタクシーの方が多い)。
 結局、九段下までバスに揺られ、それから歩いて神保町へでた。都営地下鉄が動いているのではないか、と思ったから。アタリ。御成門とのあいだを折り返し運転しているというではないか。駆け込んで、内幸町まで。そこから帝国ホテルまではあるいて10分。五時45分についた。奇跡的とまでは言えないが幸運だった。
バアでは友人の植田剛彦がひとり呑んで待っている。かれは地震発生時には既にタクシーに乗っていたので交通寸断の被害に遭わず。しかし、ちょっと出遅れたら住んでいる高層マンションのエレベータがとまるので自宅をでることさえ出来なかったという。
池さんと三人で、結局、外へ出るのをやめて帝国で食事。発生から二時間あまりあと、館内放送はタワーのエレベータが動き出した、と言っている。
 (そうか、高層ビルは、エレベータがみんな止まっていたんだ)。
 池さんは客室と五楷のビジネスセンターを非常階段で往復したという。もう一人、成田から合流する人が遅れている、という。リムジンに乗れば良かったのに、電車なら途中で止まったはずだ。(こんどの地震で自動停止される高層ビルのエレベータ問題が浮上した。翌日のニュースでは日立系が18000基、三菱系が17000基地震でとまったという。土曜日の夕方で良かった。これが平日だと相当の大騒ぎになったはずだ)。
 結局、食事を終えたのが八時過ぎだった。
 帰りの帝国ホテルのロビィでタクシー待ちが四〇人ほど。先頭の人に「何分待ってますか?」
 「そうねぇ。二〇分くらいかな」
 歩いて有楽町へ。タクシーが来ない。JRもメトロもまだ復旧していないのだ。来るわけがない。帝国ホテルへ戻って列につきなおしかな、と思ったところで神様のように空車がきた。それでも夜風で三〇分近く待った。
 「地震発生以来、お客さんが山のようです」と運チャンが言った。
こうして偶然、地震直後の都心の表情も目撃することになったが、ひとびとはパニックを起こさず、落ち着いていた。そのことに妙に安心感が湧くのだった。
      ☆ ☆ ☆ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ◎
<<宮崎正弘の新刊>>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
    ◎
<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E6%AD%A3%E5%BC%98%2C%20%E5%AE%AE%E5%B4%8E/250-6226573-5690658 
(以上は上記アマゾンからも購買できます)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読は下記でご友人・知己・メル友の代理登録もできます。
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
(↑この左欄。過去4年分の小誌バックナンバーが閲覧可能です)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所2005◎転送自由(転載は出典を明記してください)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。